遠くから雷鳴が聞こえ、微かな稲光が見えても
日光地方を避けるかのように、雨雲はどんどん遠くへと去っていきます。
ここ2週間以上、雨らしい雨が降っていません。
夏の日光は、山を這い登ってくる水蒸気(上昇気流)のために、雲が湧きやすく、
一日中晴れている日は稀なはず・・・・・ほとんど毎日、昼前後になると雲が広がるのです。
なのに、その稀な現象が、ずっと続いています。
気休めにぱらっと降る雨は、蒸し暑さを助長するばかりで・・・・・・雨、降らないかなぁ!
毎日の水やりも大変だし、なんと今年は、バラの葉が日焼けを起こしてる!
初めてです。葉っぱの火傷を見るのは。
どんなに暑くても、確実に季節が進んでいることを知っている植物たちは、
涼しくなるのを待ちきれずに咲き出しています。
コテージガーデンの今の季節を彩る花達をご紹介しましょうね。
手前の秋海棠と、宿根ロベリア
後方から、セイヨウニンジンボク、フヨウ、クレオメ(風蝶草)

根っこがニンジンのようになるのかな?セイヨウニンジンボクという不思議な名前。
由来は葉にあるようです。
5~7枚がくっついて一枚の手のひら状になる葉が、朝鮮人参の葉に似ているのですって。
セリ科のニンジンとは異なり、こちらはシソ科。果実は胡椒の代用や女性薬としても使われるようです。
直径20cmほどの大きな花を咲かせるフヨウは、朝開いて夕方にはしぼむ一日花の筈なのですが、
しば~じゅガーデンでは、何故か翌日も半閉じのまま、まだまだ妖気を放っていますよ~。
毎日次々と新しい花を咲かせる上に、花期がとても長いので、庭の賑わいが続きます。
雄しべと雌しべが、異様に長くて、風に舞う蝶のように見えることから風蝶草とか酔蝶花とも呼ばれます。
英名は「スパイダーフラワー」といいますが、「蜘蛛」より「蝶」の方がいいですよね。
クレオメは夕方に開花します。
開花が始まる前の、閉じた花びらから長いシベが弓なりにのけぞった様子が
ムギューっと、花びらを押し開こうとしているようで、可愛いでしょう。
好きなんですこの光景。

紫陽花の仲間のノリウツギ「ウィンキーピンキー」が、やっと咲き出しました。
本来なら初夏に咲き出すはずなのに・・・・・遅いなぁ~。
装飾花は咲き始めは白色ですが、やがてピンクから赤に色づきます。
色変わりで3度楽しめるお得な花 ♪~♪
この花に近づくときは、注意すべし! 絶対に触ってはいけません!
触るとね~・・・・・・臭いの! 我慢できないほどではないけれど、好かれない臭いでしょうね。
人好きされない臭いの持ち主は、カリガネソウ。
雁菌草と書きます。
雁が空を飛ぶ様子や、花びらの模様が雁の羽毛の模様に似ていることからの命名です。
花びらよりずっと高く長く伸びたシベが面白い!
ブロワリア・スペキオサ
ブロワリアの中でも原種に近いのか、こぼれ種でどんどん殖えて、間引くのが大変!
しば~じゅガーデンの居心地が良いのかな?
ニコチアナ・シルベストリス。夕闇が忍び寄ると、怪しげな甘い香りを振りまきますよ。
園芸店で売られるタバコソウとは異なり、なかなか個性的!
昨年、種をお分けした方々の庭でも開花したとの嬉しい知らせ。
こぼれ種で、困るほどに殖えるから、気をつけてね!

この花を見るとね、必ず池の鯉が、餌に群がる光景を連想してしまう。
見えませんか、鯉の口に。
スピードリオン。別名は、ケロネ。
花の形が亀に似ているのでギリシア語で亀を意味する「ケロネ」 と名付けられたというのですが、
私には、鯉の口にしか見えないの。
ダルマヒオウギとヒペリカムも咲いてます。
ヒペリカムの黄色い花の後ろにはヒペリカムの赤い実も。
こちらにも赤い実が成りました。
ビバーナム・ピンクビューティーの実です。春には、
こんな白い花が咲きました。
ピンクビューティーという名があり、白から段々ピンクに変わると、タグには書いてあったのに・・・・・
毎年、花は白のまま終わります。何かの間違いでしょうか?
水滴が着いた画像が何枚かありましたが、雨後ではなく散水後の画像です。

