「年上になったのね、おめでとう。」
hus は、毎年13日間だけ年上になります。昨日がそのスタートの日。めでたく58才になりました。
ちょっぴり、いつもよりごちそうを作り、プレゼントも用意して、Happy Birthday !
似たもの夫婦、友だち夫婦、仲良し夫婦・・・・・・どれも当てはまるかな、私たち?
誕生日も同じ月の私たちは、幼稚園も小学校もずっと同じ。
と、書くと・・・・・、「あぁら、幼なじみなの? 初恋成就ね。」と、言われそう。
いいえ、とんでもありません。
小学校時代、6年間ずっと隣のクラスだったらしいのですが、
私は、彼の存在を知らなかったも~ん。
彼の方は、知っていたらしいけど・・・・・・・・・・・。
だからといって、彼の初恋というわけでもないのよ。
彼に言わせると、私がやたら目立つ存在(どういう意味で?)だったということだけらしいけれど・・・・・・。
卒業と同時に、彼は隣町に転校していき、もうそれで、全ては終わるはずだった。
ところがね、十数年後・・・・・・・、これが運命だったのでしょうか?
彼は、父が校長として勤務する学校へ転勤してきたのです。
適齢期になったのに、仕事一筋の(?)娘を案じ、「どうだ、会ってみないか。」
結婚などまだする気がなかった娘は、とにかく会えば親も満足するかと、
「しょうがないなぁ、会ってやるよ。」と、他人事のように返事したのでありました。
ほどけてしまった赤い糸の両端を見つけ出し、
父が結び直した一瞬、娘が父からの人生最高のプレゼントを受け取った一瞬です。
そんな一瞬であったと解ったのは(認識したのは)、まだまだ最近ですが・・・・。
渋々会ったのに、会ってみると、なんと小学校がいっしょだったぁ!!????
それだけで、あんな事がこんな事があったと盛り上がり、
「付き合ってください。」に、気付いたら、とりあえずOKの返事をしていました。
でも、私は、まだ小学生の彼を思い出してはいない。
「ああ、分かった! いたいた! 朝会の時、隣のクラス同士で、すぐ隣に並んでいたよね。」
思い出したのは、なんと結婚してから、彼のアルバムを始めて見せてもらったときでした。
以来30年、そしてこれからも、死が二人を分かつ時が来るまで、
わたしも hus も、あなたからもらった最高のプレゼントを互いに大切にしますよ、お父さん。
あなたが旅立ったのを契機に、ますます夫婦の絆は強まりました。
あなたと母と、素敵な模範の夫婦があるからね。
「お母さんを頼む・・・・・・。」 私に託された約束を一緒に守ってくれる人がいますよ。
あれから2ヶ月、あなたを思い続ける母が痛々しくて、なにかと力になっている我が夫を
空の上から見ていることでしょうね。安心してね。
頭上のもみじから、笑い声が聞こえたような気がしたのは、気のせいでしょうか・・・・・・?
雨に濡れて輝きを増してきた庭の植物たちも、
モミジの揺らぎと波長を合わせているかのようです。
ダルマノリウツギ(アジサイ科アジサイ属)
ライムを帯びた白から、真っ白に。花びらのように見えるのは装飾花。
本当の花は、装飾花の下に見える、さくらでんぷのような部分です。
ようやく、アナベル(アジサイ科アジサイ属)も、白くなってきて、見頃を迎えました。
父のモミジと背比べしたいのかな
こぼれ種から、見上げるほどの大きさになったゼニアオイ (アオイ科マルバ属)
ウスベニアオイとも言われるコモンマロウより、色が濃くがっちりした花のゼニアオイは、
コモンマロウの変種です。コモンマロウ同様、お茶にして飲めます。
大きくなるので、別名はツリーマロウとも言われます。 バラの一番花が終わり、淋しくなったあたりを
埋めるように咲き出したムスクマロウ・ロゼア、別名ジャコウアオイ (アオイ科マルバ属)
このマロウをバラと混植しているのには、訳があります。
一つめは、バラの後に咲き出し、バラに替わることと。
二つめは、葉に切れ込みがあるので、バラと混植しても、バラに届く光をさほど遮らないこと。
そして三つ目、この理由が1番大きいかもしれません。
「ターシャの庭を訪れる旅」に参加したときに宿泊した
バーモント州のホテル「シェラトン」の中庭に、
ピンクのムスクマロウが群生していた光景に心奪われたから・・・・・・・。
ペールピンクの薄い花びらに、ようく見ると濃いめのペンシルストライプが見えますね。
長くつきだしたアオイ属の独特のシベ、まるでピンクのラズベリーのようでとってもキュート!
こちらのシベは、 パイナップルみたいかな?
タチアオイ(アオイ科タチアオイ属)
(最近のタチアオイは、ホリホックとかアルセアとかの
英名や学名でも流通していて、何だか別物みたいに思えます。)
タチアオイの花を一つずつ覗き込んでいたら、面白いパイナップルを発見
ほら、パイナップルの先に、何か飛び出しているでしょう。
これはね、雌しべなんだそうですよ。
タチアオイのシベは雄性先熟という特徴を持っているそうです。
最初におしべが成熟して花粉を散布し、その後めしべが出てきて成熟する。
こうして自家受粉を避け、他家受粉するための植物の知恵なんだそうです。
植物の世界って、奥が深くてとても知り尽くせない。
だから面白いのですね。