本日は、メインディッシュご提供のお約束でした。
だけど、その前に、ちょっとだけよろしいですか?
メインディッシュに取りかかる前のお口直しから始めることにしましょうね。
まずは本日開花のクリスマスローズです。
すみれいろさんにお約束の、メリクロン栽培されたセミダブルです。
幼苗で購入したときに付いていたタグとウリ二つの花が咲きました。
もちろん品種名をしっかり載っていましたよ、「セミダブル・スモーキーピンク」と。
交配種のクリスマスローズは全てオンリーワンですから、品種名は付いていません。
もう一つのクリスマスローズも「シルバー・ムーン」の名前で売られていました。
だから、これもメリクロン栽培だろうと思います。
葉裏や葉柄、花柄が小豆色をしている渋い子です。シックな佇まいが結構お気に入り~♪
ヒメリュウキンカも咲き始めました。
アンジェラのアーチに絡んだクレマチス・ダッチェス・オブ・エディンバラの新芽もこんなに大きくなり、
アンジェラの新芽が後を追いかけています。
ガーデンの今の見頃は、クリスマスローズと小球根植物の共演
この場所に、シラーやチオノドクサ、スノードロップも混植しているのですが、
レンズで切り取れませんでした。
お口直し、如何でしたでしょうか。
さて、メインディッシュの準備に取りかかりましょう。

The Pansy Fairy
タチツボスミレがナニワバラの根本で咲いていました。
茂みを掻き分け、根本を覗いてみると、
もう一輪。
The Dog-Violet Fairy
ドッグ・バイオレットは、ヨーロッパから北アジアにかけて自生する野生のスミレのようです。
日本のタチツボスミレやスミレに相当するものなのでしょうね。

パルマスミレ ヒゴスミレ(昨年4月、今年は冬の寒さで絶滅?)
さて、いよいよ、メインディッシュをお給仕いたしましょうか。
菫(スミレ)と言う和名は、大工道具の墨壺(別名墨入れ)に、花の形が似ていることから
命名されたというのが一般的なようですね。(他にもいくつかあります。)
スミレの花を横から見ると後ろに突き出した「距」という部分があります。
この距の形が、墨壺の形に似ているからとか。
この距の仕組みも面白い!スミレの密はこの距の中、奥深いところに隠されているのです。
だから、密を集めに来た虫たちは、奥深くに入らないと吸えません。
奥に入ろうとする行為でスミレの受粉を助けている!・・・・・・スミレの知恵ですよね。
では、viola という学名の由来はと言うと、
ギリシャ神話に登場するイーオーという女性に由来するのだそうです。
『オリンポスの全能神ゼウスは、巫女であるイーオーを見初めました。
イーオーはたいそう美しく気だての優しい娘でした。
ある時二人が楽しく語らい合っていると、ゼウスの妻のヘラが通りかかりました。
ヘラは嫉妬深く、逆上すると見境がなくなります。
そのことをよく知っているゼウスは、機転を利かしてイーオーを雌牛に変えました。
牛となったイーオーは悲しみます。辺りには食べる草さえありません。
可哀相に思ったゼウスは、まわりにスミレを生やしてやりました。
ところが、このことをヘラが知ることとなりました。
ヘラの仕打ちを怖れたゼウスはイーオーを星にして天に昇らせました。
ゼウスは悲しみを抑えながら、イーオーの瞳と同じ紫色をスミレの花の色にしました。』
ギリシャ語ではスミレを「イオン」(lov ion)と、呼ぶそうです。
ギリシャ神話には、こんなお話もあります。
『フィリシアにイアという名前の美しい娘がいました。イアには、羊飼いの婚約者がいました。
ところがこの娘に恋をした太陽神アポロンは、彼女を追い求めました。
イアは婚約者を持つ身。決してアポロンの求愛を受けつけようとはしませんでした。
怒ったアポロンは、イアをスミレに変えてしまったのです。
スミレの花が可憐なのはイアの面影を残しているからなのそうです。』
スミレの色が何故に紫色をしているのかというお話もありました。
『ある時ヴィーナスが、美しい娘達が踊っている姿を見て、息子のキューピッドに、
「私とあの娘達と、どちらが美しい?」と尋ねました。
キューピッドは思ったままに、「あの娘達です。」と答えました。
怒ったヴィーナスは娘達を紫色になるまで殴ったと言います。
気の毒に思ったキューピッドが娘達を紫色のスミレの花に変えたのだそうです。』
この話を知って、ヴィーナスのイメージがすっかり変わりました。
白雪姫の継母とも重なりませんか・・・・・・・?
さて、ディナーの締めくくりに、コーヒーはいかが?
イギリス Roiyal Albert社の、Flowers of the month series のカップから、スミレ(2月)です。
