どこまでもどこまでも高く、青く、広がる空、
ふんわりと真っ白な雲でさえ、遠慮がちに山の端にちょこんと腰掛けているように見えました。
何万輪もの百合の花を撫でながら、高原をさっと吹き抜けてくる初秋の風が、
芳しい香りのカプセルをはじけさせて、通り過ぎて行きました。
フラワーリフトに乗り、標高1200mの白樺林まで約10分間の空中散歩。
眼下に、見渡す限りの百合の絨毯が延々と続きました。
ここは、那須塩原のハンターマウンテンゆりパーク。
http://www.hunter.co.jp/
冬はスキー場、夏はゆりパーク、秋は紅葉をゴンドラで空中散歩。
特に夏(7月中旬~9月第一土曜日)は、
日本最大級と言われるほど、高原を色とりどりの百合の花が埋め尽くします。
その数500万輪とか。
早咲きから遅咲きの百合まで50種類が、ゲレンデを順次咲き継いで行くのですが、
圧巻は、8月中旬の白樺林に咲く百合の群生です。
白樺のなめらかな白い木肌と青葉、色とりどりの百合の花のコントラストが実に美しい!
この光景が見たくて、ここ6年間、時期をずらして毎年行ってます。
白樺林が見頃になる頃は、フラワーリフト下の lilies carpet は、若干淋しいのですが・・・・。
百合の群生の上を群れて飛ぶ、蜻蛉の背中は茜色に染まりだしていました。
暑さを避けて夏を過ごした高原から、人里へ下りてくるのも間近です。
飛びつかれたのか、時々百合の蕾や花びらに降りては、そっと羽を休め、
風に揺れる蕾の動きに合わせるかのように
目玉だけをくりくりと動かす蜻蛉の愛嬌たっぷりの仕草が、なんて可愛らしいこと。
白樺林からの帰りは、lilies carpet の中を ゆっくり歩いて下りました。
写真を撮ったり、百合の香りに鼻腔を膨らませてはうっとりしたり、百合の花影にかくれんぼしたり・・・・
最後に、渇いたのどを潤したのは、ユリ・ソフトクリーム~♪♪
ユリとバニラのミックスタイプを頼みました。
百合のエッセンスが入っているそうです。でも、なんだか味はマンゴーのような・・・・・・・?