昨日は、レイトショー🌛

テアトル新宿にて
『私は絶対許さない』初日舞台挨拶へと行ってきました。

登壇者は…
W主演の平塚千瑛さん、西川可奈子さん
佐野史郎さん
隆大介さん
友川カズキさん
出口陽さん
和田秀樹監督
衝撃的な内容でした。
15歳の元日に集団レイプされ、その復讐のためだけに生きる葉子
整形で顔を変え、風俗嬢としての生活
結婚生活、看護師としての出発
完全主観の撮影ということで、リアリティのある映像
これが実話であるということが衝撃
雪村葉子さんの『私は絶対許さない』が原作である
万人に受け入れる作品ではないかもしれないが、まだまだ埋もれている性犯罪被害者たちの救いになればと思います
主観撮影ということで、W主演のお二人の顔はあまり映らない
しかし、臨場感がすごく
メガネを落としたことにより、画面もボヤけて見せるシーンも
そのレイプシーンの衝撃は、観る側としては
怒りや憤りを感じ、
誰も助けてくれない絶望感から、もう1人の自分を作ってしまう
監督も仰ってましたが、目を覆いたくなる又は気分が悪くなるかもしれないと。
でも、このシーン無くしては
この映画は成り立たないと思います
葉子が逃げ出し、懸命に家に帰るも
父親の暴力、母親や親戚たちの冷たい仕打ち
『この日私は死んだ…』
もう1人の自分が生まれ、男たちに復讐することを糧に生きることを誓う
学生時代を演じられてた西川可奈子さんの演技が素晴らしく、まさしく体当たりの演技
素朴な田舎の女の子がから、加害者の養父のヤクザ早田との援助交際でのやり取り
学生時代は、レイプされた噂広まり
いじめにあい、孤独な生活が続く
そんな中
早田との関係は、葉子にとっては
心の拠り所だったのではないだろうか?
葉子だけでなく、早田自身にも救いだったのかもしれない
修学旅行に行けなく感情を露わにするシーンは、とても印象的でした
2人の関係性は、複雑で単なる客ではなく
愛情があったと思う
そして、高校卒業と共に貯めていたお金を持っての上京
トイレでメイクをしブランドバッグをして旅立つ姿には、とても綺麗で
そこには、田舎との決別を決めた覚悟のようなものが見えた
上京後
全身整形をして
昼間は真面目な学生をし、夜は学費や生活費を稼ぐため風俗で働きだした
整形後の葉子を平塚千瑛さんが演じる
この2人の葉子の好演なくして語れないですよね!
平塚さんは、昨年の舞台『花魁の首』で花魁役で初めて知りました
今年の平塚千瑛さんのイベントに参加した時に、この映画の話をされていました
その時は、まだ映画の内容もダイジェストで観たぐらいの知識しかなくて
実際観た後は、様々な感情やトラウマや性犯罪被害者など
世の中の凄惨な事件も被害者にとっては、いつまでも現実であり
加害者の人権と被害者の人権の重さの違いなど
常日頃からの疑問も浮上してきた
佐野史郎さん演じる結婚相手になる雪村
淡々と有名店の食事を与える様や台詞回し
ある種の独占欲や変態性が垣間見れる
一般的には普通のことも、葉子にとっては
異常に感じてしまうのかもしれない
葉子は、また風俗の世界へと戻ってくる
昼は看護学校、夜はデリヘル嬢へ
ある日、偶然にも年老いた早田に再会することに
顔は変わってるはずなのに、葉子を見つめる目には愛情があり、切なくなるシーンでした
やがて、看護学校を卒業
昼は看護師
夜はSM嬢
ラストのSM嬢の時の目が、とても印象的で
強く美しく見えた
舞台挨拶では、テーマソング『迷宮』を出口陽さんが熱唱
この原作、映画でのレイプ犯の名前は全て実名
である
今もまだ普通に家庭を持ち暮らしているかもしれない
そのままドラッグに溺れてしまったのかもしれない
この5人の名前が上がることで、周りの人間や本人たちは気付くかもしれない
絶対に許してはならない犯罪であり
天罰が下ればいいと。
被害者たちが、幸せに生きていることが
一番だと思います。
この映画が日本各地、そして世界の映画祭で話題になることが
性犯罪への抑止力になればいいと感じる
上映後、出口で一人一人に握手で迎えてくれた平塚千瑛さん
その握手の力強さに、『見に来てくれてありがとう!』という気持ちが伝わってきました
全員のサイン入りパンフレットもGET❗❗❗
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