九重駅前局は館山市だが、ここからは再び南房総市に戻る。
 順当に行くなら、県道187号から国道410号へというルートになるが、その途上にある05312:千倉牧田局と05051:千倉局は、3年半前の江見局訪問時の最後に立ち寄っている。

 

 

 その次の05126:七浦局からが手付かずで残っているのだが、仮に先刻の「安房グリーンライン」を辿ると、その先の白浜局と小戸局の間に出てしまうため、かなり東に向かって往復することにになる。
 七浦は旧・千倉町になるので、ここはやはり千倉駅近くを経由するほうが無難だと見た。

 その結果、3年半前の訪問時の最終盤に、レンタカーを返却して内房線の列車に乗るためのタイムリミットと鬩ぎ合ったコースを逆に辿ることに。
 内房線の踏切を越え、千倉牧田局前に差し掛かると、局前駐車場が塞がっていて難儀した記憶が蘇ってきた。更に進んで国道410号に入れば、途中で右側へと別れる道沿いに、千倉局がちらりと見えたが、局舎の雰囲気などは記憶通りだった。

 3年半前に、もう少し時間的な余裕があれば、今回のように旧・白浜町方面にも向かえていただろうとは思う。
 今回は13時前後だが、あの時も14時前後。1時間ほど少ないとはいえ、洲埼の手前くらいまでは行けたのではなかろうか。

 

 

 七浦局でテーリングを果たし、旧・千倉町域は4年越しの「完訪」となる。
 この先は、旧・白浜町になる。
 その旧・白浜町域に入って最初の郵便局が、国道410号沿いにある05088:白浜局だった。

 

 

 駐車場としてはっきりと明示されている訳ではないが、集配局としての業務スペースと思しき周りに、何台かは駐められそうだったので、他車の邪魔にならなそうな所に駐車する。


 ゴム印は、局名の前に「“海と花”のまち」というフレーズが入ったものが用意されていた。

 白浜局があるのは、旧町の中心部からは東に外れていて、国道410号はその中心街の手前で左に折れて海沿いに出る。しかし「房総フラワーライン」という愛称の付けられた通りは、国道から直進する道へと続く形になっていて、そのまま中心街へと入って行く。
 その「房総フラワーライン」をまっすぐ進むと、右側から「安房グリーンライン」がT字路でぶつかり、その先のかつて町役場だったと思しき「南房総市白浜地域センター」のすぐ近くに05159:小戸局があった。

 

 

 局の手前に、かなり狭いが未舗装の空地があり、どうやらこれが郵便局の駐車場になっているようだ。
 この局には、近くの野島埼灯台のイラストと「南房総市」という文字が入ったものと、一行目に「花と海と灯台 千葉県最南端」二行目が「南房総市白浜町小戸郵便局」となっているもの2種類のゴム印が用意されていた。


 2行書きのものを「A口座」に押してもらい、他の通帳には灯台イラスト入りのものを依頼する。

 更に進んで長尾川を渡った先にある05158:白浜滝口局が、旧・白浜町域では最後の郵便局になる。

 

 

 なお、このエリアは旧・白浜町に編入された旧・長尾村に当たるのだが、長尾村は最初から「安房郡」だったものの、白浜町以東は「朝夷郡」が安房郡に統合されたという経緯がある。
 元々の「安房郡」で、現在「館山市」になっていないのは、この旧・長尾村エリアだけである。

 東から西へと進んでいると、局舎は進行右側になるのだが、駐車場らしきものは見当たらない。
 右側の局の前には2台、反対側の局向かい側には10台近い路上駐車があって、道路幅が広いので支障にはなっていないが、こんなに混んでいるのか? と不安になる。
 すぐ先にはコンビニエンスストアもある(なのでそちらも利用しつつテーリングということは可能ではある)が、他に商店などは見当たらないから、郵便局に来た人の車以外は考えにくいのだが。

 路上駐車の列の一番後ろに止めて局内に入ったら、確かに多少混んではいたが(ほぼ郵便物などの発送)、止まっている車の数からすればかなり少ない印象。一体、どこに消えたのやら。
 貯金窓口は空いていたので、それほど時間はかからず終了したのだが、局内は窓口差出待ちと思しき荷物で溢れ返っているような状況で、椅子の上にも荷物満載。足の踏み場もないような状態だった。

 ここのゴム印も二行目が局名で、一行目に「“海と花”のまち白浜」と入ったもの。
 小戸局とは「海」と「花」の順番は違うが、白浜局とは同じで、かつ「海と花」をあえて“ ”で囲んである点も共通している。
 「海と花のまち」で検索すると、お隣の館山市のほうがヒットするのだが、もしかするとこの「“海と花”のまち白浜」というのは、旧・白浜町のキャッチコピーか何かだったのかも知れない。

 「白浜町」と言われれば、真っ先に思い浮かぶのは和歌山県西牟婁郡にある町。そちらの西牟婁郡白浜町にある8局の郵便局は、現在のところ全て未訪。
 ところが、行ったことがない訳ではなく、紀勢本線で何度となく通ってはいるし、実は泊まった(滞在した)こともある町である。
 2018(平成30)年1月、「成人の日」三連休中に家族で訪れているのだが、目的が郵便局とは全く関係がなかったため、テーリングには至らず。ATM利用での「マルチ稼ぎ」も、行動範囲内に唯一あった47182:白浜駅前局は土曜日の12時30分までの稼働だけで、使い物にならなかった。

 

 

 宿泊施設の至近にあった「ゆうちょ銀行大阪支店・とれとれ市場南紀白浜内出張所」は土休日も稼働しているので、寄れなくはなかったが、行った記録も記憶もない。行っていれば「4759#」という局所コードが印字された筈だ。当時はまだ、店舗外ATM出張所の「休日・時間外手数料」などは課されなかった時代である。
 なお、この時は往路は空路、復路を鉄道利用としたので、SHM(南紀白浜空港)の「利用履歴」は付いている。

 そんなことで、旧・白浜町をクリアし、南房総市は一旦切り上げる。

 (つづく)