三芳局訪問後、今度は県道296号をその旧・稲都村に属していた池之内まで東進して、安房地域広域農道(安房グリーンライン)に入って南下。
 国道128号と交差する手前の右側に、近々オープン予定の「道の駅・グリーンファーム館山[12030]」があり、国道を越えたところで「安房グリーンライン」は内房線の踏切を渡るが、道なりに線路沿いを進むと、九重駅の前を通ってすぐ05170:九重駅前局がある。

 

 

 九重駅前局には駐車場がないため、駅前広場に駐めざるを得ないのだが、どうやらこの駅前広場自体がそのように(駐車場的に)利用されているっぽい。

 


 さて、九重駅前局は、通算7,252局所目と半端になってしまったが、改称によって「消滅」してしまう局名なので、色々と名前を残しておこう。


 まずは、ここで「電波利用料」を納付し、為替貯金の甲号日附印を受けておく。

 一般的な郵便振替の用紙の場合は、機械印字になってしまうことが多いのだが、この「電波利用料」のような国庫金の納付書だと、今のところ甲号日附印が押捺される。ただし、何やらCTMで読込もしていたので、そのうち機械印字で処理されるようになるかも知れない。


 あくまでも「移転改称」なので、為替貯金取扱局番号が変わってしまう訳ではないから、保険料納付とか定額貯金の預入などはしなかった。定額小為替も、振り出すほどではないかと思い留まる。
 しかし、XYL名義の口座の通帳が、残りあと1行しか余白がなくなっていたこともあって、ここで「無余白再発行」の処理をしてもらうことにする。


 納付書に押された甲号日附印は担当者名入だったが、再発行で終了した通帳に押されたものは、何故か担当者名なしのもの。また、何故かこの口座だけは「副印鑑」がずっと貼り替えられていたのだが、今回とうとう「廃止」されてしまった。

 「副印鑑」については、とっくの昔に「廃止」になっていて、その後の再発行時にCTMで確認できるように登録されていたのだが、何故かこの口座だけはそのままだった。
 届出印を持ち歩いていた時期もあったから、再発行の際に「登録しておきましょうか」と窓口に出したこともあったのに「いいんです」とそのまま、ということが何度かあり、不思議に思っていた。
 名義人本人がいないからなのか、という疑念もあったが、2nd達の口座の通帳は、次々と(というか中身は同じなので同時に)副印鑑廃止になったのだから、そういう訳でもない。未成年の親権者だからOK?ということも考えたが、そんな簡単に(名義人が)成人かどうかの判断もできないだろうし、そもそも「預入」ばかりなので本人確認書類を求められたこともない。
 筆者や「100円玉友の会」名義の口座にしても、やけにあっさりと副印鑑廃止になっているから、余計に疑問が残る。
 XYLの「名前」は、一瞥して女性とわかるということはあるのだが、筆者の名前だと、すぐには性別を判断できない。

 そして今回は、印鑑そのものを求められることもなく、副印鑑廃止になってしまった。
 推測だが、原簿所管の貯金事務センターで、届出印の陰影データ読込が全て終わり、CTMでの確認ができるようになった、ということなのだろうか。

 貯金(・保険)窓口でやることは終わったので、郵便窓口で63円切手を2枚購入し、風景入通信日附印(風景印)と「黒活」を受けておく。


 時刻は12時半になろうとしていたため、午後印になった。
 丁度「有効時間帯」を半分消化した、とも言える。ここまでで8局だから、あと8局は行けるだろう。そうすると海沿いに出て、海岸沿いにぐるっと回って館山市の中心部手前くらいまでは回れそうだ。あとは市街地などでどこまで行けるか。

 そんなことをしていたら、窓口嬢から「こういうの集めていませんか?」と訊かれた。


 「来局記念券」と称する、鉄道の「硬券入場券」を模したようなもので、鉄道の乗車券規格的には所謂「D型券」に当たる(30×85mmの横長)サイズだ。1枚100円とのこと。


 局名の他に郵便番号と所在地(町・字まで)、為替貯金取扱局番号なども印字されていて、裏面には4桁の「券番」まで入っている。鉄道マニアな「中の人」が発案したと思われるが、日附が入らない……まあ、郵便局に「ダッチングマシン」は置かないだろうからねぇ……いや、為替貯金の乙号日附印……ぁ、ぃゃ、何でもないです……。

 「ダッチングマシン」とか「天虎工業」(ぇ?誰もそんなこと言ってないって?)というキーワードはともかく(「ダッチングマシン」って、恐らく「Dating Machine」の転訛だろうけど)、窓口氏曰く「裏に切手を貼れば通信日附印も押せますよ。本当は表にしたかったらしいけど、本社からNGが出たらしい」という情報も。
 表側に押せない理由は、日附印が文字と重なって読み辛いからではないかと思われる。そもそもこのサイズだと、郵便物としては扱えないため「実逓」にはできない。

 窓口氏によると、少なくとも関東支社管内の直営局には配備されている筈だと言うが、見たのも聞いたのも、これが初めて(この後の局で何度か「案内」が貼り出されているのは見たが)。
 これを集め始めてしまったら収拾がつかないので(「蒐集」にはなるが)、あまり深入りするのはやめておこう。まあ「ポスト型はがき」と同列ということでいいかと(あちらより安くて造りもしっかりしているから悪くはないけど)。

 ともかくこれで、今回の「主たる目的」は完遂となった。

 (つづく)