清滝で方向転換し、国道122号線に入って日足トンネルを抜ける。

 地勢的には、足尾は栃木というより群馬っぽいのだが、元々栃木県で、今では日光市の一部になってしまった。なので、途中で「日光市営バス」を追い抜いて変な感じがしたのだが、そもそも日光市内しか走っていないのだ。

 

 同じ「市内」にもかかわらず、随分走って足尾エリアへ。

 まずは、わたらせ渓谷鉄道(旧・足尾線)の終点・間藤の奥にある07059:足尾赤倉局へ。間藤駅から歩くと結構ありそうだ。

 押されたゴム印には、何かのイラストが入っている。

 これまた何かわからなかったので訊くと、「コウシンソウ」という植物で、天然記念物にも指定されているらしい。が、最初に聞いた局員氏は「……何でしたっけ?」と言って、もう一人の局員が「コウシンソウといって……」と解説されたので、かなりマニアックなものかと。

 

 折角なので、間藤駅にも寄ってみた。

 特に何もない無人駅だが、駅舎は地域の集会場も兼ねているようだ。

 

 今度は足尾駅と通洞駅の間にある07028:足尾局へ。

 駐車場に入れ損ね、暫く走ると観光客と商店街利用者用という無料駐車場があったので、そこに止めて歩いてみた。

 それにしても、ここが「日光市」というのは、やはりピンとこない。わたらせ渓谷鉄道にしても、群馬県域がほとんどで、最後の最後でちょっとだけ栃木県に入る形になっており、そこからバスで日光市街に出る、という形態。

 その日光市街にしても、今や市役所は「今市」にあるので、もう、何が何だか……な状態。相当な広範囲が「日光」という地名になっているので、余計にそう感じるのか。

 

 渡良瀬川に沿って下って行き、群馬県に入った最初の駅・沢入(そうり)に、郵便局があるらしい。

 国道からは橋を渡った対岸になるが、行ってみると、駅舎の中に04857:沢入簡易局があった。

 中に入ると、鉄道の乗車券を売るでもなく、どん、と簡易局の窓口がある。

 が、その前のロビーは駅の待合室も兼ねている。

 ホームは島式2面2線で、交換可能な構造。

 

 なお「沢入」と書いて「そうり」と読むので、某野党議員の「ソーリ!ソーリ!」の連呼を思い出してしまうのは職業病的だ。

 

 (つづく)