子供達の「修学旅行」が2泊3日で実施されることになった。

 行先は、群馬県利根郡片品村と、栃木県日光市。

 

 ただし、観光的な要素は、最終日に日光に寄って華厳の滝や東照宮を見る、程度らしい。

 主は、片品村の民宿にクラスごとに分宿し、農作物の植付や収穫を体験したり、河原で石を積み上げ「かまど」を作って煮炊きをする……という「体験学習」らしい。

 中身はともかく、身体障礙を抱えているため、定期的に医療処置が必要な長男が参加するためには、筆者が付いて行くしかない。

 だが、多くの「メニュー」は、なるべく「普通」に参加させたいので、自家用車で追いかけて行き、夕方の入浴前に近くのホテルに連れて行き医療処置をして、翌朝の朝食前に送り届ける、というスタイルにすることにした。これにより、入浴と睡眠以外は、(長女を含む)他の子と同様に参加できる。

 

 しかし、片品に近いとなると、使えそうなビジネスホテルは沼田辺りまで出ないとない。沼田から片品は、路線バスで1時間弱の距離なので、自家用車なら30~40分で行けそうにも思えるが、道程では30キロ近くなりそうだ。

 ホテルはそんな感じでいいのだが、問題は3日間もまともに休めるか、ということと、朝8時前から夕刻8時近くまでの間が空くのが気になる。当初は、一旦戻って出勤する、という案も浮かんだが、それでは連日500キロ以上のドライブになる。それはそうだ、新潟県に近い群馬の北部から横浜まで「通勤」するようなものだから。

 ということで、空き時間は「100円テーリング」で「有効活用」することにした。

 

 調べてみると、沼田に近い群北地域では、1999年4月の「100円玉友の会・ALL群馬コンテスト」で、多摩祖五郎氏とレンタカーで何局か巡った記録がある。この時は「いずれ鉄道などで再訪する機会もあるかも」と、なるべく駅から離れた場所を中心に回ったので、未訪局も少なからず残っている。

 そして、2泊3日の初日は、そもそも昼近くならなければ群馬県内に入れなそうなこと、最終日は「17時過ぎには帰着するかも知れない貸切バスを待ち受けて『お迎え』しなければならない」という可能性があるため、なるべく早く、先回りして帰途に就く必要がありそうだ、という「制約」も浮上してきた。

 

 結局、種々の事情を考慮し、これまでの訪問履歴も加味して、次のようなプランがまとまった。

 

【1日目】

 群馬県南部に残る「郡部」である玉村町が完全に「未訪」なので、そこから着手し、最近始めた「ROUND1巡り」の一環として、群馬県内唯一の「ラウンドワンスタジアム前橋店(店舗ID:79)」も片付け、民営化後未訪のままの「04001:ゆうちょ銀行前橋店」を18時までの「延長時間帯」に訪問して、20時までに片品に入る。

 

【2日目】

 沼田や片品を中心に、渋川以北の未訪局を極力片付ける。

 

【3日目】

 修学旅行団と同様に日光方面に向かうが、安良沢までは既訪のため、未訪の中禅寺局と清滝局を片付けたら、修学旅行団が東照宮などを訪れている間に足尾方面に抜け、わたらせ渓谷鉄道に沿って桐生方向にテーリングしながら、昼過ぎには北関東道の適当な所から帰途に就く。

 

とプランニング。

 1日平均で10局程度行ければ「良し」としよう、とは思ったが、さて、どうなることやら。

 

 なお、昨今では筆者を凌ぐ「乗物ヲタ」として成長し続けている長男は、往路に利用するJRの「修学旅行団体臨時列車」の車両やルートが気になる様子。

 普通に考えれば、185系の団臨編成を、武蔵野貨物線経由で……と思うのだが、長男によれば「校長先生が『もしかしたらE351系に変わるかも』って言っていた」とのこと。

 実はこれも「鉄道ダイヤ情報」などから、そんなことはなく大宮所属の185系であることや、ルートや時刻まで判ったのだが、それは筆者が「元・鉄ヲタ」だった故。該当列車の載ったページをコピーして渡したら、学校に持って行って大いに盛り上がったらしい。そう「鉄道マニアは『男が一度は通る道』」なので、同級生にも好きそうな子は多々いる筈なのだ。

 担任の先生も「貴重な情報、ありがとうございます」と言っていたが、同級生の中でも長男の「鉄道マニア」……いや「鉄道博士」にしておこう、の株は上がったらしい。

 

 とまあ、そんなことで、今年の「夏季休暇」の大半はここで消化されることとなり、この夏最大のテーリングも、ここで展開されるのであろう……と思われる。

 いや、中味的には、先日のTOY(富山)のほうが、よっぽど濃い筈なのだが。