NEC LifeTouch NOTE発表 | ジャパンレボリューションプロジェクト日記

NEC LifeTouch NOTE発表

こんにちは!編集局松岡です。

今年初めのCESで参考出品されていたNECの「キーボード付きAndroidデバイス」が正式に「LifeTouch NOTE」として3月10日に発売される運びとなりました。

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Android搭載のクラウドコミュニケーター「LifeTouch」シリーズに
キーボードを装備した個人向けスマートブック「LifeTouch NOTE」を新たに商品化
~業界初、Androidおよびキーボードに対応した日本語入力システム「ATOK」を採用~


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1990年代後半から2000年頃にかけて、フルタッチタイプのPalm/CLIEやPocketPC端末などと共に、モバイラーの間でひとつの勢力を築いていたNECの「モバイルギア」は、その後のPDA市場全体の縮小によって終了を余儀なくされ、ユーザーはフルPCである東芝リブレット/ソニーVAIO P/富士通LOOXや、逆にテキストを打つことのみに徹したキングジムのポメラ、ウィルコムW-ZERO3のようなキーボード付きスマートフォンへと拡散していくこととなりました。

しかし、「パソコンは大げさすぎるし、バッテリももたない」「スマートフォンでは文章が打ちづらい」「ポメラはネットに繋がらない」といった感じで、どれも完全にモバイルギアのような「キーボード付きPDA」を置き換えできる存在にはなっておらず、そのポジションはぽっかりと空いているような状況でした。

そこに目をつけたのが東芝とシャープです。

東芝は「DynaBook AZ」というパソコンのような機械にAndroidを載せ、シャープは「IS01/LYNX SH-10B」というAndroidスマートフォンにしっかりとしたキーボードを載せるという方法論の違いはあれど、どちらも「キーボードを持ったAndroid情報端末」を2010年に出してきました。

そして満を持してモバイルギアのNECがこの市場にやってきたということで、やはり元ユーザーの方々を中心に、好意的な反応が多く出ています。

NEC LifeTouch NOTE発表 (togetter)

LifeTouch NOTEのサイズは

・234×138×25mm 質量699g

これをこのサイズのモバイルギア最終型であるMC/R550と比較すると

・245×131×28.8mm 質量750g

と、ほとんど同じサイズを保っています。

これで画面は8.1インチ640×240のSTN液晶→7インチ800×480のTFT液晶に、CPUはVR4121(168MHz)→Tegra 250(1GHz)に、メインメモリは32MB→512MBに、通信手段は内蔵アナログモデム(56Kbps!)→無線LAN+FOMAデータモジュール(7.2Mbps)になったのですから、10年の進化というものをしみじみと感じてしまいますね。

フルタッチのタブレットとはまたひと味違う、古くて新しいキーボード付きクラウドデバイスがどれぐらい世の中に受け入れられるか、これは注目です。