低迷を続けているJALの11年3月期の営業利益が、
1884億円と過去最高になったそうだ。
「なーんだリストラ効果で1000億円稼いでいるのか」
などという人が多いと思う。
しかし、今までそれを成し得た人がいただろうか?
稲盛会長の本は何冊か読ませていただいたが、
京セラ時代を含めて、あれだけ人(従業員)というものを大切に
考えている経営者がいるだろうか?と思う。
苦楽を共にした従業員と一緒の墓に入りたいなど考えたことが
ありますか?
その稲盛会長の苦渋の決断がリストラであったのではないかと思う。
JALという巨大企業を政府から任され、従業員を守るため、
そしてもっと大きなものを守るためには、会社は存続させなければならない。
そのための決断であると信じたい。
JALは混迷を続け、いつしかお客様のために・・・を忘れてしまい、
儲け主義になっていなかっただろうか?
私が大好きなビートルズを日本に連れてきてくれたのは
JALですよね。
常に私たちの夢を運ぶ会社であってほしい。
今我々製造業も混迷を極め、企業理念を忘れ目先の利益に
飛びつき、「お客様のために・従業員のために」を忘れてしまいそうになる時がある。
そんな時、稲盛和夫さんの本に何度も助けられた。
JALの最高益に拍手を送るとともに、私自身も会社というものを
今一度見つめなおし、社会の公器としてどの様な価値があるのかを
真剣に考えて行きたい。
by むかえ
