癒着・不正・犯罪への怒り②
工事完了後A氏は驚いた。なんと川がなくなっていたのである。A氏は、市役所に問い合わせた。すると、市役所の担当は、次のように説明した。
「この川の場所が非常に危険であり、川の経路を変更する必要があった…云々」と納得のいかない説明が繰り返された。この川は別に危険と思われる位置でわないのに、何故、経路を変える必要があったのか?A氏は不思議に思っていたという。
その後、数日が経ち、この川周辺の地図をたまたま見た時A氏は気づいた。
「こ・・これは」なんと、川の経路が変わることによって、土地の形が変わっている場所があることに気づいた。「これかぁ~」とA氏は思った。
なんと、この形が変わった土地は、与太郎の土地であり、この土地の広さが大分広がっていることが分かった。
A氏には察しはついていた。つまり、与太郎が議員、市役所とグルになって自分の土地を広げてしまった。つまり、国の予算を使って自分の土地を増やしてしまったのである。
つまり、この計画の邪魔になっていたのが、市役所に問い合わせをして疑問に思っていたA氏だったのである。ましてや、今までもすったもんだあったA氏の存在であった。近所の一部で唯一言うことを聞かない存在が邪魔だったのであろう。それでこの犯行だとするとそりゃ恐ろしいことである。
このような因縁からであろうか?数年前、ちょうど与太郎が亡くなる1年程前のことである。この土地にちょうど面した所に、幅2メートル程の国道からA氏の家の方へ抜ける道があったがこの道が工事をしているのである。
A氏は、「まさか、また国有地を自分の財産にするのでは?」と思った。
怒りがA氏にこみ上げて、現場の市役所の担当職員にいろいろと質問をし、工事の理由を問い詰めた。
しかし、A氏はふと思った。このままいくと、また襲われて危害を加えられかねない。
更に、以前にもまして与太郎の環境は磐石であった。というのは、与太郎一派の息子世代が多く市役所に勤務しており、市長の側近にも与太郎の右腕が入り込んでいるのである。
さすがに入り込む余地がなく、A氏はたまたまいた知り合いの探偵(地元のベテラン)に相談などをして、私のところに依頼が飛び込んできたのであった。
こんな流れで私は調査にあたることになったのである。 「これは難調査になるぞ!」と思いながらも大きな敵に対する私の炎はギラギラと燃え上がっていた。
また、A氏も屈することなかれ!と戦いの意を心に決めていた。
調査にあたっては、最大限の警戒をもって、ねん密に作戦を練るところから始まった。
調査に入って間もなくのことであった。いきなり頼んだ記憶のない料理が食堂から届けられたり、地元の消防団からは、話しの流れの中で、「お前の家なんか火事になっても消さないぞ」など多くの嫌がらせ、おどし、いたずら電話が続いたのである。
どうやら敵も動き出しているようであった。やはり、今回の工事現場でのA氏の質問、抗議に敵も察知したのであろう。
つづく