不思議なめぐり合わせ 2 | 探偵言いたい放題 パート2

不思議なめぐり合わせ 2

 調査の行方だが、遊子は、暴力団の組員と関係を持っていたことが判明した。
 一方、チョであるが、予備審査的に内偵を進めていたのであったが、でるわでるわ裏事情、まず、あの古いベンツ、これが盗難車であることが判明した。
 ということは、警察の手が入る可能性がある。しかし、これは、まだ可愛いものであった。もう1つの可能性、真実が浮かび上がってきた。
 このチョ、運び屋(覚せい剤をルートへ運ぶ)であることが分かった。
 そんな内偵の最中、情報収集現場(東南アジア人と暴力団の関係筋)で一人の男が車から降りて来た。その男は私に近づいてきた。あちゃぁ~。
 キレ者刑事の村田であった。「よっ!元気かい!イッちゃん!」
 まいった。また、遇ってしまった。一番遇いたくない男と。
 しかし、今回のチョに関しては、係わっては大損なので、契約を打ち切るつもりであった矢先の村田刑事との再会であった。私は、チョの運びに関する全ての情報を村田刑事に話すことを約束した。今日の夜、村田刑事とアポをとり一旦現場を引き上げた。
 その後、私は、即、チョと会い契約を解除した。
 その夜、村田刑事と予定通り会った。彼も今回は、必死のようであった。
 あのキレ者村田刑事が必死となり、この私も素直に情報を提供したのはなぜか?それは、今回の事件が相当多きなものであったからであった。
 つまり、運び屋チョの今回の仕事は、末端価格数十億円にも上る麻薬の引渡しであったからである。
 私の内偵調査の情報と村田刑事のにらむことが大体一致したようであった。
 話しも終わり、私が帰ろうとした時に村田刑事が一言言った。
 「サンキュー!」私も言った。「TV見てるよ!」2人は花火のように言葉を発しその場から消え去った。
 翌日、にらんでいた現場近くを隠れてみていると、刑事がベタベタに張っていた。私は、村田刑事の活躍を期待し、祈っていた。
 数日後、ニュースが流れた。中国人男性2名が末端価格25億円の覚せい剤を引き渡していたところを現行犯で逮捕した。というニュースであった。
 この中国人の1人がチョであった。TVでは、連行されるチョと村田刑事も映っていた。俺もTVに映りたい~。
 不思議な巡り合わせから始まった陰の活躍であった…
 一方の遊子もチョ同様、悲劇の人生を迎えていくのであった。