先月下旬に沼田に行った時のこと。石狩沼田駅から町営バスに乗り換える予定だったのですが、雪の影響で列車が遅れ、バスの発車時刻ぎりぎりに駅に到着。なんとかバスに間に合いました。いや、おそらくちょっと待っていてくれたのだと思います。
バスと言っても、街を走っているようなバスではなくマイクロバスです。乗車1回100円。乗客は私と地元の
おばあちゃん2人だけ。おばあちゃんは運転士のおっちゃんと顔見知りなのか(まあ、田舎あるあるというものなのでしょう)、世間話をしていました。
「雪が降らないとしばれるね」
「みんな札幌、小樽、石狩に行っちゃったもんね」
「うちのところは(マイナス)20度まで下がった」
そんな感じの会話内容だったと思います。
内地の方々は、おそらく「寒いから雪が降る」という感覚なのではないかと思いますが、北国での感覚は違います。雪が降るのは当たり前で、逆に「雪が降らないと寒い」なのです。雪というのは、水と同じ物資です。水というのは温度が変化しにくく、断熱の効果があるので、雪がたくさん降った方が、空気や地表が冷えにくいということなのでしょう。
沼田町は旧律令国で言えば石狩国ですが、この会話で出てくる「石狩」というのは、石狩市または石狩地方のことを指しているものと思われます。
普通、北海道の冬は道路も雪に覆われているのですが、この日の沼田町では所々アスファルトの路面が見えていました。
北海道の冬は、日中でも氷点下(つまり真冬日)であることが普通なので、しばしば「マイナス」を省略します。「夕べは10度まで下がった」という時は、プラス10度ではなくマイナス10度のことです。北海道の冬で夜にプラス10度まで「下がる」ことはあり得ませんし、「上がった」としてもそれは異常気象です。
最近は暖冬なので、札幌では10度まで下がることはあまり多くありません。しかし、沼田町のような海から遠い地域では、20度まで下がることもあるのでしょう。札幌は北海道の中でも、それほど寒さが厳しい地域ではないことはわかっていましたが、まだ認識が甘かったようです。地元の人たちの会話を横で聞いていて、心の中で「ひえ~」と叫んでいました。決して「冷え」とかけたダジャレのつもりではありません。
さて、その晩に泊まった温泉宿で、料理長おまかせの夕食プランで予約したのですが、そこで出てきたのがカキフライでした。
「うげっ。牡蠣は苦手なんだよな」
比較的安い料金のプランなので、それほどおかずの種類があるわけではありません。仕方なく添えられたソースをつけながらカキフライを食べました。
別のテーブルで、他の宿泊客のおっちゃんが出されたカキフライを見て「牡蠣苦手なんだよね…」みたいなことを言っていたのかどうかはよくわかりませんでしたが、何やら料理を取り替えてもらっている様子。自分もそうしてもらった方が良かったかなと思いましたが、せっかく作ってもらった料理を下げさせるのも気分が悪いので、私はそのようなことはしません。
しかしそれにしてもこういう料理が指定できないようなプランで、牡蠣のような、好き嫌いが分かれるような食材の料理を出すのはいかがなものなのでしょうか…。料理長さんが、「せっかく良い牡蠣が手に入ったから、みんなに食べてもらいたい!」と思たのかな。そんなことを考えながら口に運びました。
まあ、広島で牡蠣は対策済みでしたし、出てきた牡蠣はあまり変な臭みが強くなかったので、さほど問題なく食べられました。