キハのひまつぶし研究室

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無意味なブログ。
無意味なことに価値を見出そうという路線で運行中。

つい昨日の話なのですが、札幌市内某所で札幌駅前行きのバスを待っていた時、見知らぬ人から話しかけられました。

「わたし地元住民じゃないのでよくわからなくて、このバスに乗りたいのですがこのバス停で合っていますか?」

というような内容だったと思います。見せられたスマートフォンの画面には、おそらく私もこれから乗ろうとしているバスの便の情報らしきものが表示されていました。


私は少し困惑しました。私としても地元ではなく、それどころか全く日常生活の行動範囲外。本当にただの気まぐれで今この場にいるだけです。「すみません。私も地元住民ではないのでわかりません」と答えてしまうのが一番楽なのですが、なまじ市内の交通網を把握してしまっているので、そう答えるのも忍びなく、はて、どう答えたものか。


地元住民ではないゆえ、はっきりした回答をするような自信がなく、

「たぶん、今から来ると思います。」

というような、いまいちはっきりしない、質問内容と合っているか微妙な返事をしました。おそらく私を地元住民だと思って尋ねたその人の不安が、果たして解消できたかどうか…。というか、バス停の標識に時刻表が掲示されてるんだからそっちを見てくれよ、と言いたいところではありました。


しばらくして定刻より1分ほど遅れてバスが到着。その人は私と同じバスに乗り込み、目的の場所で降りられたようではあります。その人の様子を見るに、バス自体に全く乗り慣れていないようで、バス停の時刻表で確認できること自体を知らなかったのかもしれません。


昨日のことに限らず、何故か旅先で道や交通について尋ねられたりすることが何度かありました。私が道行く人にものを尋ねることがないので、尋ねる相手をどういう基準で決めているかがわかりません。少なくとも私には地元住民みたいな雰囲気が出ているということなのでしょう。その土地の日常風景に溶け込むことに成功しているとも言えますが、ごくたまにそういうことがあり、そういう点では良し悪しかもしれません。