いい天気だったかと思えば今、横なぐりの大雨が降ってきました。
凄いですね。もう帰宅ピークですので心配です。

 さて、「家賃返済特約付フラット35」という住宅ローンが8月1日から取扱いが開始されたのをご存知でしょうか?
 これまでの金利が変わらないという従来の安心に加え、将来の住宅ローン返済への対応という新たな安心感の提供として誕生しました。
この特約が付与された住宅ローンの場合、将来万が一住宅ローンの返済が困難になってしまった場合、一定の条件に該当する場合、住宅を賃貸にすることによって家を手放すことなく返済を継続する事が可能となります。

 一見とても素晴らしい住宅ローンだと思ってしまいますが、注意も必要です
例えば、賃料は周辺相場の8割~9割が賃貸料となり、積立金や管理費として約15%ほどが差引かれます。
残った手取り賃料で今までの住宅ローンの返済が出来ればよいですが、不足するようだと持ち出しの費用が発生しますし、ご自身の住まいの賃貸料も別に支払っていかなくてはなりません。持ち出しが出来ない場合返済期間がその分延長され、当初予定よりも長く返済する必要が出てきます。
 また賃貸収入があるわけですから、「所得」となり、社会保険料等が増額になる可能性もあります。

住宅ローン破綻は免れたものの、収入が無くなった今でもまだまだ住宅ローンが残っているなんて事もありえてしまいます。
「返済がきつくなっっても特約があるから大丈夫」と安易にこの住宅ローンを利用することなく、返済がきつくならないように安全な住宅ローンの設計をすることが大切です。

                   木本 史晴