3歳のマイル王決定戦、NHKマイルカップ。今年もGI朝日杯の勝ち馬ドルチェモアをはじめ18頭の精鋭が出走してきました。毎年のように伏兵馬が台頭しているこのレース、波乱の可能性も少なくありません。大熱戦が期待されます。

 

このレース、最近5年の1着~3着は6-2-9、2-14-7、9-1-6、2-7-1、4-3-18番人気の馬で決着しています。ここ5年、上位1~3番人気の馬の1頭は連対を確保しています。ただし、この5年の3着以上馬15頭のうち実に8頭までが6~18番人気の馬です。伏兵馬の好走が続いています。昨年も勝ったのは4番人気(単勝7.1倍)のダノンスコーピオン、2着に3番人気(単勝6.8倍)のマテンロウオリオンでしたが、3着には18番人気(単勝229.1倍)の伏兵カワキタレブリーが好走、三連単は150万円超の好配当となりました。今年の上位人気は相当な割れ加減。ドルチェモア、ダノンタッチダウン、カルロヴェローチェ、オオバンブルマイ、エエヤン、クルゼイロドスル、モリアーナと7頭までが単勝1桁台の人気になりそうです。加えて伏兵馬も虎視眈々といった様相です。

このレース、以前はトライアルのニュージーランドトロフィー組の好走が目立っていましたが、この5年の連対馬10頭のうちニュージーランドトロフィーから臨んで連対したのは2018年の勝ち馬ケイアイノーテック(NZT1番人気2着)と昨年の2着馬マテンロウオリオン(NZT1番人気2着)の2頭です。両頭ともニュージーランドトロフィーの連対馬でした。今年も前走ニュージーランドトロフィー組が6頭出走していましたが、そこで連対していたのはエエヤン、ウンブライルの2頭です。一方で、2018年からトライアルレースに指定された前走アーリントンカップ組では、2018年~20年の3年連続で3着馬、2021年はリッケンバッカーが3着馬と半馬身差の4着でしたが、昨年は、4頭出走した前走アーリントンカップ組から前走1番人気1着のダノンスコーピオンが優勝、前走12番人気11着のカワキタレブリーが3着に好走しました。今年も前走アーリントンカップ組は上位3頭、オオバンブルマイ、セッション、ジョーモンを含めて5頭が出走してきました。

また、この5年の連対馬10頭は前走が桜花賞や皐月賞などのGIレースだった場合を除き、前走1着馬か、2着以下に敗れていた場合も勝ち馬とのタイム差は0.3秒以内の惜敗していた馬でした。昨年の勝ち馬ダノンスコーピオンは前走アーリントンカップの1着馬、2着馬マテンロウオリオンは前走ニュージーランドトロフィー2着ながら勝ち馬とはタイム差なしの惜敗でした。今年の出走メンバー18頭のうち前走1着馬はエエヤン、オオバンブルマイ、クルゼイロドスル、タマモブラックタイの4頭、前走で勝ち馬から0.3秒以内に好走していた馬は、モリアーナ、ウンブライル、ショーモン、セッション、シャンパンカラー、カルロヴェローチェの6頭です。ちなみに、前走がGIレースだったのは、シングザットソング、ダノンタッチダウンの2頭です。あわせて12頭です。

さらに、ここ5年の優勝馬に限ると、前走皐月賞・桜花賞のGIレースで5着以内に好走していた馬、あるいは前走G2戦G3戦で1~2番人気に推されそのレースで連対していた馬でした。昨年の勝ち馬ダノンスコーピオンも前走G3アーリントンカップで1番人気1着からここに臨んでいました。今年のメンバーで前走皐月賞・桜花賞で5着以内に好走した馬は不在、前走G2戦G3戦で1~2番人気に推されそのレースで連対していたのは、エエヤン、カルロヴェローチェの2頭です。

 

馬券は、3連勝でニュージーランドトロフィーを制した06エエヤンが中心。強敵は、同じシルバーステート産駒の15カルロヴェローチェ。以下、末脚の堅実な10オオバンブルマイ、前走のジュニアカップ圧勝の12クルゼイロドスル、ひとたたきしたGIホース13ドルチェモア、末脚の切れる18ダノンタッチダウンまで。

 

 

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