*****2歳馬*****
【ルージュレアリーズ】
馬体重:454キロ
調整は順調に進んでおり、今週から周回コースに加え、坂路でも乗り出しました。坂路でのペースはハロン17秒ほど。楽をさせた期間が長く、馬体重も大幅に増えたものの、そこまで緩んだ印象はなく、調教でも体はよく動いていますし、息づかいも気になりません。 このまま順調にいけば、来週後半には坂路での15-15を始めるなどペースアップすることができそうです。次走は10月27日(日)京都3レース・2歳未勝利(芝2000m)が予定されており、レースの1か月前には栗東・福永祐一厩舎に帰厩することになるでしょう。
【ルージュラティーナ】
馬体重: 491キロ
今週も周回コースと坂路を併用して乗り込んでいます。火曜日には坂路で12-13を消化しましたが、体の使い方は良くなっているように感じましたし、時計を出した後の息の入りもだいぶ早くなっています。攻めても脚元や背腰などに筋肉に疲労が溜まることもなく、馬体重も安定。あとは入厩の声が掛かるのを待つだけといった状況です。
【ブラゾンロワイヤル】
社台ファームで調整中。入場後は右前のソエに痛みがあり、しばらくは治療優先の調整を行った。ソエも落ち着いてきたため8月20日より馬場入りを開始し、周回キャンター2000mで経過を見た後、27日より坂路調教を再開している。
担当者の話では「休ませていたこともあり馬体も回復し、一時は530キロまで体が戻りました。乗り出した後も歩様、患部共に違和感はありませんでしたので、坂路調教を再開し現在は週3日の頻度での登坂を目標に、周回キャンターを織り交ぜながら調教メニューを組み立てています。登坂時計は直近で3F48秒程です。まだ詳細な日程は決まっていませんが、9月中旬過ぎにグリーンウッドへの移動を予定しており、移動も近いので時計はそこまで出さず、コンディション面を整える事を最優先に3F45秒程までの調整で中身の質の向上に努めます」とのこと。現在の馬体重は518キロ。
【キングズトゥルー】
1日(日)に坂路コースで4ハロン59.6-43.8-29.5-14.4を単走で馬ナリに追われ、5日(木)にも坂路コースで4ハロン56.0-40.9-27.1-13.5を単走で馬ナリに追い切りました。「ゲート試験を早々にパスして、今週よりいよいよ時計を消化し始めました。一本目ですので致し方ない部分はあるにせよ、この時計で精一杯という現状。体力面含めて結構時間が掛かりそうな感は否めません。ここからビシビシ負荷を掛けて鍛えてとなるとどこかでガクっときそうです。負荷を掛けた後には必要な分は楽をさせて、そこからまた負荷を掛けてといったように繰り返していくようなサイクルで仕上げていくのも一つの案として考えています。体調面に気になるようなところはありませんので、キングズトゥルーに合わせて進めていきましょう」(大竹正博調教師)
【ゴールドエンペラー】
「トレセン内の環境にも慣れてきたようで、徐々に落ち着きが出てきたため、ゲート練習も入り、駐立から発進させるところまで進めています。入りで躊躇する場面はなく、駐立もジッと我慢できるようになってきましたし、あとは発馬とダッシュがもう少しスムーズになればといったところ。ゆっくりながらも順調にきてはいるので、来週中にはゲート試験に臨めるかと思います」(羽月友彦調教師)
【ルジュウェール】
「現在は馬場でダクとハッキングキャンターを4000m(18秒ペース)のメニューで調整中です。この中間も長めからじっくり乗る形で進め、順調にメニューを消化できています。こちらでの調教量もしっかり積めており、そろそろ送り出せそうな雰囲気。小手川師にもその旨連絡したところ『タイミングを見て戻そうと思います』とのことだったので、この状態をキープしつつ、声がかかるまでしっかり負荷をかけていこうと思います」(担当者)
【ライラ】
現在は馬場1周と坂路2本を18秒ペース(週2回は15秒ペース)のメニューで調整しています。今週は馬体重こそ減っていますが、細くなった印象はなく、どちらかというと追い切りを開始して締まってきた感じの体つきになっています。暑さのピークも越えて朝晩は涼しいから肌寒いくらいに変わってきたので、そのあたりも馬の状態が上がってくるにはいい傾向でしょう。来週中には入厩予定とのことなので、それまでしっかり乗り込んでいきます。
【スピアッジャローザ】
現在は馬場1周と坂路2本を18~20秒ペースのメニューで調整しています。登坂本数を増やしてからも体調、メンタル面はともに安定しています。血統的な面から調教を進めるにつれてうるさくなってくるかと思っていましたが、どちらかというと環境にも慣れて落ち着いてきた様子。この先さらに負荷を強めていくことを考えても、いい傾向と言えそうです。引き続き坂路主体に乗り込んでいきます。
*****3歳馬*****
【レッドアトレーヴ】
馬体重:492キロ
今週から騎乗調教に特化しており、週2回は坂路で14-14、14-13といった速いところを消化しつつ、普段もハロン15秒前後で連日コンスタントに乗り込んでいます。それでいて馬体重がむしろ増えているのは頼もしい限り。暑さが和らいで過ごしやすくなってきたこともあり、だいぶ活気が出てきた印象を受けます。まだ内地への移動に関しての具体的なスケジュールは決まっていませんが、送り出しに備えて今後も入念に乗り込んで態勢を整えていくつもりです。
【レッドエヴァンス】
馬体重:483キロ
入場後はウォーキングマシンでの運動にとどめてリフレッシュを図っています。連戦した後でも脚元など馬体にダメージは確認されていませんし、活気も失っていません。また、馬体重は回復途上ではあるものの、前回滞在していた時よりも明らかに見映えが良くなっています。レースを経験しながら心身ともに成長を遂げているのでしょう。このままコンディションが崩れることがなければ、週明け月曜日に一度跨ってみる予定です。
【ルージュルリアン】
馬体重:494キロ
引き続き周回コースと坂路で調整をおこなっています。連日周回コースで2000mの距離を乗ってから、坂路を4ハロン70秒前後のペースで1本上がっています。馬房では相変わらず気の強さを見せていますが、運動に出ると大人しく、騎乗者の指示に従ってリラックスして走っています。リフレッシュは完了し、コンディションも安定しているため、来週月曜日から坂路でのペースをハロン65秒くらいまで上げる予定です。
【ジャンヌローサ】
現在は馬場1周と坂路2本を18秒ペース(週2回は15秒ペース)のメニューで調整しています。追い切りを重ねて右半身に少し張りが出てきたため、レーザーでケアしながら進めています。徐々に走りのバランスが整ってきた印象ですが、まだ器用さに欠くところもあるので、この先体の使い方が上手になってくればこういった症状が出ることも少なくなってきそうです。坂路でのタイムも楽に出せるようになり、この後も速めの調教を交えながら来週もしくは再来週の帰厩を目標に進めていきます。
【スノーディーヴァ】
この後はトレセン近郊のNSRで調整することになり、本日6日(金)に移動しました。
「ダート適性に関しては、全く走れないというほどではないにせよ、芝の方が良いだろうというコメントをもらっています。それよりも、今回は連闘したことで大分テンションが高かったですね。前回も装鞍所から煩かったのですが、今回はかなり早い段階からそれ以上の様子だったため、厩舎で装鞍をおこなっています。ゲートの中でも落ち着きがありませんでしたし、かなりメンタル面で来ているなと感じたところ。こういう性格の馬なので、キックバックも過敏に反応しますからね。次はやはり芝のレースを狙っていくつもりにしています。4日(水)に札幌を出発し、翌日無事にトレセンに戻ってきています。多少は落ち着きが出たものの、ここで少し間隔を空けないと頭がとんでもないことになりそうなので、このタイミングで一息入れさせてください。移動した後の状態なども見ながら次走を考えていくつもりです」(深山雅史調教師)
【タキザクラ】
「交突した左前の経過としては順調で、傷も早くに乾いて癒えていますし、もう痛みはない様子です。水曜日から乗り出しを開始して、自分で跨って感触を確かめたところ、楽をさせた分の緩さはあってもまずまず悪くない印象。当初は一旦休ませて4回新潟開催(10/5~)とも考えていましたが、この様子であれば新潟を待たずとも4回中山開催(9/07~)からでも良さそうです。週末、来週と時計を消化して、来週の三日間開催から投票できるようにしておきます。未勝利の立場で計画的に出走させるのはなかなか難しく、いつでも送り出せるように備えておくつもりです」(稲垣幸雄調教師)
*****4歳馬*****
【レッドシュヴェルト】
馬体重:478キロ
先週から坂路で乗っていましたが、少し気が入り過ぎといった様子だったことから、今週は周回コースでのメニューに切り替えています。ダクとハッキングを交えて2000mといった内容ですが、だいぶ落ち着いて動くことができていましたし、脚運びに硬さも見られません。コンディションそのものは問題なく安定していますので、来週から再び坂路に戻していくことも考えています。
【レッドルヴァンシュ】
馬体重:522キロ
相変わらずクリニックが混み合っていて、手術のスケジュールは現時点で未定。順番を待っているところです。馬体や脚元、体調面には問題ないため、今週も坂路に入れてハロン17~18秒ペースで1~2本上がっています。喉を含めて良くも悪くも変わらずといったところで、今後も適度に乗ってコンディションを整えながら手術の実施を待つことになるでしょう。
【ウィズアットダンス】
「今回のレース後も両前ともに脚元に気になるところはありませんね。疲れも順調に抜けてきたようなので、次の7回船橋開催(9/23~)での出走に向けて調教を再開しています。あとはこれまでと同様に、なるべく馬体重をキープしながら負荷を掛けていくつもりです」(林幻調教師)
*****5歳馬*****
【レッドモンレーヴ】
馬体重:521キロ
変わらず坂路で14-13のメニューを進めています。下ろしがけから勢い良く走っていきますが、道中のコントロール面に問題はなく、最後まで乗り手の指示を待って動くことができています。上がりの歩様や息遣いも良化を示していますし、集中力を保って稽古に取り組めているのはなにより。飼い食いも安定しており、ここまで順調に乗り込むことができています。
【グロリアスヒーロー】
「レース後は使ったなりの疲れが背腰を中心に見られるため、筋注を施して対処していますが、疲労の度合いとしては特段大きなものではありません。今回は前回と比較して前半促さずに自分のリズムで運べた分、4コーナー辺りでの手応えも良かった。思ったほど脚を伸ばせなかったのは良化途上の分でしょう。ジョッキーもトモのはまりがもう一つと言っていますからね。休み明けの2回叩いて、これでまた変わってくるのではないかという期待感があります。来週は三日間開催で頭数もバラけるでしょうから、そこでの出走を狙っていく考えです」(高木登調教師)
*****6歳馬*****
【レッドアウレア】
馬体重:494キロ
周回コースでダク500m、ハッキング2000mを乗って、最後に坂路に入り22-20ほどのペースで1本登坂といった内容で進めています。フットワークを見ても硬さは取れていますし、いい具合に気持ちの入ったキャンターを見せてくれています。暑さのピークが過ぎて、気温が落ち着いてきている影響もありそうですね。飼葉もちゃんと食べてくれて体も増やせていることから、来週は少しペースを上げてみようかと考えているところです。
*****7歳馬*****
【エクストラノート】
「現在はウォーキングマシンで調整中です。初めての障害レースを経験して思った以上にダメージが大きい様子。背中から腰にかけての筋肉が落ちて、馬体が寂しく映ります。毛ヅヤも冴えませんし、年齢の分、回復も遅い印象です。今週いっぱいはマシンでの運動に留めて、もう少し体をフックラさせてからペースを上げていければと考えています」(担当者)
*****9歳馬*****
【レッドヴェイロン】
馬体重:533キロ
周回コースでダク500m、キャンター1000m(18-17のペース)を1本、トレッドミル調整(ダク500m、ハッキング1200m)のメニューを消化中。現在は騎乗運動を週4回、トレッドミルを週2回といったメニュー構成で騎乗日を多くしています。だんだんと気候も落ち着いてきて、何とか暑い夏を乗り越えてくれました。稽古での走りにも力強さがありますし、飼葉も毎日完食。下がっていた睾丸も本来の位置に戻っており、夏バテの心配はなくなってきたかなといった状況です。馬の様子に問題がないようであれば、来週から騎乗運動メインでメニューを組んでいくことにします。
*****10歳馬*****
【アナザートゥルース】
「2走前はレース後の疲労回復具合がスローでしたが、前走後は比較的早く疲れが抜けてきたようですね。そのあたりは気温が和らいできた影響もあるようで、やはりここから秋にかけて調子は上がってきそうです。ただ、11/07(木)門別・道営記念(H1・ダ2000m)のステップレースとしてどこを使うかは、もう少し状態を見てから決めるつもりです」(田中淳司調教師)