*****2歳馬*****
【レッドアトラーニ】
馬体重:506キロ
立ち上げ後も順調に乗り込みを継続。現在は週4日の坂路調教をおこなっており、3ハロン48秒程度のペースを継続して登坂することができています。乗り込んできましたが、歩様に問題はなくコンディションも安定していることから、この中間よりハロン15秒ペースでの登坂も織り交ぜるなど次のステップへと進めています。段階を踏んで負荷を強めながら、歩様等に異常がないかなど状態を確認。今後も馬の様子を見ながら、無理のない形で調教負荷を強めていきます。
【レッドエソール】
馬体重:500キロ
引き続き形成手術を受けた咽頭部には、吸入器ネブライザーを使用した薬の吸入を、朝と夕方におこなっています。先日、検査映像を社台クリニックに確認してもらいましたが、術後の経過が良好であるため、ネブライザー治療もあと1週間ほどで終えて問題ないとのこと。治療期間中はウォーキングマシン運動を継続するにとどめて、その後はトレッドミル調整で軽く動かしてみて動きや息遣いを確認、問題なければ騎乗運動へ移行といったイメージです。こちらも暑さがありますが、体調そのものに気になるところはありませんので、上々のコンディションのままメニューを進めていけるよう体調管理に努めていきます。
【ハイファイスピード】
8月10日・中京・2歳新馬(芝1,200m)でデビューし3着。
14日、宮本調教師から「レース後も脚もと等に問題は見られませんが、猛暑の中のデビューでしたのでいったん放牧を挟んでリフレッシュさせることにします。本日、ノーザンファームしがらきへ移動しており、順調に進むようなら次の中京2週目の芝1,200m目標で進めるつもりです」との連絡が入った。
9月15日(日)中京・2歳未勝利(芝1,200m)に向けて調整予定。
【ブラゾンロワイヤル】
8月2日より社台ファームで調整中。
担当者の話では「帰厩後のチェックでソエに少し痛みがあったことから現在はウォーキングマシンのみの調整に留めています。北海道も暑い日が続き、やや顔付きにも夏負けの様子が見られることから、ここは無理せずしっかりと体力回復を念頭に置いて、乗り出しの時期を考えたいと思います。まだ心身ともに幼いところがありますが、一度競馬を使ったことでの成長を期待しています」とのこと。現在の馬体重は524キロ。
【バティストゥータ】
西舎共同育成場内谷川牧場で調整されています。13日現在、引き続いてBTCの屋外直線ダート1600m、または屋内600mダートコース6周を乗るメニューを日替わりで進められており、週1本は坂路にも入って16-16で登坂しています。高沢場長は「中間は、馬装をする前から既に汗をかいているように暑さがキツくなってきたので、日によって内容を変えながら進めていますが、幸い、暑さがこたえている様子ではありません。それでも、恐らくお盆過ぎくらいまではこの暑さが続くかなと思うので、様子を見ながら無理しないように進めていきます」とのことでした。
【ノースカトレア】
KSトレーニングセンター内K2ステーブルで調整されています。中間も、屋外ダート馬場にてハロン22秒のキャンターを2000~3000mと坂路を18-18で1本乗られています。菅野代表は「この中間も変わりなく乗り込んでいます。暑い日は無理のないように軽めに留め、暑さが落ち着いている日に坂路に入るようにしています。引き続き脚元に気を付けながら進めていきます」とのことでした。
【メロディーロード】
宇治田原優駿ステーブルで調整されています。13日現在、角馬場で身体をほぐした後、トラックコースでダクとハッキングで1000mと軽めキャンター2000mを乗られ、週2日で坂路に入って、そのうち1日は15-15、もう1日は13-13を計時しています。寺島良調教師は「先週末に宇治で状態を確認してきました。こちらへ来た当初と比べると、身体がだいぶ競走馬っぽく変化していますね。兄のメディーヴァルとは全然体型は似ておらず、こちらは胴伸びがあって、スラッとした体型をしていますし、走りが軽いので芝向きなのかなと感じています。体力的には、現時点でゲート試験までは、こなせそうだと感じました。もう少しこのまま宇治田原優駿ステーブルで進めてもらうか、それとも、一度トレセンへ入れてみて、馬に刺激を与えてもいいかもとも思うので、もう少し様子を見ながらどうするか検討します」とのことでした。
【リビングストン】
栗東・吉岡辰弥厩舎で調整されています。8月11日の出走後も体調に変わりなく、14日現在、厩舎周りの曳き運動が行われています。吉岡調教師は「デビュー戦は少し不完全燃焼なレースでしたが、折り合いは問題はなさそうだった点は収穫だったと思います。入厩後、ゲートからデビューまで、ずっとトレセンで進めていますが、馬は全くヘコたれませんし、レース後も元気です。今は競馬の経験を積むことが大事だと思いますし、まだ馬が本気で走れていないので続戦させたいと思います」とのことです。次走は、9月1日中京、2歳未勝利・芝2000mに団野大成騎手での出走を予定しています。
【パステルキュート】
KSトレーニングセンターで調整されています。中間も変わりなく、屋外800mダート馬場にてハロン20秒程度のキャンターを4~5周と、坂路を15-15で週に2回乗られています。牧場スタッフは「この中間も問題なく、順調です。入厩の話はまだ出ていませんが、青木調教師には順調に進められていることは報告しています」とのことでした。
【ミッドナイトデュー】
茨城県のムラセファームで調整されています。引き続き、ウォーキングマシンを1日40分程度のメニューで進めて、今週からは馬場でダクとハッキングを開始しました。村瀬代表は「今週から馬場で運動を軽めですが開始しました。ただ、馬体重が今日の段階で455キロと、もう少し数字を戻して、身体をふっくらさせたいところです。まだ暑さもありますし、お盆明けくらいまではこのまま進めて、それからキャンターを開始していこうと思います」とのことでした。
【サンタマルティナ】
大井3R 2歳(五)(4着)
8月14日、大井競馬3R、2歳(五)・ダート1200mに出走しました。馬体重は前走からプラス2キロの466キロ。やや出遅れ気味のスタートで、押して前に進んで行き、後方3番手から。3コーナー手前から外目を上がって行って、9番手でコーナーへ入り、直線へ向くと馬場の中程から脚を伸ばしましたが、前3頭からは大きく離されてしまい、勝馬から3秒0差の4着でした。
鷹見陸騎手 レース後コメント
「今日はテンについていけないところがありましたが、競馬自体はすごく上手な馬です。砂を被っても大丈夫だし、馬群の間も追って行けるので、競馬自体はすごく乗りやすくて、いい仔だと思います。まだ完成形では全然ないでしょうけど、もっと馬がしっかりしてきたら、楽しみな馬だと思いますし、ゆくゆくは長い距離を視野に入れていけばいいとも感じました」
渡邉和雄調教師 レース後コメント
「今回は矢野騎手が乗れず、まだトモがしっかりしていない現状を考えて、2キロ減でしっかり乗れる鷹見騎手にオファーをしました。初戦はフケで動けなかったですが、2戦目以降はそれなりに動いてくれています。ただ、まだトモがしっかりしておらず力強さが出てこないので、どうしてもダッシュやコーナーでグンと来るところがなくて、まだいろいろと子供なのかなと感じています。ゆくゆくは動いてきてくれる馬だと思いますし、乗ってくれた騎手も口を揃えて、乗り味の良さと背中の素晴らしさを褒めてくれます。結果が早く欲しいので焦る気持ちがありますが、こういう馬は焦らない方がいいと思うので、レース後の状態次第で、ひと息入れて放牧に出して立て直しを図りつつしっかり成長を促すことを考えています」
*****3歳馬*****
【レッドエヴァンス】
角馬場運動後、坂路1本。
音無秀孝調教師「今日も坂路1本のメニューで乗っています。テンションは高くなっていませんし、硬さも出ていませんね。飼い葉もしっかり食べており、暑さがこたえた様子もなくコンディションは高いレベルで安定していると言えるでしょう。来週のレースに向けて、今の状態をうまく維持して送り出せるように努めます」
角馬場運動後、坂路1本。
音無秀孝調教師「今日は坂路1本のメニューで乗りました。覇気があって動きもしっかりしていますし、飼い葉も完食しているように体調面に陰りはありません。今のところ不安なく進めることができていますね。レースを使っている馬ですから、週末、来週と2本の追い切りでレースへ向かうつもり。しっかりと状態を維持していきます」
※8月25日(日)中京4R・3歳未勝利(芝1400m)を団野大成騎手で予定。
【レッドクレメンス】
本日は引き運動をおこないました。
茶木太樹調教師「レースは延びていますが、好調をキープすることができています。今朝(木)は厩舎周りの引き運動で疲れを取りましたが、初めのうちは多少力んではいたものの、しっかりハミを取ってシャキシャキ歩いていましたよ。想定ではダート1800m、ダート1900mのどちらも出走できそうですが、やはりクレメンスには少しでも距離があった方がいいと感じているため、1900mに投票しました。動かせるジョッキーですし、具合もいいので期待は持っています」
※8月17日(土)中京3R・3歳未勝利(ダ1900m)に西村淳也騎手で出走します。
本日は坂路で追い切りました。
茶木太樹調教師「坂路・単走でサッとやりました。橋木太希騎手が追い切りだけでも乗せて欲しいということだったので乗ってもらったのですが、追い切り後にジョッキーは『切れる脚こそ使えそうにありませんが、パワーはすごく感じます。以前も乗せてもらったことがあるのですが、その時よりだいぶ良くなっていると思います』と話していました。これまでもお話ししてきたように、一度使ってから馬が大きく変わってきた印象。特に精神面が強くなってきていますね。今週もダート1800mとダート1900mの両睨みで明日(木)まで待機しますが、今は心身の状態がうまく噛み合っている状態ですから、前進を期待しています」
【ルージュルリアン】
本日(水)社台ファーム鈴鹿に移動しました。
藤原英昭調教師「レース中に自分の後ろ脚で前脚の爪をぶつけてしまったようで、翌日は歩様にも違和感がありましたが、処置したこともあり、経過は良好で歩様も改善しました。背腰に走ったなりの疲労感はあるものの、鼻出血は確認されていませんし、脚元についても見た目や触った感じからも大きなダメージはなさそうです。勝てても致命傷を負ってしまっては次がありませんから、まずは無事であることがわかっただけでも良かったです。連戦したこともあり、ここで放牧へ。今朝(水)社台ファーム鈴鹿に移動したところです。次走については未定で、コンディションが上がってきたタイミングでこちらに戻そうと考えています。本当に勝てて良かったです」
【アンデスビエント】
ノーザンファームしがらきで調整中。
9月26日(木)船橋・マリーンC(JpnⅢ・3歳牝馬・ダ1800m)目標で調整する予定。
西園調教師からは「順調にペースアップ出来ているようです。レースの約1ヶ月前をメドに帰厩させるつもりです」との連絡が入っている。
【サミアド】
8月18日(日)新潟・3歳以上1勝クラス(ダ1,200㍍)に☆原騎手で投票するも残念ながら除外となり、来週の同条件にスライドする。
14日、竹内調教師から「今朝はウッドチップコースにて併せ馬を行ない、先行から終い馬なりで半馬身ほど先着しています。先週の追い切りで、ほぼ出走態勢が整っていましたので、今週は息を整える程度の調整です。今週の想定を見る限り抽選になるかもしれません」との連絡があった。
【ディスペランツァ】
栗東・吉岡辰弥厩舎で調整されています。8月11日の関屋記念出走後、体調面に問題はなく、14日現在、厩舎周りの曳き運動が行われています。吉岡調教師は「状態が良かっただけに残念な結果でした。1番枠と極端な枠だったので、難しい展開になるとは思いましたし、実際も不向きな展開だったとは思いますが、だとしても、もっとやれていい力はある馬です。その原因が左回りなのか、夏場が駄目なのか、はたまた休み明けの影響なのか、まだ掴めてはいませんが、馬はとても元気で、レース後もダメージは感じません。今度は右回りの中山で巻き返せたらと思います」とのことです。次走は、9月8日中山、3歳以上オープン・京成杯オータムハンデキャップ(GIII)・ハンデ・芝1600mに石川裕紀人騎手での出走を予定しています。
【ゲンブ】
11日(日)に函館競馬場のWコースで4ハロン56.6-40.9-12.7を単走で強めに追われ、14日(水)にもWコースで5ハロン70.9-54.7-40.5-12.8を単走で一杯に追い切りました。「稽古でもなかなか頭の高さは変わってこないものの、気性面の難しさなど出さずに、落ち着いて走れている点は好感が持てます。節を空けて今週ダ1000m、芝1200m戦どちらかに出走が叶えばと思っていたのですが、どちらも抽選対象にさえならない状況。短い距離の番組はもう期間内入りそうにありません。来週以降の未勝利戦はさらに出馬状況が厳しくなることも予想されるため、この番組への投票を決めています。距離延長で臨む今回は、先行する形でもある程度手綱を抱えながら運べるはず。あとは1700mが持つかどうかでしょう。雰囲気自体はけっして悪くないですし、条件替りで一変を狙います」(高木登調教師)
【エルキュール】
11日(日)に坂路コースで4ハロン58.6-42.6-27.6-13.1を単走で馬ナリに追われ、14日(水)にはWコースで5ハロン69.9-54.4-39.1-11.7を単走で馬ナリに追い切りました。「暑いなかでの輸送があることも考慮して、最終追い切りも単走でサッと流した程度になりますが、予定していた70秒くらいで回ってきてくれました。ビッシリと攻め込んできたわけではないものの、ここまで順調に本数を重ねて仕上がりは良好。目標としていた番組に投票し、無事出走が確定しています。芝を走るのは今回が3回目になり、1800m、1600mと1ハロンずつ短縮してきた内容から、この1400mで大きく前進してくれればと考えています」(天間昭一調教師)
*****4歳馬*****
【レッドシュヴェルト】
角馬場で運動。
助手「追い切った翌日ということで、今日は角馬場で歩様を確認する程度に乗っています。しっかりした脚取りで動けていましたし、覇気も十分。飼い葉も与えた分は食べていますよ。台風の接近に伴い、中京競馬場へは今夜の便で移動することになりました。入念に準備していきたいと思います」
※8月17日(土)中京11R・豊明S(3歳上3勝クラス・芝1400m)にM.デムーロ騎手で出走します。
角馬場運動後、ウッドチップコースで追い切り。
助手「今日はウッドで追い切っています。先週まで入念に乗り込んでいましたし、今週は中京までの輸送も控えているので息を整える程度の追い切りでしたが、素軽い動きで最後まで余裕のある走りを見せていたと思います。こちらの指示に対しても従順で、全体を通していい動きでしたね。態勢は整いましたから、予定通り今週の中京・豊明ステークス(芝1400m)にデムーロ騎手で投票します」
※8月17日(土)中京11R・豊明S(3歳上3勝クラス・芝1400m)をM.デムーロ騎手で予定。
【スマラグドス】
千歳・社台ファームで調整中。現在は週3~4日坂路入りし、周回キャンター最大3000m、登坂時計は3F42秒のところまで進めている。
担当者の話では「調整を進めてきて大分気持ちが乗ってきたようで雰囲気は良化しています。ペースの上がったキャンターでは前進気勢もあり良いのですが、ゆっくりとしたハッキングキャンターはあまり得意では無いようです。地道なトレーニングですが、移動までの間はそうした調教にもじっくり取り組んでいきます」とのこと。馬体重は491キロ。
【ミラクルティアラ】
8月10日・新潟・BSN賞(3歳以上OP・ダ1,800m・ハンデ・L)に出走し13着。
14日、野中調教師から「レースの後、左前膝に関節液がたまる症状が見られたため検査を行っていますが、骨に異常は無しという診断が下りています。元々放牧を挟むつもりでしたので、脚もとの経過を見ながら一息入れてもらいます。明日グリーンウッドTへ移動予定です。この後の状態次第ですが、10月辺りのレースを目指して調整することになると思います」との連絡が入っている。
【パレルモ】
大井10R 鐙坂賞(2着)
8月14日、大井競馬10R、B3(二)選抜特別・鐙坂賞・ダート1600mに、前回着けていたパシュファイヤーとシャドーロールは外して出走しました。馬体重は前走からプラス1キロの451キロ。ゲートの中で外を向いている時に扉が開き、出た瞬間は弱冠バランスが崩れ気味でしたが、押しながら態勢を戻して前へ進み、鞭を3発入れて気合を入れて、前の集団を見ながら6番手で1コーナーへ。そのまま向正面に6番手で出ると、ジョッキーが押して前に促しながら馬が気を抜かないようにして追走。3コーナー手前では再び鞭を数発入れて、3~4コーナーも追い通しで進むと、直線ではジョッキーのアクションに応えて外目からジワジワ伸びて、先に抜け出した勝馬には届かずも、渋太く脚を使って2着争いをクビ差制して、勝馬から0秒4差の2着でした。
笹川翼騎手 レース後コメント
「久し振りに乗せていただきましたが、いい意味でも、悪い意味でも馬は変わっていませんでした。ただ途中で止めそうなところも、今日は何とか止めなかったですし、結果、前の1頭は強かったですが、この馬の競馬は出来たと思います。内容は悪くなかったですよ」
米田英世調教師 レース後コメント
「中間、調教は遠慮せず、かなりビシビシやりましたし、追い切りも、狭い間隔でしたが、併せ馬で結構しっかりと遠慮せずにやりました。それでも体重は減っていないし、馬体の張りも良かったです。そして、前回は馬具をつけて良くなかったので、今回は外しました。大外枠だったのでメンコの耳も外しています。今日の結果を見ると、これからも調教はビシバシ鍛えるやり方が、パレルモには合っているのかもしれないですね」
【ファントムシーフ】
競走馬リハビリテーションセンターで療養しています。14日現在、良い意味で変わった様子はなく、曳き運動15分と、週2日はウォーターウォーキングマシン運動10分で進めています。牧場スタッフは「流石に日中はかなり気温が上がるので、馬房で大人しくしていますが、毎日、元気にリハビリを行いながら過ごせています。暑い中、頑張っていますよ」とのことでした。
【フェミナフォルテ】
10日(土)に函館競馬場のダートコースで4ハロンから2.0秒追走して併せ、56.7-41.8-12.4を馬ナリに追われ、14日(水)にはWコースで4ハロン58.8-43.7-13.7を単走で馬ナリに追い切りました。「先週末の動きを見て、まず状態だけならいけそうという判断。出走枠にも入りそうだったことから特別登録をおこない、ハンデも思った以上に軽いところで落ち着いたため、今週の出走に向けて進めていくことにしました。私も一昨日に函館に入って状態を確認したのですが、若干線を細く見せるものの、飼い葉はあげればあげただけ食べるというので心配はしていません。レースまでに少しでも腹回りを太くできるよう、体に余裕を持たせる意味でも切り草を少し増やしてみたりするつもりです。動きに関しても、先週自分で乗ってみましたが、違和感はありませんでしたよ。もう少しというところがあるにはあるのですが、そこまで悲観するような悪いところはないですね。追い切りは助手が乗って『いい動きでした。レースに行くにあたって問題はないと思います』とのコメントがありました。ハンデが軽かったので乗れるジョッキーが限られていたので、昨年騎乗経験のある小林勝太に依頼しています。その時は本人も『失敗しました』と言っていたくらいなので、あの苦い経験を活かしてきてもらえればと思っています。この条件も守備範囲であるのは分かっていますし、ここは上位争いに加わってきてもらいたいところです。明日札幌競馬場に移動する予定です」(小島茂之調教師)
*****5歳馬*****
【ルージュエクレール】
角馬場運動後、坂路1本。
萩原清調教師「今日は坂路1本のメニューで乗っています。推進力があり、それでいて軽快なフットワークで動けていましたね。息の入りも問題ありません。今回は天栄で入念に乗り込んでもらっていたこともあり、追い切りは週末と来週の2本で足りると判断しました。今日は速いところをやっていませんが、馬の雰囲気はしっかりしているので、このまま進めていきたいと思います」
角馬場運動後、Bコース1周。
萩原清調教師「昨日(火)帰厩しました。今日は運動初日ということで、角馬場とBコースで軽めに乗って調整しています。テンションは高くなっていませんし、リズム良くスムーズなフットワークで走っていましたね。暑さがこたえた様子はなく、いい状態で戻ってきてくれたと思います。次走は来週の新潟・朱鷺ステークス(芝1400m)を三浦騎手で予定しており、追い切りは明日か週末に消化することにします」
※8月24日(土)新潟11R・朱鷺S(L・芝1400m)を三浦皇成騎手で予定。
【ラッキーガブリエル】
松風馬事センターで調整されています。中間も変わりなく、角馬場にてダクとハッキング、走路でハロン17秒のキャンターを1600m乗られています。後藤場長は「中間は角馬場でも良い意味でズブさも出すようになって、力まなくなりました。順調に乗り込めており、いつ帰厩の声が掛かっても良い状態です」とのことでした。
*****6歳馬*****
【レッドアウレア】
昨日(水)今日(木)角馬場で運動。
助手「レース後ということで火曜日まで引き運動で調整していましたが、歩様は問題なかったですし、飼い葉食いも良かったので昨日(水)から騎乗運動を再開しています。出掛けの歩様は大丈夫ですし、覇気も十分。滞在競馬ということもあってコンディション自体はいい意味で変わりありませんから、調教師と相談して連闘することになりました。今週の日曜・札幌12レース(ダ1700m)に高杉騎手で投票します」
※8月18日(日)札幌12R・3歳上1勝クラス(ダ1700m)に高杉吏麒騎手で出走します。
*****7歳馬*****
【レッドエランドール】
本馬は8月10日の札幌競馬・大雪ハンデキャップ(ダ1700m)に出走して13着での入線。これまでの競走成績や近走のレース内容などを踏まえ、本馬の今後について関係者の間で協議した結果、誠に残念ではございますが、ここで引退の結論に至りました。なお、本馬は乗用馬に転向する予定です。長い間、レッドエランドール号にたくさんのご声援をいただき、ありがとうございました。
田中克典調教師「今日(水)北海道から戻ってきました。特にダメージもなさそうで、馬体や脚元には問題ありませんね。ここ最近の結果を受けてクラブと協議いたしましたが、追い切りを見ても肉体の衰えは見られない反面、気持ちの面で踏ん張れなくなっており、特に前走であれだけ早めに止めてしまったところを見ると厳しいであろうということで、ここで引退とさせていただきます。ウチの厩舎にきた当初から非常に見栄えのするいい馬で、何とか結果を出さないといけないと思ってここまでやってきましたが、能力を完全に引き出してあげることができなかったのは申し訳なく思っています。冬場が全くダメで毎年ぬいぐるみのような見た目になっていたものの、暖かくなるにつれて同じ馬かと思うほど良化していくのは印象深かったですし、自分が開業して右も左もわからない時期から厩舎の支えとして頑張ってくれて感謝しかありません。この後は乗馬になるということで、第二の馬生で幸せに過ごせることを祈っております。今まで温かいご声援をいただき、ありがとうございました」