*****2歳馬*****

【レッドラージャ】

馬体重:487キロ

16-16、15-15と2本時計を出す坂路調教などをおこなっています。上がりでは、設定タイム以上のハロン13秒台に入ることも度々で、集中力の高い、推進力に富んだ走りが出来ています。まだ馬体には緩いところもありますが、そのぶん伸びしろが大きいことも確か。豊かな素質を十二分に引き出すためにも、適度に休養期間も設けながら、じっくりと進めていく方針です。今週、視察に訪れた友道調教師には、早ければ4月の本州移動といったイメージもあるようでした。

 

【レッドアヴィオン】

馬体重:459キロ

3ハロンを45秒台で駆け上がってくる日も設けた坂路調教、周回コースにおける2700mのキャンターといったメニューに取り組んでいます。まだ、現在のペースに完全に対応し切れているとは言えませんが、豊かな推進力を伴った、スピード感に優れた走りを披露しています。当面は、さらなる体力アップを目指しながら、じっくりと進めていく方針。素質は高く、楽しみも大きい有望株です。

 

【レッドパラジウム】

馬体重:472キロ

ハロン15~16秒ペースまで上げてきた坂路調教、周回ダートコースにおける3000mのキャンターといったメニューを、とても意欲的にこなしています。スピードの乗りが良い、ガツンとした手応えもある走りが持ち味、馴致の頃から走行姿勢の綺麗さが評判となっていましたが、変なクセが付くこともなく、真っ直ぐに成長してきた印象を受けています。飼い葉喰い良く、コンディションも万全です。

 

【ルージュプルーヴ】

馬体重:444キロ

2本登坂する日、上がり2ハロンを14-14のペースでカバーする日も設けながら、週4回の坂路調教をおこなっています。この馬にとっては、ややハードなメニューを課してきたこともあり、飼い葉喰いが落ち体重も減りましたが、ある意味これは想定通りの展開。ここを乗り越えれば、さらに競走馬らしい身体付きへと変貌していくはずです。走り自体は優秀で、背中の感触の良さが光っています。

 

【フロムザムーン】

現在は坂路2本(上限16~18秒ペース)のメニューで調整しています。普段は落ち着いていて、ドッシリとした佇まいをしているものの、調教では集中力を欠く面が見受けられます。ペースアップを図りながら休まず乗り込んできた影響もありそうですが、まだ精神的な幼さが課題として残っているようです。馬体も緩く映りますし、心身の成長を促しながら乗り進めていきます。

 

【アンデルストープ】

現在は本馬場でハッキングキャンター3000~3500m、週1回は屋内800m坂路1本(上限16秒ペース)のメニューで調整しています。担当者は「この中間も飼い葉食いは良好で馬体重に関しても心配はないため、これまでよりも乗り込み量を増やして調教を進めています。来月からは屋外1400mウッドチップ坂路も使用してさらに距離を延ばしていこうと考えていて、順調なら徐々にペースも上げていくつもり。そこで馬に進展が見られるよう、今はしっかりと下地を整えていきます」と話していました。

 

【ラタンドレスの23】

現在は坂路2本(上限16~18秒ペース)のメニューで調整しています。この中間にペースアップを図っても無理なく対応できていて、順調にトレーニングを重ねられています。疲労の兆候も見受けられませんし、登坂後の息遣いをはじめ着実な良化が窺えるところ。もっとトモを使えるようになるのが理想的ですが、良くなってくるのは暖かくなってからでしょうし、先々の追い切りも見据えた基礎固めを進めていきます。

 

【ギャラクシーセレブの23】

現在は坂路2本(上限16~18秒ペース)のメニューで調整しています。この中間も徐々にペースアップを図りながら乗り進めていて、疲労の兆候は見受けられません。以前は集団調教で他馬を気にする素振りが窺えたものの、慣れてきた今ではそういった一面を見せることもなくなってきました。ペースが上がってもテンションが高くなる心配はなさそうですが、ハミ受けには課題を残すとあって、そのあたりの改善に取り組んでいきます。

 

【タニノジュレップの23】

現在は坂路2本(上限18秒ペース)のメニューで調整しています。ここまで休むことなく乗り進めていますが、疲労感も窺えず順調です。ただ、ペースを上げるにつれ、テンションが高くなる様子が見られるようになってきました。5月生まれであることを考慮すると、馬体には今後の変わり身もありそうですし、心身ともに成長を促しながらジックリと負荷を強めていく予定です。

 

【クイーンズドリーム】

週に3回坂路入り(2回は坂路2本・2本目に15秒、1回は坂路1本と周回キャンター2500m)し、その他の日は周回コースのみのメニューを消化し、3月3日~の週はリフレッシュ調整を挟んだ。

担当者の話では「リフレッシュを挟み、引き続き坂路と周回コース併用で15秒までのメニューを消化しています。今週末には14秒ペースを消化予定でおり、ここまで順調なペースアップと言えると思います。ゴールデンウィーク辺りの移動を目標に調整していきます」とのこと。現在の馬体重は497キロ。

 

【ジーナグレイス】

現在は週2回坂路2本(16~17秒)中心のメニュー。その他の日は周回コースとロンギ場併用で調整中だ。

担当者の話では「少しずつペースを上げ、この中間からハロン16秒台に到達する内容で乗り出しています。ペースを上げた分、登坂本数を加減していますが、馬体減りも見られず順調に進めることが出来ています。成長を促しながら馬体に合わせて乗り込んでいきます」とのこと。現在の馬体重は426キロ。

 

*****3歳馬*****

【キングズトゥルー】

★3/15(土)中山・3歳未勝利(ダ1800m)大野拓弥騎手 結果12着

「前回よりも良くなっていると感じるなかでもう少しやれるかと思ったのですが…。決してダートが合っていないわけではありません。まだ体が水っぽいというか、芯ができていないために全身を使えずにちょこちょことした走りになっています。ジョッキーからは『追ってからのフォームが変わらないので、そこからの加速もできていない印象です』と伝えられました。時間を掛けて鍛えて変化が表れればまた内容も変わってきそうなんですよね」(大竹正博調教師)

 

【レッドアトラーニ】

3月16日レース後コメント(7着)

※舟山騎手の落馬負傷により菅原明良騎手に乗り替わりとなりました。

菅原明良騎手「うまくゲートを出てくれたので、促してある程度のポジションを取りにいきました。手綱を投げてハミを掛けていない状態では操作性に問題はなし。勝負どころでハミを掛けた際はコントロール面に多少の難しさこそ感じましたが、コーナーワークでロスが生じたと感じる場面はありませんでした。ただ、ワンペースで走る馬なので、今日のような雨で脚抜きが良くなった馬場は合っていないかもしれないですね。ダート適性については問題ないと思いますから、良馬場での走りが見てみたいです。今日の感触から、良馬場であれば前進が期待できるはずですよ」

国枝栄調教師「右回りに替わっての対応がポイントでしたが、前半はジョッキーが手綱を持ち過ぎないように意識して乗ってくれたのが良かったですね。コーナーワークなどに問題を感じる場面はありませんでした。いい競馬に持ち込めそうな雰囲気だったんですけど、今日は雨がマイナスに働いてしまったようで…。速い馬場になってしまったのは残念でした。それでもダートで戦えることが確認できたことは大きな収穫。上がりの状態を見ながら、続戦させるかひと息入れるか決めさせてもらいます」

 

【スピアッジャローザ】

★3/16(日)中山・3歳未勝利(芝1600m)野中悠太郎騎手 結果12着

「スタートはそれなりに出てくれたのですが、その後は終始押っ付け通しだったように、1600mは忙しい印象です。エンジンがかかりだしたのも終盤でしたし、距離は2000mか、それ以上あってもいいくらいでしょう。芝での走り自体は悪くないものの、非力なところがあるので今日のような馬場はちょっと可哀想でした。軽い馬場がいいですね」(野中悠太郎騎手)

※「タイムオーバーによる出走制限」のため、2025年4月16日まで平地競走に出走できません。

 

*****4歳馬*****

【サミアド】

3月15日(土)中京・伊良湖特別(4歳以上2勝クラス・ダ1,200㍍)に長岡騎手で出走し8着。

竹内調教師から「中間で除外もありましたが、良い状態でレースに臨めました。今日もスタートダッシュを決めて自分のリズムで運び、残り1ハロンまで良い形でした。番手の馬が勝ち馬でなければ、もう少し僅差の勝負に持ち込めたかもしれません。この後については一旦放牧を挟み、東京開催を目標に調整していきます」との話がありました。

長岡騎手からは「二の脚が速く、自分の形をつくる事が出来ました。最終コーナーで仕掛けを早くし、直線も頑張ってくれましたが、残り1ハロンで苦しくなってしまいました」との話でした。

 

*****5歳馬*****

【レッドシュヴェルト】

3月15日レース後コメント(7着)

大野拓弥騎手「ペースはそれなりに流れていて、後ろの位置で抱えるところを作れました。直線でもスッとギアを上げて、“ここから”という時に進路がなくなってしまって…。初めから腹を括って外を回していれば勝ち負けに持ち込めたはず。それほどの手応えはあっただけに、うまくエスコートできず申し訳ないです」

尾関知人調教師「ゲートはこの馬なりに出ていて、序盤の立ち回りも問題なかったと思います。ただ、直線ではスペースがなくなってしまいアンラッキーでしたね。すみません。まずは馬体を入念にケアしていきますが、ここでひと息入れようと考えています。一昨年は未勝利を勝ち上がり、昨年は1勝クラスと2勝クラスを連勝したように相性のいい春の東京開催を目標にしていくつもりです」