*****3歳馬*****

【ルジュウェール】

★2/09(日)小倉・3歳未勝利(ダ1000m)◇永島まなみ騎手 結果11着同着

「ジョッキーからは『この馬にとって1000mは短かったですが、ブリンカーの効果は感じられました。返し馬なんかでも後ろから馬が来るとグッとハミを取ったりしましたし、道中も効いている感じはありましたよ』と言われています。今まではビューっと行って苦しくなったら最後は伸び切ってしまうレースばかりでしたが、ついていけないなかでも最後はこの馬なりに脚を伸ばせていましたからね。そこらへんは今後に生きてくるのではないかと思います。少しずつですが前進はありますし、一度美浦へ戻して立て直してからまたレースに使っていくつもりです」(小手川準調教師)

 

*****4歳馬*****

【サミアド】

2月9日(日)東京・4歳以上2勝クラス(ダ1,300㍍)に菅原明良騎手で出走し15着。

竹内調教師から「今回もスタートダッシュは抜群でしたが、番手からのプレッシャーが厳しかったです。距離を100㍍短縮し、一粘りを期待しましたが、この2勝クラスになると楽に行かせてもらえないですね。馬の状態は良いので、関西圏のオールダート戦も考えてみます」との話がありました。

菅原明良騎手からは「休養前よりも状態は良くなっていました。スタートから直ぐに先手を取れましたが、2番手のプレッシャーがきつかったです。直線で交わされてキックバックを受けると、気持ちが途切れてしまいました」との話でした。

 

【アンデスビエント】

代替開催の2月10日(月)京都・アルデバランS(4歳上OP・ダ1,900m)に幸騎手で出走し16着。

西園正都調教師からは「ハナを取り切り悪くないペースで進めていましたが、早々に失速してしまいました。

幸騎手からは『前進気勢があまり感じられなかった』という話があり、馬がレースに対して前向きさを欠いてやめているようなところも見受けられます。調教ではそのような気配は全く見せませんし、馬体重も増えてバランス良く見せていますので、精神的なものが大きいように思われます。今回のレースでタイムオーバーとなり一ヶ月間の出走停止処分を受けましたので、いったん放牧に出し再調整します。今後はブリンカー着用等を検討してみます」との話がありました。

 

*****5歳馬*****

【マランジュ】

2月9日(日)小倉12R・芝1200m戦に斎藤新騎手56kgで出走、馬体重は434kg(-8)でした。レースでは、五分のスタートを切るとやや行きたがる面を見せましたが、しっかり抑えて馬の後ろに入れて、中団馬群やや後方の内13番手あたりでコーナーに入っていきました。勝負どころは最内をロスなく回ると、直線は内に進路を取り、ゴール前は馬の間を割って伸びてきました。最後は3着争いに絡んだものの、クビ、クビ、クビ差の6着入線で、勝ち馬からも0.2秒の僅差でした。

レース後、斎藤騎手は「あまりで脚が速くないイメージでしたので、スタートしてから少し促がしていったのですが、まだ気持ちに体がついていっていない印象で、急かさないほうが良さそうです。道中は折り合いもついていましたし、そのぶん終いはしっかり反応できていました。なんとか5着が欲しかったのですが、すみませんでした」とコメントしており、また田中調教師も「騎手がうまく馬とコンタクトをとってくれて、レース内容は悪くなかったと思います。中間はいつもより調教負荷をかけられたぶん、最後まで反応できたイメージですが、その影響で馬体は減らしていましたので、その匙加減がまだ難しいですね。惜しくも次走への優先権を獲得できませんでしたので、このあとはリフレッシュ放牧を挟む予定です」と話していました。

 

【レッドルヴァンシュ】

本馬は1月12日の中京競馬・4歳上1勝クラス(芝1400m)に出走して16着での入線。レース後はかなりの疲労感があったため放牧へ。吉澤ステーブル湖南を経由してノーザンファームしがらきへ移動し、次走に向けて調整が進められていました。ところが、2月5日(水)に坂路で1本目の15-15を消化したところ、調教後に右前脚の管の外側に腫れと熱感、および触診痛を確認。その日のうちにエコー検査を実施し、繋靭帯炎を発症していることが判明しました。獣医師の見解によると「古い損傷に加えて新たな損傷が確認された。症状は重く、長期間に渡る休養が必要になる」とのことだったため、今後について関係者の間で協議した結果、誠に残念ではございますが、ここで引退の結論に至りました。なお、本馬は乗用馬に転向する予定です。長い間、レッドルヴァンシュ号にたくさんのご声援をいただき、ありがとうございました。

音無秀孝調教師「今週、牧場での調教後に右前繋靭帯炎を発症してしまったということで、先週金曜日の午後に私も牧場に足を運んで状態を確認しました。私の想像以上に患部の損傷が大きく、回復までには相当の時間を要することになるでしょう。今の状態のまま私が引退して新しい厩舎に引き継ぐとなると、受け入れ先の厩舎はもちろん、出資されている会員の皆様に対しても申し訳ないですからね。そのあたりも踏まえてオーナーサイドと協議した結果、ここでの引退が決まりました。思い入れが強いレッドアヴァンセの初仔。デビューは3歳3月の未勝利戦で経験馬相手に走ることになったのですが、ポテンシャルの高さを見せて3着と善戦してくれました。ただ、ノド鳴りの影響もあって未勝利戦を勝ち上がることができず、地方から戻ってきた後も勝たせてあげられなかったのは大変心残りです。ここまで調教でもレースでも手を抜かずに一生懸命頑張って走ってくれたルヴァンシュには本当に感謝しています。また、もう苦しい思いをして走らなくていいので、私自身ホッとしているというのも偽らざる思いです。今後は乗馬になるとのこと。普段はすごく扱いやすいお利口さんですから、誰からも愛される馬になるでしょう。いつまでも元気に過ごして欲しいと心から願っています。今日までレッドルヴァンシュをたくさん応援していただき、本当にありがとうございました」

 

*****6歳馬*****

【ダイヤモンドフジ】

2月9日(日)小倉・4歳上1勝クラス(芝1,200m)に国分恭介騎手で出走し見事優勝。

勝ち時計は1分10秒4、上がり3ハロンは35秒1。

宮本調教師からは「際どい差の入線で写真判定となりましたが、ハナ差凌いで中央初勝利をおさめてくれました。相性の良い小倉目標で進めてきて良い状態で臨めましたし、インで脚をためて良い脚を使ってくれたと思います。

国分恭介騎手からは『スタートから多少無理をしてもポジションを取りに行き、良い位置で直線に向かえました。直線で前が開いても反応一息だったのですが、外から馬が来たことで闘志に火が付き前の馬を交わしてくれました。具合も良かったですし、力を発揮できて良かったです』という話でした。

この後のことはレース後の状態を見て検討します」との話がありました。