*****1歳馬*****
【アンデスクイーンの23】
12月初旬にリフレッシュ調整を挟み、その後は坂路中心に順調な調整。
担当者の話では「先週は週2回坂路2本(1本目16秒、2本目15~16秒)、週3回は周回コースでキャンター2500m、その他の日はウォーキングマシン調整のメニューです。至って順調に進んでおり、1番早いと言える組のメニューです。年内は15~16秒ペースまでを乗り込み、年末年始期間にリフレッシュさせて成長を促し、年明けからの調整に備えます」とのこと。現在の馬体重は490キロ。
【メールデゾレの23】
社台ファームで育成中。現在は週5日馬場入りを目標に、うち4日坂路入りし1~2回は2本登坂。登坂時計は3ハロン48秒。周回コースでは最大3000mのキャンターで調整中。
担当者の話では「坂路2本のメニューを乗り出しており、時計面では終いを伸ばしてF15秒も計時し、進捗は非常に順調です。課題であった前進気勢の面でも進展が見られ、少しずつ前向きさが出てきています。良い意味で力をため込めるようになってきていますが、まだそのパワーを遺憾なく発揮出来るほど上手く体を使い切れていないので、その点を新たな課題として進めていきたいと思います」とのこと。現在の馬体重は475キロ。
【シングシングシングの23】
パッショーネで育成中。現在はダート周回コース4000mのハッキングと、屋内ウッド坂路コースにてハロン15秒ペースを目安に調整されている。
担当者の話では「馬体の柔らかさを保ちつつ力も付いてきました。ハミ受けも安定し坂路では15秒を切る日もあり、ここまで至って順調に乗り込めています。元々の気性の難しさは持っているので、今後も表面化しないよう注意を払っていきます。年末年始は乗らずにロンジングなどで運動し、年明けは3日辺りから乗り出す予定です」とのこと。現在の馬体重は450キロ。
【ジュリエットベールの23】
社台ファームで育成中。週2回F17-16秒程度で坂路2本を登坂するメニューで進めてきたのだが、12月16日に舌を裂傷し縫合処置を行った。しばらく騎乗を控えて治療に専念する。
担当者の話では「一時期は飼い葉喰いが落ちて疲れを見せていたのですが、急に持ち直して坂路では前進気勢を見せ、前向き過ぎるくらいの走りになっていました。深い馬場も気にしないパワフルな走りで姉以上に力強さのあるパワー型のように感じます。順調にきていたのですが、先日放馬した際に舌を裂傷してしまいましたので、しばらくは治療に専念します」とのこと。現在の馬体重は487キロ。
【ジーナスイートの23】
12月に入って周回コースで乗り出され、11日に坂路調整を開始。
担当者の話では「周回コース併用で坂路調整を開始していたのですが、2本ほど乗ったところで馬体が減ってしまったので1週間のウォーキングマシン調整を挟みました。現在はロンギ場に入れつつグランドワークを行い、心身の成長を促しています。坂路入りした際に動きの良さは確認できましたし、5月生まれということもあり焦らず進めていこうと思います。年末年始期間にしっかりリフレッシュさせ、年明けからの調整に備えます」とのこと。現在の馬体重は411キロ。
【アースグリーンの23】
武田ステーブルで育成中。現在は本場に移動し、屋内周回コースにて2500mのキャンターで調整している。
担当者からは「中間に馬体が細くなり飼い食いも落ちてきたため、12月23日にBTCの厩舎から本場へと移動して、軽めのメニューでリフレッシュさせています。移動前は坂路でハロン16秒ペースまで進めていて、周回コースでも長めを乗り徐々に体力も付いてきました。現在は馬体も徐々に回復し446キロまで増えています。年末年始は軽めの運動にとどめ、年明けの3日から乗り出していく予定です」との連絡が入っている。
【ボインビューティーの23】
馬体重:494キロ
ハロン16秒をベースに、15秒台にも入っていく坂路調教、周回コースにおける2700mのキャンターといったメニューに、意欲的に取り組んでいます。背中の使い方が巧みになり、力強さと素軽さを併せ持つ走りが出来ている点は、強調すべき材料。もう少しトモ周辺の筋肉量が増してきて欲しいところですが、胸前の逞しさ、しっかりとした腹回り、ラインが綺麗な背中は、馬体面の有力なセールスポイントといえるでしょう。生まれ持った能力の高さを十分に引き出せるよう、じっくりとステップを踏んでいく方針です。
【レッドアヴァンセの23】
馬体重:460キロ
精神的な幼さを残していることもあり、あまり追い込まないよう注意しながら、強弱を付けたトレーニングを重ねています。現在はハロン16秒、ハロン17秒と2本時計を出す坂路調教、周回コースにおける2700mのキャンターといったメニューに取り組んでいますが、とても活気がある、キビキビとした走りを披露しています。課題としては、他馬の動きに影響され、必要以上にテンションが上がりやすい点。飼い葉喰い、体調には問題がなく、もう少し精神的な余裕が出てくれば、さらに良い動きが出来るはずです。
【レッドシルヴァーナの23】
馬体重:452キロ
BTCの施設を使用し、周回ダートコースにおける2400mのキャンター、軽めに坂路を駆け上がってから周回コースに移り、600mの騎乗運動といったメニューを積み重ねています。乗り役たちからの評価は非常に高く、肩の出がスムーズで、スピードに乗ってからの推進力も素晴らしい走りを披露しています。運動強度を上げ、だいぶ馬体が締まってきましたが、飼い葉喰いは落ちず、張りも十分な、良好なコンディションを維持しています。まだ薄めで、もう少し幅が増してくると、さらに理想的な身体付きになってくるはずです。
【レッドルレーヴの23】
馬体重:458キロ
週3回坂路に入り、ハロン17秒ペースで駆け上がっているほか、周回ウッドコースにおける3000~4000mのキャンターをおこなっています。身体全体を上手に使ったダイナミックな走りが持ち味で、エピファネイア産駒らしい優秀な推進力を保持しています。数字に変化はありませんが、筋肉量が増え、シルエットの綺麗さが際立ってきた点も強調材料。馬体の張り、毛艶も申し分なく、高いエネルギーの持ち主であることを、強く感じさせてくれます。伸びしろ大きく、さらに成長した姿を、とても楽しみにしています。
【ミッドナイトラヴの23】
馬体重:456キロ
年末を迎えて、もう一段階のペースアップを図り、ハロン15秒ペースで駆け上がってくる坂路調教もおこなっています。ほかに、周回コースにおけるキャンター、トレッドミルを使用した調整も継続中。背腰を巧みに使った、伸びやかでスピード感に優れた走りが持ち味で、気持ちが入りやすいところもありますが、操縦性は高く、ある程度の距離延長には対応出来そうです。飼い葉喰いが旺盛で、ここに来て馬体の厚み、伸びが増してきたのは強調すべき材料。年明けからのさらなる成長を、とても楽しみにしています。
*****2歳馬*****
【レッドエソール】
本日(金)ゲート試験を受験し合格しました。2頭で臨んだ1本目は二の脚の速さが目立っていましたが、2本目は単独での試験になったせいか加速してほしいところで少しフワフワ。周りに馬がいると闘争心を出してハミを取るタイプなのかもしれません。競馬向きと言っていいでしょう。この後は1月19日(日)中京・3歳新馬(芝2000m)でのデビューを目標に進めていきます。
【キングズトゥルー】
22日(日)に坂路コースで4ハロン53.7-38.7-25.5-12.6を単走で馬ナリに追われ、25日(水)にはWコースで6ハロン81.7-66.5-52.4-37.8-11.6を単走で馬ナリに追い切りました。「こちらがイメージしていたよりも動けていたというのが正直なところです。全体の時計を見てもそうですし、終いもしっかり伸ばせています。跨った菅原騎手からは『スタミナを生かす舞台が合いそうで、距離はあった方がいいでしょうね』と伝えられました。除外が怖いのはありますが、年明けの開幕週から投票していくつもり。ここのところは飼い葉もしっかり食べて、軟便もいくらから改善してきました。9月にこちらにいた時はデビューまで行きつきませんでしたが、その時に乗り込んでいたものが今になってこうやって目に見える形になってきたのだと思います」(大竹正博調教師)
【ゴールドエンペラー】
現在は馬場1周と坂路2本(上限18秒ペース)のメニューで調整しています。もう少し走りに力強さがほしいところで、フラットな周回コースでは特にそういった部分に欠ける面があるため、坂路主体のメニュー内容に切り替えました。18秒くらいのペースで乗り込んでいるものの、まだ余裕があるとは言えないので、さらなる筋力強化を目標に進めていきます。
【ルジュウェール】
「現在はウッドコースでダクとハッキングキャンターを1600~2000m、坂路1本(18秒ペース、週1回は15秒ペース)のメニューで調整中です。ここへ来て追い切りの動きが良くなってきた印象ですね。力強さやスピード感が出てきて、もう一つかなと思っていた反応面も上がってきたように感じます。調教では追走から追い越しといった工夫も取り入れてみましたが、それも問題なくこなしてくれ、器用さも窺えるところ。現状では課題らしい課題がないので、実戦で走れないのが不思議なくらいです。今週小手川調教師が来場され、状態を確認していきました。年明けの帰厩を予定しているとのことなので、送り出しに向けて今の状態をキープしつつ、よりよい方に持っていければと思います」(担当者)
【ライラ】
この後はトレセン近郊のチェスナットファーム阿見TCで調整することになり、25日(水)に移動しました。
「先週もありがとうございました。火曜日朝の時点で少しコツコツした歩様に映ったため、中間は厩舎周りの引き運動に時間を掛けさせてもらいました。飼い葉はまったく上がっておらず、プールで硬さもしっかりほぐれたことから、水曜日の午後正式に連闘での出走に踏み切った次第です。こちらは関東からの遠征馬で、しかも連闘で臨んでいるわけですから、レースで他馬のマークがいくぶん緩かったのは否定できないところ。それでも骨っぽい牡馬たちを相手に完勝の内容。賞金を加算できたことで今後のローテーションが楽になりましたし、これまでこの万両賞を関東馬が勝った例がないことからも、価値ある1勝ではないでしょうか。馬体や脚元などとりわけ大きなダメージなく無事上がってきています。このタイミングで一息入れてやり、またどこから始動していくか相談させてください」(牧光二調教師)
【スピアッジャローザ】
この後はトレセン近郊のケイツーステーブルで調整することになり、25日(水)に移動しました。
「前走を踏まえて練習していたおかげでゲートはしっかり出れていて、その後も決して悪くなかったんですよね。ただ、馬群に入れてからが案外で、ジョッキーが言うように入れずに外を回していたらまた結果は違っていたかと思います。入厩してからここまで2戦を消化してガス抜きが必要ですから、一旦放牧に出して立て直しの時間を設けさせてください。その後は馬具による対策の検討もそうですが、クラブ側からは芝と小倉というリクエストが出ていますので、意向に沿えるよう努めます」(蛯名利弘調教師)
*****3歳馬*****
【レッドアトレーヴ】
馬体重:489キロ
今週から騎乗運動を開始しています。現在はミニトラックコースでダク・ハッキングを軽めに乗っていますが、脚取りには素軽さがありますし、テンションも高くなっていません。背腰の感触もしっかり、乗り出しは問題なく入れましたので、ここから負荷を強めていきながらコンディションを上げていきます。
【レッドエヴァンス】
馬体重:504キロ
引き続き調整は順調に進んでおり、今週から坂路でのペースをハロン16秒くらいまで上げています。周回コースでは物見をするなど敏感な面を見せていますが、坂路にいくと集中力が高まり、余計なことをせずに走り切っています。毛ヅヤ・馬体の張りからコンディション面は良好であることから、1月上旬以降、坂路での15-15を始めるなど帰厩に向けてトレーニングを強化することになっています。
【ゲンブ】
「今回はゲートが全てでしたね。スタートで少し後手を踏んだことで逃げられませんでしたからね。今回の感じを見るともう少しペースが緩む1400mの方が良いかもしれないと思ったところ。ただ、1400mだと終いが甘くなりそうなので、しっかり乗り込んで我慢できるようにしたいと思っています。ポテンシャルはある馬だと思うので、いかに気分良く行かせるかが鍵となりますね。いい結果を出せるよう、次は頑張ります」(柏原誠路調教師)
【ジャンヌローサ】
「現在はダートコースでダクとキャンターを1600~2000m、坂路1本(18秒ペース、週2回は16~17秒ペース)のメニューで調整中です。火曜日に17-16を消化していて積み重ねるごとに動きは良くなってきました。週末には16-15を消化する予定。体もキープできていますし、来週は15-15まで上げて進めていくつもりです」(担当者)
【スノーディーヴァ】
現在は馬場2周と坂路1本(上限18秒ペース)のメニューで調整しています。周回コースで乗り出してからも特に気になるところはなく、今週からは坂路も1本上がっています。馬場入りのときは少し力みながらですが、動き出してからのコンタクトは問題ありません。坂路でのトモの踏み込みも通常と言えるレベルですし、調教後もスムーズに歩けているので、このまま進めていけそうです。
【タキザクラ】
「休むことなく乗り重ねることができて、過程としては順調ですね。日々の調教を元気にこなしてくれています。次の番組が決まって、1/02(木)川崎・22ndゴールデンホース賞(ダ1500m)への出走を予定。そこから逆算して最終追いは明後日おこない、いい形でレースへとつなげられるよう努めます。鞍上はこれまでから替えて今回は笹川ジョッキーに声を掛けていて、その返事次第という状況です。もちろんここで結果を求めてはいますが、そうでなくても率直な意見をもらえればと考えています」(鈴木義久調教師)
*****4歳馬*****
【レッドシュヴェルト】
馬体重:486キロ
先週の金曜日に入場。ウォーキングマシン運動で楽をさせていましたが、歩様に問題がないことから月曜日より騎乗運動を開始。火曜日には坂路を17-15のペースで1本登坂しています。フットワークも軽快ですし、息遣いも大丈夫そうですね。立ち上げはスムーズに入ることができましので、これから馬の様子に合わせて稽古の負荷を強めていきたいと思います。
【フェミナフォルテ】
「現在はウッドコースでダクとハッキングを1600~2000m、坂路1本(18秒ペース、週2回は15秒ペース)のメニューで調整中です。21日(土)にホークレアと併せて15-14-13の時計を消化しました。どのくらい調教から動くのかまだ掴みきれない部分はあるものの、このクラスの馬にしては調教の動きは平凡。ただフットワーク自体は軽やかですし、中距離の馬ですのでそこまで時計を求めることはしなくてもいいかもしれません。脚元、蹄ともに問題なく来れているので、帰厩の声がかかるまで馬体の維持とコンディションの上昇を目標に進めていくつもりです」(担当者)
*****5歳馬*****
【レッドモンレーヴ】
馬体重:509キロ
火曜日に入場。到着後すぐに馬体チェックをおこないましたが、使ったなりのダメージはあるものの、そこまでダメージが蓄積されている感じはありませんでした。ただ、心身ともにリフレッシュさせたいことから、今週いっぱいはウォーキングマシン運動で楽をさせています。来週からは馬の状態を見ながらメニューを決めていくことにします。
【グロリアスヒーロー】
「現在は角馬場で長めのダクと本馬場でキャンター1600mを2セット(18~20秒ペース)のメニューで調整中です。この中間も順調に乗り込めていることで、着実に蓄積度合いは高まってきています。本当に良いボディコンディションをキープできていますし、もう安心できる状態ですよ。このまましっかりと積み重ねていきます」(担当者)
*****7歳馬*****
【エスクトラノート】
25日(水)にWコースで6ハロン87.6-71.0-55.0-40.3-13.0を単走でゴール前仕掛けて追い切りました。「前走後も問題はなく、今週から時計を出し始めています。年齢を重ねて少しズブくなってきていますが状態は良いですし、この時期もあっている感じがします。体調面にも不安はないですよ。今週のコントレイルカップの出馬状況を見ても節が結構必要となってきそうですが、いつでも出走させられる態勢を整えておきたいところ。来週は中山と中京でそれぞれ1鞍ずつ番組があるので、どちらかに出走枠がないかと思っています。このままいい状態をキープしていきたいと思っています」(加藤和宏調教師)