*****2歳馬*****
【レッドアトラーニ】
担当スタッフ「先週末は坂路で3ハロン41.4-13.4のタイムで1本登坂。火曜日にも同じくらいのところを消化しており、不安なく順調に攻めていくことができています。開き気味だったトモについては、コースでも坂路でも閉じて走ることができていますし、乗り込みながらいい変化を感じ取ることができています。頭の重い走りからハミに乗っかるなどして口角を切ってくるため、対処法としてゴムバミにチェンジ。上体を起こして走らせることを乗り手には意識して乗ってもらっています。今週末は3ハロン40秒のところを予定。さらに時計を詰めてみて、どんな反応を見せてくれるかですね。スピードでグイグイ押していくというよりも、2000m前後の中距離戦で持ち味が生きるタイプという印象。課題は残しながらもモノは悪くないというのが乗り手の評価でもあり、鍛え込みながら素質を引き出していけるよう取り組んでいくつもりですが、体調面に不安はなくコンディション的にはいつ移動の声がかかっても対応できる状態にありますよ。馬体重は496キロです」
【ルージュレアリーズ】
馬体重:448キロ
右目の問題は解消し、馬体重も戻ったことから今週月曜日にトレッドミル調整を開始して水曜日には周回コースで乗り出しました。厩舎から報告があった通り、焦って走り出したり、ひと息で走ろうとしたりするため、その部分の見直しを重点的に進めているところです。明日(土)から坂路入りする予定も飼い葉を残すこともあるので、無理のない範囲で乗り込みつつ、飼養管理にも努めながら適度に負荷を掛けていきます。
【レッドエソール】
馬体重:517キロ
今週火曜日にも坂路で気合いをつけて強めに追って動かしましたが、ラストで脚色が鈍り12秒台後半で一杯といった様子。思ったほど動けませんでした。息づかいについては苦しそうではあったものの、呼吸音に異常があったわけではなく、単純に息切れによるものとみられます。来週以降も週に1本はバシッとやることで心肺機能を強化するとともに、素軽さや鋭い反応を求めていきます。
【ルージュラティーナ】
馬体重:519キロ
今週も周回コースと坂路を併用して調整を進めています。坂路では週に2回13-13や15-15を消化していますが、少しずつ前向きさが感じられるようになってきましたし、緩さも解消しつつありラティーナなりに動けるようになってきました。ほぼ帰厩態勢は整っており、厩舎サイドに帰厩の打診を始めたところ。厩舎の検疫次第では今月中に帰厩することになりそうです。
【キングズトゥルー】
「現在は角馬場で長めのダクと本馬場でキャンター1600mを2セット(18~20秒ペース)のメニューで調整中です。右前膝はその後も腫れたりすることはなかったように何も問題ありませんでした。体力強化を主とした内容で、時計消化も含めてしっかりとした内容で乗り込めています。引き続きいろいろアプローチをしているのですが、軟便になる状態は完全払拭できていません。毛艶や食欲の感じも悪くはないですし、それ以外は問題ないので、引き続き積み重ねていきます」(担当者)
【ゴールドエンペラー】
現在はウォーキングマシン30分とトレッドミルで調整しています。トレッドミルでの負荷を強めていくなかで、まだ体力的に後半疲れてくるところはありますが、この中間も休まず運動を継続することができています。本日15日(金)からは鞍を着けて走行させており、今のところ来週前半から馬場入りして跨ってみることも検討しています。
【ルジュウェール】
「現在はウッドコースでダクとハッキングキャンターを1600~2400m(週1回は15秒ペース)のメニューで調整中です。9日(土)にウッドコースで16-16-16-14の時計を消化しています。この中間からウッドコースでの追い切りを行っていますが、体力面の頼りなさを考えると今は坂路よりもウッドコースで動かす方が合っていそうですね。まだまだカイバ食いが安定しなかったり、もう少し強くなってほしいなと感じる部分もありますが、今は耐える時期なのかなと思います」(担当者)
【ライラ】
「現在は馬場をダクとハッキングキャンターで2000m(20秒ペース)のメニューで調整中です。入場直後は体が寂しくなっていたので、馬体回復のメニューで進めています。体は大分回復してきましたし、状態もまた上向いてきたところ。体調面も変わらず良さそうですよ。明日16日(土)にトレセンに戻る予定です」(担当者)
【スピアッジャローザ】
「レースを終えて週が明けると微熱があるといった状態で、今日までしっかりと治療をさせてもらいました。初めてのレースでの負担は当然あるもので、それが表に出たのでしょう。獣医師からも疲労からくるものと言われていますし、この治療を終えた後には週末に動かしてみてもいいとも伝えられています。無理をさせるつもりはありませんが、まずは立ち上げてみての反応、反動を見ながらここからの予定を立てていければと考えています」(蛯名利弘調教師)
*****3歳馬*****
【レッドエヴァンス】
馬体重:487キロ
入場後は1日1時間のウォーキングマシン運動をおこなっています。これまでのところ目立った疲労感は確認されず、元気いっぱい。飼い葉食いなども問題ありません。移動は1週間ほど先になる見通しで、それまではマシンでの運動でリフレッシュを図っていきます。
【レッドクレメンス】
馬体重:497キロ
今週も周回コースと坂路で調整をおこなっており、坂路ではハロン17秒ほどのペースで乗っています。気の悪さは相変わらずで立ち上がったり、馬場入りを拒否したりすることがありますが、コース入りしてからは騎乗者の手を煩わせることなく、スムーズに走っています。数字が示す通り、馬体重は増えて背肉も戻ってきているように映ります。疲労感もなく、元気いっぱいであることから、早ければ来週中、遅くとも今月中には栗東・茶木太樹厩舎に帰厩し、年内の出走を目標に調教を進めることになりそうです。
【ゲンブ】
「現在は角馬場で長めのダクと本馬場でキャンター1600mを2セット(17~20秒ペース)のメニューで調整中です。順調にきていますね。以前のイメージとは違い、古馬になりつつありますよ。活気もそうですし、動き的にも体幹がしっかりしてきた印象です。しっかり態勢を整えてきましたし、明日の送り出しで問題ありません」(担当者)
【ジャンヌローサ】
10日(日)に坂路コースで4ハロンから0.5秒先行して併せ、57.3-42.2-27.2-13.3を馬ナリに追われ、13日(水)にはWコースで6ハロンから0.7秒先行して併せ、88.2-71.3-56.0-40.7-12.4を馬ナリに追い切りました。「先週よりも動きの素軽さが増して、やる毎に着実に動けるようになっていますよ。稽古では行きっぷりはいいんですよね。レースとなると気持ちの問題なのか、ぬめるような馬場やダートスタートで行き脚がつかないのか。なかなか悩ましいところではありますが、まずは今回は芝スタートの条件に絞って考えてみるつもりです。具体的には中京の開幕週の芝1400mか芝1600m、またはダ1400mの牝馬限定戦。あとは先週もお伝えしたように行き切れるようなメンバー構成の番組をこの3つの中から狙っていきます。再来週に向けて負荷を強めながらキッチリ中身を作っていきましょう」(蛯名正義調教師)
【タキザクラ】
「レース後の上りも問題なく、脚元どうこういうのはありません。調教の印象からは行きたがる感じだったために1400mという距離を選択させてもらいましたが、実際にレースにいってみての印象はまるで違うといった具合。こちらの見立てが誤っており申し訳ありません。次は距離を延ばした方がいいですし、馬具についても今回とは替えて臨もうと考えています。走り切っていないことで疲労の度合いも大きくなさそうですし、スムーズに次に向けて進めていけそうです」(鈴木義久調教師)
*****4歳馬*****
【レッドシュヴェルト】
本日(金)ノーザンファーム天栄へ放牧に出ました。
【レッドルヴァンシュ】
馬体重:522キロ
この中間は坂路入りの日に15-15、15-14、14-13といった具合に速いところを消化しつつ、日替わりでトレッドミルやウォーキングマシン運動にとどめる日を設けるなどメリハリをつけて調整しています。喉や息遣いについては手術前と大きく変わった印象こそないものの、かといって苦しがっている様子も見られないので、このまま進めていくつもり。去勢の効果なのか身のこなしに柔らかみが出てきた反面、気持ちがまだ乗ってこない感は否めないだけに、前進気勢を促しながらしっかり乗り込んでいければと考えています。今のところ12月中旬頃を目処に内地へ移動する見込みとなっており、その準備も並行して進めていくつもりです。
【ウィズアットダンス】
「再来週から始まる9回船橋開催(11/25~)に向けて、帰厩後ここまで馬体重をキープしながら進めることができており、1週前となる追い切りは明日16日(土)を予定。前走から間隔が空くため、やや強めのところを乗るつもりです。そこでの動きが良ければレース直前はサッと流す程度にとどめて、体だけでなくテンションも維持して本番に臨めればと考えています」(林幻調教師)
【フェミナフォルテ】
9日(土)に千葉県・ヒモリファームへ移動しました。
「現在はウッドコースでダクとハッキングを1600mのメニューで調整中です。申し送りにあった右前の状態については、入場時の獣医によるチェックでも大きな問題は見られませんでした。蹄に関してはトレセンで見ている装蹄師とも引継ぎを行ってもらっています。頭の高いフォームで走りがちと聞いていましたが、ハッキング程度ならテンションのコントロールはある程度効くため、まだそこまで気になりませんね。来週、蹄鉄を打ち替えてから坂路にも入れてみる予定です」
*****5歳馬*****
【グロリアスヒーロー】
「現在は角馬場で長めのダクと本馬場でキャンター1600mを2セット(18~20秒ペース)のメニューで調整中です。乗り進めてきても左前骨瘤がぶり返すことはありません。順調に調教を積み重ねられていまよ。体重の増加がスローでもう少し増やしたいところですが、乗り込んでも減らさないのは良いですね。ボディコンディションを見つつ、もう少し増えてくるようなら一段ピッチを上げるかを考えるつもりです」(担当者)
*****7歳馬*****
【エクストラノート】
「この中間も問題なくきています。先週のレースに間に合わせるために休養明けから急ピッチで負荷を掛けてきたので、今週は時計消化をせずにじっくりと乗り込んでいるところ。コズんだりとか硬さが出たりしたわけではなく、自発的なリフレッシュと捉えていただければと思います。週末からまた負荷を強めていき、来週、再来週と追い切れば十分に態勢が整うはずですよ。11/30(土)中山・鹿島特別(ダ1800m)を目標に進めていきます」(加藤和宏調教師)
*****10歳馬*****
【アナザートゥルース】
「12日(火)から調教を再開しましたが、メイチに仕上げて使った反動はなさそうなので、年内にもう1戦させる方向で調整を進めることにしました。12/19(木)名古屋・名古屋大賞典(Jpn3・ダ2000m)と12/29(日)大井・東京大賞典(G1・ダ2000m)の2レースに申込みをおこなう予定です。一方だけに選定されればそちらに向かいますし、昨年みたく両方に選定されれば相手関係なども見てどちらへ遠征するか決めようと考えています」(田中淳司調教師)