*****1歳馬*****
【メールデゾレの23】
社台ファームで育成中。現在は週4~5日馬場入りをし、うち2~3日は坂路を3ハロン51秒台で登坂、その他周回コースで最大3000mのキャンターで調整中。
担当者の話では「この中間から乳酸をエネルギー変換へ促す遅筋強化のトレーニングとして、坂路登坂後にも周回キャンターを取り入れています。ゲート練習も難なくクリアし、良く動けていて疲れを見せず飼い葉食いも旺盛です。強いて課題をあげるなら前進気勢になるので、もう少し前向きさが出てくれば尚良くなると思います」とのこと。現在の馬体重は504キロ。
【シングシングシングの23】
パッショーネで育成中。引き続き丸馬場から角馬場でのフラットワークを中心に調整中。
担当者の話では「時折ハミから逃げようとして頭を下げる面があるため、現在も基本動作を入念に行ない、正しい位置でハミを取れるように教育しています。長所の柔らかい動きを損なわないためにも、土台が出来るまでは無理にキャンターへと移行せず慎重に進めていくつもりです。馬体重はやや減っていますが、見た目は細くなく徐々に引き締まってきた印象です」とのこと。現在の馬体重は444キロ。
【ジュリエットベールの23】
社台ファームで育成中。調教厩舎へ移動後も馬場に慣らしながら環境の変化に対応出来るよう慎重に進めている。
担当者の話では「馬格はあるもののまだ幼い体付きなので、乗り込んで絞っていきたいです。マインドユビスケッツ産駒特有の気の強さも現状見せておらず、落ち着きがあり扱いやすいです。坂路での動きは手先が軽く、動きの評価は上がっている1頭です」とのこと。現在の馬体重は488キロ。
【アースグリーンの23】
武田ステーブルで育成中。現在は周回ダート2500mでハロン23秒のキャンターを中心に、週2日坂路入りし2本目の登坂でハロン20秒のキャンターを行なっている。
担当者からは「一度熱発をして飼い食いが落ちたものの直ぐに回復し、現在は食欲も戻って調教を再開しています。馬体は順調に成長し脚もとも安定していますが、繋の角度がややキツいタイプではあるので、脚もとには充分注意しながら進めていきます。馬体重は436㌔」との連絡が入っている。
*****2歳馬*****
【キングズトゥルー】
「現在は角馬場で長めのダクと本馬場でキャンター1600mを2セット(18~20秒ペース)のメニューで調整中です。この中間よりペースアップをして乗り込んでいますが、右トモは安定していますよ。軟便が続いているので食事を低カロリーのものにしたりと変えてみたのですが、その甲斐あってか便がちゃんとした形になる日も増えてきました。良い方に向いてきましたし、来週はもう少し負荷を強めて乗り込んでいくつもりです」(担当者)
【ゴールドエンペラー】
現在はウォーキングマシン30分とトレッドミルで調整しています。先週末からトレッドミルでの運動を開始しました。いまはそれほど傾斜もつけず、どのあたりまで頑張れるか見ている段階になりますが、こちらが理想としているところまでは体力、筋力ともにしんどいようです。休まず運動を継続していけば体力は付いてくると思うので、まずはそのあたりの強化をメインに考えていきます。
【ルジュウェール】
「現在はウッドコースでダクとハッキングを1600~2000m、坂路1本(上限20秒ペース)のメニューで調整中です。動けそうな雰囲気はあるものの、体力面に関してはまだこれからかなと感じます。ガッツリ攻めていくと疲れてしまいそうですが、脚元は問題なさそうなので、コンタクトを取りつつ乗り込んでいこうと思います」(担当者)
【スピアッジャローザ】
10月27日(日)にWコースで5ハロンから0.1秒追走して併せ、71.5-54.7-39.3-12.5を馬ナリに追われ、30日(水)にもWコースで6ハロン84.3-67.6-53.5-39.7-12.9を単走で馬ナリに追い切りました。「先週よりも時計を詰めながらで、一歩一歩着実に進められているのを感じます。欲をいえばもう少し余裕があってほしいのはありましたが、それでもある程度のところまでこれたのは確かです。今週の福島を見てみてもダート戦は40頭近くが集まっている状況ですし、投票というのもそろそろ考えていいタイミングでしょう。来週また追い切っての感触によるところではありますが、その内容を見てそのまま11/10(日)福島・2歳新馬(ダ1700m)に投票するかを決めるつもりです」(蛯名利弘調教師)
【レッドアトラーニ】
担当スタッフ「最初のうちはトモを開いて歩く姿が目についたのですが、そのあたりも気にならなくなってきました。馬自身が落ち着いてきたこともありますが、乗り出し開始後も順調に進めることができており、今週末から坂路での15-15を開始しようかというところ。ハミに乗っかってしまうところは、一朝一夕で改善できるものではないですからね。もう少しこちらで入厩準備をしていった方がいいだろうという現状でもありますので、課題を意識しながら上手く修正していけるよう進めていきます。ここまでは特に目につく点はなく、可もなく不可もなくというのが乗り手の評価。15-15での動きにも注目していますが、ここからさらに時計を詰めていっての変わり身に期待しています。馬体重は481キロ」
【レッドエソール】
馬体重:510キロ
今週火曜日にウッド坂路で15-13-13を消化しましたが、思った以上に動きには余裕がありました。息づかいについても走行時に違和感はないものの、速いところをおこなったあとに息の入りがあまり良くないのが現状。手術を施したノドが原因なのか、単純に追い不足による重めが影響しているのかは現時点で定かではなく、何本か本数をこなしていくうちにはっきりするでしょう。来週には13-12までペースを上げる予定で、元々の体型とはいえ上にも横にも余裕があることからバリバリ乗って鍛えていきます。
【ルージュラティーナ】
馬体重:515キロ
先週末にも15-15を、今週火曜日には坂路で13-13ほどの時計を出しました。本数を重ねてきたことで少しずつでも体を使えるようにはなってきたものの、まだ自分からハミを取って進んでいく気迫にかけ、スピードの乗りもいま一つです。引き続き週に2回は坂路で時計を出しながら、周回コースを長めに乗ったり、坂路2本乗りも取り入れたり、調整メニューに工夫を凝らしながら鍛えていきます。
*****3歳馬*****
【ゲンブ】
転入先は園田競馬・柏原誠路(かしはらまさみち)厩舎に決定しています。
「現在は角馬場で長めのダクと本馬場でキャンター1600mを2セット(18~20秒ペース)のメニューで調整中です。引き続き脚元は問題ないので、この中間より通常メニューに移行しています。一時高かった白血球の数値も安定しているところ。あと1~2週間くらいで送り出せそうなので、しっかり乗り込みを重ねていきます」(担当者)
【ジャンヌローサ】
ジェットレーシングで調整され、10月30日(水)に帰厩しました。
「前走で負った右前の外傷のケアとガス抜きを兼ねて放牧に出させてもらい、疲れも抜けて傷口も乾いてきたこともあって戻しています。前回はスタートで躓き、コーナーも怖がってと完全に参考外。ダートが合っている合っていないをあの一戦だけで判断はできません。かといってまた同じ競馬になってしまうのは望むところではないですし、調整を進めながら番組を検討していければと考えています」(蛯名正義調教師)
【スノーディーヴァ】
10月27日(日)に坂路コースで4ハロン60.0-44.0-28.6-14.3を単走で馬ナリに追われ、30日(水)にはWコースで5ハロン71.6-56.7-41.3-13.3を単走で馬ナリに追い切りました。「先週末にこちらに戻し、早速日曜日に15-15を少し切るくらいのところを消化。週が明けた水曜日にはウッドコースで負荷を強めて追い切っています。まだ70-40程度のところですが、体を使って動けていましね。前走後は少し間隔を空けましたが、いい成長を遂げた感じ。全体的に以前よりもしっかりとしてきましたよ。体重は470kgほどと、トレセンに入って余裕があった分が絞れてきています。今のところ再来週の福島での出走を予定しているので、今週末には更に進度を強めるつもりでいます」(深山雅史調教師)
【タキザクラ】
「先週末、昨日と時計消化をおこないました。ここ最近はあまり馬場コンディションが良くないこともあって、挫跖を発症する馬がいつもと比べて多い印象があります。タキザクラも以前挫跖しているので、特に注意しながら進めているところ。調整過程としては順調でやるたびに気合が入っています。もともとの気性も前向きですからね。出走予定が具体的になったら、一度本馬場の方に持っていって慣れさせておこうと考えています」(鈴木義久調教師)
【ルージュルリアン】
馬体重:499キロ
この中間もトラブルなく調整を進めることができています。週に2回は坂路で4ハロン58~57秒ほどの強めの調教をおこなっていますが、動きは素軽くなってきましたし、力を抜いてリラックスして走ることができるようになりました。急激に気温が下がってきた中でも体調面に問題はなく、飼い葉食いも安定。来週以降も疲れを溜めないよう注意しながら乗り込んでいきます。
【レッドクレメンス】
馬体重:480キロ
入場後の馬体チェックでも異常は確認されず、今週水曜日からウォーキングマシンで運動をおこなっています。運動時間は1時間です。今週いっぱいはリフレッシュ期間を与え、来週月曜日からはトレッドミル調整を、水曜日以降は騎乗調教を開始する予定です。
*****4歳馬*****
【ウィズアットダンス】
「現在は馬場でダクとハッキングキャンターを4000m(上限20秒ペース)のメニューで調整中です。引き続き楽な感じで乗っており、だいぶ疲れは取れてきましたし、硬いところもありません。体は戻ってきたものの、トモなどつくべきところにもう少しついて欲しいですね。テンションはまだ若干高めですが、入場直後からはだいぶ落ち着いてきましたよ」(担当者)
【フェミナフォルテ】
10月26日(土)に坂路コースで4ハロンから0.3秒追走して併せ、56.5-42.5-28.5-14.3を馬ナリに追われ、30日(水)にも坂路コースで4ハロンから0.2秒追走して併せ、55.2-40.6-26.5-13.2を馬ナリに追い切りました。「この中間も問題なく、水曜日には坂路コースで追い切りをおこなっています。勝ち上がり間近の2歳馬と2勝クラスの馬を追い掛けての形。余裕を持って追いつき同入に持ち込んだように、動きは良かったですよ。馬場が重かったので決して無理はさせていないのですが、動きにゆとりが感じられました。今週の動きなどを見ると、3勝馬になった感じがしますね。帰厩後は若干の硬さが出ていましたが、回復が早かったですし、そろそろウッドコースで乗っていっても問題なさそうです。目標まであと2週間あるので、このまま態勢を整えていきたいと思っています」(小島茂之調教師)
【レッドルヴァンシュ】
馬体重:528キロ
今週は坂路主体の調整。週4回は15-15を1~2本消化しつつ、それ以外の日は周回コースでのキャンターかトレッドミルのみのメニューにとどめています。運動量を増やして負荷を掛けていますが、喉に関してはいい意味で変わっていない印象。ハロン14~13秒台といった速いところへ行った時にどういう反応を見せるかが焦点になるでしょう。引き続き様子を見ながら進めていきます。
*****5歳馬*****
【グロリアスヒーロー】
「現在は角馬場で長めのダクと本馬場でキャンター1600mを2セット(20秒ペース)のメニューで調整中です。左前の古い骨瘤は日を追うごとに良くなってきたことから、通常メニューに移行して乗り込んでいます。その後も後肢に反動が出てくることなどはないので、このまま進めながら経過観察していくつもりです。体調面も良好ですよ」(担当者)
*****7歳馬*****
【エクストラノート】
10月30日(水)にWコースで5ハロン69.7-54.9-39.5-12.0を単走で強めに追い切りました。「先週金曜日にトレセンに戻しましたが、前走後の疲れはスッカリと解消した様子ですし、状態は上向いていますよ。今週水曜日から時計を出し始め、単走で追い切っています。馬場がしぶっていた割には時計も出たと思いますが、まだ終いの走りには物足りなさが感じられましたし、1本目だなという動き。体も幾分重めでしたので、もう少し乗り込んでいった方が良さそうです。体調面に不安はありませんし、引き続きしっかりと負荷を掛けていき、来週の11/10(日)福島・福島放送賞(ダ1700m・混)に向かいたいと思っています」(加藤和宏調教師)
*****9歳馬*****
【レッドヴェイロン】
本馬は10月27日の東京競馬・ペルセウスステークス(OP・ダ1400m)に出走して14着での入線。レース後に左前の球節と繋の部分に浮腫と熱感が確認され、経過観察を続けていても症状が緩和されなかったことから、昨日(木)午前に左前脚のエコー検査を実施しました。その結果、繋の部分に損傷が確認され、軽度の左前繋靭帯炎という診断が下りました。獣医師によると『レース中、最後の直線で窮屈になって他馬と接触した際、左前脚を捻ってしまった可能性が高い』とのことで、競走復帰までには数か月ほど掛かる見込みです。前走のレース内容から9歳という年齢的なものが窺えたことや、競馬による疲れが抜けにくくなっていることなどを踏まえて本馬の今後について関係者の間で協議した結果、誠に残念ではございますが、ここで引退の結論に至りました。なお、本馬は乗用馬に転向する予定です。長い間、レッドヴェイロン号にたくさんのご声援をいただき、ありがとうございました。
鹿戸雄一調教師「引き運動で様子を見ていましたが、歩様には出ていないものの、左前繋靭帯部分の浮腫と熱感はしぶとく残っている状態。昨日(木)の検査結果から復帰までは数か月ほど掛かる見通しですし、年齢的なものもあって最近は大事に使ってきた経緯もあります。そのあたりも踏まえて関係者の間で協議した結果、残念ではありますが、ここで引退することになりました。6歳夏に転厩し、ダートに転向してオープン特別を勝ってくれました。本当に感謝しています。おとなしい馬で厩舎スタッフの皆から愛されていたヴェイロンでしたから、次のステージでもたくさん可愛がってもらえると思います。これまで長きにわたってレッドヴェイロンをたくさん応援していただき、ありがとうございました」
*****10歳馬*****
【アナザートゥルース】
「来週11/07(木)門別・道営記念(H1・ダ2000m)に向けて、10月28日(月)に坂路で3ハロンから追い切り、35.5-23.8-12.4を計時しています。前半2ハロンはともに11秒台、ラスト1ハロンは12秒前半のタイムでしたが、最後までしっかり脚を伸ばしてくれて、いい形で1週前追い切りを済ますことができました。この後は11月4日(月)に本追い切りをおこない、万全の状態に仕上げるつもりです。前年の覇者シルトプレはJBCクラシックに出走を予定。あとは強敵ベルピット相手にどこまで迫れるかといった構図になりそうですが、アナザートゥルースの力を信じたいと思います。ご声援よろしくお願いいたします」(田中淳司調教師)