*****2歳馬*****
【バティストゥータ】
西舎共同育成場内谷川牧場で調整されています。1日現在、調教内容に変わりはなく、BTCの屋外直線ダート1600m2本、または屋内600mダートコース6周、坂路2本のメニューを日替わりで乗り進めており、週2日は坂路調教の2本目を15-15で登坂しています。なお、7日発の馬運車で、チャンピオンヒルズへ向けて移動する予定です。スタッフは「7日の馬運車でこちらを出発することになりました。体調面は問題なく、まだ馬は太いですがひと頃よりも動けるようになってきています。兄姉と比べると気性面がのんびりとしているタイプなので、環境の変化にはあまり影響を受けずに対応してくれると思います」とのことでした。
【ノースカトレア】
美浦・和田勇介厩舎で調整されて、9月27日にはゲート試験を受けて合格しました。なお、10月2日にKSトレーニングセンター内K2ステーブルへ放牧に出ています。和田勇介調教師は「先週水曜日の時点では、まだゲート試験を受けるには不安が残る感じでしたが、木曜日の練習でまずまず出られたので、金曜日に試しに試験を受けてみたところ、合格することが出来ました。ただ、トモの緩さから、まだ発馬は速くはないですし、このまま競馬に向かうには体力面、馬体面共にまだまだといった感じですし、前捌きがかなり硬くてトモも緩く、その影響で走りのバランスがいまひとつで推進力にも繋がってきていません。以前から気を付けて進めてきた両前膝裏も気になりますし能力は感じますが、まだ身体の成長が追い付いてきていない現状なので、牧場でしっかり乗り込んでもらって体力強化を目指したいと思います」とのことでした。
【メロディーロード】
宇治田原優駿ステーブルで調整されています。1日現在、角馬場で身体をほぐした後、トラックコースでダクとハッキングで1000mと軽めキャンター2000mを乗られており、週2日は坂路に入って、そのうち1日は15-15、もう1日は13-13のメニューを乗り込まれています。騎乗スタッフは「現状は、坂路で4ハロン14-14-13-13のラップを刻む事が1つの壁になっていますが、今迄も乗り込みながら課題を乗り越えてきましたし、体調を崩したり、飼葉が落ちたりすることも殆どなく、成長しながらここまで来れている馬なので、馬の力を信じて、あまり気にせず成長を待ちたいと思っています。体調面は、いつ厩舎から声が掛かっても問題ない状態ですし、今の段階でトレセンへ入っても、ゲート試験は勿論、その先へ進める体力も備わっていると思います」とのことでした。
【リビングストン】
チャンピオンヒルズで調整されています。10月2日現在、トラックコースで軽めキャンター2000mと坂路を18-18のペースで乗られており、週2日は坂路にて15-15を開始しました。小泉厩舎長は「隣に馬を置くとさらに前進気勢に拍車が掛かってしまうので、時計を入れる日は単走で、入れない日は折り合う練習として、併せ馬で抑えて乗っています。調教ではあまり変化は感じませんが、先週お伝えした通り、レースでは掛かっていなかったので問題ないと判断しています。時計を出し始めましたが、特に疲れている様子もなく、あの暑い夏に2戦してケロッとしているところを見ると、タフな馬だと思います」とのことで、吉岡辰弥調教師は「10月上旬に帰厩させる予定です。何とか次で勝ち上がりたいですね」とのことです。次走は、11月3日京都、2歳未勝利・芝2000mが候補に挙がっています。
【パステルキュート】
KSトレーニングセンターで調整されていましたが、9月25日の検疫で美浦・青木孝文厩舎に入厩しました。10月2日現在、ゲート試験に向けて練習を進めています。青木孝文調教師は「入厩後も順調です。先週からゲート練習を始めていますが、入り、駐立共に問題なく出来ており、あとは発馬を確認して、問題なければゲート試験に進めていきます。まだ環境に慣れていないせいか飼葉は残しがちですが、人懐っこい性格で、今のところは落ち着いて過ごせています」とのことでした。なお、競走馬名は『パステルキュート』に決定しています。
【ミッドナイトデュー】
ホースサポート櫻で調整されています。中間も調教メニューに変わりはなく、2日現在、屋外ダート馬場にてハッキングとハロン20秒のキャンターを合わせて4000m乗られています。佐藤博紀調教師は「ホースサポート櫻の中根さんからも現状トモが緩いので、スピード調教よりも距離をじっくり乗り込んでいるという報告を受けていて、まだスピード調教の段階に入っていない現状で10月の川崎開催が終わった後に厩舎へ戻すのは早いかもしれないなと感じています。帰厩のタイミングを遅らせることも含めて、どうするかは検討中です」とのことでした。
【サンタマルティナ】
谷川牧場第一分場で調整されています。引き続き、場内の屋外900mダートコースでダクとハッキングを乗られており、2日に西舎共同育成場内谷川牧場へ移動しました。高沢場長は「本日、西舎へ移動しました。明日からBTCで乗っていきますが、中間、特に具合が良くなったという事ではまだないので、引き続き様子を見ながら徐々に進めます」とのことでした。
【レイナデアルシーラ】
帰厩後も順調。
10月2日、西園調教師から「今週も坂路で時計を出しており、4ハロン53秒0、ラスト12秒5を馬なりで計時しました。動きは良く、予定通り来週の京都2週目のダ1,800mに向かいたいと思います。土日に1鞍ずつ組まれているので、どちらかのレースに投票します」との連絡が入った。
10月12日(土)か13日(日)の京都・2歳未勝利(ダ1,800m)に投票予定。
【ルージュレアリーズ】
本日は坂路で調整しました。
福永祐一調教師「今月末のレースを視野に入れて昨日(火)帰厩しています。体は到着後の計量でも450キロ台をキープしていて、見た目もフックラ。成長を感じさせるいい雰囲気で帰ってきてくれました。ただ、走りの質はというと…。今朝(水)は私自身が騎乗して坂路を普通キャンターで1本上がってみたのですが、ハミを噛みっぱなしで、スタートからひと息で走ろうとするなど全体的に力みを強く感じました。最後の最後で落ち着いてはくれましたけれどね。初日で焦りや興奮もあったでしょうから、今日一日だけで現状を判断するつもりはありませんし、賢い馬ではあるので進めていくうちに以前のことを思い出してくれることに期待したいと思いますが、どうしても時間は掛かってしまいそうな雰囲気。次走予定についてもハッキリ決めずに進めていくことになるでしょう」
*****3歳馬*****
【ディスペランツァ】
チャンピオンヒルズで調整されています。2日現在、角馬場でフラットワークを行った後、トラックコースで軽めキャンター2000mと、坂路を17-17で乗り込まれています。小泉厩舎長は「先週と比較して、良い意味で体調に変わりはありませんが、まだ時計を出すのは早いかなという状態です。しっかり疲れが抜けきった後に負荷を掛け始めたいと考えています」とのことでした。
【アンデスビエント】
10月2日、西園調教師からは「前走は厳しい流れとなってしまい残念な結果でした。急な失速がありましたので、栗東に戻ってすぐに念のためノドの検査を受けています。以前に手術を行った箇所(喉頭蓋エントラップメント)はきれいな状態を維持していて問題は無いという診断でした。多少DDSPっぽい気配があるようですので、今後舌を縛って対応することにしたいと思います。
この後についてですが、今現在、レースの前よりも飼い葉喰いが良くなり、回復状況がすごく良いので、在厩で続戦したいと思います。中2週で20日(日)東京・ブラジルカップ(3歳以上OP・ダ2,100m・ハンデ・L)を考えています」との連絡が入っている。
【レッドエヴァンス】
角馬場運動後、坂路1本。
音無秀孝調教師「昨日(火)帰厩しました。今日は運動初日ということで、角馬場と坂路で軽めに乗って調整しています。リラックスして走っていましたし、牧場でもしっかりと疲れを取ってもらったこともあって、軽快な走りを見せていましたよ。明日(木)追い切る予定で、その動きや内容を確認したうえで出走レースを決めていきたいと思います」
【レッドクレメンス】
本日は坂路で追い切りました。
茶木太樹調教師「今週末の出走に備えて今朝(水)は坂路で追い切りを消化しました。助手が騎乗して15-13程度の追い切りでしたが、騎乗者の指示を待つ余裕がありましたし、動きも軽快。スタッフも『乗ったのは久々のことだったが、トモのバランスがかなり良くなり、以前より力強さが増している』と評価していました。やはりジョッキーに継続して乗ってもらうと違うものなのですね。前走時もすごく良い状態でしたが、今回もそれを維持できていますから、レースでも力は発揮できるはず。今週から三場開催となり、ダート中距離戦においては出走馬が分散しやすく未勝利馬でも出走することができそうですが、想定を見ながら三場の中で少しでも勝つチャンスが大きいとみられるところを選んで投票するつもりです」
*****4歳馬*****
【マランジュ】
今週10月6日(日)新潟7R・芝1400m(若手騎手限定)戦に▲長浜騎手53kgで出走を予定しています。フルゲート16頭のところに30頭を超える出走表明がありますが、本馬は出走間隔が空いているため確実に出走できます。きょう2日(水)は芝コースで追い切って、6Fから81.5-65.1-50.2-37.1-11.9秒の時計をマークしています。
田中調教師は「先週(水)の追い切りは集中力を欠く動きをみせていたため、週末にも少し負荷をかけて修正しました。その効果もあって、きょうは終いまでしっかり動けていましたし、テンションも落ち着いていますので、いい状態で出走できそうです」とコメントしていました。
【ファントムシーフ】
競走馬リハビリテーションで療養しています。2日現在、引き続き、曳き運動20分と、週2日はウォーターウォーキングマシン運動20分が行われています。牧場スタッフは「エコー検査の映像ではしっかりと腱自体は埋まっており、細胞も形成されています。これで熱感がなくスッキリとしていれば、次のステップへ進めるのですが、まだ熱感は残っている現状です。ただ、他の症例でも大体4〜5ヶ月でトレッドミル運動に入っていますし、熱感が完全に消えていなくても進めて行く馬も多いです。今月末で発症して約6ヶ月になりますので、一度そのタイミングで西村調教師の判断を仰ごうと考えています」とのことでした。
【パレルモ】
ムラセファームで調整されています。引き続き、屋外ダートトラックでダクとハロン23秒前後のキャンター2000mのメニューを1日2セット、合計4000mほどを乗られています。村瀬代表は「調教中、真剣に走ってはいますが、急にビクっとして頭を上げたり、途中で周りを見たりというところを見せることがあります。ただ、身体はどこか痛い所だったりはないですし、馬房にいる時はリラックスして、飼葉もしっかり食べれています。引き続き、距離をしっかり乗って進めます」とのことでした。
【ミラクルティアラ】
この中間も順調。10月12日(土)京都・大阪スポーツ杯(ダ1,800m)に向けて調整中。
2日、野中調教師からは「今週はCWチップコースで追い切りを行い、3頭併せで6ハロン82秒4、ラスト12秒3のタイムを計時しています。あまりやり過ぎないように3頭の真ん中は2歳馬を置き、余裕を残しての内容です。来週のレースに向けて至って順調です」との連絡が入っている。
*****5歳馬*****
【ラッキーガブリエル】
松風馬事センターで調整されています。2日現在、曳き運動を行っています。後藤場長は「レースから2週間経った先週金曜日にエコー検査を行いましたが、右前脚には、まだ積極的に乗り出すには不安が残る程度には血流が確認されたため、中間は曳き運動に留めています。次回のエコー検査まではこれ以上進めず、様子を見たいと思います」とのことでした。2日現在の馬体重は502キロ。
【ダイヤモンドフジ】
帰厩後も順調。10月12日(土)新潟・朝日岳特別(3歳以上1勝クラス・芝1,200m)に向けて調整中。
2日、宮本調教師からは「帰厩後も順調にきています。本日坂路で併せ馬を行い4ハロン53秒7、ラスト13秒3のタイムでした。格上の馬と併せたためにラストは止まってしまいましたが、1週前としてビッシリと追い、来週に向けて問題無く進めることが出来ています。来週の特別戦に向かいます」との連絡が入っている。
【レッドモンレーヴ】
角馬場後、ウッドチップコースで追い切り。
助手「今日はウッドでモンレーヴが追走する形で追い切りました。下ろしがけから気が入っていましたし、道中でフワフワすることなく最後まで集中して走っていたと思います。直線でもスムーズにギアを上げて、いい形でフィニッシュすることができていましたよ。気持ちに左右されがちな面はあるものの、ここまでは気分良く稽古に取り組むことができていると思うので、この調子で乗り込んでいくつもりです」
※10月19日(土)東京11R・富士S(G2・芝1600m)を横山和生騎手で予定。