*****2歳馬*****
【ルジュウェール】
「現在は馬場でダクとハッキングキャンターを4000m(16~17秒ペース)のメニューで調整中です。大跳びで走る馬なのでまだフワッとした感じで走るものの、乗り込みを重ねる中で動きに力強さが増してきました。この中間もカイバ食いはよく体も増えてきていますが、太め感もなくいい仕上がりです。引き続きしっかり負荷をかけていきます」(担当者)
【ルージュレアリーズ】
馬体重:422キロ
飼い葉はしっかり食べている割に体がなかなか増えてこないものの、調整自体は至って順調です。今週月曜日以降も周回コースと坂路で調整をおこなっていますが、傷腫れした箇所はまったく問題ありませんし、スクミも先週木曜日の一度しか確認されずといった状況。坂路でのペースはハロン17秒ほどですが、以前よりもハミに頼らずいいバランスを保っています。デビュー戦は7月28日(日)新潟の芝1600mを予定しており、週明けまでに栗東・福永祐一厩舎に帰厩する見通しであるため、移動に備えて明日(土)1本目の15-15を消化することとなりました。
【レイナデアルシーラ】
ノーザンファームしがらきで順調に調整を積み、7月5日に栗東TCへ帰厩している。
西園正都調教師からは「次の新潟でのデビューに向けて帰厩させました。ここから出走への態勢を整えていきます」との連絡が入っている。
2回新潟・2歳新馬(ダ1,800m)に向けて調整予定。
【レッドエソール】
本日(金)社台クリニックにて喉の検査をおこなったところ「喉頭片麻痺(グレード2)」との診断で、披裂軟骨を外方へと糸で引っ張ることで通気に必要な広さの声門域を維持する喉頭形成術(タイバック手術)をおこない、同時に声帯の切除といった処置も施しました。後日、社台クリニックにて術後検査をおこなう予定となっています。このあとはウォーキングマシン運動で調整を進めていき、問題なければ1ヶ月ほどで乗り出し開始となる見込みです。
【キングズトゥルー】
この後は茨城県・松風馬事センターで調整することになり、昨日7月4日(木)に移動しました。
「現在は1時間のウォーキングマシン運動をおこなっています。輸送疲れなどはなさそうなんですが、聞いていた以上に馬っ気がキツいですね。馬房の前を馬が通っただけでビービー鳴くように、イレ込みが激しいところ。到着時39度の熱がありましたが熱発というよりは、イレ込みの影響だと思います。午後には38.3度まで下がっていましたし、まずは環境に慣らすところから始めたいと思っています」(担当者)
【ゴールドエンペラー】
「現在はダートコースでダクとハッキングキャンター1800m、600mの坂路を2本(20秒ペース、週1回は15秒ペース)のメニューで調整中です。体力が徐々に付いてきて、15-15も相手に食らいついています。気性的なものなのか、体がまだ使えない印象で、行きっぷりも劣るところはあるのですが、丈夫なのでバリバリやっていっても良さそう。入場当初と比べると大人しくて扱いやすいですし、むしろかわいいくらいです。筋力がついたら意外と面白いかもしれません。やっぱり最初は体力がなくてきつかったんでしょう。このまましっかり乗り込んでいきます」(担当者)
【ナンヨーユナの23】
現在はウッドチップ坂路2本を18秒ペース(週2回は15秒ペース)のメニューで調整しています。担当者は「半姉に2勝を挙げているフェミナフォルテがいますが、本馬の方が成長曲線は少し早いようで、今のところお盆明けの移動を視野に進めているところ。入場時よりひと回り大きくなり、やや小柄であった姉や他のきょうだいと比べて馬体はドッシリとしています。精神的にも落ち着いており、気性面に気になるところはありませんが、走る際にはもう少しピリッとした面が出てくることが理想です。調教でもよく動けているものの、少しハミにモタれるといった課題があるため、その改善を意識しながら進めていきます」と話していました。
*****3歳馬*****
【レッドアトレーヴ】
馬体重:493キロ
引き続きトレッドミルでのキャンター調整です。普通キャンターまでペースを上げており、しっかり動かすことを意識しながら進めています。近いうちに現状の確認もかねて一度馬場か坂路で乗ってみることになるかもしれませんが、当面の間はトレッドミル調整を継続してベースの部分を丁寧に作っていく方針です。
【サミアド】
7月5日、牧場担当者から「ここまで順調に調教が進んでいます。今週は周回コースと坂路コースでそれぞれ1本ずつ強めの調教を行なっています。このまましっかりと乗り込んで、夏の新潟開催を目標に態勢を整えていきます。馬体重は509㌔」との連絡があった。
【ゲンブ】
松風馬事センターで調整され、先週6月29日(土)に帰厩しました。
6月30日(日)に坂路コースで4ハロン57.4-42.5-27.4-13.5を単走で馬ナリに追われ、7月3日(水)にはWコースで5ハロンから0.3秒先行して併せ、67.8-52.3-38.1-12.0を一杯に追い切りました。「休み明けの割に何だかテンションの高さが目につくので、その辺りに気を配りながら進めているところ。水曜日の時計消化では2歳馬の先導役を務めてもらいました。相手がよく動いたのはありましたが、コースの内目を通った割に反応はもう一つに感じたのが正直なところではあります。ただ、全体の時計を見ればまずまずまとめられているかと思いますし、実質一本目と考えたらそこまで気にする必要はありません。緩んでいる感もないですし、仕上がりにはそう時間はかからないでしょう。あとはどこでの出走となるかですが、福島はかなり混み合っている状況。そのため今週から交流戦にも申込みをかける予定です。芝の線を完全に外す必要はないため、今週末は7/16(火)盛岡・オニキス賞(芝1700m)か7/18(木)船橋・ナティレイン特別(ダ1600m)のいずかで考えています。申込み頭数を見ながら決めるつもりです」(高木登調教師)
【ジャンヌローサ】
6月30日(日)に坂路コースで4ハロン56.6-41.2-26.8-13.2を単走で馬ナリに追われ、7月3日(水)にはWコースで6ハロンから0.7秒追走して併せ、84.8-68.5-52.7-37.9-11.5を馬ナリに追い切りました。「今週はWコースを使用しての時計消化で、余裕ある手応えで前に行く相手に並んでゴールという形。レース一週前の内容としては上々ではないでしょうか。進めてきてテンションが上がり過ぎるようなこともありませんし、どこを切り取ってもいい状態と言えます。当初は鞍上に大江原ジョッキーを迎える予定だったのですが、その日に函館2歳ステークスに乗りに行くことになったため白紙となりました。現状あたってみた上位のジョッキーは他に抑えられていて、もしかするとこのレースは混み合うかもしれませんね。とはいえジャンヌローサの場合は節も十分ありますので、心配はないかと思います。今ここで焦って動くことはせずに、来週の想定を見ながらより良いジョッキーに声を掛けられればと考えています」(蛯名正義調教師)
【プリドラ】
6月30日(日)に坂路コースで4ハロン59.1-43.8-29.6-15.3を単走で馬ナリに追われ、7月3日(水)にはWコースで5ハロンから0.3秒追走して併せ、67.5-52.5-37.9-11.8を一杯に追い切りました。「先週末に申込みをかけていた交流戦に選出され、ある程度の出走の予定が見えてきたために、今週はビッチリと負荷を掛けての時計消化でした。もう少しピリッとしてほしいのはあるのですが、まずまず悪くない内容だったと思います。この追い切りがいい刺激となってくれればと期待しているところ。この後は日曜日にも少し動かして態勢を整えるという流れです。芝スタートの福島ダ1150mに向かいたかったのはありますが、現実問題として非常に混み合っていますので、ここで交流戦出走にこぎつけられたのは大きい。力を出せるようしっかり備えておきます」(尾形和幸調教師)
【エルキュール】
「現在は馬場でダクとキャンターを4000m(17秒ペース、週1回は15秒ペース)のメニューで調整中です。先週末より15秒ペースを織り交ぜ始めましたが、その後に反動が出るようなこともなく進められています。馬体重についてはやはり見立ての通り、ここからの大きな変化はなさそうです。飼い葉も時間を掛けながら量を食べてくれていますし、暑さが堪えてしんどいような感もないので、このまま進めていきます」(担当者)
【スノーディーヴァ】
「現在は内馬場でダクとハッキングの後、ダートコースをキャンター3000~4500m、週2回は坂路コースを2本(16~17秒ペース)のメニューで調整中です。今週から調教量を増やしていますが、進めながらも体重は増加傾向にあり、しっかり良化している印象。メンタル面もコントロールできていますよ。この後の北海道への輸送を考慮して、余裕残しで進めていきたいと思っています」(担当者)
【タキザクラ】
この後はトレセン近郊の須藤ステーブルで調整することになり、本日5日(金)に移動しました。
「テンにある程度のポジションを取れないと厳しいのはあって、未勝利クラスであっても大外から一気に動いて勝ち切るのは難しいですからね。3、4コーナーではもう少し伸びそうな手応えがあっても、思いの外伸びないのはやはりまだトモや背中の力が十分でないことが一つの理由ですが、今回はそれだけでなくもしかすると前走での疲れが残っていたのかもしれません。平坦の福島が向くと思っての選択であったものの、一気に動けないことを考えると、新潟の広いコースの方が合うような印象です。権利の期間内での出走とするかどうかはまた難しいところ。なるべく間隔をあけてあげたいのはあって、かといって権利を持っていない場合に、どれぐらいの節で出走が叶うはなかなか読みにくいのがあります。特に今は未勝利戦が組まれている期間の終わりが迫ってきているタイミングですから。まずは短期で放牧に出してケアと切り替えの時間を設けて、そこでの状態と出馬状況を見て判断させてください。残りの期間を考えると次で決めなければなりませんので、ベストな選択ができれば」(稲垣幸雄調教師)
*****4歳馬*****
【レッドシュヴェルト】
馬体重:488キロ
引き続き坂路で14-14のペースで乗っています。力む感じはなく、トモがしっかりと使えているためスピードの乗りもいいですね。最後まで余裕を持って動くことができており、息の入りもスムーズです。尾関先生から『8月17日の中京・芝1400mを予定しました』との連絡がありましたので、あと数週以内にトレセンへの移動がありそうです。このあとも移動を視野に乗り込みを重ねていきます。
【ウィズアットダンス】
「前回の船橋開催から1ヶ月ぶりのレースでしたが、プラス体重での出走でしたし、420kg前後が今のウィズアットダンスにとってベストな数字かと思います。気持ちの面で変にテンションが上がることもないため、ここからは攻め馬もより強化していくつもり。それに耐えられるだけの体をしっかりつくり、次の5回船橋開催(7/18~)に備えていきます」(林幻調教師)
【フェミナフォルテ】
6月29日(土)に坂路コースで4ハロンから0.3秒追走して併せ、57.7-43.0-28.7-14.2を馬ナリに追われ、7月3日(水)にはWコースで6ハロンから0.6秒先行して併せ、85.6-68.8-53.7-38.8-11.9を馬ナリに追い切りました。「私は今回前駆の硬さというか、おもりが乗っているような重さを感じたのが気になっていて、うちの助手とか持ち乗りにも『どう思う?』と聞いて跨らせてみると、同じような感触を持っていたんですよね。ショックウェーブ治療などでどうにかなるような感じでもなく、違うケアをおこなってみて今週の追い切りに臨んだところ、動きがスムーズになっていて、しっかりいい走りができていたとのことでした。これであれば来週は現地で微調整程度で十分だと思います。昨日美浦を出発し、今日無事に函館競馬場に到着。明日は楽をさせて、日曜日から感触を確かめていく予定で考えています。ジョッキーに関してはなかなかいいジョッキーが確保できていませんが、引き続き調整していくのでもう少しお待ちください。まずはレースにいい状態で臨めるよう、しっかり態勢を整えていきます」(小島茂之調教師)
*****5歳馬*****
【レッドモンレーヴ】
馬体重:529キロ
月曜日の朝のチェック時に右前の蹄を痛がる素振り。すぐに獣医師に診てもらったところ、馬房で寝転んで立ち上がる際に引っ掛けて、右前蹄底を痛めてしまったようです。装蹄師にもチェックしてもらいましたが、幸い軽度のものということで、月曜日は舎飼にして火曜日からはウォーキングマシンで動かしています。歩様にも出ていないことから明日(土)よりトレッドミル調整に移行、来週から騎乗運動へと考えています。蛯名先生から『秋は富士ステークスで始動の予定』との連絡がありましたので、上手く夏を乗り切って好状態で送り出せるよう準備をしていきます。
【ルージュエクレール】
馬体重:456キロ
今週は周回コースで70-40のところを消化。気分転換を兼ねてフラットコースで追い切りをやりましたが、終始手応えは良く、年齢を重ねてだいぶ力みなども取れており、最後まで余裕を持って動くことができていました。息の入りもしっかりしていて、体調も良化。引き続き緩めずに乗っていきます。
【グロリアスヒーロー】
「現在は角馬場で長めのダクと本馬場でキャンター1600mを2セット(16~20秒ペース)のメニューで調整中です。この中間もいい意味で変わりなく進められています。脚元、背腰ともに反動が出てくることはありませんし、至って順調といったころですよ。いつ声が掛かってもいい状態なので、この感じをキープして送り出したいと思っています」(担当者)
*****7歳馬*****
【エクストラノート】
6月30日(日)に坂路コースで4ハロン57.4-42.8-28.9-13.8を単走で馬ナリに追い切りました。「この中間も順調に進められていたことから、水曜日に障害試験を受けてみました。1個目の障害の飛越こそまずまずだったものの、2個目以降の障害は慎重になってしまったのか真上に飛ぶような形で、一緒に受験した馬に飛越の度に遅れを取っていました。平地では脚を使い並び掛けて一緒に障害を飛んで、また遅れての繰り返し。最後は1馬身程遅れてゴールしています。あれだけロスのある飛越ながらよく最後までついてきたなという印象ですが、飛越は全く安定しませんでしたね。実戦形式だと練習と勝手が違うのか、いつになく慎重になってしまっていたと思います。それでも、こういうタイプは慣らしていけば大丈夫でしょうし、可能ならまた来週試験を受けられるよう練習していきます」(加藤和宏調教師)
*****9歳馬*****
【レッドヴェイロン】
馬体重:535キロ
今週は周回コースでダク500m、キャンター1000m(ハロン20秒ペース)を1本のメニューで乗っています。暑くなってきたこともあって、だんだんと目の周りも黒くなってきています。徐々に体力を奪われているような気配もあり、暑さが堪えてきているようです。稽古時は問題なく動けていますが、そういった状況でもありますので速いところを入れることは今は避けたいと思います。先生とも相談して、夏は使わず秋に備えることになりましたので、馬に合わせてじっくりと調整していきたいと思います。
*****10歳馬*****
【アナザートゥルース】
「昨日4日(木)に坂路で時計を出し、3ハロン43.4-28.2-14.1を単走でマークしています。騎乗した服部ジョッキーの話では『馬体の良化に伴い動きも良くなってきていますが、もう少し気持ちをピリッとさせたいところですね』とのことでしたので、来週の追い切りは併せてみるつもり。次走に向けてスイッチを入れていこうと思います」(田中淳司調教師)