*****2歳馬*****

【レッドアトラーニ】

馬体重:491キロ

引き続き、手術した左前肢の状態を確認しながら、徐々に運動強度を上げている段階です。現在は週4回坂路に入り、内2回はハロン17~18秒の時計を2本出すトレーニングなどを順調に消化中。身のこなしが力強く、前進気勢に優れた走りが出来ています。毛艶、馬体の張りが良化し、しっかりと背肉が付いてきたことも強調材料。気性は強い方ですが、人の指示には素直に従ってくれます。

 

【レッドエソール】

馬体重:502キロ

リフレッシュ期間が明け、騎乗運動を再開しています。現在は坂路調教、周回コースにおけるキャンターのペースを、徐々に上げている段階。溜まっていた疲れが抜けたせいか、軽快な身のこなしから、パワフルで推進力に充ちた走りを披露しています。やや、テンションが高めなところもありますが、人の手を煩わせるような悪さはしないタイプ。鞍上とのコミュニケーションも、上手に図れています。

 

【ルージュラティーナ】

馬体重:500キロ

ハロン13~14秒ペースを基本に、定期的にラスト2ハロンを12-12で駆け上がる日も設けた坂路調教を積み重ねています。相変わらず、適度に気持ちが入った、力強い走りが出来ていて、長期間に渡り好状態を維持している点も、とても心強い材料です。芝中長距離戦向きの牝駒として、牧場の期待も高い一頭。当面は現在のメニューを継続しながら、さらなるステップアップを図っていきます。

 

【キングズトゥルー】

現在は坂路2本を18秒ペース(週2回は15秒ペース)のメニューで調整しています。担当者は「調教の強度を上げても疲れた様子はなく、日中放牧の効果もあって体つきに良化が見られたことから、下旬より15-15を開始しました。速めを乗り出して若干体は減ったものの、440kg台をキープすることができているので、このまま乗り込んでいく予定です。通常ペースだとフォームは安定していますが、追い切りではまだ真っすぐに走りきれてはいないため、さらなる筋力強化を図っていきます」と話していました。

 

【ゴールドエンペラー】

「現在は角馬場でダクとハッキングのメニューで調整中です。まだ軽めのメニューで進めているところですが、ようやく他の馬についていくことは理解してくれたよう。ただ、まだ押っ付け、押っ付けという感じなので、体力をしっかり付けていきます。性格は大人しくなりましたし、理解力のある馬なので、ここから少しずつステップアップを図りたいと思っています」(担当者)

 

【ルジュウェール】

「現在は馬場でダクとハッキングキャンターを4000m(16~17秒ペース)のメニューで調整中です。ここまで順調に進められており、体力面もしっかりしてきた印象。このペースでもだいぶ楽に行けるようになってきました。飼い葉食いも悪くないので、引き続きじっくり乗り込んで良化を促していきます」(担当者)

 

【ライラ】

現在は坂路2本を18秒ペース(週2回は15秒ペース)のメニューで調整しています。担当者は「先月から馬体重が20kgほど増加していますが、ただ増えただけでなく、騎乗していても馬がしっかりしてきた感じがあります。ここにきての成長が著しい分、まだ体全体を上手く使いきれてはいないものの、体力的にはこのまま15-15を織り交ぜていって良さそうです。母の仔にしてはペースが上がってもピリッとしてくる気配はありません」と話していました。

 

*****3歳馬*****

【レッドエヴァンス】

馬体重:487キロ

予定通り今週月曜日に乗り出しました。現在は周回コースのみでキャンター調整をおこなっています。ペースはハロン20秒あまり。疲労感はほぼ解消し、日に日に活気を感じるようになりましたし、体も大きく見せるようにもなってきました。成長途上ということもあり、体つきにメリハリはありませんが、走りに安定感は出てきています。リフレッシュが完了したため、来週中に栗東・音無秀孝厩舎に帰厩し出走態勢を整えることとなりました。

 

【ルージュルリアン】

馬体重:493キロ

トレッドミル調整開始後も違和感なく進められていたことから、今週火曜日に乗り出しました。現在は周回コースで2000mの距離を乗ってから、坂路をハロン17秒ほどのペースで1本上がっています。運動中に以前ほど気の強さを見せることはありませんし、休んでいた割に緩さを感じさせない俊敏な動きを見せています。鼻出血明けのため急なペースアップは控えて、少しずつ運動量を増やしていきます。

 

【レッドクレメンス】

馬体重:493キロ

引き続き調整は順調に進んでおり、今週火曜日にも坂路で13-13を消化しました。先週の1本が効いたようで反応が良くなり、動きに素軽さが出てきたようにも感じます。また、まだ良化の余地を残した状態ながら馬体にメリハリがつき、走れる体つきに近づいてきました。このまま強めの調教を重ねることで体と息、そして前向きさを引き出しながら帰厩の声が掛かるのを待つことにしています。

 

【ゲンブ】

この後はトレセン近郊の松風馬事センターで調整することになり、30日(木)に移動しました。

「中間も稽古の動きは良かったですし、今回は競馬場に着いてからも程よく落ち着きがあって、馬の雰囲気は悪くなかったんですけどね。あまり慣れないキックバックと揉まれる展開に嫌気を差して、3角過ぎからはもう戦意喪失。控える形が裏目に出てしまい、まったく競馬をさせてもらえませんでした。申し訳ありません。レース後、両前の裏が腫れて念のためエコー検査を実施しましたが、気がかりだった屈腱炎など重い故障ではなく、疲労からくる皮膚炎との診断です。それほど時間を空けずに乗り始められる見込みなので、なんとか福島開催の期間には間に合わせられればと思っています。現状はやはりスピードを生かした競馬がベター。次で巻き返せるように尽力いたします」(高木登調教師)

 

【ジャンヌローサ】

「現在はダートコースでダクとキャンターを1600~2000m、坂路1本(18秒ペース、週1回は15秒ペース)のメニューで調整中です。火曜日に1本目の15-15を消化しています。まだ多少重さは残るものの、トモの動きは良くなっていますし、負荷を掛けても体重を減らすことはありません。全体的に上向いてきているので、この流れをキープしながら進めていきます」(担当者)

 

【エルキュール】

26日(日)に坂路コースで4ハロン62.0-44.3-28.4-14.1を単走で馬ナリに追われ、29日(水)にはWコースで5ハロン67.8-52.2-37.8-11.7を単走で馬ナリに追い切りました。「今週も2場開催になりますが、東京芝1400mは水曜日と木曜日の想定表で頭数が大きく変わらず、出走できるチャンスがありそうでしたので、出馬投票させてもらいました。ただ、他にもう1頭同じ3節の馬がいて、残念ながら抽選で除外。改めて、来週6/09(日)東京・3歳未勝利(芝1600m・混)に向かう予定です。馬体面を考慮すればスライドになったことはプラスでしょうが、少しテンションが高くなってきているため、3場開催となる来週には出走が叶ってほしいところです」(天間昭一調教師)

 

【スノーディーヴァ】

「現在は1時間のウォーキングマシン運動をおこなっています。入場時がレース体重と一緒の450kgで、体をかなり細く見せていたため馬体回復優先のメニューで進めています。今週いっぱいは現状のメニューで進めていくつもり。少し回復させた後に夏の出走を目指していく予定なので、ここでしっかりリセットさせたいと思っています」(担当者)

 

【タキザクラ】

「この中間は意図的に坂路コース主体で調整しています。変に力んで引っ掛かったり、フラットコースの際とは違って、追い切りでもムキになって走るような面を見せていない。トモの強化、トップラインにボリュームを持たせることが一番の狙いでしたが、落ち着いて稽古に臨めている点には好感が持てますね。休み明けの分いい意味で緩さ、動きに柔らかみがありますし、両前ソエの症状もいまのところ小康状態を保てている。今回はあまり精神的に追い詰めずに、一度ソフトな仕上げで競馬に臨みたいと考えているところ。気配が上向いてくるようなら、来週の番組から投票を検討していきましょう」(稲垣幸雄調教師)

 

*****4歳馬*****

【ファントムシーフ】

5月31日の検疫で帰厩しました。

 

【ウィズアットダンス】

「ようやく転入初戦を迎えたものの、不甲斐ない結果となり大変申し訳ありませんでした。レース後も両前ともに脚元は異常ありませんが、やはり使うと飼い葉食いが落ちるようで、馬体が回復してくるには少し時間がかかりそうです。状態を見て調教を再開し、課題克服に重点を置いていきます」(林幻調教師)

 

【フェミナフォルテ】

「現在は馬場をダクとハッキングキャンターで2000m(20秒ペース)のメニューで調整中です。使ったなりの疲れは取れてきました。体調が上向いてきて体重も増加傾向にあるところ。このまま進めていけば育成場では460kgくらいまでになると思うので、少しでも増やせればと思っています」(担当者)

 

*****5歳馬*****

【ルージュエクレール】

馬体重:460キロ

今週から坂路に入れており、15-15のメニューを消化しています。スピード感溢れる動きを見せてくれていますし、走りに力みなどもありません。ちゃんと馬自身には覇気もあり、息遣いも良好です。ペースを上げても問題なく対応してくれていますので、引き続き乗り込みながらコンディションを上げていきたいと思います。

 

【グロリアスヒーロー】

「現在は角馬場で長めのダクと本馬場でキャンター1600mを2セット(16~20秒ペース)のメニューで調整中です。脚元も問題なく、順調に乗り込みを重ねられています。しっかりと積み重ねているのですが、体重は安定していていい感じですよ。もう10kg増やせれば言う事はないので、声が掛かるまではそこらへんも意識しながら進めていくつもりです」(担当者)

 

*****9歳馬*****

【レッドヴェイロン】

馬体重:530キロ

火曜日に入場しています。レースを使ったなりのダメージはありますが、脚元や馬体の方も大丈夫ですし、飼葉もしっかり食べてくれています。今週いっぱいはウォーキングマシンでの運動で楽をさせる予定ですが、次走は恐らく秋の東京開催となる見込み。夏場の過ごし方が難しくなってくることも想定しながら、乗り出しのタイミングなど上手く進めていきたいと思います。

 

*****10歳馬*****

【アナザートゥルース】

オカダスタッドで調整され、25日(土)に帰厩しました。

「帰厩後も順調に乗り込めてはいるのですが、背腰の状態に関しては年齢的なものもあるにしろ、いいときと比べるともう一つに感じられますね。そのため、6/20(木)門別・赤レンガ記念(H3・ダ2000m)に向かうかは、もう少し状態を見て判断したいと思います。今時期の北海道の暑さならまだ心配いらないでしょうが、ここからは夏バテの兆候にも注意を払っていきます」(田中淳司調教師)