*****2歳馬*****

【ルージュレアリーズ】

昨日(火)福永祐一調教師が来場し、実馬のコンディションを確認。状態面に問題がないことから、ノーザンファームしがらきへ向けて明日(木)北海道を出発する予定となりました。中継地となるノーザンファーム天栄で体調等に異常がなければ、しがらきには土曜日に到着となる見込みです。

福永祐一調教師「昨日、牧場で見てきましたが、速いところもコンスタントに乗られて身体は減ってきていたようですけど、数字以上に大きく見せているし、相変わらずいい雰囲気を漂わせていますね。何度も見てきましたが、『やっぱり走りそう』というのが本馬に対する変わらない印象です。調教を積んできて体調にも問題はないということで、まずはノーザンファームしがらきに運ぶことにしました。長距離輸送になりますので、まずは無事に輸送をクリアしてくれればと思っています」

 

馬体重:416キロ

ハロン16秒、ハロン14秒と2本時計を出すまで進め、リフレッシュ期間に入ったところです。相変わらず、俊敏で伸びやかな動きを見せていますが、まだまだ走りには余裕があり、今後の伸びしろという点でも、十分なものを保持しているはずです。今週、福永調教師が来場する予定もありますので、実馬を確認していただいた上で移動時期などについてのお話もあるかもしれません。本州移動を見据えながら、引き続き内容の濃いトレーニングを積み重ねていきます。

 

【レッドアトラーニ】

馬体重:486キロ

基礎体力強化を目標に、坂路入りする回数を増やしている段階です。現在はハロン19~20秒ペースで駆け上がっていますが、まだ動きには緩さがあるものの、併せ馬では相手に食らいついていくなど、競走馬らしい闘争心を見せています。ほかに、周回ウッドコースにおけるキャンターを継続中。胸前、トモ周辺の筋肉量が増してくるなど、だいぶ馬体には逞しさが出てきました。

 

【レッドエソール】

馬体重:498キロ

週3、4回、周回コースで1000mを乗り込んでから坂路に入り、ハロン15秒ペースで駆け上がっているほか、周回コースにおける1800mのキャンターなどをおこなっています。身体を上手に使った、伸びやかな走りが持ち味。立派な馬格通りのパワフルさを備えている点も、セールスポイントです。馬房では幼い面を覗かせることもありますが、馬場入りすると集中力が増してくるタイプです。

 

【ルージュラティーナ】

馬体重:490キロ

ラスト2ハロンで12秒台に入っていく日も設けながら、週3回の坂路調教を継続しています。抜群の手応えというわけでもないのですが、自然と速い時計が出ているタイプ。まだ促されて動いている面もあり、自分から“行く気”を出すようになってくれば、より中身の濃い走りとなってくるはずです。大柄で、迫力を感じる馬体の持ち主ですが、背肉、トモ周辺の筋肉を、さらに鍛え上げていきたいと考えています。

 

【バティストゥータ】

引き続き、谷川牧場第一分場で休養していましたが、8日から乗り運動を開始しました。16日現在、屋根付き400mウッドチップコースでダクとハッキング5周を乗られています。高沢場長は「この中間から屋根付き400mウッドチップコースで騎乗調教を再開しましたが、その後も特に気になることはなく乗ることが出来ています。来週辺りからは屋外のトラックで乗り始める予定です」とのことでした。

 

【ノースカトレア】

西舎共同育成場内高昭牧場に在厩して調整されています。引き続きBTCで乗り込みを重ねており、16日現在、屋内600mダートトラックと屋内1000mウッドチップ坂路を併用しており、坂路ではハロン22~23秒程度のキャンターで乗られています。高橋場長は「中間は坂路調教を週2日ペースで行っています。こちらへきて来て最初のうちは目を丸くして驚くようなところも見られましたが、BTCの環境にも慣れた今は、すっかり落ち着いています。そして、坂路を集団の先頭で乗っても1回目から躊躇したり、止まったりすることなく、しっかりと駆け上がってきました。きっと頭がいいんだと思います。ただ下痢ではないのですが、少しボロが柔らかいように、まだ内臓面がしっかりしていないところがあるようです。お兄さんのメイショウムラクモも、馬がしっかりするまでには、ある程度、時間が掛かりました。この血統は元々そこまで早くからという感じではないですし、特に本馬は膝瘤嚢炎で結構お休みした時間があったので、焦らずに、まずは馬に合わせながら進めていこうと思います」とのことでした。4月16日現在の馬体重は500キロ。

 

【メロディーロード】

小国スティーブルで調整されています。この中間は騎乗調教を開始しており、16日現在、屋根付きダートトラックと屋外ウッドチップトラックを併用してハロン20~25秒程度のキャンター2000mを乗られています。スタッフは「調教再開後、身体が減ってしまうようなことはなく、活気のある動きで乗り進めることが出来ています。なお、寺島調教師から連絡があり、今後は本州で進めたいとのことで、馬運車の手配の関係があるので移動日はまだ未定ですが、早ければ4月後半~5月前半に本州へ移動することになりました」とのことでした。

 

【リビングストン】

チャンピオンヒルズで調整されています。中間も順調に乗り込まれており、13日からは15-15の時計も入れ始めました。16日現在、角馬場でフラットワークを行った後、トラックコースで軽めキャンター2000mと坂路1本をハロン18秒ペースで乗り、週2日は坂路1本を15-15で上がっています。小泉厩舎長は「左前脚に骨瘤が出て、ややペースを落とした格好でしたが、その後は順調に進めることが出来ており、ペースも上げています。体力的に、だいぶしっかりしてきたので、先週末からは週2本、坂路で時計を入れています。ただ、相変わらず動きは良いのですが、前駆に頼って走るところがあるので、繰り返しにならないように、馬にトモをしっかりと踏み込ませることを意識して乗って、走るフォームも修正しながら進めています」とのことでした。

 

【パステルキュート】

小国スティーブル内ラフメットで調整されています。中間は屋外1000mウッドチップトラックで乗り出しを開始しており、16日現在、ダクとキャンター2000mを乗られています。松尾代表は「先週から屋外1000mウッドチップトラックで乗り出しを開始しました。最初なので、様子を見ながら少しゆっくり目のキャンターですが、最初は周囲を気にするような感じがあったものの、すぐに気にならなくなり、今はこの馬なりに集中して走れていて、先頭で後ろの馬を引っ張ることも出来ています。また、併せてゲート練習を開始しました。今はまず馬にゲートが怖くないということを教えている段階です。徐々にペースを上げていきます」とのことでした。

 

【ミッドナイトデュー】

川崎競馬小向TC・佐藤博紀厩舎で調整されています。中間は11日に川崎競馬場で本田紀忠騎手を背にして本馬場スクーリングを3頭併せの真ん中で行い、4F53.5-39.5--26.5-13.0を一杯に追われて計時しました。そして16日に川崎競馬場で行われた能力・調教試験の3組目(ダート800m)、4頭立て2番、野畑凌騎手騎乗で受験し、走破時計50秒8の1位入線で合格しています。野畑凌騎手は「ゲートを出てからが速いですし、道中もしっかり走ってくれました。最後は甘くなりましたが、まだ馬自体仕上げきってという感じではなかったですからね。将来的には1400mが良さそうなタイプですが、このスタートですから900mでもいい競馬が出来ると思います」とのことで、佐藤博紀調教師は「先週の木曜日には本馬場スクーリング、そして日曜日にゲートから出して確認をしてから、今朝の能力試験に臨みました。先日の本馬場スクーリングでは、まだ馬が分かってない感じで、ラストまで集中力がもたずに動けませんでしたが、そこを経験してまた馬が良くなってきています。今朝は上手にゲートを出ましたし、時計もまずまずでした。今日の複数頭数のレース形式を経験して、またさらに良くなってくるでしょう。そして、どちらかと言うと実戦タイプのように思います」とのことでした。16日の能力試験当日の馬体重は453キロ。

 

【サンタマルティナ】

KSトレーニングセンター内K2ステーブルで調整されています。16日現在、屋外ダート馬場にてハロン18秒程度のキャンター4000mと坂路を1本、週に2回は坂路を15-15で1本乗られています。菅野代表は「中間も変わりなく順調です。体力面でも問題なく、古馬と一緒に調教しても平気でついて来れます。現時点でかなり状態は上がってきました」とのことで、渡邉和雄調教師は「育成場から順調に仕上がってきているという報告を受けていますので、近いうちに現地で状態を確認したいと思います。お兄さんのセイカメテオポリスは2歳の夏前に2つ勝ちましたが、本馬についても出来れば早い時期から使いたいと考えています」とのことでした。16日現在の馬体重は478キロ。

 

【キングズトゥルー】

現在は坂路2本(上限18秒ペース)のメニューで調整しています。左腕節部の外傷が完治したため、予定どおり今月初旬から騎乗を再開しました。乗り出してからも脚元を気にする素振りはなく、元気に坂路を駆け上がっています。体力面も不安はないことから、この後も徐々にペースアップを図っていき、休養分を取り戻していきたいところです。

 

【ゴールドエンペラー】

現在は坂路2本(上限16~18秒ペース)のメニューで調整しています。今月上旬以降はハロン18秒ペースを主体に、日によっては坂路の後半にかけて16秒まで加速していく形を取り入れています。まだペースアップした際の反応はもう一つに映りますし、苦しくなるとややバランスを崩してしまうあたりは早めに負荷を強めた影響がありそう。ただ、それも許容範囲内といったところで、回数を重ねるごとにしっかりした脚取りに変わってきています。馬もこちらの期待にこたえて、すぐに順応してくれそうです。

 

【ルジュウェール】

現在はウッドチップ坂路2本(上限18秒ペース)のメニューで調整しています。この中間はラスト1ハロンだけ気合いをつけて、現状でどれくらい動けるか確認してみましたが、鞍上にプッシュされてからの反応がまだピリッとしません。もともとアクションが大きく力強さが窺える一方で、ジワジワと加速していくタイプ。定期的にスピード調教を重ねる段階になれば、反応もガラッと変わってくるでしょう。

 

【ライラ】

現在は坂路2本(上限16~18秒ペース)のメニューで調整しています。前向きな性格で元気よく坂路を駆け上がっていますし、調教後の上がり運動でも疲れた様子はなく、小気味のいい歩様を見せてくれています。その反面に、調教中は頭を高く上げて走るところがあります。体力の増加とともに体も上手に使えてくるものと思われるので、そのあたりの良化具合も見ながらペースアップを図っていきます。

 

*****10歳馬*****

【アナザートゥルース】

13日(土)にオカダスタッドへ移動しました。

現在はウォーキングマシン30分のメニューで調整しています。本日15日(月)からマシンでの運動を開始しました。まずは状態を確認する程度の軽めの内容になりますが、運動後も脚元や歩様に気になるところはありません。馬体回復が図れれば騎乗を開始する予定です。前回の入場時ほどではないものの、背腰を押すといくらか張りがあるため、必要であればショックウェーブや電気針によるケアを施していきます。