*****2歳馬*****

【バティストゥータ】

19日現在、谷川牧場第一分場にて舎飼で休養して、術後の回復に努めています。高沢場長は「まずは、症状自体が軽かったことと、手術も無事に終わって、術後の経過でも特に問題ないことが何よりでした。なお、術後は1カ月位安静にして、それからウォーキングマシン運動という流れになる場合が多いですが、今回は症状自体が幸いにして軽く、手術もお腹は開けたものの腸自体は切っていませんので、手術を終えて帰ってきた当日から、少しだったら草を与えても大丈夫という許可が獣医から出ていた位でした。現在は舎飼で安静にしながら2週間かけて飼葉を徐々に元に戻している段階で、同時にその2週間で傷口がくっつくのを待っているところです。獣医からは傷口がくっついたらウォーキングマシン運動を開始していいとも言われています。経過をよく確認しながら進めていきます」とのことでした。

 

【ノースカトレア】

引き続き、荻伏共同育成場で調整されて、14日に西舎共同育成場内高昭牧場へ移動しました。19日現在、BTCの環境に馴らしながら進められています。高橋場長は「14日にこちらに来ました。こちらに来るのが初めての馬などで、まずはBTCの環境に馴らすために様子を見ながら進めています。まだちょっとピピピリしたり、目をまん丸にして驚いたりと、敏感なところを見せていますが、牝馬は最初は大体こんな感じなので、じきに馴れてくると思います。左前腕節部に関しても、特に変わりはありません」とのことでした。

 

【メロディーロード】

小国スティーブルで調整されています。この中間も引き続きウォーキングマシン運動で休養しています。スタッフは「こちらへ来た当初から、見た目にとてもいい身体をしていて身のこなしも良く、ウチでの評価も、兄と同等かそれ以上と感じていました。ただ、まだちょっと中身が幼いようです。現状、筋肉などに疲れが出て、それが抜け切れていない状況なので、今週も引き続き、ウォーキングマシン運動で楽をさせています。これから良くなってきそうな気配は間違いなくあるので、今休ませていることをあまりマイナスに捉える必要はないと思いますし、ここまで乗る中で、いい素質の持ち主だということは背中を通じて感じます。ただ、上のメディーヴァルと比べると、やや遅出来タイプかもしれません。馬の成長に合わせて進めていきます」とのことでした。

 

【リビングストン】

チャンピオンヒルズで調整されています。19日現在、角馬場でフラットワークを行った後、トラックコースで軽めキャンター2000mと坂路に移動してハロン18秒程度のキャンターで乗られています。小泉厩舎長は「まだペースは上げていませんが、順調に乗り込めています。相変わらず落ち着いていて、大人びた雰囲気があります。そろそろ週1〜2日のペースで15-15の時計を入れていこうかという段階です」とのことでした。

 

【パステルキュート】

小国スティーブル内ラフメットで調整されています。この中間も屋根付き700mダートコースでダク1500mとキャンター2800~3200mを、ラスト1周はハロン18秒までペースを上げて順調に乗られていましたが、先週、パドック放牧を行っていた際に暴れて、胸前に擦り傷が出来てしまったため、19日現在、騎乗運動は控えてお休みしており、幸い大事はなさそうです。松尾代表は「パドック放牧中に馬服が引っ掛かってしまって、それに驚いて暴れてしまい、その際、胸前を擦って傷が出来てしまいました。ただ、若干腫れはしましたが、傷が化膿したり、悪化することもありませんでした。今週中には騎乗調教が再開できそうですので、心配はいりません。決して意図した休養ではないですが、このお休みがある意味いい休養になってくれたらと思います」とのことでした。

 

【ミッドナイトデュー】

引き続き、KSトレセン内K2ステーブルで調整されて、3月16日に川崎競馬小向TC・佐藤博紀厩舎へ入厩しました。20日現在、ダク1100mとハロン20秒前後のキャンター2400mを乗られています。佐藤博紀調教師は「到着した当日こそ、環境の変化にやや戸惑いを見せてソワソワしていましたが、1日経ったらもうすっかり落ち着き、初日から飼葉も本当によく食べてくれます。牝馬でこれだけしっかり食べられるのは頼もしいですね。その後も大人しく素直で、普段の扱いも問題ありません。調教中、他の馬が傍に来ると耳を絞ってやや反抗する感じを見せることがありますが、乗り手が促すと素直に従います。まずは明日、実馬登録検査を受ける予定で、その後は4月16日の能力試験に向けて進めていきます。そこに向けて、4月に入ったら、10日か11日に1度川崎競馬場へ運び、スクーリングを兼ねて本馬場で乗るつもりです」とのことでした。なお、競走馬名は『ミッドナイトデュー』に決定しています。3月16日小向TC到着時の馬体重は465キロ。

 

【サンタマルティナ】

KSトレーニングセンター内K2ステーブルで調整されています。19日現在、屋外ダート馬場にてハロン20~22秒程度のキャンターを3000mと、坂路を15-15で1本乗られています。菅野代表は「坂路調教を開始してからも、馬は問題なく、順調に乗り込んでいます。進めていけばさらに良くなってきそうな雰囲気を感じます。様子を見ながら進めて行きたいと思います」とのことでした。

 

*****3歳馬*****

【アンデスビエント】

3月17日・阪神・3歳1勝クラス(ダ1,800m)に出走し4着。

20日、西園厩舎からは「レース後も脚もと等に問題は見られません。この後も順調に進むようなら、中3週での出走を目標に調整予定です」との連絡が入っている。

4月14日(日)阪神・3歳1勝クラス(ダ1,800m・牝)に向けて調整する。

 

【ファインノーブル】

KSトレーニングセンター内ブルーステーブルで調整されています。20日現在、ハッキングを乗られています。岩淵代表は「尾関調教師からも『無理のないように立ち上げてほしい』と聞いているので、状態を見ながら進めています。問題なさそうなので、そろそろペースアップしていきたいと思います」とのことでした。

 

【ディスペランツァ】

予定通り、3月14日にチャンピオンヒルズへ移動しています。到着後も疲れはなく、すぐに乗り始めており、20日現在、角馬場で身体をほぐした後、トラックコースで軽めキャンター2000mと坂路1本をハロン18秒程度で乗られています。小泉厩舎長は「この前の競馬は純粋に強かったと思います。マイルが合っていそうですね。こちらに来てからも反動は見られず元気いっぱいです。本当に頼もしいですね。来週には帰厩する予定と聞いていますので、週明けに1本時計を入れておくつもりです」とのことで、吉岡辰弥調教師は「トレセンでも疲れた様子はあまりなかったですが、移動した後も体調面に変わりがなく安堵しています。これなら、次走に向けて予定通り進めていけそうです。26日の検疫でトレセンへ戻します。なお、次走の鞍上ですが、デムーロ騎手は先約があって乗れないとの事なので、モレイラ騎手に変更する予定です」とのことです。今後は、4月13日阪神、3歳オープン・アーリントンカップ(GIII)・芝1600mにジョアン・モレイラ騎手での出走を目標にして進めていきます。

 

【オーヴェルトゥーレ】

美浦・高木登厩舎で調整されています。中間は坂路や馬場を併用して調整されて、20日には坂路にて助手が騎乗して、60.2-44.6-29.8-14.7を馬なりで計時しています。高木登調教師は「中間も調教後にスクミが出たりとなかなか思うようには進められていませんが、今日も坂路を楽に上がって来れていて、動きは問題ありません。適性は姉のラッキーガブリエルと同じくダート1200mあたりかと思うので、間に合えば中山開催でデビューさせたいと考えていますが、体調面を考慮しながら無理せず進めていきたいです」とのことでした。

 

【レッドアトレーヴ】

厩舎周りを引き運動。

手塚調教師「他場にいたためモニターでの確認となりましたが、ジョッキーも前で運んでうまく乗ってくれたものの、終いが少し甘くなってしまいましたね。そのあたりは距離なのかもしれません。結果を出せず申し訳ありませんでした。使った後はここまでは引き運動で様子を見ていますが、今のところガクッときている感じはなく、脚元や歩様も大丈夫です。ここでひと息入れたいと思いますので、優先出走権は切れてしまいますが、次の東京開催での出走を目指して戻すつもり。金曜日にノーザンファーム天栄へ放牧に出す予定です」

 

【レッドエヴァンス】

角馬場運動後、坂路1本。

坂路 63.8-46.2-29.8-14.6 馬なり

音無調教師「今日は坂路1本のメニューで乗りました。カリカリしたような面は見せておらず、フットワークにも硬さはありませんね。飼い葉も安定して食べていて、先週から乗り出して以降も体調面は良好ですよ。週末と来週に追い切ってレースに向かう予定で、しっかりとコンディション管理をおこなっていきます」

※3月30日(土)阪神4R・3歳未勝利(芝1400m)を鮫島克駿騎手で予定。

 

【ルージュルリアン】

本日は坂路で追い切りました。

坂路 57.2-40.6-26.2-12.8 馬なり

藤原英昭調教師「最終追い切りは坂路・単走で。中1週なので攻めるというよりは調整といった意味合いで、4ハロン56秒くらいの予定で追い切りに臨みました。時計は少し遅くなったものの、リズム良く真っすぐ走れていましたし、何より一度使った後も力みがないところがいいですね。距離が延びる中で力まずに走ることはすごく大事なことですから。まだトモのパワーは物足りませんが、コンディション自体は前走後も安定しているので、2走目の今回は前回以上に期待を持って送り出します」

※3月24日(日)中京2R・3歳未勝利(牝馬・芝2000m)を武豊騎手で予定。想定から除外はありません。

 

*****4歳馬*****

【マランジュ】

グリーンウッドTでは順調に調教を進められたことから、本日21日(木)に栗東TCへ帰厩しました。こちらでも折り合い面に注意を払いながら出走態勢を整えていきます。

 

【ファントムシーフ】

チャンピオンヒルズで調整されています。20日現在、角馬場でフラットワークを行った後、トラックコースで軽めキャンター3000mと、坂路1本を18-18で乗られ、週2日は15-15の時計で進めています。岡元厩舎長は「勿論、まだこの馬にしては物足りなさはありますが、それでも週2日しっかりと時計を出せる所まできています。馬がボケている感じがまだあるので、併せ馬をしながら進めていますが、あとは乗り込み量の問題だと思うので、これからどんどん良くなってくるでしょう」とのことでした。20日現在の馬体重は529キロ。

 

【パレルモ】

大井6R 桜坂賞(5着)

3月20日、大井競馬6R、B3(三)選抜特別・桜坂賞・ダート1600mにシャドーロールを装着して出走しました。馬体重は前走から増減なしの449キロ。ゲートから出る最初の1歩目で一瞬脚が縺れかけてしまい、それでも1度は5番手につけましたが、いま一つ流れに乗れずにジワジワ下がって、7~8番手で1コーナーへ。向正面ではジョッキーが前に促しながらの追走で、鞭を入れて外目を上がっていこうとしますが全体のペースも上がってポジションを押し上げることは出来ず。そのまま6番手で直線へ向くと外からジリジリ伸びて、勝馬から1秒6差の5着でした。

笹川翼騎手 レース後コメント

「馬自身の体調は良さそうでしたし、動き自体も前回より今日の方が動けていますが、ペースが遅すぎて、どうにもならなかったです。向正面で早めにステッキを入れて上がっていこうとしましたが、反応はあるけど、あれ以上の速い脚がないので、そこからが課題です。馬は頑張っていますが・・・。クラスも上がってきてペースが全然違うので、距離を延ばすなり、その辺は工夫していく必要がありそうです」

米田英世調教師 レース後コメント

「今日はスローペースで、あのままペースが落ち着いていれば、ある程度、前には行けたと思いますが、向正面で外に出して上がっていこうとしたところで、一緒に全体のペースも上がってしまい、そこからは追いかけっぱなしになって、馬はしんどかったと思います。馬自身はパドックで見ていても良く見えました。ちょうどパドックに入ってきた時に嵐のような天候でしたが、堂々としていましたし、昔に比べてイレ込まなくなりました。普段の調教は元気いっぱいですけどね。今日は流れが向きませんでした。結果的にクラスが上がって、前々回の1400mやこの1600mのペースはちょっと忙しくなっている印象なので、次は1800mでもいいのかもしれません」

 

*****5歳馬*****

【ダイヤモンドフジ】

3月24日(日)中京・4歳以上1勝クラス(芝1,200m)に西村騎手で出走予定。

20日、宮本調教師から「本日、坂路で追い切りを行い、4ハロン53秒0、ラスト12秒8をマークしました。蹄があまり強くないので接着蹄鉄にしてもらっていますが、変更してから具合は良いようで今のところ問題は無さそうです。久々のレースになりますが頑張って欲しいと思います」とのこと。

◆出走予定:3月24日(日)中京8R・4歳以上1勝クラス(混・芝1200m)西村淳也騎手(58キロ)

フルゲート18頭(出走予定全19頭、本馬より優先順位高い馬5頭、同条件0頭)*自身、前走から29週

 

【ラッキーガブリエル】

松風馬事センターで調整されています。中間もロンジングを行っています。後藤場長は「変わりなくロンジングを行っています。週末にエコー検査を受けて右前脚の状態を確認して、その結果を見て今後のメニューを検討しようと思います」とのことでした。19日計測の馬体重は500キロ。

 

*****7歳馬*****

【レッドエランドール】

角馬場後、坂路1本。

坂路 70.0-51.1-33.5-16.3 馬なり

田中克典調教師「先週はすみませんでした。状態としては上がってきていたので、気持ちさえ競馬に向けばと考えていたのですが、休み明けもあってスタートからモタついてしまいましたね。丸田騎手も『考えうる最悪なポジションになってしまった』と話していましたが、勝負所ではもう馬が頑張る感じではなくなってしまったようです。やはり現状は逃げるか、逃げられないにしても外の番手などで気分良く行かないと馬自身の集中力が持たないようですね。全く走ってこなかったのもあって馬はダメージもなく元気一杯なので、今日から乗り出して軽く坂路も上げています。一度使ったことで残っていた冬毛も抜けてきていますし、体も締まってきているので使った上積みはありそうですよ。この後は近くに適した番組もないですし、夏場に向けてどう調整していくかというところなのですが、ひとまずしばらくは置いてもう一段状態を上げていきたいと考えています。使うかどうかはその過程での感じを見ながら判断させていただきます」