*****2歳馬*****

【デグラーティアの22】

ノーザンファーム空港牧場で調整中。

年末に15~16秒ペースを1本消化して年末年始期間はウォーキングマシン調整で一息入れている。1月7日の週からトレッドミル調整(時速24キロ3分)を開始しており、様子を見ながら坂路調整を再開する予定。

担当者の話では「暮れには15秒ペースまで到達した上でリフレッシュ調整に入ることが出来ました。しっかりと疲れを抜いてここからのペースアップに備えたいと思います。一息入れて馬体もフックラし、具合は良さそうです。現時点まで大変順調に進んでおり、これからも馬に合わせて乗り込んでいきたいと思います」とのこと。現在の馬体重は440キロ。

 

【マゲバの22】

社台ファームで調整中。週2日は坂路で3F60秒ペースを目標に周回キャンターを織り交ぜながら調整を進めていたところ、背腰等の筋肉系の他に膝や球節にも疲れが見られたため、年末は無理せずリフレッシュさせている。

担当者から「早めに休ませたことで年明けには筋肉や脚部の疲れは取れていたので、再度乗り込みを始めています。今後も負担が掛からないように、メリハリを意識して調教していきます」との連絡が入っている。馬体重は532キロ。

 

【レーヌジャルダンの22】

社台ファームで調整中。週3~4日坂路入りし、うち2日は2本登坂を目標に周回キャンター2000~3000m前後の距離を織り交ぜて調整中。

担当者は「昨年末に2F15-15を行なったところ、手応えも申し分なく余裕のある走りができていました。順調に基礎体力や筋力も付いてきており、以前に比べ体幹の安定した走りになってきています。調教負荷を上げているので、定期的に短期間のリフレッシュを挟みつつメリハリを意識した調教を行なっていきます」とのこと。馬体重は508キロ。

 

【エレンシアの22】

チェスナットファームで育成中。昨年末に坂路15-15を行ない、年明けの2日からトレッドミルで調整中。

担当者から「年末の坂路では、最後までペースを保って登坂出来ていました。ただ走る気持ちは強いものの、まだ前重心で身体全体を使えていないため、なるべく身体を起こして走ることを今後の課題にしています。現在はトレッドミルでハロン20秒ペースのキャンターを距離にして3,000㍍ほど行なっていますが、疲れも充分取れてきたので、そろそろ騎乗調教へと移行していきます」との連絡が入っている。

 

*****3歳馬*****

【レッドクレメンス】

1月13日レース後コメント(5着)

安田隆行調教師「初戦から見ると内容は大きく前進しましたね。砂を被っても怯まず、直線では窮屈になりながらも最後よく伸びてきました。根本的に1400mは短いとはみていたのですが、その中でも脚を使えたことは収穫。今日の競馬がいい勉強になったと思うので、競馬を学んだ次はさらに楽しみではないでしょうか。北村友一騎手は『返し馬では幼いところを見せていたし、レースに行っても自分からというところがなくハミを何度も抜こうとしていたので怒りながらの追走だった。最後も右にモタれてしまい修正しながらになったのでジリジリとした脚しか使えなかったが、初戦から見ると内容は良かった。やはりダートも合っているのだろう。距離を延ばしてあげればチャンスはあると思う』と話していました。この後は放牧予定でいたのですが、権利を取ったので在厩で次走を目指すことにします。小倉4週目の土曜日にダート1700mがあり、北村友一騎手も乗れるということなので、そこに向かうことになるでしょう」

 

【レッドエヴァンス】

1月14日レース後コメント(6着)

北村友一騎手「調教から気の悪いところがあることはわかっていたのですが、初めての場所ともなると周りに気を取られて走りに集中できなかったです。何に反応しているのかはわからなかったですが、返し馬でも立ち上がってラチに接触するなど危なかったです。スタートしてからも泥を浴びるとビタ止まりしてしまいそうでしたし、なかなかハミを取らず終始浮ついた走りで…。とにかく幼くて能力だけで回ってきた感じでした。脚は持っているので、使いつつ精神面がいい方に向いてくれるといいですね。思い入れのあるアヴァンセの子の騎乗依頼をいただいたことは嬉しかったですし、結果も残さないとと思っていたのですが、このようなデビュー戦になったこと申し訳ありません」

 

*****4歳馬*****

【スマラグドス】

1月13日(土)京都・五条坂特別(4歳以上2勝クラス・ダ1,900m)に田口騎手で出走し見事優勝。勝ち時計は2分01秒4、上がり3ハロンは37秒3。

西園調教師からは「1~2コーナーに入る前に番手の位置を取れ、3番手の馬が競りかけてこなかったので自分のペースで脚をためつつ運ぶことが出来ました。1,900mでペースが落ち着いていたのも良かったように思います。人馬とも前走の経験を活かして良い競馬をしてくれました。これで4戦しましたのでいったん放牧に出し、リフレッシュさせて3勝クラスに臨みたいと思います」との話でした。

田口騎手は「前走時も状態は抜群に良かったのですが、今回はスタート良くスムーズに前へ付けたことで、自分のペースでリズム良く運ぶことができました。直線に向く時の手応えがとても良く、前回は右にモタれる面もありましたが、今回は最後まで真っ直ぐに走れていて、良い勝ち方が出来ました。今後も揉まれない競馬ができれば、3勝クラスでも楽しみだと思います。昨年の夏場より馬体の成長を感じますし、4歳と若いので、まだ奥はありそうに感じます」との話でした。

 

【フェミナフォルテ】

★1/14(日)中山・4歳上2勝クラス(芝2200m・混)横山琉人騎手 結果6着

「先生からは『距離がどうか分からないので、少し大事に乗ってほしい』と言われていたので、末脚を生かすような競馬をさせました。掛かる馬ではないので道中はすごくスムーズでしたよ。ただ、勝負処の3、4コーナーで仕掛けようと思った時に4番の馬に前に入られてしまって、追い出しが遅れたのが痛かったです。距離ロスを防ぐために内を回ったのですが結果的にもったいない競馬となってしまいましたし、最後の脚を見るともう少し積極的に乗っておけば良かったです。うまく運べずに申し訳ありませんでした。本来はこういう小回りコースは向かないのですが、ゆったりと運べるぶん距離はこのくらいあっても良いですし、長い距離もこなせそうです。もちろん1800mでも走れますし、選択肢は広がったと思います」(横山琉人騎手)

 

【ミラクルティアラ】

1月14日(日)京都・雅ステークス(4歳以上3勝クラス・ダ1,800m)に松山騎手で出走し5着。

加用調教師からは「今日はゲートが全てでした。あの位置からでは腹を括って最後の直線に賭けるしかなかったですね。直線の入口もゴチャゴチャしていたので、馬群を捌くのに手間取ってしまいました。スタートを決めてこその馬なので今日は参考外だと思います」との話がありました。

松山騎手からは「駐立時に立ち上がりそうになって、スタートのタイミングを合わせられませんでした。彼女本来の競馬をさせることが出来ずに申し訳ありませんでした。ただ、直線はしっかりと脚を使ってくれていましたので、このクラスでは上位だと思います」との話でした。

 

【レッドシュヴェルト】

1月14日レース後コメント(2着)

坂井瑠星騎手「レース前にゲート練習をしたこともあり、上手く好スタートを決めることができました。ただ、やはり危なっかしいところはあって、本番では駐立で重心が後ろにいきそうだったのですが、休養明けということで怒らずに我慢。少し待つと落ち着いてくれたので、スッと出ることができたといった感じでしたからね。今後もゲートについては注意が必要かと思います。レースは道中で抱えるところを作れましたし、ちゃんと脚も溜めることができました。4コーナーでの手応えは、突き抜けてくれそうと思わせるものだったんですけどね。ラスト1ハロンは止まってはいないものの、勝ち馬と同じ脚色になってしまいました。今回のようなレーススタイルは初めてだったようですが、後方からの競馬で鋭い脚が使える馬ですからね。前に行ってもある程度の脚が使えれば勝てると思いましたけど、もしかしたら休養明けで体に余裕があった分もあるかもしれません。距離については、いつもゲートが安定している訳でもないでしょうから、現状では1400m〜1600mくらいがいいと思います。あそこまでいきながら勝たせてあげられなくて…すみません」

尾関調教師「休み明けということもあって、返し馬を終えてからゲート練習、それからレースに向かいました。練習の効果もあってスタートはしっかり出てくれて、ジョッキーも積極的に乗ってくれましたね。直線ではやったかと思いましたが、こういった競馬が初めてだったこともあって、馬自身が少し戸惑ってしまった部分もあるかもしれません。結果は残念ですが、前でレースができることが確認できましたからね。バリエーションが増えたことは大きな収穫といえるでしょう。権利も取れましたので、まずは馬体のメンテナンスをしっかりおこないながら、1回東京開催での出走を視野に進めていきたいと思います」