*****1歳馬*****

【ルージュレアリーズ】

馬体重:435キロ

ハロン17秒、ハロン16秒と2本時計を出す日も設けた坂路調教のほか、トレッドミルによる調整をおこなっています。相変わらず、軽さと力強さのバランスが取れた、レベルの高さを感じさせる走りを披露していて、ペースを上げても、まだまだ余裕を残しています。順調な成長振りを示しており、成長にあわせて、だんだんと動きに芯が通ってきた点は頼もしい限り。気性が強く、厩舎では嫌なことは嫌と、はっきり態度に出すタイプですが、トレーニングには、常に前向きに取り組んでいます。

 

【レッドアトラーニ】

馬体重:475キロ

左前肢シスト部へのスクリュー挿入手術の経過は順調。サイドレーンを付けてのウォーキングマシン、鞍を付けての騎乗歩行を経て、現在は馴致場でのドライビングなどをおこなっています。手術前の段階で、騎乗訓練を経験していたこともあり、ほとんど戸惑うこともなく、順調にステップを踏めています。動きには、まだ緩さがありますが、身のこなしがパワフルで、能力の高さを感じています。飼い葉をしっかりと食べ、馬体の張り、毛艶も良好。本格的な運動を開始してからの変化を楽しみにしています。

 

【レッドエソール】

馬体重:498キロ

ハロン16秒ペースを基本に、上がり2ハロンで15秒台に入ることもある坂路調教、周回コースでのキャンターといったメニューを、意欲的にこなしています。まだ、折り合い面などに幼さも残していますが、スピードに乗ってからの走りは、見どころ十分。足腰の強さとともに、高い素質の持ち主であることを感じさせてくれます。緩さはあるものの肉付きが良く、胸部の厚み、トモの張りも申し分なし。ヤンチャなイタズラっ子ですが、人が跨るとシャンとしてくることも、心強い材料となっています。

 

【ルージュラティーナ】

馬体重:475キロ

順調にステップを踏めていて、現在は週3回坂路に入り、内1回は2本時計を出しています。ペースはハロン16~17秒といったところですが、ゆったりしているように見えながら、しっかりと時計は出ている走りが、持ち味となっています。まだ、周回ウッドコースにおける手前の替え方には課題を残していますが、小さくまとまるのではなく、大きく育て上げていく方針の下、さらなる体幹強化に努めていきます。引き締まりつつ、胴伸びが出てくるなど、馬体も順調に成長中。気性は素直で、扱いやすい牝駒です。

 

*****2歳馬*****

【ファインノーブル】

美浦・尾関知人厩舎で調整されています。24日にウッドチップコースにて助手が騎乗して89.2-69.8-54.2-39.8-25.3-12.1をゴール前仕掛けて計時し、併せた馬なりの2歳新馬を0.9秒追走して同入しました。尾関知人調教師は「24日の最終追い切りは、追走して直線は外に併せてゴール前仕掛ける感じで伸ばしています。乗り手の話では、並ぶまではすごく良い手応えで行くのですが、終いで伸ばした時に反抗するような、鞍上の指示に反応しきっていないところがあったようです。それでも本数を重ねて素軽さが増して良くなっていますし、出走態勢は整ったと思います。今日は坂路を1本上って、順調な感じでした。体調良くレースに向かえそうです。どんな競馬ができるか楽しみです」とのことです。28日中山、混合、2歳新馬・芝2000mに15頭立ての5枠9番、菅原明良騎手、55キロで出走が確定しています。

 

【ディスペランツァ】

栗東・吉岡辰弥厩舎で調整されています。先週は、24日に坂路にて調教助手が跨って併せ馬で追い切りが行われ、55.9-40.2-26.3-13.1を馬なりで計時し、併せた相手と同入しました。27日は角馬場で身体を軽くほぐした後、中山競馬場へ向けて移動しています。吉岡調教師は「先週はモリス騎手が跨って目一杯の追い切りを消化しましたが、反動が出る事もなくその後も元気いっぱいで、状態はさらに一段上がったと思います。抽選を無事に通過して、明日のホープフルステークスに出走させます。現状でこのメンバーに入ってどこ迄通用するかという気持ちもありますが、まだまだこれからの馬とは言え、前走よりも確実に成長していますし、上手く力を出せればひけは取らないと思って、送り出します。あとはゲートが開くまで無事に行ってくれたらと思います」とのことです。28日中山、2歳オープン・ホープフルステークス(GI)・芝2000mに17頭立ての6枠12番、ルーク・モリス騎手、56キロでの出走が確定しています。

 

【オーヴェルトゥーレ】

松風馬事センターで調整されています。中間からペースを上げて、屋外ダート馬場にてハロン20秒程度のキャンターを3200mと、併せてゲート練習も行っています。後藤場長は「先週水曜日にボロが硬くなって軽い疝痛のような感じになりましたが、飼葉をふやかしたものを与えたり、様子を見て、金曜には普通便に戻りました。そのせいか調教進度を上げたからか、少し馬体重は減っていますが、体調は回復しており、問題ありません」とのことでした。26日現在の馬体重は458キロ。

 

【アンデスビエント】

ノーザンファームしがらきで調整中。

担当者の話では「周回コースと坂路併用で17-17のメニューを継続し順調にきています。そろそろ15-15を開始し、帰厩に向けてペースを上げていく予定です。体調が安定して、馬体のハリも良くなってきた感じですので、このまま帰厩に向けて進めていきます」とのこと。現在の馬体重は485キロ。

西園正都調教師からは「調整が大分軌道に乗ってきて順調に乗り込むことが出来ているようです。年明け以降の状態を見て、具合が良くなり次第、帰厩時期を検討したいと思っています」との連絡が入っている。

 

【レッドクレメンス】

レース後も異常はなく、明後日には乗り出し開始。乗り出してからの状況にもよりますが、在厩のまま次走を目指す予定です。

 

*****3歳馬*****

【マランジュ】

だいぶ精神面の落ち着きがでてきたため、この中間から乗り出しています。現在は角馬場で軽めキャンター2000mを消化しているところですが、ここまでは安定した走りができています。今後もテンションが上がりすぎないよう注意を払いながら、じっくりと負荷をあげていく方針です。馬体重は445kgまで増加しており、フックラ健康的に見せているのは良い傾向です。

 

【ファントムシーフ】

朝宮ステーブルで調整されています。中間も変わりなく、朝夕60分間のウォーキングマシン運動を行っています。西村真幸調教師は「完全に疲れも抜けたようなので、そろそろチャンピオンヒルズへ移動させて、復帰に向けて始動させたいと考えています。ただ、本当ならば、現在チャンピオンヒルズにいる馬をまずトレセンへ戻し、その空いた馬房にファントムシーフを入れる形で年内にはチャンピオンに移動させようと思っていたのですが、最近は検疫がどうにも混んでしまい、明日からはトレセン検疫自体が暫く止まります。年内はまず検疫が回ってこなそうですので、ファントムの移動も年明け以降になりそうです」とのことでした。27日現在の馬体重は516キロ。

 

【パレルモ】

高橋トレセン内森本スティーブルにて、この中間も帰厩に向けて順調に乗り込まれ、厩舎の馬房調整がついて、27日朝に大井競馬場・米田英世厩舎へ帰厩しました。米田調教師は「年明け前に馬房の都合がついたので、今朝、厩舎へ戻しました。森本スティーブルの川俣場長が、上手く体調とメンタル面を見計らいながら、しっかり調整してくれたお陰で、馬体は張りがあって、精神的にもいい状態で厩舎に戻ってきてくれたと思います。明日から調教を開始する予定で、1月末の大井開催へ向けて仕上げていきます」とのことでした。

 

【スマラグドス】

12月24日・阪神・クリスマスエルフ賞(3歳以上2勝クラス・ダ1,800m)に出走し6着。

27日、西園正都調教師からは「レース後も状態に変わりはなく大きな疲れも無さそうです。権利が無いので確実に出られるか分かりませんが、年明けの開催に1,800mと1,900mでいくつか番組がありますし、在厩で調整して次走に向かいたいと思います。ゆったり行けそうな1,900mは合うかもしれませんね」との連絡が入っている。

1月13日(土)京都・五条坂特別(4歳以上2勝クラス・ダ1,900m)含め、出られるレースの中から検討する。

 

【ミラクルティアラ】

1月14日(日)京都・雅ステークス(4歳以上3勝クラス・ダ1,800m)に向けて調整中。

12月27日、加用調教師からは「この中間も状態に変わりはありません。このまま状態を維持して年明けのレースに向かいます」との連絡が入っている。

 

*****4歳馬*****

【ラッキーガブリエル】

松風馬事センターで調整されています。この中間も、ウォーキングマシン運動を1時間行っています。後藤場長は「右前脚は変わりなく経過も順調で、歩様にも庇うようなところは見られませんし、触診でも問題はありません。馬体重も500キロと維持できています。外から患部を見ただけでは正直修復の進み具合は分かりませんが、ここまでの2度のエコーでも腱の修復は想像以上に進んでいるので、特にラッキーガブリエルは、油断すると体重が増えやすい質ですから馬体重が増え過ぎないようにすることも含めて、しっかり管理していきます」とのことでした。

 

【ダイヤモンドフジ】

信楽牧場で調整中。左前蹄踵の様子を見ながら進めている。

場長の話では「15-15を乗り出した後も歩様の乱れなどは無く、現在は水曜に15秒手前のメニューを1本、土曜に15-15を1本を消化させています。年明けの移動を目標に年内はこのまま脚もとを確認しながら進めます」とのこと。

 

*****5歳馬*****

【ワイドアウェイク】

12月23日・阪神・3歳以上1勝クラス(ダ1,800m・牝)に出走し4着。

27日、加用調教師から「レース後も脚もと等に問題は見られません。在厩で調整し年明けのレースに向かいたいと思います。3日間開催にダ1,800mの牝馬限定が1鞍と、他にダートの番組がいくつか組まれていますので、馬の状態と想定を見て検討します」との連絡が入っている。