*****1歳馬*****
【レッドアトラーニ】
馬体重:472キロ
10月中旬に左前肢第2指骨シスト部にスクリューを埋め込む手術をおこない、当場移動後は、舎飼で経過観察をおこなってきました。手術箇所の状態が良いことから、ウォーキングマシンを開始。さすがに、休養期間が長かった影響で歩きにも緩さが目立ちますが、痛みを感じることもなく、気持ち良さそうに身体を動かしています。マシンから馬房に戻ってからも変に昂ることなく、落ち着いた様子を保っている点は、心強い材料。慎重にコンディションを見極めながら、次のステップへと進んでいきます。
【ルージュレアリーズ】
馬体重:440キロ
ハロン17~18秒の時計を2本出す坂路調教、周回コースにおける2500mのキャンター、トレッドミルによる調整といったメニューを、意欲的にこなしています。相変わらず、とても目立つ動きを見せていて、トレーニングを重ねながら、軽さと力強さを兼備した走りに磨きが掛かってきた印象を受けています。身体付きも徐々に変化していて、引き締まりながらも、肩周辺に筋肉が付いてきました。気持ちの勝ったタイプですが、一度納得してしまえば、人の指示を素直に受け入れる聡明さも保持しています。
【レッドエソール】
馬体重:485キロ
週3回坂路に入り、ハロン16~17秒ペースで駆け上がっているほか、周回コースにおけるキャンターを継続しています。まだ線の細さもありますが、背中を上手に使った、伸びやかさを感じる走りを披露しています。今後、身体が出来上がってくれば、ここに力強さが加わり、さらに中身の濃い動きとなってくるはずです。数字は増えていますが、馬体が引き締まってきたのは、歓迎すべき材料。普段は子供っぽい面も見せるのですが、馬場に入ると集中力が増してくることも、セールスポイントです。
【ルージュラティーナ】
馬体重:469キロ
週3回坂路に入り、内1回はハロン17~18秒の時計を2本出しています。坂路に入らない日は、周回コースにおけるキャンターを継続中。運動強度が上がり、身体が絞れ、本格的なトレーニング開始当初よりは、緩さが気にならなくなってきました。周回コースでは、多少力んで走る面も見受けられますが、坂路での動きはスムーズ。そういったバラ付きをなくすよう、しっかりとコミュニケーションを図っていきます。気性は素直で、コンディションも上々。将来性豊かで、これからの成長と進化が楽しみな一頭です。
【クイーンズトゥルーの22】
現在は夜間放牧と並行して馬場1周と坂路1本もしくは坂路2本(上限22~23秒ペース)のメニューで調整しています。担当者は「まだ全体的に緩さが先行していますが、調教をスタートしたころに比べると、トモをしっかりと踏み込めるようになり、リズミカルな歩様に変わってきました。調教に取り組む姿勢が前向きで、こちらの指示に従順なところが本馬のストロングポイント。これから徐々にキャンターの質が高まってくるでしょう」と話していました。
*****2歳馬*****
【アンデスビエント】
喉頭蓋エントラップメントの手術を行い、ノーザンファームしがらきで経過観察中。
担当者の話では「右トモ内股のハリは落ち着きましたので、周回コースでの調整を再開しています。ただ、休むほどでは無いもののトモにムクミが出たりしてスッキリしない感じです。脚もとの問題と言うより、体調面がまだ整いきらないことが原因のように思われますので、軽めをじっくり乗り込んで調子が上向くのを待ちたいと思います。定期的に行っているノドの内視鏡検査では『経過良好』という結果が出ており、ノドについては問題ありません」とのこと。現在の馬体重は487キロ。
【サミアド】
12月1日、牧場担当者から「先月末に左後肢のレントゲン検査を行なったところ、骨折線が薄くなっていました。また、熱感が治まったので、厩舎内での曳き運動の許可が下りました。定期的に獣医検査を受けつつ、復帰に向けて一歩一歩進めていきます」との連絡があった。
【レッドエヴァンス】
馬体重:505キロ
引き続き調整は順調に進んでおり、周回コースを3周してから坂路を1本上がっています。今週火曜日にも坂路で15-15を消化しましたが、少しずつでも前後のバランスは良くなっているように感じましたし、集中力が増して前向きさも出てきた印象を受けます。明日(土)も強めの調教をおこなう予定で、このままのペースで順調に進められれば年内には帰厩態勢は整えられるでしょう。
【ルージュルリアン】
担当スタッフ「ここまで脚元を確認しながら、コツコツとウォーキングマシン運動で準備をしてきました。その甲斐あってトラブルなく今日まで進めることができましたので、このあと脚元の検査をおこなって、問題ないとの診断結果であれば、予定通り明日(土)よりトレッドミルでの調整に移行となります。トレッドミルでの調整期間は3週間ほどをみており、動きはもちろんですが馬自身にも問題がないようであれば、年末か年始から乗り出し開始といった流れを想定しています。馬体重は514キロです」
【レッドアトレーヴ】
角馬場運動後、坂路1本、最後にゲート試験を受けて合格。
坂路 70.9-52.1-34.4-17.6 馬なり
手塚調教師「今日は予定通りゲート試験を受けました。ここまでジックリとゲートを教え込んだこともあって、入りや枠内での駐立は問題なく、スタートもしっかりと決めてくれました。2本とも同じような内容で、無事に合格することができて安心しました。この後についてですが、このまま厩舎に置いて追い切りを開始したいと思っています。動きがよっぽど良ければ年内最後あたりの番組を視野に入れたいと考えていますが、ガンガン攻めていくと血統的に気性面がこじれてしまう危険性がありますし、ポテンシャルは高い馬ですから、気持ちの面をうまくコントロールしつつ、動ける範囲から始めて徐々に負荷を強めていく形で仕上げていくつもりです。ハッキリとした予定は立てていないものの、年明けの1回中山開催でデビューするイメージで進めていきたいと思っています」
【レッドクレメンス】
本日は引き運動をおこないました。
安田隆行調教師「追い切りに騎乗した助手の感触が良かったので、厩舎に置いて調整を続けていくことにしました。まだ心身ともに幼く、物見をしたり寂しがったり、それに見た目も華奢に映りますが、それでいて追い切りではしっかり動けたあたり、競走馬としての素質があるということでしょう。自厩舎の所属馬であるうちはしっかりトレーニングを積ませて、その素質に更に磨きをかけていければと考えているところです。来週の追い切りで昨日(水)よりもう少し強い負荷を掛けてみて、動きを確認したうえでデビュー戦を決めるつもりです」
【ゲンブ】
26日(日)に坂路コースで4ハロン57.5-42.4-27.4-12.8を単走で末強めに追われ、29日(水)にはWコースで6ハロンから0.6秒追走して併せ、83.5-68.1-52.8-37.9-11.6をゴール前仕掛けて追い切りました。「この中間も順調に調整を進められています。先週からまた一段調教負荷を強めているので、ゲンブ自身しんどい時期に差しかかっているはずですが、飼い葉食いなど変わらず安定している。淡々とメニューをこなしてくれますし、変にテンションも上がらず、あまり態度には表さないタイプですね。息遣いもだいぶ良化が窺えて、動ける態勢に整ってきたと思います。来週12/09(土)中山・2歳新馬(芝1600m)から投票を予定しています」(高木登調教師)
【ジャンヌローサ】
「現在はダートコースでダクとキャンターを1600~2000m、坂路2本(20秒ペース、週2回は15~17秒ペース)のメニューで調整中です。火曜日にも15-15を消化していますが、後ろから追い掛けてしっかりと走れていました。トモが入ってきて動きも軽くなってきた感じ。体付きが変わってきましたよ。集中力に欠けるところがありますが、トレセンに入って他の馬がいたら変わってきそうです。気性は全く悪くありません」(担当者)
【プリドラ】
「現在は屋外ダートコースと坂路を併用して、ダクとキャンター4000m(18~20秒ペース、週2回は15秒ペース)のメニューで調整中です。この中間も速いところをコンスタントに消化しながら順調に乗り込めていて、脚元を含めて変わりはありません。お兄さんのカンティーユほどではないものの、乗り込みを重ねていることで少しずつ気が入ってきたのはいい傾向。しっかり積み重ねていきます」(担当者)
【エルキュール】
「現在は馬場でダクとハッキングを4000m(17秒ペース、週1回は15秒ペース)のメニューで調整中です。いい流れになってきたかなと思っていたのですが、先週末に速いところを消化した後、また体重が落ちてきてしまいました。まだ安定しませんし、今週末に速いところを消化して来週は中休みにしようと思っています。見た目にも細くなってきていますし、もう少し毛艶も良くなってきてほしいところ。飼い葉はしっかり食べていて、体調面も良さそうなので、あとは体だけの問題だと思います」(担当者)
【スノーディーヴァ】
11月28日(火)にケイツーステーブルに移動しました。
「現在は舎飼で様子を見ています。右後肢の種子骨にダメージがあると聞いていたのでこちらでも再度レントゲン検査をおこないましたが、骨は言われていたほど問題はなさそう。ミスステップをして捻ったかもしれず、まだ浮腫みがある状態です。それよりも体の方がキツく、硬さが出ていますね。血液検査をしたらスクミの数値が出ているので、ショックウェーブ治療を施したところ。一回体を作り直して、良化を図っていきたいと思っています」(担当者)
【タキザクラ】
現在は馬場1周と坂路2本を18秒ペース(週2回は15秒ペース)のメニューで調整しています。今週も順調に追い切りを重ねており、精神面で追い込まれているような面も見受けられません。調教内容が入厩へ向けたものへ移行し、これまでより苦しい部分もあるでしょうが、今の体調なら問題なくこなしてくれそうですし、入厩後もスムーズに進めていけるのではないかと思います。
*****3歳馬*****
【レッドシュヴェルト】
馬体重:493キロ
今週から坂路に入れて、17-16くらいのところを消化しています。フットワークには素軽さがあり、上手に体を使うことができていますし、息遣いも問題なかったようにペースアップ後も不安なく調整を進めることができていると言えるでしょう。ここまで順調にきていますので、来週以降も負荷を強めるなどして乗り込んでいくつもりです。
【レッドルヴァンシュ】
後藤佑耶調教師「フレグモーネを発症した右トモについては、管の部分は締まってきましたが、飛節と球節の腫れは依然として残っています。抗生剤に加え、火曜日からは消炎剤も投与して様子をみており、その効果もあって少しずつは良くなっている印象。水曜日からは引き運動を再開しましたが、歩様は引き続き問題なく、痛がっている様子も見られません。ここから順調に回復してくれるといいのですが…。思いのほか長引いてしまい、大変申し訳ありません。来週の開催(12月6日~11日)はさすがに厳しいため、年末の開催(12月27日~31日)に万全の状態で出走できればと考えています」
【ウィズアットダンス】
現在はウォーキングマシン1時間のメニューで調整しています。担当者は「ここまでマシンでの運動を継続しても患部の状態は変わりないため、今月下旬から運動時間を延長しました。このまま順調なら来月上旬を目処にロンギ場でのロンジング運動、試し乗りとステップアップする予定で、坂路入りまでスムーズに進めていけたらと考えています」と話していました。
【フェミナフォルテ】
チェスナットファーム阿見TCで調整され、先週11月25日(土)に帰厩しました。
12月30日(木)に坂路コースで4ハロンから0.7秒追走して併せ、54.6-40.5-26.3-12.9を馬ナリに追い切りました。「厩舎に戻ると飼い葉をあまり食べなくなり体重を減らしてしまうんですよね。昨日の計測で426kgと、結局いつも通りになってしまいます。ただ、乗った感じは雰囲気が良くて、状態面は上向いている感じがします。今週の追い切りも余裕たっぷりの走りでしたしね。このままレースに向けて仕上げに入っていきます。そのレースなのですが、当初は3週目の中山・芝1800m戦を本線にしていたのですが、条件的には12/24(日)阪神・3歳上2勝クラス(芝1800m・牝)が一番魅力。この馬の末脚を生かすには中山よりも阪神の方が良さそうに思います。ただ、そこまではまだ時間があるんですよね。育成場での乗り込みが良かったので案外仕上がりそうな感じもするので、来週の中山・芝1600m戦を使って中1週で行くか、じっくり進めてそこ1本にするか。今週末、来週と追い切った感じを見てどうするか判断したいと思います」(小島茂之調教師)
【ドゥラチェレステ】
現在は馬場2周と坂路1本(上限20秒ペース)のメニューで調整しています。馬場入りの際などはヤンチャな一面を見せることもありますが、騎乗者の手を煩わせるほどではありません。先週同様のメニューを積み重ねながらも、引き続き左飛節も安定していますし、歩様への影響も見られません。ここまでの経過としては順調と言えるでしょう。年明けあたりの復帰に向けて、徐々にペースを上げていければと考えています。
*****4歳馬*****
【ダイヤモンドフジ】
信楽牧場で調整中。左前蹄踵の様子を見ながら進めている。
場長の話では「こちらに来てしばらくは調教後の歩様に気になるところが見られましたが、その後は蹄の痛みも出ておらず歩様の乱れも殆ど感じられなくなってきました。現在は普通キャンターでじっくり乗り込んでおり、脚もとにも変化は見られません。宮本調教師からも『脚もとが落ち着いた段階で強めを乗ってみて欲しい』という話が来ており、今週末あたりに速めのメニューを乗ってみる予定です。前回は強めを乗った後に症状が出たと聞いていますので、調教後の状態を確認しながら進めます」とのこと。
【レッドモンレーヴ】
馬体重:511キロ
入場後は週末までウォーキングマシン運動で楽をさせて、今週からトレッドミル調整を開始。現在はダク1000m、ハッキング2000mのメニューで進めています。歩様は至ってスムーズ。カリカリするようなこともなく、リラックスして運動できていますし、脚元にも問題はありません。気難しいところがある馬ですから、馬の様子を見ながら慎重に乗り出しのタイミングを探っていきます。
【ルージュエクレール】
厩舎周りを引き運動。
萩原調教師「追い切った翌日ということで、厩舎周りを引き運動で調整しています。出掛けの歩様は問題なかったですし、テンションもそこまで上がっていませんね。馬体重は435キロですが、飼い葉を完食しているように体調そのものは良さそうです。このまま進めていきたいと思います」
【グロリアスヒーロー】
現在は馬場1周と坂路2本を18秒ペース(週2回は15秒ペース)のメニューで調整しています。ここにきて走りにまとまりが出てきており、今週の追い切りはここ最近の中で一番いいフォームで走れていたように思います。ここまでコンスタントに追い切りを重ねてきたことでトモに力が付いてきたのでしょうが、もう何段階か良化の余地がありそうに感じられるので、引き続き坂路主体に乗り込んでいきます。
*****5歳馬*****
【ワイドアウェイク】
グリーンウッドTで調整中。
担当者の話では「脚もとの腫れも落ち着き、予定通り先週11月20日から乗り運動を再開しています。現在は馬場コース3000mと坂路1本17-17中心の調整を行っており、今のところ問題無く順調に乗り込むことが出来ています。動きも悪くありませんので、帰厩に向けて徐々にペースアップしていきます」とのこと。現在の馬体重は540キロ。
【レッドアウレア】
馬体重:492キロ
先週の金曜日に入場し、先週一杯はウォーキングマシン運動で様子を見てきました。歩様の硬さなど前走後の疲れも気にならなかったことから、週明けから騎乗運動を開始。現在はダク1000m、キャンター2000m(22-20ペース)の内容で進めています。運動始めには硬さがあるものの、尾関調教師からもそのあたりは事前に聞いていましたので、長めにダクを乗るなどしてほぐしています。体がほぐれれば脚捌きは気にならず、乗り出し開始後もガクッときている様子はありません。年末年始あたりのトレセン帰厩が予定されているため、引き続き前運動の時間を長めに取るなどして入念に乗り進めていきます。
*****6歳馬*****
【レッドエランドール】
馬体重:503キロ
周回コースから坂路を上がる日と、角馬場から坂路入りする日の2パターンの調整をおこなっています。坂路でのペースはハロン17秒です。速い時計を出さずに楽をしている分、トモの疲れは解消しましたし、冬毛が伸びて見た目はあまり良くないものの元気一杯で、コンディション自体に不安はありません。この先、2週間ほどは今のペースを維持してジックリ乗り込む予定です。
【エクストラノート】
26日(日)に坂路コースで4ハロン57.2-41.9-27.4-13.4を単走で馬ナリに追われ、29日(水)にはWコースで6ハロン85.4-69.2-53.9-38.7-12.0を単走で馬ナリに追い切りました。「土曜日の中山・鹿島特別(ダ1800m)は特別登録の段階で厳しいかなと思っていましたが、回避する馬も少なく結局出走枠は回ってきませんでした。乗り慣れた原君を押さえていただけに残念ですが、こちらの番組に回ることにしています。この条件の成績が良く、先月には弟のホウオウルーレットを勝たせている岩田騎手が乗れるという事だったので、エクストラの新味を引き出してもらえればと思っています。ここまでしっかり乗り込んできたのでレース当該週になるのでサラッとやる程度にしていますが、結果的に輸送があるので良かったところ。前に行く馬があまり見当たらずペースが落ち着いてしまう可能性がありますが、今週末は馬場が渋ることはないのでこの馬の力は発揮できそう。好勝負をしてらいたいですね」(加藤和宏調教師)
*****8歳馬*****
【レッドヴェイロン】
馬体重:534キロ
水曜日に入場しました。レース後から厩舎でしっかりケアしてもらっていたこともあって、入場後も大きなダメージは感じませんし、覇気もあります。今日まではウォーキングマシン運動にとどめて様子を見て、明日からトレッドミルで少し動かしてみる予定です。その感触を確認したうえで騎乗運動へ移行するタイミングを決めていきたいと思っています。
*****9歳馬*****
【アナザートゥルース】
「12/21(木)名古屋・名古屋グランプリ(Jpn2・ダ2100m)の地方選出馬が発表されるのは5日(火)になりますが、ひとまず明日2日(土)に坂路で追い切りを予定しています。14-13くらいでサッと流し、無事選出されれば来週末にはもう少しピッチを上げてみるつもり。ただ、道営記念後も馬体を緩めてはいませんし、長距離輸送も控える格好になるので、そのあたりも考慮しながら態勢を整えていきます」(田中淳司調教師)