*****1歳馬*****

【ブラックズビーチの22】

本日(金)午後より社台クリニックでボーンシスト(骨組織の中に嚢胞ができる病気)の手術をおこないました。獣医師によると「左前第2指骨の内側からスクリューを挿入し固定。シストが神経に触れていたために痛みがあったと思われるが、そのあたりについても今回の処置での改善に期待しています。しばらくは舎飼で経過観察。12月中に遅い組と一緒に馴致をはじめられればといったイメージです」とのこと。舎飼、パドック放牧へとステップを踏んでいくことになりますが、歩様をみながら無理のない形で進めていきます。

 

*****2歳馬*****

【サミアド】

12日、竹内調教師から「レース後の脚もとや馬体に気になる箇所は無く、乗り出してからの歩様も問題ありません。レース後の飼い喰いも良く、疲労も見られないので、来週の東京・ダ1,400㍍戦に菅原騎手で再度向かいます」との連絡があった。

 

【ゲンブ】

現在は馬場1周と坂路2本を18秒ペース(週2回は15秒ペース)のメニューで調整しています。まだトモがしっかりしきれていないため、追い切りの時などは終いがきつくなっている現状です。体力面でももう少し頼もしさがほしいのはありますし、左から右への手前替えも不得手で課題を残しています。動きがバラけてしまうとつくべき力がついてこなくなるので、ここはしっかり我慢して積み重ねていくことほかありません。

 

【ジャンヌローサ】

「現在はダートコースでダクとキャンターを1600~2000m、坂路1本(上限20秒ペース)のメニューで調整中です。今週から坂路調教も織り交ぜていますが、フラットコースよりも前向きに動けていますよ。ただ、手脚はまだバラバラなので引き続きじっくりと乗っていきたいところ。火曜日に蛯名調教師が見て行かれましたが『まだ弱そうなので、焦らずに進めていってください』と話していました。今後は登坂本数を2本にすることも考えています」(担当者)

 

【プリドラ】

「現在は屋外ダートコースでダクとキャンター4000m(20秒ペース)のメニューで調整中です。輸送で寂しくなった背肉が戻ってきたので、徐々にピッチを上げて乗り込んでいます。ただ、体の使い方がもう一つなので、フラットコースで長めから体をしっかり使わせて乗っています。トモは大丈夫ですが、まだ重苦しさがあるので、このままじっくりと進めていきます」(担当者)

 

【エルキュール】

「現在は馬場でダクとハッキングを4000m(17~20秒ペース)のメニューで調整中です。先週末からピッチを上げて乗り込んでいますが、体がまだ幼く、ハミ受けも不安定と、全体的な強化が必要そうです。牝馬にしては馬格がある方なので、このまま負荷を強めつつ、体力などの強化を図っていこうと思います」(担当者)

 

【ルージュルリアン】

担当スタッフ「引き続きウォーキングマシンでの運動。午前中に60分、日によって午後も60分の運動をおこなうといったパターンで進めています。馬体重は510キロ。休まずメニューを継続していますが脚元は落ち着いていますので、浮腫みのケアなどもおこないながらコツコツとメニューを消化していきたいと思います。12月はじめからトレッドミル移行の予定に変更はありません」

 

【レッドクレメンス】

担当スタッフ「グリーンウッドトレーニングの混雑がなかなか解消しない状況もあり、馬の様子を見ながら乗り出しを開始しました。馬体重は475キロと微妙な増加ですけど、艶感などはアップしてきましたよ。弱点である爪も注意して見ていますが問題はありませんので、火曜日から坂路での15-15を開始したところです。まだパワー不足を感じさせる走りではありましたが、バタバタすることなく最後まで走りきってくれました。週末も同じ内容でやる予定ですので、本数を重ねながら力をつけていければと思っています」

 

*****3歳馬*****

【ファントムシーフ】

12日に、CWチップコースにて調教助手が跨って3頭併せの大外で追い切りが行われ、84.0-68.1-52.4-37.0-11.1を終いを強めに追われて計時して、併せた2頭に先着しています。騎乗した助手は「速い時計は必要ないので、途中は先行させてから相手が取り付いてきた状態で、反応と加速を確認する内容でした。後ろから来られて抜かれても、しっかり乗り手の合図を待てていましたし、そして、乗り手がゴーサインを出したと同時にしっかり反応して伸びました。申し分ない動きだったと思います」とのことで、西村真幸調教師は「一度競馬を使った事で重さが取れて、脚捌きが軽くなりました。合図を出してアクセルを踏んだ際、一度グッと構えてから、どんどんスピードに乗って来る感じで、最初は頭が高いところから徐々に頭が下がっていって伸びる走法です。ファントムは一度グッと構えてからスピードに乗るのに対して、切れる馬は頭が下がった状態のまま加速出来るので、瞬発力勝負は分が悪いですが、前走も例年通りなら勝っている時計で走れています。この馬の長所を最大限活かす競馬が出来れば、十分に好勝負が出来ると思っています」とのことでした。

 

【ミラクルティアラ】

10月13日、加用調教師から「次の開催に向かうつもりでしたが、馬に元気もあり、続けて坂井瑠星騎手が乗れるようなので、中2週で京都のダ1,800mに向かうことにします。前走で感触を掴んでくれているジョッキーなら心強いと思います」との連絡が入った。

次走は10月28日(土)京都・御陵ステークス(3歳以上3勝クラス・ダ1,800m)に向けて調整する。

 

【フェミナフォルテ】

8日(日)にWコースで4ハロンから1.9秒先行して併せ、57.0-40.8-12.2を馬ナリに追われ、11日(水)には坂路コースで4ハロンから0.6秒追走して併せ、54.0-40.1-26.6-13.4を馬ナリに追い切りました。「今週は3頭併せで一番後ろから追い掛ける形で追い切りを消化しています。前半はフワフワしていましたが、ちゃんと手前を替えて駆け上がってきましたし、問題ない内容だったと思います。先週末の追い切りも併走馬に乗って横から見ていたのですが、やっぱりいつもの感じにない気がするのですが、スタッフは大丈夫だと話しているんですよね。もうひと押ししたら動けそうとも言っていました。うちの厩舎で秋華賞に出走する馬が栗東に滞在していて、ここ最近は向こうにいることが多いため、あまりフェミナに携われていないのですが、スタッフがしっかりやってくれているので信頼していますし、意見も大事にしているところ。追い切り後の体重は434kgでしたし、先週騎乗した琉人も問題ないと話していたので、競馬に行ってどんな走りができるか見てみます。番組については悩みましたが、相手関係なども見て最終的には勝った条件を選択しました。その時の鞍上に戻りますし、いい競馬を期待しています」(小島茂之調教師)

 

【ドゥラチェレステ】

松風馬事センターで調整され、12日(木)に帰厩しました。

「予定よりタイミングが少し遅くなりましたが、ようやく前走を使ったダメージも抜けて、いい状態で厩舎に戻ってきてくれました。体や筋肉のメリハリはまだまだでも、皮膚病など出ていませんし、今は体調面良好に映ります。実戦を一度経験したことにより、中身もだいぶ違ってくるはず。間に合えば新潟開催の最終週(10/28.29)を目標に、やってみて本数がまだ足らないようなら、福島の番組に切り替えて狙っていきましょう。未勝利の立場ゆえ条件をあまり選べませんし、態勢さえ整えばどんどん投票していくつもりです」(伊坂重信調教師)

 

【レッドルヴァンシュ】

後藤佑耶調教師「先日はありがとうございました。ちょうど私の通算400勝というメモリアルの勝利となり、いい記念になりました。重ねて御礼申し上げます。レースの翌日からは引き運動で様子を見ていましたが、脚元や馬体に異常は見られず、大きなダメージはなさそうです。本来、レースの翌日から三日間は運動のみにとどめて楽をさせるところですが、明日(土)笠松競馬の秋まつりが開催される関係で全休日となることもあり、確認がてら今朝(金)から乗り出しています。このまま問題なければ中1週で10月23日(月)~27日(金)の笠松開催に向かうつもりで、次はいわゆる勝ち組戦に組まれることになるでしょう。出走馬が全て前走1着というレースになるため、当然のことながら相手関係は大幅に強化されることになるはず。もちろん勝ち負けの競馬に持ち込めるようにしっかり仕上げていきたいと思います」

 

【レッドシュヴェルト】

厩舎周りを引き運動。

尾関調教師「昨日に引き続き厩舎周りを引き運動で調整しています。カリカリしているような面は見られず、いい雰囲気で歩けていましたね。飼い葉食いも日に日に良くなっており、馬体、状態ともに回復しつつあるのではないでしょうか。明日(金)から騎乗運動を開始し、今後の予定を立てていければと思っています」

 

*****4歳馬*****

【ルピナスリード】

12日に坂路にて富田暁騎手が跨って、併せ馬で追い切りが行われ、55.2-39.8-25.6-12.8を馬なりで計時し、併せた相手と同入しています。騎乗した富田騎手は「スピードがあるし、反応も良くて乗り易かったです。体調も良いのでしょうね、勢いみたいなものを感じました。レースが楽しみです」とのことで、吉岡辰弥調教師は「ここ最近は成績が伴っていませんが、3勝クラスを勝った舞台で巻き返してくれたらと思っています」とのことです。15日新潟、3歳以上オープン・信越ステークス(L)・ハンデ・芝1400mに15頭立て、富田暁騎手、53キロで出走が確定しています。

 

【ルージュエクレール】

馬体重:446キロ

今週から周回コースでダクとハッキングを交えて軽めに乗り出しています。バランス良く動くことができており、歩様に硬さなども見られません。この中間も飼い食いは旺盛で体はしっかりと増やせているように、立ち上げもうまくいっています。この調子で進めていきたいところです。

 

【レッドモンレーヴ】

乗り運動後、ウッドチップコースで追い切り。

ウッド

レッドモンレーヴ 86.2-69.5-54.3-39.7-25.8-12.6 馬なり

オブデュモンド  86.8-70.0-54.8-40.1-26.1-12.7

蛯名正調教師「今日は横山和騎手に乗ってもらって追い切りました。やはり気持ち的にまだ乗ってこない感じがあったようですね。前の馬の後ろにつけていったのですが、『ここでいいやという感じで、自分から並び掛けにいく感じがありませんでした。かといって肩ムチを入れるなどして促したら機嫌を損ねてブレーキを掛けそうだったので、なだめながら走らせました』ということでしたよ。体や動きに重さは感じなかったということなので、あとは前向きさがどこまで出てくるかというところでしょう。追い切りで無理やり動かすことはできますが、それをやると余計にこじらせて競馬では逆効果になりそうなので、そこはうまく気持ちを乗せながらやっていきたいですね。横山和生騎手はそのあたりを含めてモンレーヴの性格がわかっているので、続けて乗ってもらえるのは大きいと思いますよ。週末、来週と気持ちの変化を大事にしながら仕上げていきます」

 

*****5歳馬*****

【スノークォーツ】

「現在は角馬場で長めのダクと本馬場でキャンター1600mを2セット(18~20秒ペース)のメニューで調整中です。この中間も同様のメニューで進めていますが、大きな問題はありません。硬さはケアをおこないつつ、注意しながら乗り込んでいるところ。体調面に不安はありませんし、このまま良化を促しながら進めていくつもりです」(担当者)

 

【レッドアウレア】

担当スタッフ「先週は土曜日に坂路で3ハロン41.1-13.2のタイムで1本登坂。40秒くらいを想定していたので予定よりも少し遅くなりましたが、最後まで手応え十分で持ったまま。動きは変わらずいいですね。体調面、精神状態ともに気になるところはなく、イメージ通りにメニューを消化することができています。大きな不安なく調整を進めることができていますので、福島目標に近々のトレセン帰厩となるかと思いますが、どのタイミングでの移動指示にも対応できるよう準備していきます。馬体重は493キロです」

 

*****6歳馬*****

【エクストラノート】

12日(木)にWコースで5ハロン69.2-54.0-39.0-12.2を単走で一杯に追い切りました。「しっかりと間隔を空けたことで硬さは抜けてきましたし、今週の追い切りもスムーズにおこなえています。ずっと在厩で進めているので疲れも心配でしたが、再度いい状態に仕上がり、エクストラの力は十分に発揮できると思いますよ。前走ではあの競馬ができたように、ここにきてまた力を付けているのは確か。得意の新潟コースに替わってどんな走りができるか楽しみにしています。初騎乗となる佐々木君にはこの馬の特徴などをしっかりと伝えておくつもり。終いは確実に脚を使ってくる馬なので、前半は出たなりで進めてもらい、直線で脚を伸ばせればと思っています。願わくば前走同様にスタートが決まり、中団くらいから運べたら良いですね」(加藤和宏調教師)

 

【レッドエランドール】

角馬場後、坂路1本。

坂路 68.9-49.6-32.0-15.9 馬なり

田中克調教師「今日も坂路で普通のところを乗っています。大きく変わった感じはありませんが、緩んだり重くなったりということもなく、前回の状態を維持できているのが一番だと思います。もうそこまでビシビシやるつもりはないですが、ここから気温と共に気持ちが後ろ向きになることも考えられるので、そのあたりは普段の状態やテンションも見ながらどの程度の負荷を掛けていくか決めることにしていますよ。明日からペースを上げていって、疲れを溜めないように注意しながら乗り込んでいくつもりです」

 

*****8歳馬*****

【レッドヴェイロン】

馬体重:531キロ

先週末より15-15を開始。今週は周回コースでダク500m、キャンター1000mをハロン20秒ペースで1本、15-14のペースで1本といったメニューで進めています。ペースを上げてもフォームは安定。スムーズに加速してくれていますし、楽な手応えで走ることができています。息の入りも良化傾向にあり、着実にコンディションは上向きを示しています。先生から『11月19日の東京を使いたい』との連絡がありましたので、トレセン帰厩に向けて来週は14-13のところを消化する予定です。

 

*****9歳馬*****

【アナザートゥルース】

「直線は無理に追わなかったように、レース後も馬体に大きなダメージはありませんね。今回で11/09(木)門別・道営記念(H1・ダ2000m)への出走条件(転入馬は転入後3走以上)を満たすことも出来ました。ここまでこちらが驚くほどのパフォーマンスを見せてくれていますし、移籍後3連勝という結果からも胸を張って大一番へ向かいたいと思います」(田中淳司調教師)

 

「前走に続き8馬身差で3連勝を飾ってくれましたね。最後は持ったままでしたし、使うごとに力を付けているのではないでしょうか。騎乗した服部ジョッキーは『取り敢えず馬に仕掛け処だけは忘れさせないよう気合いを入れました。そこからは反応よくグングン脚を伸ばしてくれて、後続を突き放す一方でしたね。節目の2200勝目をアナザートゥルースで勝たせてもらい、ありがとうございました』と話していました」(田中淳司調教師)