*****2歳馬*****

【ルージュルリアン】

担当スタッフ「昨日こちらに戻ってきました。私たちもデビューへの過程を楽しみにしていたのですが、このタイミングで戻ってくることになるとは…。まだ身体のできていない2歳の大型牝馬ですからね。エンジンの出力の大きさと肉体面とのバランスが整っていなかったという部分も大きいのかもしれません。予定通りにいかなかったことは残念ですが、大事に至る前に違和感に気づくことができたのは何よりですし、さすがだと思います。トレセンでおこなったエコー検査の結果も聞いていますが、一応の目処として3ヶ月はウォーキングマシンでの運動にとどめて、トレッドミルへの移行は12月はじめからというスケジュールを立てています。回復具合によって前後するところはあるかとは思いますが、いずれにしてもジックリ我慢というスタンスに変わりはありません。仕切り直しにはなりますが、本馬が無事にデビュー戦の舞台に立ち素晴らしいパフォーマンスを発揮することができるよう慎重に進めていきます」

 

【ゲンブ】

現在は馬場1周と坂路2本(上限18秒ペース)のメニューで調整しています。まだ体幹がしっかりしていない分、雨馬場のフラットコースでのキャンタ―は危なっかしいところもあるため、今週は坂路の本数を増やして負荷を掛けました。馬格に対しての筋肉量がまだ足りていないため、全体的に動きに重たさを感じさせます。しっかり乗り込むことによって筋肉量が増えてくれば、自ずと動きにも変化が出てくるはずです。

 

【スノーディーヴァ】

1日(金)に福島県・ノルマンディーファーム小野町へ移動しました。

現在はウォーキングマシン30分のメニューで調整しています。輸送熱などの異常もなく、到着翌日からマシンでの運動を開始しました。左トモの球節に若干の腫れはありましたが、触診反応や歩様への影響はなさそうなので、様子を見つつ近日中には騎乗を開始する予定です。

 

*****3歳馬*****

【パレルモ】

今野忠成騎手 レース後コメント

「ゲートで横の馬がうるさくて、それにちょっとびっくりして立ち上がってしまい、出遅れてしまいました。これまであんな立ち上がる事はなかったんですけどね。そのせいで位置取りも後ろになってしまいましたが、それでも最後はそれなりに反応してくれています」

米田英世調教師 レース後コメント

「体重が一気に増えていたのが誤算でした。食べてはいましたが、いつもの食いよりは落ちるかなと思っていましたので……。加えて、今日はゲートで立ち上がってしまい、出遅れてしまいました。元々ゲートのいい馬ではないと聞いていましたが……。最後もジワジワ伸びていますが、今日は身体が重かった分もあり、終いの伸びはジリジリでした。体重は450キロ前後の馬だと思います」

 

【マランジュ】

9月9日(土)阪神7R・芝1600m(牝馬限定)戦への出走を予定していたのですが、きょう8日(金)の馬体チェックで右前肢を抑える素振りを見せました。すぐに獣医師に診せたところ右前肢の蹄を気にしている様子です。そのため、残念ですが今週の出走は無理せず取り消すことになりました。トレセンで脚元の治療を続けながら、回復状態を見極めて出走を目指すか、いったん放牧を挟むかを判断していきます。

 

【レッドシュヴェルト】

馬体重:485キロ

特に問題はなかったため週明けから騎乗調教を開始し、順次ペースアップを図っています。現在は坂路でハロン14~15秒ペースのキャンター2本を週3回、周回コースでのキャンター2500mを週1回、トレッドミルでのキャンターを週2回というメニューで調整中。特に気になるところはなく、ここまでは至って順調と言えるでしょう。まだ具体的なスケジュールこそ決まっていないものの、内地への移動に備えて入念に乗り込んでいくつもりです。

 

【レッドルヴァンシュ】

後藤佑耶調教師「火曜日に15-15程度のところをサッと流したところ、やはり2周目に入ったあたりから息遣いが荒くなり、最後はかなり(喉が)鳴っていました。それでもバタバタになってしまったわけではないのですが、どうも速いところへ行くと高い頻度で鳴るようで…。かといって負荷を掛けないわけにはいきませんからね。馬場状態を確認してからにはなるものの、今週末に次開催で出走を予定している馬との併せ馬の形で追い切りを消化することにしています。今度は舌を縛ってみるつもりで、いい意味での変化を期待したいところです。飼い葉はしっかり食べており、脚元や体調面についても何ら問題ありません」

 

【ウィズアットダンス】

この後は北海道・オカダスタッドで調整することになり、明日9日(土)に移動する予定です。

「引き続き経過を観察していましたが、両前患部ともに変化はなく、本日早朝にこちらを送り出しました。北海道でももうしばらくは舎飼生活が続くと思いますが、このまま順調に回復し、無事復帰してくれることを願っています」(担当者)

 

【フェミナフォルテ】

福島県・ノルマンディーファーム小野町を経由し、5日(火)に茨城県・チェスナットファーム阿見TCに移動しました。

「現在は馬場をダクとハッキングキャンターで1000m(上限20秒ペース)のメニューで調整中です。大きな疲れも見られなかったことから、すぐに乗り出しています。使い込んでいた時より幾分フックラとした印象ですし、状態面も問題なさそうです。新潟開催を目標にすると聞いているので、このまま態勢を整えていきます」(担当者)

 

【ドゥラチェレステ】

この後はトレセン近郊の松風馬事センターで調整することになり、5日(火)に移動しました。

「両隣とも牝馬だったため余計に我慢が利かず、ゲート内ではもうブヒブヒ鳴きながら半立ち状態の駐立に。練習の際にあそこまでスタートから出て行かないことはありませんでしたが、気性面の幼さ、経験不足を露呈する内容の競馬となってしまいました。もちろん経験馬たちを相手に、今回は場の空気に飲まれてしまったのもあると思います。稽古でもようやく走りがつながってきたところ。贔屓目でなく、ガラリ一変できるだけの素質は秘めている馬なので、クラブ側には新潟・福島開催あたりまで継続して使っていくのはどうかと進言させていただきました。レース後も特に大きなダメージは見られず、制裁による期間が明けた後、またすぐ使えるように準備していくつもりです」(伊坂重信調教師)

 

*****4歳馬*****

【レッドモンレーヴ】

馬体重:517キロ

今週も坂路で14-14のメニューで乗っています。テンから勢い良く走っていきますが、道中は乗り手の指示通りに動くことができており、最後もオープン馬らしい力強いパフォーマンス。息の入りもしっかりしていて、ここまで順調にきています。早ければ来週にもトレセン帰厩のプランがあるようですので、こちらでの最終調整に入っていきたいと思います。

 

【ルージュエクレール】

馬体重:454キロ

今週も坂路で14-13のペースで乗っています。このメニューでも楽な手応えで走れていますし、気持ちが先走ってしまうような場面もなくコントロールも利いています。息遣いも上向いており、体調面に気になる点はありません。本日(金)の検疫でトレセン帰厩となりますが、好状態で送り出せたと思います。

 

*****5歳馬*****

【レッドアウレア】

担当スタッフ「入場時470キロの馬体は少し寂しく見えましたが、この1週間で491キロまで回復。大きなダメージなく、脚元や爪の状態も気にならなかったことから、すぐに乗り出しを開始することができました。今週は周回コース、坂路で普通キャンター。このまま問題ないようであれば、今週末から15-15に移行しようかと考えているところです。次走は福島ダート1700m戦が目標とのこと。福島1週目からいけるように、ここから1ヶ月ほどしっかりと乗り込んでいきたいと思います」

 

【スノークォーツ】

「現在は角馬場で長めのダクと本馬場でキャンター1600mを2セット(上限20秒ペース)のメニューで調整中です。騎乗運動移行後も、現状右半身の状態は安定しています。時間経過に準じてしっかりと進められているところ。まだペースは上げていませんが、強調教へ移行するために蓄積度合いを高めています。もう少しこの感じで進めて、ペースアップのタイミングを探っていきます」(担当者)

 

*****6歳馬*****

【レッドエランドール】

馬体重:488キロ

今週水曜日に入場し、昨日と今日の2日間はウォーキングマシンで運動をおこないました。入場後の馬体チェックで歩様に違和感は確認されなかったものの、右の肩から首周辺や右トモなど右半身の広い範囲に疲労感があることがわかったため、早ければ明日(土)獣医師のチェックを受けてショックウェーブなど何らかの治療をおこなう予定。治療の他にも乗ることで硬さがほぐれて楽になる場合もあることから、週明けに一度跨ってみることも検討しています。

 

【エクストラノート】

「火曜日に札幌競馬場を出発し、水曜日にトレセンに無事到着しています。向こうでは一戦しかできなかったこともあり、帰ってきてからも大きな疲れは見せていません。少し楽をさせて、週末からまた負荷を強めていき、来週のレースに向けて進めていきたいと思っています。来週サッと負荷を掛けてレースに臨みましょう。中山・ダ1800m、2400mに特別登録をおこなうつもりですが、頭数が少なそうなら9/16(土)阪神・鳥取特別(ダ1800m)も視野に入れるつもりです」(加藤和宏調教師)

 

*****8歳馬*****

【レッドヴェイロン】

馬体重:534キロ

今週も周回コースでダク500m、キャンター1000m(17-17のペース)を1本乗っています。気候は落ち着いてきましたが、もう少し様子を見てからペースを上げたいところ。引き続き先週同様のメニューで調整しています。走りはだいぶ良い時に戻ってきており、馬自身の覇気もありますし、息の入りを見ても荒いところは出ていません。このまま問題なければ、来週から調教負荷も強めていこうと考えているところです。

 

*****9歳馬*****

【アナザートゥルース】

「来週9/13(水)門別・レイデオロ・プレミアム A1-1(ダ1700m)での出走に向けて調教を再開していますが、前走の疲れなどは特になさそうですね。跨っている服部ジョッキーも『一度叩いたことで太めも解消されて、次はさらにパフォーマンスが向上すると思います』と話しており、こちらとしては2連勝を期待しています。ただ、初戦より相手関係が強化されそうで、このクラスでの物差しとなる一戦になりそうです」(田中淳司調教師)