*****2歳馬*****
【ファインノーブル】
西舎共同育成場で調整されています。30日現在、BTCの屋内600mダートトラックと屋外1200m直線ダート、屋外1600mダートトラック等を併用してハロン21~22秒程度のキャンター3000m程度を乗られています。スタッフは「中間も順調に乗り込めており、BTCで調教を行うようになってから2週間程度経ちましたが、思っていた以上に落ち着きがあります。今日、尾関調教師が来場されて状態を確認していただきました。『ペースアップしたことで馬体も締まってきた感じがしました。引き続き状態面は良さそうな感じで、環境が変わることによって精神的な成長も窺えるかなと思いますので、このまま順調に行ってくれたらと思います』と仰っていました」とのことでした。
【ディスペランツァ】
チャンピオンヒルズで調整されています。中間は、もう右トモの疲れは気にならないとの事で、先週末より通常メニューに戻し、30日現在、角馬場でフラットワークを行った後、トラックコースで軽めキャンター2000mと、ハロン20秒程度で坂路1本を乗られており、週2日は坂路で15-15の時計を入れています。小泉厩舎長は「念のために右トモに電気治療を行ったのち、先週土曜日から15-15を乗り始めました。その後の歩様も変わりなくスムーズで、硬くなるようなこともありません。馬がひとつ壁を乗り越えてくれたのかなと思います。このままピッチを上げていけるようにと考えています」とのことでした。
【オーヴェルトゥーレ】
キタジョファームで調整されています。30日現在、屋内800mダート坂路を日に3本乗られて、その他ウォーキングマシン運動を調教の前後に30分ずつ行っています。岡マネージャーは「この中間も日に坂路3本のメニューで乗り込みを行っています。まだ全体に線が細い印象ですが、水準級の体力は備わりつつあります。ただ、本当に良くなってくるのは、もっと先でしょう。じっくり育てていきます」とのことでした。25日時点の体高158cm、胸囲181cm、管囲19.0cm。
【ゲンブ】
現在は坂路2本を18秒ペース(週1回は15秒ペース)のメニューで調整しています。担当者は「大型馬ですが、15-15開始後も脚元に特に不安はないため、今月下旬以降は週1回の頻度で取り入れています。それでいて馬体重が500kgを越してきたように、乗り込みながら成長曲線に弾みがついてきました。徐々に中身も詰まってきた印象を受けますし、これで更に力強さが増してくれば抑えるのにいい意味で苦労しそうです」と話していました。
【ジャンヌローサ】
現在は舎飼されています。担当者は「フレグモーネを発症した右トモの膝蓋に血腫が出来て、自然治癒では時間を要すため、獣医に患部を切開してもらい血腫を排出する処置をおこないました。腫れはだいぶ引いてきましたが、もう少しの間はこのまま様子見する方針です」と話していました。
【プリドラ】
現在は坂路2本(上限18~20秒ペース)のメニューで調整しています。担当者は「今月下旬より騎乗を再開しました。アクシデントが続いた影響でブランクが長くなった分、立ち上げてから数日は元気が有り余っていましたが、今はすっかり落ち着きを取り戻しています。当面は無理なペースを避けて、ジックリと乗り込んでいきます」と話していました。
【エルキュール】
現在はパドック放牧をおこなっています。担当者は「今月下旬に15-15を試したところ、その反動からかトモに疲れが出て、歩様にもスムーズさを欠いたため、今は一旦騎乗を控えて休養に充てています。ペースには対応できていましたし、疲れが解消されてもう少しコンタクト強化が図れれば、徐々に取り入れていこうと考えています」と話していました。
【スノーディーヴァ】
現在はウォーキングマシン1時間のメニューで調整しています。担当者は「この中間に帯径に皮膚炎の症状が出たため、一旦マシン運動のみにとどめてケアを優先しています。だいぶ症状が治まってきたことから、様子を見て騎乗を再開する予定です。ここにきて馬体重が大幅に増えて、パワーアップした印象を受けますし、奥手の血筋が徐々に開花しはじめている様子。本領発揮はこれからでしょう」と話していました。
【レッドアトレーヴ】
馬体重:480キロ
引き運動、ウォーキングマシンをおこないながら、乗り運動再開に向けての準備を進めている段階です。思う存分、身体を動かせないこともあり、さすがに張りは落ちていますが、しっかりと肉付きを維持し、馬体は綺麗なシルエットを描いています。気性面も、特にカリカリとしたところは見せず、落ち着きを保ちながら、活気、元気がある、極めて良好な状態をキープしています。
【レッドエヴァンス】
馬体重:489キロ
さらなる体力、体幹の強化を念頭に、ハロン16秒の時計を2本出す日も設けた坂路調教、周回コースにおける2500mのキャンターなどをおこない、現在はリフレッシュ期間に入っています。遅生まれということもあり、敢えて抑え気味にトレーニングを重ねてきましたが、だいぶ土台がしっかりとしてきて、今後の上積みが本当に楽しみです。体調面に問題はなく、十分な肉付きを維持出来ています。
【ルージュルリアン】
馬体重:495キロ
3ハロン40秒ペースを基本に、上がり2ハロンを12秒台で駆け上がってくる日も設けた坂路調教、周回ウッドコースにおけるキャンターなどをおこなっています。ハードにトレーニングを重ねながら、馬体重をキープすることができているのは、この馬が誇る強靭な体力に加え、精神的にもタフであることの証といえるでしょう。厩舎の状況にもよりますが、6、7月の本州移動を視野に準備を整えていきます。
【レッドクレメンス】
馬体重:475キロ
脚元の状態も良いことから、2本時計を出す坂路調教に移行しています。現在は、1本目はハロン18秒ペースくらいですが、2本目はハロン17秒から入り、上がり1ハロンを15秒台で駆け上がる日も設けています。身のこなしがしなやかで、スムーズに加速していく走りが特徴。腹部は、ややポッテリとしていますが、全体的に引き締まり、競走馬らしいシルエットに変わりつつあります。
【ルージュアテナ】
本馬は5月27日の京都競馬・3歳未勝利(ダ1200m)に出走して14着での入線。レース後、歩様に乱れが生じ、左前脚の膝に触診痛も確認されたためレントゲン検査を実施したところ、左前第三手根骨の剥離骨折が判明しました。獣医師の見解によると『去年夏に骨折した時とほぼ同じ箇所で、復帰まで半年以上は掛かる』とのことで、これを受けて関係者の間で協議した結果、誠に残念ではございますが、ここで引退の結論に至りました。出資会員様には追って書面にて詳細をご報告させていただきます。長い間、ルージュアテナ号にたくさんのご声援をいただき、ありがとうございました。
庄野調教師「最初に出会ったのは2年前の6月だったと記憶しています。雄大な馬体とトモの容積の大きさに圧倒されるものがあったのですが、肢勢には難しさも見られ、雄大な馬体ゆえの心配も懸念されました。2歳夏に早々と入厩間近となったタイミングで一度目の骨折が判明し、入厩が大幅に遅れてしまいました。それでも牧場の皆さんの尽力もあり、今年2月にはトレセン入り。入厩後は愛らしい仕草や性格の穏やかさには癒されるものがあり、聞いていた通りの優等生でしたが、歩様の硬さは常でしたから、脚元への負担を軽減しようと坂路中心のメニューを組んだり毎日のケアを徹底したりしながら調整を続け、前走まで2戦を消化。次のレースに向けてプランを練ろうとした矢先に左前脚の膝を骨折していることが確認されたことから、関係者の間で協議した結果、ここで引退をすることとなりました。慎重に進めてきた中での骨折で防ぎようがなかったというのが正直なところですが、わずか2戦で現役生活を終えることになったことは大変申し訳なく思っています。アテナの余生が有意義であることを願います。これまでありがとうございました」
*****3歳馬*****
【マランジュ】
6月18日(日)阪神7R・芝1600m戦に坂井騎手で出走を予定しています。この中間も順調に調整されており、きょう31日(水)はCWコースで追い切り、6F87.2-70.5-55.0-39.7-12.5秒の時計をマークしてスムーズな動きを見せていました。
【ファントムシーフ】
28日のダービー出走後も状態は変わりなく、栗東・西村真幸厩舎に戻った後、30日にチャンピオンヒルズに移動しています。到着後、開業獣医のチェックを受けており、まずはレースの疲れを取って、それから乗り出しを開始する予定です。西村調教師は「今はレース後無事であった事にホッとしていますが、結果そのものは、とても残念でした。スタートが決まって良い位置でレースを進められていれば、上位組と差はなかったはずだと思っていますし、十分能力は足りている馬だと信じています。まずはしっかりと休養させて、その後、秋に向けて始動出来ればと思います。秋の最大の目標は菊花賞(GI)と考えており、本番前に1回叩くつもりで考えています」とのことでした。
【パレルモ】
KSトレセン内森本スティーブルで調整されています。この中間も、屋外ダート馬場にてハロン20~22秒程度のキャンターを3000mと、坂路をハロン18秒のペースで2本乗られています。川俣場長は「変わりなく順調に乗り込んでいます。問題ありません」とのことでした。
【スマラグドス】
5月26日に帰厩。
31日、西園正都調教師からは「本日、CWチップコース単走で、帰厩後1本目の追い切りを消化しました。6ハロンから83秒4、3ハロン37秒0、ラストは11秒2を計時しています。1本目からこれだけの動きが出来る馬ですし、競馬でもっと走れて良いはずなので、巻き返しのきっかけを掴んで欲しいです。前走の1,600mでは忙しい感じもあると言うことで、阪神最終週の芝1,800m目標で進めます」との連絡が入っている。
6月25日(日)阪神・城崎特別(3歳以上1勝クラス・芝1,800m)に出走予定。
【ルージュメイベル】
角馬場運動後、ウッドコースで追い切り。
ウッド
ルージュメイベル 71.3-55.4-39.9-24.9-11.8 馬なり
アルファエリザベス 71.8-55.8-40.3-25.1-11.8 馬なり
小島調教師「今日は三浦騎手を背にウッドコースで追い切りました。メイベルが追走する形でしたが、乗り手とのコンタクトも取れて集中して走れていたと思います。最後もしっかり脚を使っていましたし、ジョッキーも好感触を掴んでいましたよ。三浦騎手は『過去のレースを見た印象と乗った感じからも距離はあった方が良い馬だと思います。今日のように集中して走れれば、最後に良い脚を使えそうなタイプではないでしょうか』と話していました。今日の感じなら来週の競馬に使えそうですね。6月11日の東京・芝2400mを三浦騎手で使う予定で進めていきます」
※6月11日(日)東京4R・3歳未勝利(芝2400m)を三浦皇成騎手で予定。
*****4歳馬*****
【ルピナスリード】
ヤシ・レーシングランチで調整されています。31日現在、ダートトラックコースでハッキング3000mを乗られた後、坂路に入って、ハロン17~18秒程度で半マイルのメニューで乗られています。八嶋代表は「こちらの環境にもだいぶ慣れてきたようで、活気が出てきました。まだ速い時計は出していませんが、さすがオープン馬ですね。良い背中をしていますし、スピードがあります。目標はまだ先なので、焦らずにじっくりと進めていきます」とのことでした。
【ラッキーガブリエル】
29日のレース出走後も状態面に異常はなく、引き続き、美浦・高木登厩舎で調整されていましたが、31日に松風馬事センターへ放牧に出ました。高木登調教師は「レース後も馬体に異常はなく、本日放牧に出しました。次走は新潟開催を目指して進めていきたいと思います」とのことでした。
【ダイヤモンドフジ】
5月29日に園田競馬場を退厩し、同日、栗東近郊のドラゴンファームへ移動している。
31日、場長の話では「輸送熱なども無く無事に到着しています。少し馬体が減っているのと、レース後ということで多少の疲れもあるようなので、ウォーキングマシン調整で少し楽をさせました。馬体の回復を待ち、様子を見ながら軽く乗り出していこうと思っています」とのこと。少し態勢が整った段階でJRA再登録を予定している。現在の馬体重は444キロ。
【レッドモンレーヴ】
角馬場調整後、芝コースで追い切り。
芝
レッドモンレーヴ 66.1-49.8-36.9-11.1 馬なり
ピエフォール 66.5-50.1-37.3-11.1 馬なり
メリディアンローグ 66.9-50.5-37.7-11.1 強め
助手「今日は本馬場で追い切りました。一番後ろから出て、気分を損ねないようにという点を重視して走らせましたが、最後まで気分よく走ってくれたと思います。前回から間隔も詰まっていますし、状態は維持できているので、負荷としてはこのくらいで十分でしょう。前走が良かっただけに、あれ以上とはいかないかもしれませんが、前回同様のいい状態だと思いますよ。体は今週の時点で506キロと戻しているので、競馬では前走くらいの体重でいけそうですね。重馬場に関してはなんとも言えないところですが、のめって気分を損ねたりする可能性を考えると良馬場で走らせてあげたいですね」
蛯名正調教師「もうあまりびっしりやるつもりはなかったので、一番馬場の良さそうな本馬場で最終追い切りを行いました。伸び伸びと気分よく走れていましたし、疲れも感じさせず、いつも通りのいい動きと言っていいと思います。続けて使っての精神面を心配していましたが、ここまでは難しい面も見せずいい雰囲気できています。これなら力を出してくれるでしょう。さらに相手は強くなりますし、スタートの遅れや馬場など不安点がないわけではないですが、ここまでの一連の競馬の内容を見ると不安より期待のほうが大きいですね。騎手も続けて乗ってどんな馬かはわかってくれているので後は任せたいと思います」
※6月4日(日)東京11R・安田記念(G1・芝1600m)を横山和生騎手で予定。
*****5歳馬*****
【ブランメイユール】
川崎競馬小向TC・池田孝厩舎で調整されています。中間も来月12日から始まる川崎開催に向けて引き続いて調教を進めており、5月31日現在、小向TCの走路でダクと普通キャンターを乗られています。並木厩務員は「使ってきている馬ですが、疲労からイライラしたりするもことなく、来月の開催へ向けて通常メニューを消化していますし、中間、飼葉も落ちてはいません 。スタートをしっかり出てくれて、気分良く行ければ十分戦える馬だと思います。鞍上については調教師と相談をしていますが、斤量減の大きい騎手も考えている反面、乗り役としての力量の部分も当然あるので、その辺りのことも考えてジョッキーを決めることになると思います。来週1本サッと行き、後は競馬前に1本、本追い切りという形で競馬に向かうことになります」とのことでした。
【ワイドアウェイク】
6月3日(土)阪神・3歳以上1勝クラス(ダ1,800m)に▲田口騎手で出走する。
5月31日、加用調教師からは「本日、坂路で田口騎手を背に併せ馬の追い切りを行い、4ハロン51秒8、ラスト13秒0を計時しました。速い時計が出たのは軽いジョッキーが乗ったこともあると思いますが、動きも悪く無かったですし、ぜひ頑張って欲しいと思います」との連絡が入っている。
【レッドレジェーラ】
角馬場後ウッドで追い切り。
ウッド 43.9-13.9 馬なり
古賀慎調教師「昨日帰厩させました。多少体に余裕はありそうですが、牧場でしっかり乗ってもらっていたので、動きは悪くないですね。さっそく今日から馬場に入れて軽く時計を出していますが、フォームも崩れずしっかり走れていました。これならそこまで時間をかけずに態勢は整いそうです。次は条件を変えることも考えていますが、前走はスタートを出て内容としては悪くはなかったので、どうするかはもう少し進めてみて決めるつもりでいます。調教の良さを競馬につなげられさえすれば、もっとやれる手応えはあるので、引き続き色々考えながらやっていきますよ」
*****6歳馬*****
【ルヴァンヴェール】
宗形調教師から「レース後の脚もとや馬体に気になる箇所はありませんので、引き続き次開催に向かいます。今開催は1,200㍍戦のみ組まれましたので、JRA時代に走り馴れた距離でどんな競馬が出来るかを試してみます」との連絡があった。
6月8日(木)大井・ゲマン賞(B2二・ダ1,200㍍)に投票予定。
【レッドエランドール】
角馬場後、CWで追い切り。
CW
レッドエランドール 86.2-70.0-54.1-37.9-11.5 馬なり
クレド 85.4-69.5-53.4-37.2-11.6 馬なり
田中克調教師「ここまで順調にきて体も増やすことができたので、予定通り今日から負荷を強めました。いつも通り先頭でやりましたが、かなり動きは良かったですね。時計としてはそこまでではありませんが、最後まで引っ張りっ切りといった感じで、少しでも許せば一気に弾けそうな手応えでした。ここまで調整程度の時計しか出していなかったですし、馬も久しぶりで張り切ったのか、前向きないい動きを見せてくれましたよ。この中間は気持ちも安定していて普段の所作や雰囲気も良く、気温が上がるにつれて目論見通り状態が上がってきていると思います。今のところ今週末と来週にこちらで追い切ってから、木曜か金曜に函館へ運ぶ予定にしています」
※6月18日(日)函館10R・檜山特別(3歳上2勝クラス・ダ1700m)を浜中俊騎手で予定。
*****8歳馬*****
【レッドヴェイロン】
厩舎周りを引き運動。
鹿戸調教師「レース後なので引き運動で調整しています。使ったなりの硬さはありますが、大きくガクッと来ている感じはありませんし、飼い食いも安定しています。大きな反動はなさそうですよ。オープン競走の権利は8節間ありますが、夏は新潟開催で使うつもりなので、一旦放牧に出してリフレッシュを図ります。その時期なら権利がなくても節がたまって出走できるとみています。金曜日にグロースフィールドに出して、しっかり馬体をメンテナンスしてもらいます」