*****1歳馬*****
【マンテラライの22】
5月中旬現在、谷川牧場第三分場で夜間放牧が行われている。牧場スタッフは「厩舎は移動していませんが、中間は第二分場の草地メンテナンスなどの関係で、隣の第三分場で放牧をしています。この時期になると牡馬は特に活発に運動するようになるので、体重は前月とほぼ同じ数字ですが、やはり一番身体は大きいです。放牧地では、青草の上でゴロンと横になって気持ちよさそうに寝ていますが、起きている時は、同じグループの他の馬によくちょっかいをかけていますので、小さな傷はよく作って帰ってきます。馬体は全体的に印象が大人っぽくなってきました」とのことだ。5月上旬時点の馬体重は444キロ。
【メジェルダの22】
5月中旬現在、村田牧場高江第一分場で昼夜放牧中。村田康彰専務は「体高155cmと1歳馬としてはかなり大きく、身体つきは父のミスターメロディーが出てますね。引き続き順調のひと言です。この中間には寺島調教師が来場されて、馬体の出来に満足されていました。育成は小国ステーブルを予定しています」とのこと。なお、5月21日の新潟メイン、芝直千のOP特別、韋駄天Sを半兄メディーヴァルが格上挑戦で制し、新境地を開いた。現3歳の半兄バグラダスも芝とダートの両方で勝利しており、本馬にも芝とダートの“二刀流”の活躍を期待したい。4月末日時点の体高155cm、胸囲174m、管囲20.0cm、馬体重は398キロ。
*****2歳馬*****
【ファインノーブル】
谷川牧場第一分場で調整されて、18日に西舎共同育成場へ移動しました。23日現在、BTCの屋内600mダートトラックと屋外1200m直線ダート、屋外1600mダートトラック等を併用して調整されています。スタッフは「身体がまだ太い分、エンジンの掛かりは遅いですが、エンジンが掛かって行きだすと、いいキャンターをしてくれます。乗り込んで身体が絞れてきたら変わってきそうです。先週からBTCで調教をスタートしていますが、いままでと周囲の雰囲気が違っても、そこを大して気にしている様子はなく大丈夫でした。それと、第一分場でも馴致はしていましたが、洗い場にもスムーズに入っていき、大丈夫でしたね。そういった面ではマイペースな性格がプラスに発揮されています」とのことでした。
【ディスペランツァ】
チャンピオンヒルズで調整されています。23日現在、調教メニューは変わらず、角馬場でフラットワークを行った後、トラックコースで軽めキャンター2000mを乗られており、日によって軽めキャンター程度で坂路1本のメニューで乗られています。小泉厩舎長は「先週末に、念のためショックウェーブ治療を行いました。今週辺りから、だいぶ右トモの使い方が良くなっています。そろそろ負荷を上げて、元のメニューに戻すことを考えているところです」とのことでした。
【オーヴェルトゥーレ】
キタジョファームで調整されています。23日現在、屋内800mダート坂路を日に2~3本乗られて、その他ウォーキングマシン運動を調教の前後に30分ずつ行っています。岡マネージャーは「高木調教師からも、この時期は焦ることのないようにと言われていますので、身が入ってくる迄、当面はこれくらいのペースで進めますが、現状のペースでも乗った印象はいいですよ。背中をしっかり使って走ります」とのことでした。
*****3歳馬*****
【マランジュ】
帰厩後は順調にキャンター調教を進めています。来週からピッチを上げていく予定で、動きを見ながらになりますが、6月18日(日)阪神・芝1600m戦への出走が視野に入っています。
【ファントムシーフ】
栗東・西村真幸厩舎で調整されています。今週末の出走に向けて、先週は、21日にCWチップコースにて調教助手が跨って追い切りが行われ、86.4-71.9-57.1-42.0-13.5を馬なりで計時しました。今週は、24日にCWチップコースにて武豊騎手が跨って併せ馬で追い切りが行われ、84.3-68.5-52.8-37.4-11.3を馬なりで計時し、併せた馬に先着しています。騎乗した武騎手は「先週もしっかりやって仕上がっていると思ったけど、今日は先週よりさらに良くなっていますね。脚捌きが先週より軽くなっています。反応もちょっと合図出すだけで自ら動いて行くし、手応えもグッとくるものがありました。もう1段、状態がアップして本番に向かえそうですね」とのことで、西村真幸調教師は「まずは最終追い切りを無事に終えた事は良かったと思います。武豊騎手に3週連続で追い切りを乗ってもらえて感謝しています。皐月賞の時よりも全体的に1つ成長していると思います。あとは、ゲートが開くまで無事に届ける事が我々の仕事なので、最後までしっかりとやり切れればと思います。当日は天気も良さそうですし、最高の舞台で良いレースがお見せ出来ればと思います」とのことです。28日東京、3歳オープン・第90回日本ダービー(GI)・芝2400mに武豊騎手で登録を行う予定です。
【パレルモ】
KSトレセン内森本スティーブルで調整されています。中間も調教メニューに変わりはなく、屋外ダート馬場にてハロン20~22秒程度のキャンターを3000mと、坂路をハロン18秒のペースで2本乗られています。川俣場長は「まだ無理はせずペースは上げていませんが、芯の疲れを取りながらこれからの夏に向けて体力を付けていくことをメインに調教しています」とのことでした。
【レッドモンレーヴ】
乗り運動後、坂路下でダク、その後坂路1本。
助手「今日も軽めに坂路を上がっています。引き続き元気もいいし、馬体、歩様ともに気になるところはないですね。以前は在厩が長くなると飽きてしまうのか、馬場入りをしぶったり走ることに集中できなくなったりしていたのですが、今回はそのようなところも見せず良い雰囲気できています。明日時計を出す予定にしていますが、そこでの走りを見て、日曜、来週とどの程度負荷をかけるか決めていくことになるでしょう。疲れも感じさせないですし、順調と言っていいと思いますよ」
乗り運動後、坂路下でダク、その後坂路2本。
蛯名正調教師「ゆっくり立ち上げてきていますが、大きな問題もなく順調にきています。今日は軽めに坂路を2本上がりましたが、フットワークは軽快だったし、疲れや傷みもなさそうです。テンションも心配していたほどピリピリしてもいないので、競馬後としてはいい雰囲気。今のところ金曜に少し時計を出して、日曜に15くらいを乗り来週の最終追い切りに備えるといった感じで予定しています。もうそこまでやる必要もないと思うので、競馬まではいかに状態を維持できるかといったところですね。爪の方も今は全く問題なくきていますし、内面もしっかりしてきたのか回復が早くなったのも良い傾向だと思います。気性的には相変わらずなので突発的な怪我だけには気を付けていきます」
※6月4日(日)東京11R・安田記念(G1・芝1600m)を横山和生騎手で予定。
【ルージュメイベル】
マシン運動。
小島調教師「追い切った翌日なのでマシン運動で調整しています。気も乗り過ぎていませんし、平常心で稽古に取り組めていました。歩様もスムーズですね。飼い葉もこの馬なりに食べているように体調も問題ありません。この後もしっかり乗り込んで走れる態勢に整えていきたいと思います」
角馬場運動後、坂路にて単走で追い切り。
坂路 56.7-42.6-29.2-15.5 仕掛け
小島調教師「今日は坂路で単走で追い切りました。先週もお伝えしたように今は坂路の時計が掛かりますし、昨日の雨で更に悪くなっていたので遅めの時計は問題ないと思います。むしろ馬場に脚を取られることもなく、最後まで集中して走れていた点が良かったと思います。気難しいところがあって、それがレースのパフォーマンスに影響してくる馬なので、稽古の段階からこうした走りができるようになってきたのは何より。改修工事のため来週から坂路が使えなくなるので、今後はフラットコースでの動きや息遣いを見たいと思っています。レースは早くても再来週と考えています」
【レッドシュヴェルト】
角馬場で運動。
尾関調教師「今日は角馬場で軽めの調整。両前の捌きに多少の硬さはありますが、トモの疲れは徐々に抜けてきましたし、歩様も大丈夫ですね。飼い葉も安定して食べていますし、気合も程よく乗って大きな反動もなさそうですよ。明日(金)ノーザンファーム天栄へ放牧に出すことになったので、状態に合わせて立ち上げてもらうようお願いします」
厩舎周りを引き運動。
尾関調教師「今日は厩舎周りを引き運動で調整しています。レースで頑張った分トモに疲れは見られますが、歩様には出ていませんし、ケアしていけば問題ない程度だと思います。飼い葉も食べてくれていますし、ガクッときた感じもないですよ。ひとつ勝てたので、今週中にノーザンファーム天栄に放牧に出してひと息入れる予定です」
【ルージュアテナ】
本日は引き運動をおこないました。
庄野調教師「相変わらず歩様は硬めですが、一度使ってから体はしっかりしてきましたし、調教の動きも良くなっています。昨日(水)診てくれた獣医師も『中身は前回よりもいい』と話していました。前走は離れた最後方からの競馬にはなったものの、お終いは脚を使ってくれましたし、ジョッキーも『使っていくうちに』と前向きなコメントでしたからね。芝スタートを気にしてリズム良く走れなかった前回と違い、ダートスタートであることもアテナには向くと見ています」
※5月27日(土)京都2R・3歳未勝利(ダ1200m)に西村淳也騎手で出走します。
本日は坂路で追い切りました。
坂路 54.7-40.0-26.2-12.5 強め
助手「今朝(水)は坂路で終い重点の追い切りを消化しました。もう速い時計は必要ないので全体が速くならないことに注意して追い切りに臨みましたが、先週しっかりやったことでテンからハミを取ってくれるようになっていましたし、最後にステッキを入れて促すと頑張ろうとする気持ちも手綱を通して伝わってきました。及第点を与えられる内容だったと思います。以前から右トモが甘く、坂路では体を上手に使い切れずにアテナ自身もどかしそうにしているので、本来ではあればCウッドコースで負荷を掛けたいところではありますが、脚元への負担を軽減するために坂路で時計を出し続けているのが現状。その中でも坂路で必要な分の調教量はこなしており、明日も治療することになっていますが、疲れが出てもしっかりケアできているように、レースに向けての仕上がりに不安はありません」
【レッドカフラー】
本日(木)アカデミーへ移動しました。
本日は引き運動をおこないました。
上村調教師「ご心配をお掛けしましたが、現状で体温は安定していますし、呼吸の乱れもありません。いつもと変わった様子を見せていないことからも、コンディションは問題なさそうです。この後は明日(木)滋賀県・東近江市にあるアカデミーへ移動して休養、立て直しを図ることにしました。普段お世話になっている開業獣医師が牧場に毎週行って状態をチェックしてくれることになっているので、ある程度の静養期間を設け、内面の状態が整ったところで乗り出してもらうつもり。今回のレースで狙いのひとつだった距離適性を見極められなかったことは悔やまれますが、残された時間の中で何とか勝ち上がれるよう、できることをしっかりやっていきたいと思います」
*****4歳馬*****
【ルピナスリード】
ヤシ・レーシングランチで調整されています。5月24日現在、ダートトラックコースでハッキング3000mを乗られた後、坂路に入って、ハロン17~18秒程度で半マイルを乗られています。吉岡辰弥調教師は「輸送した後、疲れが出たようですが、もう心配ないと報告を受けています。このまま状態を上げていければと思います。予定通り、7月の札幌開催から復帰予定です」とのことです。今後は、7月23日札幌、3歳以上オープン・しらかばステークス・ハンデ・芝1200mへの出走を目標に進めていきます。
【ラッキーガブリエル】
美浦・高木登厩舎で調整されています。今週末の競馬に向けて順調に進められており、21日には、南馬場ウッドチップコースにて助手が騎乗して追い切りが行われて、54.0-38.7-11.9を馬なりで計時しました。今週の追い切りは24日に南馬場ウッドチップコースにて菅原明良騎手が騎乗して追い切りが行われて、51.4-37.8-12.1を馬なりで計時しました。高木登調教師は「追い切りの動きも良く、これで出走体勢は整ったと思います。未勝利戦を勝って以来、骨折休養明けの久々の競馬でどれだけやれるかですが、走ることへの前向きさは以前と変わりありませんので、良い競馬をしてくれることを期待しています」とのことです。29日東京、4歳以上1勝クラス・ダート1400mに菅原明良騎手で登録を予定しています。
【ダイヤモンドフジ】
5月25日(木)園田・B2二特別(ダ1,230㍍)に下原騎手で出走し見事優勝。
勝ちタイムは1分19秒9。
田中一巧調教師から「前走よりもペースが速かったこともあり、最後はいっぱいいっぱいでしたが、何とか凌いでくれました。
下原騎手からは『向正面では手前を替えてくれるのですが、直線では一度も替えてくれませんでした。最後まで押し切れて良かったです』との話でした。
今回は格上のB2クラスに挑戦する形でしたが、無事3勝目を挙げることが出来て良かったです」との連絡があった。
同馬は中央再転入の『4歳以上3勝』の条件を満たしたため、中央競馬に再登録予定です。地方競馬の登録を抹消後、近日中に退厩し、いったん栗東近郊の牧場へ移動致します。体調を整え栗東の宮本厩舎でJRA再登録する予定です。
*****5歳馬*****
【ブランメイユール】
川崎競馬小向TC・池田孝厩舎で調整されています。5月18日のレース後も状態は変わりなく、24日現在、小向TCの走路で調教を開始しています。並木厩務員は「先週の競馬は気難しい面を出してしまいました。ただスタートはしっかり出てくれましたし、先生からは次は減量ジョッキーで思い切った競馬をさせたいと聞いています。状態面で言えば目立った疲れなどは感じさせず、攻め馬も開始しています。このまま次の開催へ向けて進めていきます」とのことでした。
【ワイドアウェイク】
この中間も順調。6月3日(土)阪神・3歳以上1勝クラス(ダ1,800m)に▲田口騎手で向かう予定。
5月24日、加用調教師からは「来週のレースに向けて、本日坂路で軽く時計を出しています。まだ無理せず調整程度といった感じですが、状態は変わりない様子でした。ダ1,400mと1,800mを両睨みでと考えていましたが、早めに減量の騎手に声をかけて1,800mに向かうことにしました」との連絡が入っている。
*****6歳馬*****
【ルヴァンヴェール】
5月23日(火)大井・ジュピター賞(B1二、B2一・ダ1,400㍍)に和田譲治騎手で出走し8着。
宗形調教師から「今回はメンバー的にも恵まれていたので、このチャンスを活かしたかったのですが、先手を取りきれませんでした。展開ひとつで、結果も変わってくると思いますので、次走に向けてしっかりと調整します」との連絡があった。
*****9歳馬*****
【アナザートゥルース】
★5/24(水)大井・大井記念 (S1・ダ2000m)森泰斗騎手 結果7着
「南関オールスターのような豪華メンバーが揃った一戦。休み明けの今回は柔らかみがあり、フレッシュないい状態でレースに臨めたと思います。浅めのブリンカーを着用し、理想の外枠も引けましたので、テンから出して行って前々で運ぶ作戦。ほぼイメージしていた通りにレースの流れに乗れたのですが、最初のコーナーを回るまでに少し掛かってしまいました。現状のアナザーの力は出し切ってくれた内容でも、向正面を過ぎて逃げたカジノフォンテンに並びかけられていたら、結果もまた違っていたと思います。上りの状態をよく見たうえで、今後のプランを練っていきます」(佐藤裕太調教師)