*****2歳馬*****
【ルージュメイベル】
小島調教師「装鞍所では少しソワソワしていましたが、我慢してくれていましたし、パドックでの歩きも良かったと思います。しかし、レースではスタートしてから芝のキックバックをもらったことで嫌気をさしてしまったのか、ハミ受けなど制御ができなくなってしまいました。向こう正面で落ち着いてくれたようですが、最後方に置かれてしまって今日はレースに参加することが出来ませんでした。レース後、すぐに阪神競馬場に向かわないといけなかったためジョッキーとは話せなかったのですが、臨場していた助手の話では『キックバックでちょっとしたパニック状態になってハミを取ろうとせず、頭を上げるなどコントロールが利かなくなってしまった。2コーナーを過ぎてからは普通に走れていましたが、スタート直後のバタバタが響いてしまいました。リズムを取り戻してからの走りは悪くなかったので、レース慣れしてくれればと思います』とジョッキーは話してくれたとのこと。ゴールしているので調教再審査にはならずに注意で済みはしましたが、デビュー戦がこのような内容となってしまって本当に申し訳ありません。こういった難しい面は普段の運動時や追い切りでも見せなかったのですが、内面にフラストレーションを溜めていたのでしょうか。初めての実戦ということもあって、ふとしたきっかけで爆発してしまったのかもしれません。この後は心身のメンテナンスをしっかりおこない、今後の予定についてはその後で考えさせていただきます」
*****4歳馬*****
【レッドレジェーラ】
古賀慎調教師「中山にいたので直接見てはいませんが、体も変わらず状態は良さそうでしたね。騎手には返し馬からスタートを意識して下ろすように伝えていましたし、ブリンカーを着けてからの輪乗りでも気合いをつけてゲートに入れて欲しいと話していました。ただ、いざ開くとやはり自分でブレーキをかける感じで全く進んでいってくれなかったようです。そのわりにダートに入った瞬間グッとハミを噛んで行きたがったようなので、もしかしたら芝のスタートが良くないのかもしれません。チグハグな競馬になった割に、今日は最後馬の間から脚を使いましたし、どうにも掴めないところがありますね。もう少しでも出足がついて中団くらいで進められれば勝負になるところまできそうなのですが…。今日の競馬を見ると今はダートのこのくらいかもう少し長いくらいが良さそうですね。放牧するかもまだ決めていませんが、一度ダートスタートの競馬を試してもいいかと思うので、そのあたりも含めどうするか考えていきます」
【レッドアウレア】
尾関調教師「香港出張中のため映像での確認となりました。馬体重はプラス2キロ。去勢したことで減った分もあるかと思いますので、長期休養明けの一戦ではありますが、前走時の馬体重との比較としてもいいところではないでしょうか。パドックも落ち着いて歩けていましたし、まずは無事に復帰戦に向かうことができたと思います。レースはスタートもまずまずで中団から。直線に入ってからは手が動いて、坂の上りで止まってしまった感じでした。このあたりは休み明けの影響が大きいように思います。スタートは出たので、もう少し前半はじっとしていてもよかったかもしれないですけどね。担当スタッフによると『久々の実戦を使ったことで良くなってきそうです。今日は息切れしてしまいましたが、ゲートも問題なく、このくらいの距離は合っているように思いました』とジョッキーは話してくれたそうです。まずは復帰戦を無事に終えることができました。今後のプランについては、反動の有無などレース後の状態を確認しながら検討していきます」
*****7歳馬*****
【レッドヴェイロン】
鹿戸調教師「ペースがある程度流れていたので展開的にはハマった感じがしていたのですが、内枠で進路を確保するのに時間が掛かってしまって…。前が開いてからは良い脚を使えていたのですが、踏み遅れた分、上位までは厳しかったですね。向こう正面で行きたがる面を見せていましたが、ジョッキーは距離は長く感じなかったようですし、この後の番組選びも選択肢が広がったのではないでしょうか。この後は一度放牧に出して立て直すことにしますが、来年からリステッド以外のオープン競走は節で使えるようになりますので、予定も組みやすくなると思います」