*****0歳馬*****
【マンテラライの22】
谷川牧場大野分場で放牧され、離乳後、10月13日に谷川牧場第二分場へ移動した。11月中旬現在、夜間放牧で管理されており、勾配のある広い放牧地を元気に走り回っている。スタッフは「離乳してすぐは、普通飼葉食いが悪くなりますが、この馬はすぐに食べてくれたので、精神的に強いところがあると思います。身体は幅があって骨量にも恵まれ、胴伸びもあるので、血統背景も併せて考えると、やはりダートの中距離くらいが向いていると思います。同期の中でも馬っぷりが目立ちますし、11月7日に来場された清水久詞調教師も、本馬の成長振りを直接確認して、大変満足されていたご様子でした」とのことだ。
【メジェルダの22】
離乳を終えて村田牧場大富繁殖場から8月に同高江第一分場へ移動した。11月中旬現在、昼夜放牧が行われている。村田康彰専務は「特別何かあったこともなく、順調に成長しながら日々元気に過ごしています。サイズ的にも標準以上の馬格ですし、このひと月でも着実に成長しています。今年も通季の昼夜放牧で管理する予定で、今はまだ青草もあって雪の降るような状況ではないので、朝7時迄に集牧し、お昼前に放牧する形で昼夜放牧を行っています。今後の冬期の昼夜放牧に向けて馬のボディコンディションを上げながら準備していきます」とのことだ。11月16日時点の体高148cm、胸囲159cm、管囲18.9cm、馬体重335キロ。
*****1歳馬*****
【コウヨウルビーの21】
谷川牧場第一分場で調整中。中間は丁寧に馴致を行い、11月2週目から屋根付き400mウッドチップコースで、常歩1周とダク1周、ハッキング2周を乗られている。騎乗スタッフは「跨ってしまえば素直で問題なく、調教中、1頭でもスイスイ進んでいきます。馬装の際、ある一瞬だけピリっとしますが、本馬なりの“ルーティーン”があり、そこから外れなければ大丈夫です」とのことで、10月下旬に来場した尾関知人調教師は「筋肉がついて、いい身体つきです。性格がよく似ているという兄ウエストンバートが3勝しているように、この気性が競馬で嵌れば走ると思います」とのことだ。11月中旬現在の馬体重は484キロ。
【ルパンⅡの21】
西舎共同育成場で調整されている。中間もBTCで順調に乗り込みが進められており、11月中旬現在、BTCの屋内1000mウッドチップ坂路と屋内600mダートトラックを併用してハロン18~20秒程度で乗られている。騎乗スタッフは「このひと月で20キロ馬体が増えたように、身体がまたひと回り大きくなりました。まだ身体をしっかりと使って走れている感じではないですが、それでも徐々に身体を使った走り方が出来るようになってきています。現在は基礎固めの段階ですが、徐々にセンスの感じられる動きを見せるようになっています。今後の伸びしろが楽しみです」とのことだ。11月12日時点の馬体重は500キロ。
【マリーンウィナーの21】
引き続き梅田牧場で夜間放牧が行われ、10月26日に新冠町のキタジョファームへ移動した。11月中旬現在、ウォーキングマシン運動15分を行っている。キタジョFの岡マネージャーは「こちらに到着してすぐに、上の兄姉達も診てもらっていた獣医の先生に馬体のチェックをしてもらいました。どこか気になるところがあるとかではないですが、まだ幼さの残る身体つきで、この血統自体がじっくりやった方がいい結果が出ているので、先日来場された高木調教師とも相談をして、もう暫くはウォーキングマシン運動だけで身体が出来てくるのを待ち、それから馴致を開始します」とのことだ。11月14日時点の馬体重は438キロ。
*****2歳馬*****
【ファントムシーフ】
栗東・西村真幸厩舎で調整されています。引き続き、週末は坂路で、それ以外はCWチップコースで乗り込まれており、11月23日現在、CWチップコースにて調教助手が跨って、94.9-78.2-62.0-46.1-14.9の時計で乗られています。担当厩務員は「前走を使った後にしっかりと休ませましたが、帰厩後もじっくりとやるようにして進めています。馬にも落ち着きがある中で、走らせると活気があって、良い精神状態で乗り込めていると思います。以前より少し気持ちが大人になった印象です」とのことです。引き続き、12月28日中山、2歳オープン・ホープフルステークス(GI)・芝2000mに福永祐一騎手での出走を目標に進めていきます。
【パレルモ】
大井競馬場・米田英世厩舎で調整されています。この中間も、競馬場の走路で来月の転入初戦へ向けてダク1200mとハロン20秒前後のキャンター3000mを乗られており、11月19日には馬なりで3F44秒3を計時しました。米田英世調教師は「19日にまず1本15-15程度のところを行きました。単走だったこともあり行きっぷりがいまひとつで、最初予定していたより時計も若干遅くなってしまいましたが、変わりなく進めることが出来ています。ただ、いつもではないですが、中間、やはり気持ちが入り過ぎるようなところがありますし、まだ身体を使い切れてないと言いますか、動きに硬さが感じられる現状です。この後ですが、日曜日に、併せ馬で少し強めのところを1本行くつもりです。そこでどんな動きを見せてくれるかですね」とのことです。引き続き、12月5日から始まる大井開催での出走に向けて進めていきます。
【スマラグドス】
11月26日(土)阪神・ラジオNIKKEI杯京都2歳S(GⅢ・芝2000m)に松山騎手で出走する。
23日、西園調教師から「先週ジョッキーを背にビッシリやりましたので、今週はCWチップコース馬なりでの追い切りを行いました。3頭併せの1番内で80.1-65.2-51.3-37.1-12.0の時計です。最後は併せていた馬(新馬)を馬なりのまま離してゴールという内容でした。ガツンとハミがかかって行っている訳でも無く、スーッと加速していけるのが良いですね。エンジンの違いだと思います。至極順調で、ぜひ頑張って欲しいと思います」との連絡が入っている。
【ミラクルティアラ】
11月20日・阪神・2歳未勝利(ダ1400m・牝)に出走し3着。
23日、加用調教師から「レース後も脚もと等に問題は見られません。次走は最低でも中2~3週は空けて出走させたいと思っています。中京は1~2週目にしか1400の番組が無いので、阪神に向かう可能性が高いかも。状態とメンバーを見て検討します」との連絡が入っている。
【ルージュメイベル】
角馬場運動後、坂路にて併せ馬で追い切り。
坂路
ルージュメイベル 54.1-41.1-28.4-14.9 馬なり
トーアライラック 54.1-41.1-28.3-14.9 馬なり
小島調教師「今日は私が騎乗して坂路で追い切りを消化しました。雨の影響で馬場が悪かっただけに、時計よりもフォームなどを重視しました。最初は抱えるところを作って脚を溜めることができていたのですが、ハミ受けが安定していないところがあるため、最後の1ハロンでひと押しというところでフワフワしてしまう感じでしたね。それでも馬場を考えても気持ちが切れなかったのは良かったと思いますし、最後まで手応えは馬なりのまま。息遣いも悪くなかったので、このまま追い切りを重ねていきながら状態を上げていきたいと思っています。今日の感触では1600~1800mあたりの距離が合っていそうですから、5回中山2週目の土曜5R(芝1600m)または日曜5R(芝1800m)を目標に進めていく方向で進めていきます」
【レッドシュヴェルト】
角馬場運動後、坂路にて併せ馬で追い切り。
坂路
レッドシュヴェルト 55.1-39.9-26.6-13.7 馬なり
ローディアマント 55.2-40.1-26.6-13.7 馬なり
尾関調教師「今日は坂路で追い切りをおこないました。デビュー前の同じ2歳馬との併せ馬でしたが、雨で馬場が重かった割に脚取りは悪くなかったですし、道中もうまくコントロールできていたと思います。終いもスッと反応しており、最後まで動きは良かったですね。上がりの息遣いも安定していて、状態面は確実に上向き。もう少し乗り込んでから番組を決めるつもりですが、今の感じなら年内にはデビューできるのではないでしょうか」
*****3歳馬*****
【ルピナスリード】
チャンピオンヒルズで調整されています。11月23日現在、角馬場で身体をほぐした後、ダートトラックコースで軽めキャンター2000mと、坂路をハロン18秒程度のペースで1本乗られ、週2日で計時区間の4ハロンを58秒台で乗られています。吉岡辰弥調教師は「来年の春季の競馬番組も発表されたので、今後のローテーションを組み立てて、今は目標へ向けて馬を動かしていっている段階です。今後は12月中旬頃にトレセンへ帰厩させ、以降は年明けの淀短距離ステークスへ向けて進めていこうと思います」とのことです。今後は、1月9日中京、4歳以上オープン・淀短距離ステークス(L)・芝1200mへの出走を目標にして進めていきます。
【ラッキーガブリエル】
松風馬事センターにて舎飼で休養中です。中間も変わりなく過ごしています。後藤場長は「馬は引き続きのんびりしている様子で、変わりなく過ごしています。近日中にレントゲンで状態を確認する予定です」とのことでした。
【ジュレップグラス】
★11/22(火)盛岡・C2二組(ダ1400m)山本聡哉騎手 結果2着
「前走が上手くガス抜きとなったのでしょうか、連闘ですが落ち着いて臨むことが出来ました。スタートもまずまずでしたね。鞍上の山本聡哉ジョッキーは『砂を被らないポジションだと、気分良くスイスイ走ってくれますね。最後も伸びてくれているのですが、前を捉えられずにすみません』と話していました。勝ち馬とは先週も一緒に走っていて、その時は1馬身1/2差。今日は3/4馬身差ですから、余計に悔しいですね」(櫻田康二調教師)
【レッドモンレーヴ】
運動のみ。
蛯名正調教師「ここまで様子を見ていますが、蹄は問題ありませんし、馬体も使ったなりの疲れくらいで収まっていますね。続けて使ったのでさすがにテンションは高くなっていて、ピリピリした感じもあるため、予定通り今週中には放牧へ出す予定にしています。ここまでを見ると現状まだ精神的に幼いところがあって、厩舎にあまり長い期間置いておくと日々のルーティーンに飽きてしまうのか余計なことをするところがあるので、一戦ごとにある程度の期間を置いた方がフレッシュな状態で競馬に向かえるような気がしています。その方が競馬での収まりも良さそうですしね。前回で改めて能力があることはわかったので、また来年から頑張ってもらいましょう。順調にいければですが、今のところ年明け1回東京1週目に向かいたいと考えているため、年末か年明けには戻す方向で考えています」
*****4歳馬*****
【ブランメイユール】
阿見トレーニングセンター内チェスナットファームで調整されています。この中間も、屋外ダート馬場にてハロン18秒のキャンターを3000m乗られています。牧場スタッフは「馬は変わりなく、順調です。まだ池田調教師からは、帰厩に関する具体的な連絡は来ていませんが、馬自身はいつでも戻せる状態です。ただ、今はどこの厩舎もそういう傾向がありますが、池田厩舎についても頭数が結構多くて、馬房も全て埋まっている状態だと10月の時点で聞いています。ですので、声が掛かるまでには、まだ暫く時間が掛かるかもしれませんが、いつ声が掛かってもいいように、今の状態をキープしていきます」とのことでした。
【ルピナスリード】
チャンピオンヒルズで調整されています。11月23日現在、角馬場で身体をほぐした後、ダートトラックコースで軽めキャンター2000mと、坂路をハロン18秒程度のペースで1本乗られ、週2日で計時区間の4ハロンを58秒台で乗られています。吉岡辰弥調教師は「来年の春季の競馬番組も発表されたので、今後のローテーションを組み立てて、今は目標へ向けて馬を動かしていっている段階です。今後は12月中旬頃にトレセンへ帰厩させ、以降は年明けの淀短距離ステークスへ向けて進めていこうと思います」とのことです。今後は、1月9日中京、4歳以上オープン・淀短距離ステークス(L)・芝1200mへの出走を目標にして進めていきます。
【ワイドアウェイク】
11月19日・阪神・3歳以上1勝クラス(ダ1800m・牝)に出走し5着。
23日、加用調教師は「レース後も脚もと等に問題はなく、次走に向けて調整したいと思います。行きっぷりが良くなってきたので距離短縮にも魅力を感じますが、結果を出している中京も始まりますので、ここはひとまず同じ条件を本線に考えています。最低でも中2週は空けて出走予定です」とのこと。中京2、3週目のダ1800m(牝)に向かう可能性が高そうだ。
【レッドアウレア】
坂路1本登坂後、Bコース1周。
坂路 67.3-50.0-33.4-16.7 馬なり
尾関調教師「今日は角馬場とBコースを軽めに乗って調整しました。リズム良く走っていて、道中の折り合い面もスムーズ。ここまで乗り進めていますが、今のところ脚元や馬体に違和感はなく、至って順調です。追い切りは明日(木)おこなう予定で、この調子で進めていきたいと思います」
【レッドレジェーラ】
運動のみ。
古賀慎調教師「目一杯という競馬ではなかったのか、馬体に大きなダメージはなさそうですよ。トモの疲れはあまり感じず、そこまでクタッとしてはいないですね。先週、音無先生にお会いしたので在籍時のことなどお話しさせてもらったのですが、やはり追い切りでの動きの良さを競馬で出すことができず、色々と工夫はしたものの、なかなか結果に結び付けられなかったということでした。ここまでを見ていても、いかに競馬で最初から集中させて走る方に気持ちを向かせるかが鍵になりそうですね。その点でも条件を一度変えて刺激を与えることも無意味ではないと思うので、そのあたりも含めて考えていくつもりでいます。今のところ問題なさそうなので、年内にもう一度使うつもりで立ち上げていきますよ」
*****5歳馬*****
【ルヴァンヴェール】
竹内調教師から「牧場での調整も順調に進みましたので、24日(木)の検疫で帰厩させます。6回阪神の2、3週目を目標に、週末からピッチを上げて行きたいと思います」との連絡があった。
【レッドエランドール】
角馬場後、本馬場で追い切り。
本馬場
レッドエランドール 83.3-67.8-53.2-39.1-12.6 馬なり
クロニクル 82.6-67.3-53.0-39.0-12.6 馬なり
田中克調教師「ウッドの馬場が雨で悪くなっていたので本馬場で追い切りました。以前との違いなどを聞いてみたかったので、今までの調教で何度も乗っている高倉騎手にお願いしましたが、感触は良かったようですよ。『いつものように動きも良かったですし、精神面でも特に嫌なところはありませんでした』ということなので、馬体や状態は問題なさそうですね。どうもやる気というか自分からというところが出てこないのが気になっていたのですが、そのあたりもだいぶ解消されていますし、年齢的にそこまで追い切りにがむしゃらにはならなくなってきているのもあるかもしれません。体も前回よりは少しマイナスくらいでいけそうですし、股関節も含め気になる感じもないので、予定通り今週使うつもりで進めていきます。本線は東京のアプローズ賞ですが、登録が多くて入らない場合は東京か阪神の1400mに回るつもりで考えています」
※11月27日(日)東京10R・アプローズ賞(3歳上2勝クラス・ダ1600m)を浜中俊騎手で予定。
*****6歳馬*****
【リーピングリーズン】
★11/21(月)盛岡・ORO牝馬特別(オープン・ダ1600m)鈴木祐騎手 結果4着
「メンバー唯一の上り3ハロン36秒台の脚を使っているのですが。鞍上の鈴木祐ジョッキーにとっても誤算だったのは、9頭がバラけずに団子状態となってしまったこと。内からこじ開けることができず、外を回らざるをえない展開となりました。終いは確実に伸びてくれるので致し方ないところもありますが、位置取り次第の競馬では、今回のような結果が待っていますよね。申し訳ありません」(櫻田康二調教師)
*****7歳馬*****
【レッドヴェイロン】
Aコースを半周後、ウッドチップコースで追い切り。
ウッド 71.3-55.4-39.7-25.6-12.8 馬なり
鹿戸調教師「今日はウッドチップコースにて単走で追い切りました。フワフワしたようなところもなく、雨で重くなっていた馬場も苦にすることもなく、最後までしっかりと体を使った走りを見せてくれました。いい動きだったと思います。息遣いも良化しており、体調面は良好です。来年からリステッドレースでないオープン競走は節で使えるようになりますが、従来通りどこかで権利を取って年内のレースを使う方向で考えているため、状態を見ながらどのレースを使うのか目標を決めていきたいと思っています」