*****1歳馬*****
【アンデスクイーンの21】
ノーザンファーム空港牧場で調整中。
担当者の話では「坂路と周回コースでの調整を交互に行っており、周回コースではキャンター2500m、坂路では週2回2本17~18秒を消化しています。至って順調です」とのこと。現在の馬体重は450キロ。
【ラストグルーヴの21】
馬体重:451キロ
ハロン18秒、ハロン17秒と2本時計を出す日も設けた坂路調教、周回コースにおける2500mのキャンターといったメニューを意欲的にこなしています。もう少しトモをしっかりと使えるようになれば、より中身の濃い走りとなってくるはずですが、身のこなしは素軽く、身体全体を上手に使うことが出来ています。運動強度を上げていきながら、落ち着きを維持している点も、頼もしい材料。背肉が付き、胸前、トモの張りが増すなど、だいぶ競走馬らしい身体付きになってきました。
【レッドアヴァンセの21】
馬体重:449キロ
10月中旬にノーザンファームYearlingから、当場に移動してきました。現在は新しい環境に慣らしながら、馴致を進めている段階。人を乗せてのダクもおこなっています。身のこなしに柔軟性があり、動きは伸びやか。母父ディープインパクトの特徴が、強く出ている印象もあります。馬体も順調に成長中。全体的に肉付きが良くなり、程よい丸みが出てきました。毛艶が良く、体調も万全ですが、遅生まれということもあり、じっくりと進めながら、素質を開花させていく方針です。
【カルティカの21】
馬体重:458キロ
口の中を怪我したこともあり、一旦、休養期間を設けましたが、順調な回復を示し、調教を再開。現在は坂路に入り、ハロン19~20秒の時計を出しているほか、周回コースにおけるキャンターをおこなっています。まだ集中し切れていない面もありますが、動き自体はしっかりとしていて、伸びやかさも保持しています。普段はピリッとしたところを見せるものの、乗り役の指示には従順。菊花賞を制した半兄アスクビクターモアに続けるよう、中身の濃いトレーニングを重ねていきます。
【ヴゼットジョリーの21】
馬体重:465キロ
両前、特に左前肢蹄冠部の様子を見極めながら、馴致を進めています。現在はロンギ場でのドライビング、背慣らしをおこなっていますが、歩様に大きな問題はありません。ブリックスアンドモルタル産駒には、身のこなしの良い仔が多いのですが、この馬も柔らか味と力強さを兼備した、上々の動きが出来ています。気性は強い方ですが、冷静さも持ち合わせていて、人の指示にも素直に従ってくれます。しっかりと飼い葉を食べ、毛艶、張りも良好。体調の良さを維持している点は、心強い材料です。
*****2歳馬*****
【マランジュ】
こちらへ移動して1ヵ月ほど経過しましたが着実に心身の良化がうかがえ、入厩態勢は整ってきました。現在、周回コースではハロン22秒ペースで4周、その後の坂路コースではハロン17秒で1本駆け上がることが主体のメニューです。また、この中間からはさらに調教のピッチを上げ、坂路コースで週2日、ハロン13~15秒の速めキャンターも課しています。まだ馬体に緩みがあり、今後の成長がさらに期待されますが、まずはゲート試験の合格を目指して今月上旬ごろの入厩を目指す見通しです。最新の馬体重は424kgです。
【ファントムシーフ】
チャンピオンヒルズで調整され、11月2日の検疫で栗東・西村真幸厩舎に帰厩しています。西村調教師は「じっくりとチャンピオンヒルズでは調整してもらい、前走後の馬体のケアと成長を促す程度の運動で進めてもらいました。今日戻った感じはとても良い雰囲気で、程よく余裕もあって、予定通りの状態で帰厩してくれたと思います。あとは、トレセンでじっくりと時間を掛けて進めます」とのことです。今後は、12月28日中山、2歳オープン・ホープフルステークス(GI)・芝2000mに福永祐一騎手での出走を目標に進めていきます。
【パレルモ】
KSトレセン内森本スティーブルで調整されています。中間も、屋外ダート馬場にて普通キャンター3000mと、週に2回700m坂路で終いを1ハロン15秒までペースを上げて乗られています。川俣場長は「中間も、ペースを上げた反動もなく、問題なく乗れています。坂路では最後止まらないくらいの手応えで、今日は14-14くらいのペースを余裕で上がってきました。ひとつ気になるところは、乗り手がハミを弄ったりすると嫌がって走りがバラけることがあることですが、逆に、乗り手があまりプレッシャーを与えず、気持ちよく走らせてあげると、とても良い走りをします。普段も全く悪さをすることもなく、こちらにいる2歳の中では一番の優等生ですよ。そろそろ入厩の声がかかると思いますので、しっかり準備していきます」とのことでした。2日計測の馬体重は453キロ。
【ミラクルティアラ】
この中間も順調。11月20日(日)阪神・2歳未勝利(ダ1400m・牝)に向けて調整中。
11月2日、加用調教師からは「2週前になりますので本日坂路で時計を出し、4ハロン54秒5、ラスト12秒4を計時しました。新馬の馬との併せ馬で、相手に合わせる形で登坂し、動きは良かったと思います。変わり無く順調にきていますので、このままレースに向けて進めます」との連絡が入っている。
【ドゥラチェレステ】
現在はウォーキングマシン1時間とトレッドミルで調整しています。担当者は「今月下旬以降はトレッドミルも併用しながら運動を進めていますが、脚元が浮腫むことは少なくなってきて改善が窺えます。馬体重も増加傾向にあるように、ようやく体調が上向いてきたようです。あとは乗り出してみて浮腫みの症状が出なければといったところかと思うので、近日中にまずはロンギ場で試し乗りをおこなう予定です」と話していました。
【ルージュメイベル】
北の角馬場運動後、ゲート練習。
小島調教師「今週もゲート練習中心の調整です。先週の金曜に練習してことで、ゲートを理解してくれたようで入りも駐立もスムーズでした。今日は通常ゲートから発馬させてみましたが、もの凄く速いというわけではないものの、出る気にはなっていました。内容自体は良かったですし、順調にゲートを覚えてきています。牧場にいた時同様に舌を縛っていますが、走っていても舌が出てしまいますが、それが悪さをしている感じはありません。明日もゲート練習して、内容次第では金曜にも試験を受けようと考えています」
【レッドルヴァンシュ】
馬体重:526キロ
引き続き坂路中心のメニュー構成で進めています。現在は週1回ハロン15~16秒ペースで2本、週1回はハロン16秒ペースで2本、週1回はハロン17秒ペースで2本といった調整内容。速いところで負荷を高めていくのではなく、現在はハロン15~17秒ほどのペースでしっかりと本数を重ねて基礎強化を図っていくイメージで進めています。この中間もトラブルなくメニューを継続できているように、左前肢の状況や体調面に不安はありません。まだ、後駆の推進力が不足している印象も受けますので、そのあたりも意識しながら11月中のハロン14秒台移行を目標に乗り込んでいきます。
【ルージュアテナ】
馬体重:490キロ
引き続きウォーキングマシンでのメニューをおこなっています。定期レントゲン検査では良好な経過を確認することができていますが、ダクをさせた際には庇うような歩様を見せます。トレッドミルへのメニュー移行については、次回の検査結果とダクでの歩様の状態を確認した上で判断していく考えです。飼葉量の調整はしていますが、食欲は安定しており馬房の中でも落ち着いて過ごすことができています。
*****3歳馬*****
【レッドモンレーヴ】
運動のみ。
蛯名正調教師「ここまで様子を見ていますが、今のところ爪も問題なく相変わらず元気もいいですよ。競馬が終わった当日はさすがに少し疲れた様子も見せていましたが、飼い葉も食べていますし、ガクッときた感じではないですね。ひとまず何もなくて安心しているところです。だいぶ芯が入ってしっかりしてきたとはいえ、まだ色々弱いところもあって本当に良くなるのは先かなと見ていることもあるので、この先も様子を見ながら慎重にやっていきますよ。今のところこのまま在厩で立ち上げていく予定にしていて、次は5回東京3週目の秋色Sを視野に入れています。騎手も話していましたが、走りたい気持ちが強いので現状はマイルあたりで競馬を覚えさせた方が良さそうですしね。川田騎手は先約があるということなので騎手に関しては調整中です」
※11月19日(土)東京10R・秋色S(3歳上3勝クラス・芝1600m)を予定。
蛯名調教師「会員の皆様おめでとうございます。長らくお待たせしてしまいましたが、復帰戦から結果が出てホッとしました。爪のこともあって坂路中心でやらざるを得ず、正直まだ少し重かったとは思いますが、あの勝ち方ですからね。力が上だったということでしょう。引き継がせていただいた藤澤先生の冠レース。もちろん勝ちたい気持ちはありましたが、モンレーヴもそのあたりを分かって頑張ってくれたのかもしれません。川田騎手には早めに先頭に立つとソラを使うという点だけ伝えておきましたが、あまりに反応が早くて騎手が抑えるくらいのところもありましたね。とにかく走りたい気持ちが強いので、今後はもう少し抜くことも覚えて欲しいということでしたが、今日は休み明けでもありましたからね。川田騎手もどうしてもこのレースは勝ちたかったと話していたように、関わった人間の気持ちも後押ししてくれたかもしれません。藤澤先生にも喜んでいただけましたし、ひとまず今日のところは良かったです。爪のこともあるので戻っての様子を見てからにはなりますが、いけそうなら年内にもう一戦して来年に繋げていきたいと考えています。今日の勝ちっぷりならまだまだ上を目指せるでしょうし、今後が本当に楽しみになりました」
【ルピナスリード】
チャンピオンヒルズで休養しています。2日現在、ウォーキングマシン運動を朝夕60分ずつ行われています。スタッフは「年内は完全休養との事ですし、まだ競馬会から来年の番組自体が発表されておらず、目標のレースも決まっていないとのことですので、今はしっかりと休ませてあげようと思います。吉岡調教師からも『まずはしっかりとレースの疲労を抜いて、身体のケアをお願いします』と指示されています」とのことでした。2日現在の馬体重は464キロ。
【ラッキーガブリエル】
松風馬事センターにて、引き続き舎飼で休養中です。後藤場長は「先週末のレントゲン検査の結果でも問題はなく、経過は順調です。今月末のレントゲンでも異常がなければ、そろそろ曳馬やウォーキングマシンから動かし始めたいと考えています。長い間舎飼していると疝痛を起こす馬も多いので、気を付けていますが、今のところは体調に問題はなく、元気に過ごしています」とのことでした。
*****4歳馬*****
【ブランメイユール】
阿見トレーニングセンター内チェスナットファームで調整されています。中間も、屋外ダート馬場にてハロン20秒のキャンターを3000m乗られています。牧場スタッフは「引き続きしっかり乗り込んでおり、順調です。体調面も問題ありません」とのことでした。
【ワイドアウェイク】
この中間も順調。11月19日(土)阪神・3歳以上1勝クラス(ダ1800m・牝)に向かう予定。
2日、加用調教師からは「状態も安定していて、この中間も変わりはありません。阪神3週目に向けて調整していきます」との連絡が入っている。
【ソニックムーヴ】
転入先は美浦・伊坂重信(イサカシゲノブ)厩舎に決定いたしましたので、お知らせします。
松風馬事センターで調整され、本日11月2日(水)に入厩しました。
【スノークォーツ】
現在は舎飼されています。担当者は「馬房内の生活でストレスが溜まってきたのか、ここ最近はやや煩い素振りを見せています。外へ出るにはまだしばらく辛抱が必要でしょうが、それ以外で気になるところはなく、飼い葉食いも良好です」と話していました。
【レッドアウレア】
担当スタッフ「明日(木)の検疫が確保できたとのことで、今晩トレセンへ向けて送り出します。先週末は坂路で3ハロン39.7-12.9のタイムをマーク。ほぼ予定通りの時計で、手応えにも余裕を残して駆け抜けていきました。予定よりも少し早めの帰厩にはなりますけど、休養期間が長いですからね。レースへ向けて厩舎で感触を確かめながら進めていってもらえるのはいいと思います。順調に本数を重ねていくことができて、だんだんとネジも締まってきたところ。帰厩後、どんな感じに出走態勢が整っていくか楽しみです。休養期間は長いですけど、初勝利の内容からもクラス上位のポテンシャルは明らか。去勢の効果も見込めますし、この馬本来の走りさえできればという気持ちです。トレセンでも平常心で頑張ってもらいましょう」
【レッドレジェーラ】
角馬場後坂路1本。
古賀慎調教師「先週一杯様子を見てきましたが大きなダメージもなくトモの感じも変わらないので徐々に立ち上げてきています。今日は坂路を15-14くらいで上がりましたが、走りのフォームやバランスも問題なさそうでしたね。前走も重い感じはなかったので、体つきはそう変わりませんが、使ったぶん締まりが出てきてシャープになってきた感じはします。脚元も問題ないですし、前回同様トモをしっかり治療していけば続けて使える状態だと思いますよ。次は距離を伸ばして前に行く競馬をさせることも考えていますが、長い距離だと集中力的にどうかということもあるので、そのあたりも考えながら使うところを決めるつもりでいます。再来週の福島のどこかで使うつもりでいますよ」
*****5歳馬*****
【エクストラノート】
★10/29(土)新潟・3歳上1勝クラス(ダ1800m・若手)原優介騎手 結果:優勝
「ありがとうございました。この前残りの展開を差し切った内容は良かったと思います。レースを重ねるごとに着実に力を付けていますよ。原君もエクストラノートを手の内に入れたようで落ち着いた騎乗でしたね。レース後は『大分自分の形が確立されてきました。今日はいつもより平常心で臨めましたし、発馬で躓いたものの脚質的に特に問題ありませんでした。直線も地力を示すような脚を使ってくれたので昇級しても楽しみです』と話していました。目論見通りしっかり勝って休養に入れますし、立派な馬です」(加藤和宏調教師)
【モンストルオーソ】
現在は坂路2本を18秒ペース(週1回は15秒ペース)のメニューで調整しています。担当者は「両前球節部は完全にスッキリとはいかないまでも、この中間も落ち着いた状態を保っていることから、28日(金)には坂路2本目を15-15程度で上げています。その後も脚元は特に変わりありませんし、だいぶ動きも良化してきたため、来月上旬には本州の育成場へ移動させる予定です」と話していました。
【レッドエランドール】
角馬場後、坂路1本。
坂路
レッドエランドール 55.5-40.1-25.7-12.4 馬なり
クレド 55.1-39.8-25.6-12.5 馬なり
田中克調教師「ずっと注意して状態を見ていますが、どこといって歩様に気になるところもないので今日は坂路で追い切ってみました。坂路で55くらいだったのでこの馬としては楽に動ける範囲で、実際に余裕を持って動けてはいるのですが、どうももうひとつ雰囲気が良くない感じがありますね。この馬らしい活気というか元気の良さが見られず、変に落ち着き過ぎているところがあるのが気になるところではあります。少し楽をさせてからの立ち上げ1本目ということもあるかとは思うので、明日以降の状態もよく見ながら進めていきたいですね。週末まで様子を見て、来週には間に合わないとなった場合は予定を延ばすことも考えています。体はもちろんですが、気持ちの面も注意しながら見ていきます」
*****6歳馬*****
【レッドクレオス】
乗り運動後、坂路下でダク、その後坂路1本。
坂路 内田J 55.3-40.4-26.1-12.5 馬なり
助手「今日は坂路で追い切っています。内田騎手に乗ってもらいましたが、息遣いも良くて動きも問題なさそうだったということでしたよ。この時期は体調がいいのか寒くなってきた割に毛艶も良く動きにも活気があります。トモもいつもと変わりなくという感じなので、ここまでは順調と言っていいと思います」
蛯名正調教師「硬さもなく馬の状態としてはここ最近では一番いいくらいだと思います。年齢的に大幅な変わり身とまではいかないですが、前走くらいの脚が使えれば十分勝負になると思うのでこのままの雰囲気で競馬まで持っていきたいですね」