*****1歳馬*****
【コウヨウルビーの21】
10月中旬現在、谷川牧場第一分場で馴致中。9月下旬から、エボルブ2、エボルブ3を含む牝馬グループで馴致を開始したが、やや敏感なところを見せているため、10月中旬現在、騎乗馴致にはまだ移行せず、時間をかけて馴致が行われている。スタッフは「現4歳の兄ウエストンバートにとても良く似た性格で、馴致の過程でビビりなところを見せて、しかもこちらは牝馬なので、拗らせないように、今はエボルブ2やエボルブ3とは別メニューで、馴致は時間をかけて丁寧に進めています。乗り馴らしはまだ開始していませんが、その甲斐あって、徐々に馴れてきた感じがありますよ」とのことだ。10月15日時点の馬体重は480キロ。
【ルパンⅡの21】
引き続き谷川牧場第一分場で調整され、10月7日にBTC近郊の西舎共同育成場へ移動して、BTCで調教を開始した。10月中旬現在、BTCの屋内1000mウッドチップ坂路1本をハロン18~20秒程度で乗られている。スタッフは「背中の感じなど、やはり素質は感じますが、まだトモがかなり緩いですし、体力的にも、現状はまだこれからといったところです。あと、現時点ではファントムシーフとはタイプ的には違う感じで、父の産駒らしく、より距離が長い方が良さそうな印象を持ちました」とのこと。姉ルピナスリード、兄ファントムシーフの活躍も頼もしく、本馬への期待も膨らむところだ。10月15日時点の馬体重は480キロ。
【マリーンウィナーの21】
10月中旬現在、梅田牧場で夜間放牧されている。中間は全体に牝馬らしい丸みが出て、脾腹の辺りがドッシリしてきた。5月末生まれで成長の余地はまだまだあるが、秋になり一層活気が出て、柔らか味のある脚捌きと身体を使った大きなストライドから繰り出すバネの利いた動きが目立つ。梅田代表は「身体がひと月で約20キロ増えているように、この中間は背丈が伸びて、順調に成長しています。と同時に馬の性格が強くなり、より姉に似てきましたね。気持ちの強さが姉の競走生活を支えたので、本馬も楽しみです。この後は馬房が空き次第、キタジョファームへ移動します」とのことだ。10月20日の馬体重は438キロ。
*****2歳馬*****
【スマラグドス】
9月30日よりグリーンウッドTで調整中。
担当者の話では「こちらに来た後も問題は無く、馬場コース2000mと坂路1本17-17のメニューで乗り出しています。以前に比べると大分ピリッとしたところが出てきて、レースを一つ使ったことで少し雰囲気も変わったように感じられます。レースから逆算して帰厩の声がかかると思いますので、良い状態で送り出せるよう進めていきます。牧場到着時の馬体重は468キロでした」とのこと。
西園調教師からは「リフレッシュした良い状態で調整を進めることが出来ているようです。予定のレースに向けてそろそろ帰厩させる予定です」との連絡が入っている。
【ウィズアットダンス】
「現在はダートコースでダクとハッキングキャンターで3000m(20秒ペース)のメニューで調整中です。体重が増えてきたように、体調面は良好。少しずつですが調教量を増やしながら進めています。ここまで順調にきていますし、ここから引き締めていきたいので、来週には坂路入りもさせていく予定。帰厩に向けてしっかり負荷を掛けていきます」(担当者)
【フェミナフォルテ】
現在は馬場3周(ハッキング)のメニューで調整しています。17日(月)から騎乗を開始しました。1週間ほどウォーキングマシンのみでの運動だったこともあってか、馬装からかなり力んでおり、騎乗後に馬場へ向かう馬道でもソワソワした面を見せながら歩いていました。こちらの環境などに慣れてくれば問題ないでしょうが、まずはゆっくり進めていきます。
【ルージュメイベル】
担当スタッフ「状態面や動きに問題はないので、今週から坂路での15-15を開始しました。馬場に出すと頭を上げて気の悪そうなところを見せるのですが、ピリピリして余計な動きをすることもあって背腰がカチカチ。ケアしながらでメニューを進めていくことに支障はないとはいえ、落ち着いて人間と協調してくれるといいのですが。稽古の動きからは、もう少しパワーが欲しいかなという印象も。早ければ来週にもトレセン移動といった話もありますので、そのあたりも意識して進めていきますが、メンタルのことを第一に無理のないメニューで送り出しの準備をしていくのがよさそうです。お母さんのレッドミラベルも気性面に難しさのあるタイプでしたが、ステイゴールドの血がそうさせるのかもしれませんね。今後もこのあたりを上手くコントロールしていけるかどうかがポイントになってきそうです。今週末も引き続きハロン15秒ペースでの調整を予定しています」
【レッドシュヴェルト】
馬体重470キロ
今週も坂路で14-14のペースで乗っています。動きを見てもこのペースの調教は板に付いてきて、手応え十分の軽快なフットワークを見せてくれています。上がりの息もしっかりしており、乗り込むにつれて緩さも解消してきているように思います。乗り込みに合わせて順調に力を付けていくことができていますので、この後ももう一段のレベルアップを意識しながら鍛え込んでいきます。
【レッドジャルダン】
馬体重544キロ
予定通り、今週火曜日に1本目の15-15を消化しました。15-15でも手応え良くいいバランスを保った状態で走り切っていますが、普段はスムーズに反応できなかったり集中力が続かなかったり気持ちの面に成長の余地を残した状態です。早ければ来週から13-13を始めるなどさらにペースアップする予定も、併せ馬を組むなどして気持ちを前に向ける調教を心がけていきます。
【レッドカフラー】
馬体重493キロ
今週から若干ペースアップし、ウッド坂路では4ハロン60秒ほどの時計を出しています。 だいぶフレッシュさを取り戻し、動きもまずまずといったところですが、まだ腰回りが甘く感じるため、速い時計を出しつつしっかり長い距離を乗るなどトモにパワーを付けることを重点的に取り組んでいくことになりました。明日(土)から15-14を開始するなどもう一段調教を強める予定です。
*****3歳馬*****
【ルピナスリード】
新潟11R 北陸ステークス(1着)
10月22日、新潟競馬11R、混合、3歳以上3勝クラス・ハンデ・北陸ステークス・芝1200mに出走しました。馬体重は前走から増減なしの456キロ。揃ったスタートからジワッと進み、4~5番手から。道中は手応え良く5~6番手を進み、4コーナーからジワジワ上がっていって3番手で直線へ向くと、馬場の中程から追い出して、内の5番と馬体を併せながらラスト200mで逃げ馬を交わすと、追い比べの末、最後は内の2着馬をクビ差抑えて先頭でゴールし、休み明けから2連勝でオープン入りを決めました。
団野大成騎手 レース後コメント
「スピードがあって1200mでも問題ありませんでした。ただ、道中トモを滑らすようなところがあったように、まだまだ幼く、身体も成長段階ですね。直線で手前は替えなかったのですが、2着馬は絶対に交わせるなと感じるくらい手応えは余裕がありました。あとは外から飛んで来る馬だけ注意すれば良いという位でした」
吉岡辰弥調教師 レース後コメント
「距離短縮も問題なくクリアしてくれました。純粋に強かったと思います。前走後に池添謙一騎手が『走りのバランスがまだ…』と話していましたが、今日の団野大成騎手のトモについてのコメントも一致しているので、そういったところを確認出来たのも良かったです。これからまだまだ成長してくれそうです。課題がありながらこの結果ですから、楽しみです」
【ダイヤモンドフジ】
21日、田中一巧調教師から「本日のゲート検査(ダ1,400㍍)に下原騎手で臨み、1分31秒で2着入線しました。装鞍所までは大人しかったのですが、馬場入場後は雰囲気がガラット変わりました。スタート後は2番手から進み、直線でB2クラスの馬を交わせそうな手応えでしたが、最後まで交わせませんでした。本日の馬体重は464㌔。
下原騎手からは『直線で追い出すと耳を絞っていました。少し気難しい面があることを事前に把握できて良かったです。距離は1,400㍍ぐらいまでかもしれません』との話でした。
レースまでに、鞍上と競馬の運び方を話し合っておきます。11月の1~2週目を目標に調整を進めていきます」との連絡があった。
【グロリアスヒーロー】
この後は福島県・ノルマンディーファーム小野町で調整を進めることになり、昨日20日(木)に移動しました。
現在はウォーキングマシン30分のメニューで調整しています。輸送熱などの異常もなく、無事到着しています。もう少しの間はマシンでの軽め運動のみにとどめて、疲れが取れれば騎乗を開始する予定です。
【ジュレップグラス】
「来週の開催2日目、10/26(水)名古屋・C19組(ダ1500m)での出走を予定。担当厩務員の工夫もあって、この中間は落ち着いてくれています。前走が2ヵ月半ぶりの実戦でしたが、ひと叩きとなって上手くガスも抜けて、いい雰囲気をキープできていると思いますよ。上積みも見込めそうで、当地2戦目の変わり身に期待しています」(藤ケ崎一人調教師)
【ルージュエクレール】
馬体重454キロ
今週も周回コースでダク、ハッキングでの軽めの乗り込みを継続。引き続き週1回は15-15のペースで坂路を1本乗っています。速いところにいっての動きには躍動感があり、フォームなどバランス良く動くことができています。息遣いも良好で今のところ不安なく調整できていますので、来週はメニューの変更も考えていきたいと思います。
*****4歳馬*****
【ワイドアウェイク】
今週の10月22日(土)阪神・3歳以上1勝クラス(ダ1800m・牝)に鮫島克駿騎手で出走し3着。
加用調教師からは「久し振りにこの馬の競馬が出来ました。スタートが上手くなったので、積極的に運べるのが良いですね。直線で一瞬先頭に立つ脚を見せ3着に粘ってくれました。権利が取れましたので、問題がなければ相手関係や頭数を見て続戦したいと思います」との連絡が入っている。
【ルージュアドラブル】
国枝調教師「馬体重は大きく減っていましたが、トレセンにいた時からはそこまで減っていなかったので、状態は悪くなかったと思います。スローペースだったので楽に追走できていましたし、脚も溜めることが出来ていましたが、相手が強かったですし、直線でも人気馬に外から来られて最後は気持ちも切れてしまったようです。前回は短い距離、今回は1800mと色々試しているものの、上手く噛み合わず結果に繋げることが出来ず申し訳ありません。ここまでの結果を見て、今後につきましては関係者で協議して決めさせてもらいます」
【レッドレジェーラ】
古賀慎調教師「輸送でも減らなかったですし、いい体で競馬にいけたと思います。パドックでは小走りになったりしてトレセンにいる時よりは気が入っている感じでしたが、あのくらい気があっていいですし、入れ込むほどではなかったですからね。東京にいたので騎手とは話せていないのですが、スタートから一歩目も出てくれたので、もう少しポジション取りにいってもよかったかもしれません。見ている限り芝の走りは悪くなかったですし、あれだけ溜めれば当然とは言え最後に脚は使っていますからね。今日の感じを見ると芝の中距離でも対応してくれそうな気はします。また騎手には以前との違いなど聞いてみますが、そこが良くなっているようならもっとやれていいはずですよ。バランスのいい馬体をした馬で、調教の動きもいいように能力はあるはずなので、それを発揮できるように試行錯誤していきたいと思います」
【ソニックムーヴ】
18日(火)に松風馬事センターに移動しました。
「現在は1時間のウォーキングマシンの運動をおこなっています。弱さのある脚元ですが、右前の球節に若干の張りこそあるものの、大きな問題はありません。レース後まだそんなに時間が経っていませんし、佐賀からの輸送もあったので、今週いっぱいは回復期間に充てるつもり。様子を見ながら今後のことを考えていきます」(担当者)
【レッドアウレア】
担当スタッフ「先週末は坂路で3ハロン43.0-13.3のタイムで登坂。今週は42.5-12.6と時計を詰めて1本やっています。徐々に調整ピッチが上がってきていますが、注意すべき爪の状態に異常はないですし、1本ごとに動きには迫力が加わってきているように感じます。馬体重は509キロと少し増えましたが、体つきが良くなってきて、いい具合にネジが締まってきました。トレセンには11月中旬頃に戻すイメージで進めていますので、この調子で乗り込みを重ねながら態勢を整えていければと思っています。馬場状態を見てから判断しますが、今週末は3ハロン40秒前後のところを予定しています」
*****5歳馬*****
【ルヴァンヴェール】
10月22日(土)阪神・3歳以上2勝クラス(ダ1,200㍍)に坂井瑠星騎手で出走し13着。
竹内調教師から「道中で埒沿いを走れればもう少し上の着順になったかもしれませんが、1分10秒台では掲示板は難しかったかもしれません。
坂井瑠星騎手からは『道中は揉まれない位置から競馬を進めましたが、4コーナーで手応えが苦しくなった時に他馬と接触する不利もあって後退してしまいました』との話がありました。この後は、馬場が重くなる暮れの開催を目標にします」との連絡があった。
【エクストラノート】
「ここまで3回使ってきましたし、今回もしっかり脚を使ってきたのでレース後の反動を心配しましたが、大きなダメージもない状態。ここまできたら新潟開催中で決められたらと思い、中1週でもう一回出走させることにしました。しっかり脚を溜めれば最後は必ず伸びてきてくれますが、どうしても展開に左右されてしまう面はあるところ。ただ、こういう競馬を続けていけば今後に繋がってくるはずですよ。それにチャンスもかなり近くなってきていると思います。来週の若手騎手限定戦か一般戦を原騎手で予定しています」(加藤和宏調教師)
*****6歳馬*****
【リーピングリーズン】
「クビ差でもぎ取った勝利。展開が味方してくれた感もありましたが、本当によくぞ差し切ってくれました。今朝から馬場入りを再開しています。気持ちが入り過ぎている印象ですので、少しガスを抜いてあげるため、週明けまではゆったりと乗っていきたいと思います。今回の1着で、11/03(木)盛岡・OROカップ(重賞・M1・芝1700m)の地元出走枠8頭にギリギリ滑り込めたかなといったところ。前々走のいしがきマイラーズの1~3着馬は当然のことながら出走してきますし、残り5頭の枠が狭き門になるはずです。ただ、ここまできたら行かない手はなく、まずはOROカップ一本に目標を設定して仕上げていきましょう」(櫻田康二調教師)
*****7歳馬*****
【レッドヴェイロン】
馬体重525キロ
先週の金曜日に入場しました。厩舎サイドから聞いていた通り歩様には硬さが目立ちますが、気持ちの面を含めて大きなダメージは見られませんので、マシン運動を経て月曜日からトレッドミルでのメニューを開始しました。ダク500m、ハッキング2000mといった内容ですが、だいぶ硬さも解消。脚元など稽古後の状態に気になるところはありませんので、今週末から騎乗運動に移行しようかと考えているところです。来週のメニューについては跨ってみた感触で決めようと思っています。
*****8歳馬*****
【アナザートゥルース】
この後は福島県・ノルマンディーファーム小野町で調整を進めることになり、昨日20日(木)に移動しました。
現在はウォーキングマシン30分のメニューで調整しています。輸送熱などの異常もなく、無事到着しています。もう少しの間はマシンでの軽め運動のみにとどめて疲れが取れ次第、騎乗を開始する予定です。