*****1歳馬*****
【ラストグルーヴの21】
8月中旬にノーザンファームYearlingから当場へと移動してきました。環境の変化にも、すぐに対応出来たようで、現在は鞍付けまで馴致が進んでいます。身のこなしは柔らかく、歩きもスムーズ。力強さは、これからですが、現時点においても、素質の高さを強く感じさせる動きを見せています。いかにも良血馬といった、垢抜けた馬体もセールスポイント。気性は強く、急にスイッチが入るところもありますが、さほど難しいタイプでもないだけに、順調にステップを踏んでいけそうです。
【レッドアヴァンセの21】
夜間放牧を継続しながら馴致を進め、鞍付けまで来ています。放牧地では、仲間たちにも良く溶け込み、活発な動きを見せています。普段は穏やかで大人しい、扱いやすいタイプですが、馬同士では競走馬らしい闘争心を発揮する場面もあります。春先に比べ、馬体に実が入り、幅が出てきた点は心強い材料。先日、視察に来られた音無調教師からも、高い評価をいただきました。5月生まれということもあり、もう少し当場で成長を促してから、ノーザンファームへ移動する予定です。
【カルティカの21】
8月上旬に、社台ブルーグラスファームから当場に移動してきました。夜間放牧を継続しながら馴致を進めていて、背慣らし、ロンギ場におけるドライビングといった段階まで来ています。気性には、多少カリカリとしたところもありますが、人の指示を素直に受け入れてくれる賢さもあり、特に問題はありません。身のこなしは、とてもしなやかで、素質の高さを伺わせています。半兄アスクビクターモアもそうでしたが、今後、乗り込んでいくに連れ、力感が増してくるはずです。
【ヴゼットジョリーの21】
一旦、放牧制限をかけ、現在は蹄が伸びるのを待ちながら、サンシャインパドックにおける日中放牧、ウォーキングマシンでの運動をおこなっています。体調には、まったく問題はなく、飼い葉喰い、毛艶、馬体の張りも良好です。体型的には、まだ幼さも残していますが、皮膚の薄さ、筋肉の柔らかさなど、高い資質を伺わせる要素を数多く備えています。今後は、担当の装蹄師さんとも相談しながら、馴致のスケジュールを決めていく予定。成長が楽しみな、期待の高い良血馬です。
*****2歳馬*****
【ファントムシーフ】
栗東・西村真幸厩舎で調整されています。先週は、8月28日にCWチップコースにて調教助手が跨って追い切りが行われ、44.4-13.8を馬なりで計時しました。今週は、31日にCWチップコースにて、調教助手が跨って併せ馬で追い切りが行われ、81.6-66.5-51.8-37.3-12.1を馬なりで計時し、併せた相手に先着しています。西村調教師は「恐らくチャンピオンでは坂路中心で乗り込んできた事もあって、以前より前の掻き込みの方が強くなっていますが、それが後躯の推進力と上手く繋がっていない感じがしました。そこを改善するためにCWコースを中心にして乗り込んで、後躯を鍛えて、前と後ろが上手く連動するようにという意図で進めています。状態は良さそうなので、目標までしっかりと乗り込んでいけそうです」とのことです。引き続き、9月24日中京、2歳オープン・野路菊ステークス・芝2000mに福永祐一騎手での出走を目標に進めていきます。
【パレルモ】
門別競馬場・米川昇厩舎で調整されています。8月24日のレース後、状態は変わりなく、既に次走に向けて乗り込みを開始しています。米川昇調教師は「24日の競馬は、イレ込み具合はゴールドジュニアの時と比べてマシでしたが、道中、馬が進んで行かずに置かれてしまい、ラストはこの馬なりに脚は使えているものの上位陣と勝負になるところまではいけませんでした。なお、次走ですが、9月22日のサンライズカップへ向かいたいと考えており、次はブリンカーを着けて出走させることを念頭に、まずは中間の調教でブリンカーを試して感触を確認したいと思います」とのことです。今後は9月22日門別、2歳オープン・サンライズカップ(HI)・ダート1800mを目標にして進めていきます。
【スマラグドス】
入厩後も順調。
9月1日、西園調教師から「ゲート試験もクリア出来ましたので、本日CWチップコースで併せ馬の追い切りを消化しました。6ハロンから82秒2、ラスト12秒1を計時し、併せた相手にコンマ2秒程先着しました。初めての追い切りとしては上々の内容ですし、動きもすごく良かったと思います。それほど大柄なタイプでは無いので、あと2本ほど追った段階で目処も立てられそうな感触です。楽しみな馬ですし、デビュー戦はよくよく検討の上で決めたいと思います」との連絡が入った。
【ミラクルティアラ】
8月27日にグリーンウッドTへ移動。9月1日、担当者の話では「移動後も問題は無くすぐに乗り出すことが出来ており、現在は馬場コース2000mと坂路1本17-17中心のメニューを消化しています。右前肢もスッキリしていて問題無さそうですし、このまま進めていきます。到着時の馬体重は452キロでした」とのこと。
【アリアージュ】
この中間も順調。8月31日、加用調教師は「この中間も変わりなく調整を行っています。中京2週目の3日間開催時に番組がいくつか組まれていますので出走させたいと思っています。今のところダ1400mを考えています」とのこと。
9月17日(土)中京・2歳未勝利(ダ1400m)か、19日(祝・月)中京・2歳未勝利(ダ1400m)に向かう予定。
【ウィズアットダンス】
現在は坂路2本(上限18~20秒ペース)のメニューで調整しています。担当者は「この中間は雨の日が多く、体調ももう一つだったようで、馬体に蕁麻疹が出てしまいました。ただ、症状は数日で治まりましたし、その後は徐々に調子も上向いてきたようで、乗りながらも馬体重は増加傾向にあります。欲を言えばもう少し増やしたいところなので、この後も現状メニューで成長を促しつつ、来月中旬にはこちらを送り出せるよう進めていきます」と話していました。
【フェミナフォルテ】
現在は坂路2本を18秒ペース(週1回は15秒ペース)のメニューで調整しています。担当者は「持ち回りの関係で、この中間から久しぶりに本馬に騎乗しましたが、以前に比べトモに力が付いている印象を受けました。ひと頃続いていた軟便も改善されていますし、ここからもう少し身が入ってくればもっと良くなりそうな雰囲気です」と話していました。
【ドゥラチェレステ】
現在はパドック放牧をおこなっています。担当者は「26日(金)にウォーキングマシン内でバタつき、左の上まぶたに外傷を負いました。すぐに獣医に診てもらい、傷口の縫合処置をおこなっています。アブなどの虫を嫌ってバタついた可能性が高いですが、幸い眼には異常はありません。傷口が塞がるまでは一旦運動を控えて様子見していきます」と話していました。
【レッドシュヴェルト】
本日(木)ノーザンファーム天栄に到着しました。明日(金)の検疫で美浦・尾関知人厩舎に入厩する予定です。
馬体重:494キロ
現在は、ハロン13~14秒ペースを含め、週6本の坂路調教をおこなっていますが、前進気勢のある、推進力に優れた走りを披露しています。速い時計を出しながらも、馬体重が増えている点は、歓迎すべき材料。名短距離馬だったレッドファルクス産駒ですが、距離の融通は利きそうで、マイル戦でも、良い競馬が出来るタイプと見ています。本馬は本日ノーザンファーム天栄へ向けて北海道を出発。移動後のコンディションなどに問題がなければ、今週末の検疫でトレセンへの入厩が予定されています。
【レッドカフラー】
本日(木)ゲート試験に合格しました。
助手「今朝(木)ゲート試験を受験し、無事に合格することができました。入りはスムーズで駐立もジッとしていられましたし、ゲートを出てからの二の脚はなかなか良かったですよ。スピードに乗ってからの背中の感触も、やはり悪くありませんでした。このまま厩舎で調整してデビューを目指すのか、放牧に出して強化を図るのかについては、来週1本やってみてから判断することになりそうです」
【ルージュメイベル】
馬体重:454キロ
2本時計を出す日、登坂後に周回ウッドコースに入り、長めのハッキングキャンターをおこなう日を交えながら、精力的に坂路調教をこなしています。3ハロン38秒を切る時計を出しても、バテたところを見せず、飼い葉をしっかりと食べていることは、心強い材料。緩いペースで走る際のハミ受けなどの課題はありますが、走りの柔軟性、背中の感触の良さには、高い評価が与えられます。
【レッドルヴァンシュ】
馬体重:520キロ
左前肢の様子を見ながら、トレーニングを継続しています。現在はハロン16~17秒ペースの坂路調教、トレッドミルを使用した運動をおこなっていますが、脚元に問題はなく、徐々にペースを上げていけそうです。スイッチが入りやすいところもありますが、普段は温厚で、人の指示をよく理解してくれる賢さを保持しています。コンディションは良好で、馬体の張りも増してきました。
【ルージュアテナ】
本日、社台クリニックにて剥離した骨片の除去手術をおこない、無事に終了いたしました。術後も患部や馬自身に異常は見られません。しばらくは舎飼で様子を見ていき、引き運動、ウォーキングマシン、トレッドミルと慎重にステップアップを図りながら3ヶ月後の騎乗運動再開を目標に進めていきます。
*****3歳馬*****
【ルピナスリード】
チャンピオンヒルズで調整されています。中間は坂路で週2日しっかりと時計を出しながら進められており、30日には吉岡辰弥調教師が来場して状態を確認しました。吉岡調教師は「しっかり夏の間休ませた事で、身体がひと回り成長してくれました。トモがパンとして大きくなったし、馬体もボリュームが出ましたね。なお、来週の検疫で帰厩を予定していますが、今週末からキャンセル待ちに申し込んでいきます」とのことでした。31日現在の馬体重は478キロ。
【ラッキーガブリエル】
松風馬事センターにて、舎飼で休養中です。後藤場長は「今後は2カ月程舎飼して、定期的に獣医の診察を受けながら様子を見ていきます。到着時468キロだった馬体重は、先週末には20キロ戻っており、今度は体重管理も大きな課題になってきますね。良く食べて身になりやすい馬なので、疝痛を起こさないように気を付けていきます」とのことでした。
【ラブシックボッサ】
8月28日申込締め切りの、9月6日(火)盛岡・オニキス賞(3歳未勝利・ダ1,200㍍)に投票し、抽選を通り丸田騎手で出走予定。
31日、伊藤大士調教師から「今週は権利持ちの馬が多くて除外濃厚でしたが、盛岡の地方交流戦に選出されました。来週のレースに向けて、今朝はウッドチップコースで併せ馬を行なっています。道中の手応えも良く、終始元気一杯な走りが出来ていました。このLuckを活かして未勝利クラスを脱出出来るように調整していきます」との連絡があった。
【ウィズザタイムズ】
31日、竹内調教師から「美浦トレセン到着後にレントゲン検査を行ったところ、左前中間手根骨の剥離骨折で全治3ヵ月との診断を受けました。また、獣医からの所見もなく、患部に痛みや腫れ等は見られません。馬はレース間隔が詰まった中でも良く頑張ってくれただけに、勝たせたかったです」との連絡があった。
師とも今後の協議を行った結果、現況の成績から、一勝クラスでの展望は持ちにくいとの話があり、同馬を引退することにしました。近日中に中央競馬の馬名登録を抹消いたします。
【ダイヤモンドフジ】
9月3日(土)小倉・3歳未勝利(芝1200m)に富田騎手で出走予定。
31日、宮本調教師は「この中間も順調で、本日坂路で4ハロン55秒1、ラスト12秒6を計時しています。輸送もありますので、無理をせずほどほどの負荷をかける内容ですが、前走時よりも状態や動きは良くなっていますし、良い感じに態勢を整えることが出来たと思います。ラストチャンスの未勝利戦になりますのでぜひ頑張って欲しいです」とのこと。
【グロリアスヒーロー】
現在は坂路2本(上限23秒ペース)のメニューで調整しています。担当者は「右前球節部は腫れも引いたため、今月下旬より騎乗調教を開始しました。その後も脚元はスッキリとしていますし、元気があり余っているのか、自分からハミを取ってグイグイ進んでいきます。こちらとしてはまだ乗り出したばかりとあって、ジックリと息をつくっていきたいところ。やや集中力に欠ける部分もあるため、精神面での成長も促していければと考えています」と話していました。
【ルージュエピス】
本馬は8月27日の札幌競馬・6レース(芝1500m)に出走して11着での入線。3歳未勝利戦への出走が事実上不可能になったことを受けて、本馬の今後について関係者間で協議した結果、誠に残念ではございますがここで引退の結論に至りました。出資会員の皆様には追って書面にて詳細をご報告させていただきます。長い間、ルージュエピス号にたくさんのご声援をいただきありがとうございました。
小島調教師「レース後も特に大きな変化はなく、飼い葉もそれなりに食べています。私の勘違いで『3走成績による出走制限』を受けたわけではなかったのですが、連闘で最終週に出走するのがほぼ不可能という状況には変わりありません。これまでの成績なども踏まえて関係者の間で協議をおこなった結果、ここで引退することになりました。デビュー戦でいい競馬をしてくれたのですが、その後は思うような結果を出せず、芝・ダートを含めて色々と試行錯誤したものの、力及ばず申し訳ない気持ちで一杯です。これで引退になりますが、管理させていただくなかで色々と学んだことがありました。たくさんのご声援をいただいたことも含めて本当に感謝しております。ありがとうございました」
*****4歳馬*****
【ブランメイユール】
川崎競馬小向TC・池田孝厩舎で調整されています。8月26日のレース後、状態は変わりないですが、ここ3戦のレース振りから一旦リセットしてリフレッシュ放牧に出ることになり、9月2日に茨城県の阿見トレーニングセンター内チェスナットファームへ移動することになりました。池田孝調教師は「勿論、連戦による肉体的な疲れはある程度あるとは思いますが、それ以上にメンタル面がいい状態ではないようなので、リフレッシュ放牧に出して立て直したいと思います」とのことでした。
【ワイドアウェイク】
8月31日、加用調教師から「昨日の検疫で帰厩させ、本日から調整を開始しています。順調に進むようなら、9月18日(日)中京・3歳以上1勝クラス(芝2000m・牝)に向かいたいと思っています」との連絡が入った。
9月1日、グリーンウッドT担当者の話では「こちらでは15-15までを順調に消化し、30日(火)に帰厩しました。こちらを出たときの馬体重は529キロでした」とのこと。
【ルージュアドラブル】
昨日(水)札幌競馬場ダートコースで追い切り。
札幌ダート 71.3-55.3-40.3-12.2 馬なり
本日(木)厩舎周りを引き運動。
国枝調教師「昨日は札幌のダートコースで斎藤新騎手が騎乗して追い切りました。単走でしたが下ろしがけからリラックスしていて、道中もコントロールが利いていたようです。仕掛け所の反応もスムーズで、直線では持ったままの手応えで最後まで軽快な動きだったと思います。騎乗した斎藤新騎手は『操作性があって乗りやすい馬ですし、稽古でもいい動きをしてくれています』と話していました。やはり稽古では安定して動ける馬で、あとはレースに行って気持ちを切らさずに走れるかどうかですね。今回は距離が短縮されるだけに、スタートして間髪入れずに促して行っていいと思っています。ここで新味を引き出したいところです。予定通り、日曜札幌6R(芝1200m)に斎藤新騎手で投票します」
※9月4日(日)札幌6R・3歳上1勝クラス(芝1200m)に斎藤新騎手で出走します。
*****5歳馬*****
【ルヴァンヴェール】
31日、竹内調教師から「今週もウッドチップコースで、単走で調教を行いました。先週に引き続きコース入りし、環境に慣れたことでハミの取り方が良くなってきました。追い切りを重ねる毎に息も良化し、順調に仕上がっています」との連絡があった。
9月10日(土)中京・3歳以上2勝クラス(ダ1,200㍍)に菅原明良騎手で出走予定。
【モンストルオーソ】
現在は坂路2本(上限20秒ペース)のメニューで調整しています。担当者は「乗り出した当初に比べれば出だしの硬さも解消されてきたため、今月下旬以降は連日坂路2本を上がっています。その後も左前球節部に変化はありませんし、去勢で一旦萎んだ体も戻ってきたので、来月上旬からはもう一段階ペースアップする予定です」と話していました。
【エクストラノート】
8月31日(水)に坂路コースで4ハロン54.8-40.1-26.3-12.6を単走で一杯に追い切りました。「最終追い切りは原騎手に乗ってもらうつもりでしたが、スケジュールが合わず、うちの水沼を背におこなっています。先週までは少し時計を要していましたが、今週は馬場が重い中、一杯に追われて最後までいい走りだったと報告を受けています。入厩してからここまで1ヵ月乗り込んできましたし、まずまず態勢は整ったと思います。転入初戦ですし、去勢後初のレースとなるので、前走までとの比較ができませんが、今のこの状態でどこまでやれるか見てみるつもりです。血統的にはもう少しやれておかしくないと思いますし、まずは次に繋がるような走りをしてきてもらいたいところです」(加藤和宏調教師)
*****8歳馬*****
【アナザートゥルース】
現在はウォーキングマシン1時間のメニューで調整しています。担当者は「涼しくなるにつれて良くなる馬とあって、ここにきて毛ヅヤが戻ってきました。いい頃と比べるとまだひと息といった印象は受けますが、飼い葉食いは良好ですし、この様子なら来月上旬から騎乗を立ち上げていけそうです」と話していました。