*****2歳馬*****
【マランジュ】
この中間も週3日は直線坂路コースを3F48秒ペースで駆け上がり、そのうち2日は2本の登坂をおこなっています。その他の日は、周回コースで4000mのハッキングやトレッドミル運動で調整しています。順調に調教メニューをこなしていることにより、毛ヅヤは良化を見せています。前進気勢は旺盛ですが、騎乗者の指示を待てる柔軟さがあり、我慢も利いて効率的な調教ができています。定期的に15-15のメニューを織り交ぜていますが、問題なく対応できており、ここからさらにペースアップしていきます。最新の馬体重は428kgです。
【パレルモ】
門別12R ブリーダーズゴールドジュニアカップ(HI/JRA認定競走)(6着)
7月28日、門別競馬12レース、2歳オープン・ブリーダーズゴールドジュニアカップ(HI/JRA認定競走)・ダート1700mに出走しました。馬体重は前走からマイナス10キロの440キロ。パドックでは2人曳きで周回していましたが、発汗が激しく終始チャカついて落ち着きを欠き、本馬場入場後は、他馬が向正面を通って1コーナーのポケットに向かう中、1頭だけ右に折れて直線を通って最短距離でポケットに向かい、ゲート裏の輪乗りにも1頭だけ加わらず、馬を少しでも落ち着かせようとしていました。スタートで完全に出遅れてしまい、最後方で1コーナーへ。そのまま向正面でも殿を追走し、3~4コーナー中間から動いて、直線入り口で7番手に上がると、半ばでグイっとひと伸びましたが、最後は脚色が一緒になってしまい、勝馬から1秒8差の6着でした。
米川昇調教師 レース後コメント
「今日はパドックから終始イレ込んで、発汗もすごくて落ち着きがなく、スタートで出遅れてしまいました。ただ、最後はこの馬なりに来ています。松井騎手も出遅れがなければもっとやれていたと言ってました。また頑張ります」
【ルージュメイベル】
馬体重:460キロ
2本時計を出す日、3ハロンを38秒台で駆け上がる日も設けた週4回の坂路超調教のほか、周回ウッドコースにおける長めのハッキングキャンターを継続しています。前進気勢に優れ、テンからスピードに乗れる走りが特徴。また、背中の感触の良さも、セールスポイントとなっています。飼い葉喰い良く、活気が出てきた点も好材料。夏場に入り、右肩上がりの成長を実感しています。
【レッドシュヴェルト】
馬体重:485キロ
ハロン15~16秒、ハロン13~14秒と2本時計を出す日を含め、順調に坂路調教を重ねています。気の良いタイプでもあり、抑え気味に坂路を上がっているのですが、スピード能力が高く、自然と13秒台の時計が出ている感じです。運動の負荷を上げながら、馬体が減ってこない点も心強い材料。8月後半に予定されている本州移動に備え、トレーニングを継続しながら、体調を整えていきます。
【レッドルヴァンシュ】
馬体重:522キロ
左前繋靭帯の炎症を考慮し、乗り運動はおこなわず、トレッドミルを使用した運動を継続しています。歩様は悪くなく、脚元の状態も小康状態を保っていますが、当面は慎重に進めていく方針です。飼い葉喰いに問題はなく、肉付きが落ちていない点は心強い材料。気性面でも、落ち着きを保てています。現在は我慢の時期ですが、焦ることなく、高い資質を開花させていきたいと考えています。
【レッドジャルダン】
馬体重:508キロ
3ハロン40秒台を基本に、3ハロン37秒台に入る日も設けた坂路調教のほか、登坂後に周回ウッドコースに入り、ハッキングキャンターをおこなうメニューなどを精力的にこなしています。走り、馬体ともにパワーアップしてきて、背中にも肉が載ってきました。本馬は北海道を出発し、今朝無事に山元トレーニングセンターに入場。輸送を無事にクリアし、入場時のコンディションに異常が確認されなかったことから、グリーンウッドトレーニングへ向けて山元トレーニングセンターを出発しました。
【ルージュアテナ】
馬体重:478キロ
3ハロン40秒台で駆け上がる日も設けた坂路調教、周回コースにおける長めのキャンターといったメニューを、順調にこなしています。従来のパワフルな走りに、スムーズさが増してきた点は強調材料。走りには、まだ余裕があり、今後のペースアップにも、十分対応できると見ています。飼い葉喰い良く、毛艶、張りも上々。前後のバランスが、さらに向上するなど、馬体面の成長も顕著です。
【レッドカフラー】
馬体重510キロ。
調整は順調に進んでおり、引き続き週2回はウッド坂路で4ハロン60秒ほどの時計を出しています。徐々にトモの緩さが解消し、全体的にしっかりしてフォームも良くなってきました。ただ、乗り込むとどうしても疲労が表面化してしまうため、インディバなどでケアしながら進めていきます。
*****3歳馬*****
【レッドモンレーヴ】
馬体重527キロ。
今週も周回コースにてダク、ハッキング3600mのメニューで乗っています。引き続きペースアップは自重し、騎乗運動がメインの調整です。いいバランスで走ることができていますし、蹄についても今のところ問題ありません。ここまでは順調にきており、来週からペースアップしていくつもりです。
【ジュレップグラス】
この後はトレセン近郊の松風馬事センターで調整することになり、本日29日(金)に移動しています。
これまでの戦歴および現状を踏まえ、青木孝文調教師と協議をおこなった結果、ここで中央競馬登録を抹消して地方競馬に移籍することとなりました。
今後については一旦、美浦近郊の松風馬事センターで馬体および疲労の回復を図った後、名古屋競馬から始動し、採算性等を考慮した運用継続(規定の条件を満たした際のJRA再登録を含む)をおこないます。
「これまでと比較しても悪くない内容だったかと思います。ただ、権利が発生しない交流戦は特に結果が求められるだけに、内容だけでなくそれ以上のものをお見せするべきでした。力及ばず大変申し訳ありません。もう一戦と考える中で、直近だと8/20に組まれている芝1600mの牝馬限定戦が条件としては理想でしょう。現実問題として4節で入るかというと、例年の傾向からしても可能性としてはかなり低いのは明らかです。在厩させながら出走のチャンスを待つのも一つの手ではあるものの、最終週まで待ったとしても希望する番組に使えるかどうか。仮にいずれかの番組に使えたとしても、権利を持っている馬たちが多くそろうことでしょう。必要な節をためて再び交流戦に申込をかけても、前走交流戦を使っているジュレップグラスは出走資格の順位としては一番下となりますので選出は現実的ではありません。思う通りの出走は難しいだろうということを踏まて、クラブ側とも協議した結果、このタイミングで地方へ移籍ということになりました。今であればダメージの少ない状態で時間を置かずに動き出せますし、一度経験したダートの走りも悪くありません。ここでの決断が結果的には近道となることも大いにあるでしょう。自分の手元から離れますが、引き続きジュレップグラスの今後に期待する気持ちは変わりありません」(青木孝文調教師)
*****4歳馬*****
【ルージュアドラブル】
順調に進めることができ、テンションや体の使い方など良い方向に向いている感触がありましたので、改めてコースでのトレーニングを開始しました。角馬場でじっくり確認しながら乗ってから、フラットコースでのインターバルトレーニング。来週からの坂路入りを意識しながら、ハロン20秒ほどのペースを基本に乗っています。前後に馬を置くなどしてプレッシャーをかけてみたりしていますが、ムキになることなく辛抱してくれていますよ。前輪に頼りがちな走りを修正してきて、いまも引き続き後ろをしっかりと使うよう意識して乗っているので、ちゃんと筋肉を使ったなという感じで、稽古後はその効果からトモにいい疲労がきています。後ろを上手く使えるようになると走りもまた変わってくるので、来週から予定している坂路調教でどのような動きを見せてくれるか楽しみにしています。馬体重の計測は来週ですが、お腹まわりの感じなども良い意味で変わりません。乗り出したら無くなってしまうかと思ったんですけど、ペースアップ前の段階としてはいいですね。トモにメリハリがついてくればというのはありますが、ハリ・ツヤとも上々でコンディションに不安はありません。速いところを2~3本やって送り出すイメージで進めていきます。
【レッドアウレア】
担当スタッフ「この時期なので爪の伸び具合は悪くないのですが、次に進むにはもう少しといった状況。引き続きウォーキングマシンでの調整を継続して様子を見ています。再発のリスクを避けるという意味で、あと3週ほどは現行メニューで経過を見たいというのが獣医師と装蹄師の見解。歩様を見てもスムーズで気になる感じはないのですが、もうしばらくこのまま進めさせていただきます。馬体重は522キロです」
【ソニックムーヴ】
2勝目を挙げ、JRAへの再登録の要件まであと1勝となりました。
なお、現状の収得賞金が390万円となり、500万円を超えない範囲で残り1勝を挙げる必要があるため、ここで佐賀競馬へ転籍することとなりました。
佐賀競馬・山田徹(ヤマダトオル)厩舎への転籍が決定し、茨城県・松風馬事センターで調整することになり、明日30日(土)に移動する予定です。
「昇級初戦でしたが、森泰斗ジョッキーの強気な競馬が功を奏しましたね。大本命の相手に完封勝利。持ち時計的にソニックムーヴより速い馬が揃っていて、不安がなかったと言えが嘘になりますが、その持ち時計(1.14.3)も詰めることが出来ました。一戦毎にしっかりとした走りになって、内容に加え結果も伴ってきている印象を受けています。中央競馬復帰にリーチがかかり、まずは責任の一端を担えたのではないかと感じています。スムーズに中央に戻ることを願っています」(川島正一調教師)
【スノークォーツ】
「現在は角馬場で長めのダクと本馬場でキャンター1600mを2セット(上限20秒ペース)のメニューで調整中です。ここまで進めてきたことで、胸前付近に張り感が出てきましたが大きな問題はありません。少しずつトップラインが戻ってきて、トモの緩さも良化中。時間経過に準じて、状態、フットワークともに向上してきています。このまま徐々にピッチを上げていきます」(担当者)
*****5歳馬*****
【レッドエランドール】
馬体重498キロ。
引き続き周回コースと坂路で調整をおこなっています。先週末に再度ショックウェーブを当てて両トモの治療をおこなったところ、だいぶ硬さがほぐれてきたため、ウッド坂路ではラスト1ハロンだけ15秒ほどの時計も出しています。動きは問題ありませんし、その後も歩様の違和感を見せていないことから、明日(土)も15-15を消化予定。来週以降も週2回は強めの調教をおこなって帰厩に備えることにしています。
【エクストラノート】
「現在は屋外ダートコースと坂路を併用して、ダクとキャンター3000~4000m(17~18秒ペース、週2回は15秒ペース)のメニューで調整中です。今週も速いところを消化しながらコンスタントに乗り込んでいます。いい意味で変わりはありませんし、負荷を掛けながらも体重が増加傾向で、肉付きが戻ってきています。この状態ならトレセンでも問題なさそうで、明日30日(土)の入厩が決まっています」(担当者)
*****7歳馬*****
【レッドヴェイロン】
馬体重520キロ。
今週も周回コースにてダク400m、1000mをハッキング1本、16-16ペースのキャンター1本のメニューで乗っています。暑さにもだいぶ慣れてきたようで、動きにも覇気があって息遣いも良好です。脚元や馬体に違和感もなく、今はいい流れで調整ができているのではないでしょうか。
*****8歳馬*****
【プラチナムバレット】
「勝ち馬の粘り腰に屈した形。悔しかったですね。ただ、走破タイム(1.29.9)は当日のA2クラスの一戦よりコンマ1秒ですが、速いものでした。このまま順調にいけば、まだまだ通用するということだと思います。中1週の9回佐賀開催後半(8/04~)もしくは10回佐賀開催(8/13~)に、状態を見て向かいましょう」(山田徹調教師)