*****2歳馬*****

【マランジュ】

この中間も精力的に乗り込みを重ね、少しずつ馬体に芯が入ってきたように感じられます。直線坂路コースでおこなう週3日のトレーニングのうち、2日は2本の登坂を課しています。そのほかの日は、周回コースでハッキング4000mとトレッドミル上で適度に体を動かしています。

走りに対する前向きさが出てきた一方、気負い気味な面も出てきましたので、うまく加減しながら調教を続けています。また、毛ヅヤにも良化の余地がうかがえることから、日々の鍛錬によって代謝を活性化させ、コンディションアップや成長を後押していきたいところです。最新の馬体重は430kgです。

 

【エーピードリームの20】

馬体重502キロ。

週2回ウッド坂路で15-15を消化するなど調整は順調です。徐々にドッシリ感が出てきましたが、控えめなタイプで、もう少し自分から動くなど前向きさが欲しいところ。馬体のメリハリもまだ物足りず、筋肉が付いてくるのはこれからといった状況です。来週も同じメニューでの調整が予定されています。

 

【ウィズアットダンス】

6月1日(水)にWコースで5ハロン72.3-55.9-41.0-12.9を単走で直線強めに追い切りました。「水曜日がトレセンでの初めての追い切りとあって、最後はやや伸びを欠くところが見られました。ただ、小柄な牝馬で仕上がりは早そうですし、このままデビューまで持っていけると思うので、今週末に軽くもう1本消化して、来週半ばには函館競馬場へ移動させる予定です。馬体や気性面を考えると、滞在競馬の方がいいでしょう。6/18(土)函館・2歳新馬(芝1200m・牝)を目標に進めていきます」(和田雄二調教師)

 

*****3歳馬*****

【レッドモンレーヴ】

馬体重525キロ。

土曜日の調教後、右前の歩様に違和感があって右前の蹄を気にする素振りが見られたため、すぐに獣医師に診てもらったところ、右前の挫跖が判明しました。恐らく調教中に何かを踏んでしまったのでしょう。日曜日からここまではウォーキングマシン運動にとどめて様子を見ているのですが、歩様については良化が窺えるものの、患部は熱感と脈が打っている症状が若干見られます。蛯名調教師とも相談した結果、予定していたレースは自重することになりました。ここまで順調にきていただけに残念ですが、まずは症状の回復を優先して進めていきます。

 

【ルージュエピス】

北の角馬場で運動。

小島調教師「昨日(木)帰厩しました。今日は運動初日ということもあり、北の角馬場で軽めに乗って調整しています。テンションはそこまで高くなっていませんし、しっかりとした脚取りで動けていたと思います。出走制限の期間があと1ヶ月ほど残っているのですが、期間終了後にすぐレースを使う予定で考えているため、追い切りも週末、来週あたりから開始して状態を整えていくつもりです」

 

【ルージュエクレール】

馬体重420キロ。

先週に入場した際はレース後ということもあって気が入っていましたが、ウォーキングマシン運動にとどめて楽をさせて気が緩んだことによって疲れが表面化してきた印象。したがって今週もウォーキングマシン運動での調整にとどめています。歩様に硬さは見られませんし、飼い葉食いが良くて馬体も一気に10キロ以上増やすことができました。ひとまず今週一杯は馬体回復を優先して進めていくつもりで、来週から徐々に立ち上げていこうと思っています。

 

【ルテリブル】

5月29日(日)に坂路コースで4ハロン59.1-43.0-27.1-13.2を単走で馬ナリに追われ、6月2日(木)にはWコースで6ハロンから1.1秒追走して併せ、82.9-66.0-51.0-37.2-11.8を馬ナリに追い切りました。「今週は2歳新馬を大きく追走する形で追い切りを消化。終始楽な感じで、余裕を持って併入に持ち込んでいます。元気良く駆けていましたし、動きの感じも上向いてきましたよ。前走時よりいい感じがしますし、良い時計も出ているので、レースでもこの感じ走ってきてくれたらいいのですが。先週の段階では再来週の競馬を予定していましたが、この様子であれば来週から投票を考えていっても良さそう。相手関係や頭数を見ながら決めていくつもりにしています。なかなか入りづらくなってきましたが、一応笠松か園田の交流競走にも申し込みを入れようと思っています」(高柳瑞樹調教師)

 

【ジュレップグラス】

「この中間は坂路を中心としたメニューで調整をおこなっています。まずは坂路一本駆け上がらせることでガス抜きをしてあげて、その後は角馬場でじっくりと教え込んでいく流れ。かといって毎日同じだと飽きてしまうので、日によっては角馬場から開始してみたりと変化を与えながら。走り出しでトモがはまるのに時間を要していたのも、調教を積みながら徐々に解消されてきているのが感じられます。メンタル面もこの馬なりに安定しているといえるでしょう。来週は時計消化をおこなって想定を見ながら番組選択をするつもりです」(青木孝文調教師)

 

*****4歳馬*****

【ルージュアドラブル】

引き続きサンシャインパドックの放牧とウォーキングマシンといった内容です。マシンでの運動時間は60分。サンシャインパドックに出すときは、良い言い方をすれば元気いっぱいという感じなのですが、時間経過とともに落ち着いてきますし、馬房の中では大人しくリラックスして過ごすことができています。青草を多めにした飼葉は残さず食べてくれていますので、週末に計測予定ではあるのですが、見た目の印象からも400キロ台には乗っているだろうと見ています。こちらの環境にも慣れて、食欲も戻って体が膨らみかけてきている様子。コンディションも着実に上向いていますので、大幅な馬体増は難しいかもしれませんが、楽をさせているこの時期にある程度まで増やしていきたいところです。

 

【レッドアウレア】

担当スタッフ「予定通り先週末から坂路での15-15を開始しました。ゆったりと時間をかけてはきましたが、段階を踏んでペースアップを図ってきましたので、ハロン15秒ペースに戸惑う様子はありませんでした。息遣いなども悪くないですしね。まずはスムーズに次のステップに移行できたかなと思います。乗ってきていますが、変わらず精神面は安定。去勢の効果は大きそうですね。もちろん脚元についても不安はありませんので、この調子で乗り込んでいきたいと思っています」

 

【ソニックムーヴ】

「今週の浦和開催の2戦、5/31(火)浦和・JCSファイナルステージ第1戦(ダ1400m)と6/02(木)C1選抜馬(ダ800m)ともに抽選漏れ。特にJCSのレースに関しては賞金も高く、浦和以外の所属馬も出走していただけに余計に悔しいところですが、こればかりは仕方ありませんね。ここは気を取り直して、次に向かいましょう。3回川崎開催(6/13~)の900m戦、3回船橋開催(6/20~)の1200m戦を視野に入れています」(川島正一調教師)

 

*****5歳馬*****

【レッドカルム】

担当スタッフ「昨晩こちらに戻ってきました。レースが終わってから日は経っていませんが、入場時のチェックでも大きなダメージは確認されませんでした。使ったなりの疲れはあるかと思うので、明日以降も歩様や精神状態などを見ていき、馬の様子にあわせて動かしていきたいと思っています。先生から福島といった一応の目標も聞いていますが、状態や動きを見ながら次については相談していきたいところです」

 

【エクストラノート】

現在は馬場2周と坂路1本(18秒ペース)のメニューで調整しています。今週から坂路での調教も織り交ぜ始めていますが、落ち着いていますし、集中して調教に臨めているところ。乗り出したことで少し体重を減らしましたが、引き続き体調面は良好で問題はありません。様子を見ながら徐々にピッチを上げていく予定です。

 

【パラダイムチェンジ】

「川崎からの中1週の出走は当初からのプラン通りでしたし、それを踏まえて最終追い切りを加減しながらおこない、直前の体調は良さそうに映っていたのですが。今回は格上B2クラスとの混合戦、それにしてもの内容。レース翌日と今朝の2日間、飼い葉は完食していますが、全体的に元気がない印象で、トモの歩様の遅れも目立ちますね。ここにきての暑さがこたえていたというのが最大の敗因とみています。まずは疲労回復を図りたいと思います」(山越光調教師)

 

*****6歳馬*****

【リーピングリーズン】

「現在は内馬場でダクとハッキングを2400mの後、外馬場でキャンターを2000m(17秒ペース)のメニューで調整中です。今週からペースを上げて乗り込んでいますが、反動などもなく問題ない感じ。もういつ声が掛かっても良さそうです。尾形調教師からは『来週か再来週にはトレセンに入れたいと思います』と言われています」(担当者)

 

*****8歳馬*****

【アナザートゥルース】

現在はウォーキングマシン30分のメニューで調整しています。日中はかなり気温が上がる日もありますが、朝晩が涼しくなっている分、夏バテの兆候もなく、背腰に関しても大分疲れは取れてきた様子。この感じであれば、来週辺りから次の段階へ移行していけそうです。今のところトレッドミルから立ち上げる予定ですが、苦手そうならロンギ場から始めようと思います。

 

【プラチナムバレット】

「来週からの6回佐賀開催(6/11~)での出走を目標に、順調に調整を進めることが出来ています。蒸し暑いですが、飼い葉食いは落ちませんし、完歩も大きくなってきました。復調気配にあると思います。天候、気温、馬場コンディションと相談して、近いうちに中間追い切りを予定しましょう」(山田徹調教師)