*****1歳馬*****
【レッドマニッシュの20】
昼夜放牧を継続しながら、日中はサイドレーンを装着してウォーキングマシンで常歩運動、その後にドライビングをおこなっています。また、午後からは厩舎内で騎乗スタッフが跨って乗り馴らし中です。もうまもなく馴致場に入って、キャンターをおこなう予定です。
性格面では従順で、扱いに困ることはありません。ただ、走ることに対する前向きさはあるものの、現状で推進力が上へ逃げてしまっているような走り方をしています。トレーニングを通じて、シャープに動けるように走りを磨いていきます。
8月下旬時点の測尺は、体高153.2cm、胸囲171cm、管囲18.5cm、馬体重388kgでした。
*****2歳馬*****
【ルテリブル】
「現在はダートコースでダクとハッキングキャンターで2400m、坂路1本(17秒ペース)のメニューで調整中です。入場当初は環境が変わったからか馬っ気が強かったのですが、今週に入って徐々に落ち着いてきています。トモを中心に全体的に緩さを感じさせますし、どんどん乗り込んでいきたいところ。ただ、悪い印象はまったくない馬ですよ」(担当者)
【グロリアスヒーロー】
現在はウォーキングマシン30分のメニューで調整しています。今週もマシンでの運動をおこないながら、左前深管には水冷とレーザー治療によるケアを継続しています。その甲斐あって、だいぶ痛みも引いてきた様子。もう1週間ほど現状メニューで進めて問題がなければ、トレッドミルから立ち上げていく予定です。
【ジュレップグラス】
現在は馬場2周と坂路1本(上限18秒ペース)のメニューで調整しています。先週同様に坂路も1本上がっており、馬体重は少し減ったものの、これくらいなら許容範囲内で精神的に煮詰まっている様子は見受けられません。ハミ受けなどの課題もまだ残っていますが、まずは調教量を確保しながら体力面の更なる強化に努めていきたいと考えています。
*****3歳馬*****
【ルージュアドラブル】
この中間も調教パターンは変わらず、サンシャインパドックでの放牧後に運動という形で進めていたのですが、木曜日の朝は歩様がもうひとつで痛みもある様子でした。獣医師に診てもらったところ爪や球節などに異常はなく、腫れや熱感が確認できる箇所もないのですが、肩付近に反応があることから右脇を捻ったのだろうとのことでした。今朝は速歩だと気にする素振りを見せるものの、常歩では歩様を見てもわからないし馬も普段通り。今週いっぱいは様子を見て、運動再開については獣医師と相談しながらと考えています。それまでは周回コース3000mの軽めキャンターといった内容で運動量を増やしていたのですが、それでいて今週の計測では430キロまで馬体重アップ。好ムードのなか小休止となってしまったことは申し訳ありませんが、体のことやテンションがカギになってくる馬なので、短い期間でも楽をさせるこの期間は心身のいいリフレッシュとなるはずです。
【レッドレジェーラ】
馬体重489キロ。
周回キャンター調整を経て今週から直線走路で15-15を乗り始めました。特に問題もないので、週後半にはハロン13秒までピッチを上げました。去勢したことで肉が落ちて、気性も落ち着きすぎるほどに大人しくなっていますが、動き自体は悪くありません。この感じなら再来週には転厩先に移動できそうなので、明日(土)グリーンウッドに向けて出発することになりました。
※転厩先は園田競馬・盛本信春厩舎に決定しました。
【ソニックムーヴ】
「現在は角馬場で長めのダクと本馬場でキャンター1600mを1セット(上限20秒ペース)のメニューで調整中です。改装後も蹄は問題なかったことから、先週末よりロンジング運動で立ち上げ、火曜日に騎乗運動に移行しています。今週は雨が降ったことで馬場が締まって硬かったのですが、響いている様子もなく、このまま進めていっても大丈夫そう。脚元の状態を見極めながら、徐々に負荷を掛けていきます」(担当者)
*****4歳馬*****
【レッドカルム】
担当スタッフ「先週末は坂路で3ハロン40.5-13.0のタイム。予定通りの時計で楽々きましたが、速いところを消化しながら登坂時の手応えが良くなってきました。追突で痛めたことがあったので繋部分には保護カバーを当ててきましたが、ここしばらくチェックしてきましたけどもう大丈夫ですね。いまは保護カバーを外して調整しています。再来週あたりの移動を想定して進めていますが、メンタルも問題なく馬は元気いっぱい。今週末も40秒くらいのところを予定しており、しっかりと乗り込んで好状態で送り出せるよう進めていきます」
【レッドエランドール】
馬体重525キロ。
田中克調教師「以前から馬っ気の強さが目立ち、走ること以外の場面で余計なことに力を使ってしまっていましたし、レースでも自分でセーブするなど能力を出し切らずに帰ってくることもありました。そこで精神面の改善を図るためにどうすべきか、エランドールに携わる関係者の間で対応策を検討した結果、現級はもちろん、更に上のクラスで活躍できる馬になってもらうことや、少しでも息の長い競走生活を送って欲しいとの期待を込めて去勢することにしました。9月に入り涼しくなった今、コンディションが安定していますし、術後立ち上げやすい時季でもあるため、このタイミングとなりました。会員の皆様にもご理解いただければと思います。今後の流れとしては、来週の火曜日に帰厩し、木曜日に栗東トレセン内の診療所で去勢手術をおこなう予定。その後は放牧に出さずトレセンに在厩したまま、経過観察やレースに向けた調整を進めていこうと考えているところです」
【レッドルレーヴ】
馬体重471キロ。
今週は坂路にて14-14ペースで乗っています。全体のペースをもう一段上げてみましたが、素軽さがあって最後まで余力残しで動けています。息の入りなども問題なく、体が絞れて馬体も引き締まってきた印象。ここまでは至って順調です。
【エクストラノート】
「現在は角馬場でダクと、1100mの馬場をハッキングキャンターで1100~2200m、坂路コースを1本(17秒ペース、週2回は14~15秒ペース)のメニューで調整中です。週中に56秒を切るくらいのところを消化しています。まだ物足りない動きですが、本数を重ねる毎に良化が窺えます。トップラインにも大分肉が付いてきましたよ。水曜日に坂口調教師が来場していきましたが、『大分良くなってきましたね』と話していました」(担当者)
【パラダイムチェンジ】
「今週8/30(月)に4ハロン54.1-40.0で追い切っておきました。馬ナリで地味な時計ではありますが、大きなフットワークで力強く動けていましたね。馬体も絞まってきた印象で、7回川崎開催(9/13~)での復帰に向けて、ペースアップ成功といったところでしょうか。本番までにあと2本しっかりと追い切って、スタンバイしたいと思います」(今井輝和調教師)
*****5歳馬*****
【レッドクレオス】
馬体重482キロ。
右前の蹄は問題ないものの、先週から見られた左前膝、球節の浮腫と熱感がくすぶっている状態。それでも歩様には出ていませんし、獣医師からも騎乗運動の許可が出ているため、このまま乗り込んでいくことにしました。今週は坂路にて17-16くらいのペースで乗っていますが、動きに違和感はありませんし、覇気も十分で最後までいい走りだったと思います。上がりの歩様も問題なし。脚元のケアを入念におこないつつ、このまま乗り進めていくつもりです。
【レッドスプリンガー】
平田調教師「普段は引き続きダク1600m、ハロン18秒程度の普通キャンター2400mのメニューでジックリ乗り込んでいます。30日(月)に追い切りを消化。櫻井騎手が騎乗して5ハロン66.4-51.1-37.7の時計を計時しました。終い強めに追いましたが反応は決して悪くなく、良化が窺えますね。騎乗した櫻井騎手によると、『歩様は以前よりスムーズになっていますし、今日の動きも決して悪くありません。あと1本追い切りを消化すれば、レースには間に合うのではないでしょうか』とのこと。引き続きジックリ乗り込み、直前に速いところを1本やってレースに臨むことになりそうです」
【カグラヒメ】
現在は馬場3周(ハッキング)のメニューで調整しています。体調面は良さそうですし、暑さのピークも過ぎて馬にとっても楽な気候になってきたため、予定を前倒しして今週からトレッドミルで立ち上げ、9月1日(水)より騎乗を開始しました。トレッドミルはスムーズにこなせていたものの、コースだとややテンションが高いようですが、これはいつものことなので、このまま徐々に進めていきます。
*****6歳馬*****
【ラヴノット】
この後はトレセン近郊のブルーステーブルで調整することになり、昨日9月2日(木)に移動しました。
「いかにも初出走という感じのレースになりましたが、練習通り飛越は上手でしたし、いい経験になったと思います。あとは道中の緩急が利くようになれば、前進できそう。ゲート練習からレースまで一気に来ましたし、2戦目で中山のようなタフなコースを走るメリットはないので、ここで一息入れたいと思います。そんなに疲れも見られないので、次は5回新潟開催(10/09~)での出走を目指していくつもり。育成場では緩めないように乗っていってもらいます」(小西一男調教師)
【ブリリアントリリー】
「前走は8枠14番の大外でしたが、明日は1枠1番の最内。そのうえ8頭立てですから、前走以上に競馬は進めやすいでしょう。B3クラスに昇級も、前走の内容から本命サイドに推されると思いますので、あとは出し抜けというか足元をすくわれないよう気をつけるだけです。そうすれば連勝の可能性は十分に高まるのではないでしょうか。明日の実戦を控え、今日はキャンターで息を整える感じでサッと流しただけですが、太鼓判を押せるデキですよ」(林幻調教師)
【ヴァイスブリッツ】
「現在は馬場でダクとハッキングを4000m(上限20秒ペース)のメニューで調整中です。今週に入って、両前脚の深管部は触診反応を見せなくなりましたし、歩様も問題なくなったので、軽めのペースで乗り込みを開始しました。入場時こそテンションが高かったのですが、今は落ち着いていて、普段の調教でも手綱を緩ませて楽に乗れているほど。当面はリラックスさせながら進めて、少しでもいい状態で厩舎に返したいと思っています」(担当者)
*****7歳馬*****
【アナザートゥルース】
ノルマンディーファーム小野町で調整され、9月2日(木)に帰厩しました。
「前走後は牧場でゆっくりと立ち上げてもらい、時間をかけた甲斐あって今夏は暑さにバテることなく調整が進められました。今朝からさっそく坂路コースを2本登板。ハロン18秒ほどの軽いペースではあるものの、力強い脚捌きで身体の使い方も良かった。だいぶいい頃のアナザーの雰囲気が戻ってきた印象を受けます。このまま順調にペースアップしていければ。ひとまずは今週末に金沢・白山大賞典(Jpn3・ダ2100m)への申し込みを行い、その選出結果を受けて次走プランを定めていくつもりです。JRAの出走枠が4つしかない日本テレビ盃は厳しい状況も予想できますし、10/02(土)中京・シリウスステークス(G3・ダ1900mハンデ)まで考えていきましょう」(高木登調教師)
【プラチナムバレット】
「改めて永森大智ジョッキーと話しましたが、集中力の持続という点において、こちらの1900m戦は若干長かったよう。『一気に全体のペースが上がる勝負処の3コーナーでフワッとしてしまって、これまでの4戦では見せることはありませんでした。マイルがベストかもしれません』とのことでした。本日9/3(金)に状態確認のため、キャンター3000mの終い2ハロン15-15をおこないましたが、至って問題は見当たりませんので、7回高知開催後半(9/11~)もしくは8回高知開催前半(9/19~)での出走を予定したいと思います。次走は自己条件の一般戦となりますので、前走のリベンジをきっちりと果たしたいですね」(雑賀正光調教師)