*****2歳馬*****

【ソニックムーヴ】

現在は馬場2周と坂路1本(上限20秒ペース)のメニューで調整しています。とにかく大人しい馬で、扱いに困ることはありません。調教も集中して取り組めています。体力的にも問題はなさそうなので、先週末からは坂路も1本登坂。まだまだ冬毛が長く中身もこれから詰まってくる段階ですが、飼い葉食いはいいですし、これから暖かくなるにつれて調子も上がってくると思います。基礎体力を強化すべく、しっかり乗り込んでいきます。

 

*****3歳馬*****

【エルバルーチェ】

320(祝・金)中山6R・芝2200m戦に田辺騎手54kgで出走し、馬体重は448(-2)kgでした。

レースでは五分のスタートから促されると、行き脚がついて先行、そのままハナに立ちました。道中は1馬身のリードでレースを引っ張りましたが、向こう正面で外から早めに動いてきた馬の影響で、3コーナー手前から競られる苦しい展開になりました。それでもほかの先行勢が脱落していくなか粘りを見せましたが、さすがに坂の上りで後続に交わされてしまいました。最後は勝ち馬からハナ、1馬身1/2差の3着に惜敗しています。

田辺騎手は「スタートを上手く決めて逃げる形になりましたが、人気を背負っていただけに外からのプレッシャーが厳しかったです。勝ちにいく競馬をした結果、最後は苦しくなってしまいました」と肩を落としてコメントしています。

また、小島調教師は「騎手も言っていた通り今日は早めのプレッシャーがきつかったですね。この馬自身もスパッとキレるタイプではないので、すこし分が悪くなってしまいました。このあとは馬の状態を確認してからですが、優先出走権を獲得できたので続戦の方向で考えたいと思っています」と話していました。

 

【レッドルレーヴ】

藤澤調教師「タフな競馬になりましたがよく頑張ってくれました。大外は決して有利ではなかったですが、今日はペースも流れてくれたのでいいところで折り合えましたね。ただ、コーナーでまくってきた馬がいて、あそこで一呼吸置けなかった分差しきれなかった感じでしょうか。あそこで仕掛けないわけにもいきませんしね。ただ、あの形でも怯むことなく真っ直ぐ伸びてくるのですから、やはり能力と気持ちはいいものがあります。まだまだ体がしっかりしていなくて良くなるのは先だと思っていますし、中山も合ってはいないかなという中で力は見せてくれました。距離に関しては今はこのくらいが良さそうですね。きつい競馬になったので戻っての脚もとなど見てから次を決めていきます」

ヒューイットソン騎手「返し馬から素軽いフットワークでした。レースでも精神的に大人だったので、道中の操作も楽でした。脚もジックリ溜められたので、勝負どころからじんわりとポジションを上げていきたかったのですが、3、4コーナー付近から3頭が外から捲ってきました。その馬達を先に行かせてしまうと大外を回さないといけなくなるので、多少強引でもこちらも促して主張していきました。トップギアに入ってからのスピードは素晴らしかったですし、最後も差せると思いましたが、残り50mで勝ち馬と脚色が一緒になってしまいました。初めて乗せてもらったので判断は難しいですが、東京競馬場のような広いコースの方がこの馬の持ち味を生かせるように思います。あとは、フィジカル面がまだ幼いと感じたので、その辺りも成長してくれれば将来が楽しみな馬ですよ。2着で賞金加算できたので最低限の仕事は出来たと思いますが、彼女と一緒にタイトルを獲りたかったです。勝たせてあげられずすみません」

 

【レッドカルム】

奥村調教師「騎乗してくれた石橋騎手は『まだトモの緩さはありますが、馬は着実に力を付けてくれていますし、逃げる形でも物見などもせずにリラックスして走れていました。ただ、今日は風が強かったので向正面から向かい風の抵抗を受けてしまい、先頭だったこともあって徐々にスタミナを削がれる感じでした。仕掛け処でも捲ってきた馬に対して抵抗しきれなかったですし、直線でも思った以上に脚が使えませんでした。距離はもう少し短くてもいいかもしれません』と話していました。今日は強風という条件もカルムにはマイナスに働いてしまいましたね。ここまで乗り込めて調子は良かったので、最低でも掲示板は確保したかったのですが、レース内容が伴わず申し訳ありませんでした。体の使い方も良くなっているので芝にも対応できるのではないかと石橋騎手も話してくれていましたので、次回は距離短縮とあわせ芝のレースへ向かうことも検討させてもらいます」

 

【エクストラノート】

「現在は角馬場でのフラットワークで入念に体をほぐした後、馬場、もしくは坂路2本(20秒ペース、週2回は15秒ペース)のメニューで調整中です。この中間は調教進度を上げて乗り込んでいます。動きは着実に良くなっていますし、やはりいい馬ですよ。センスを感じますし、血統背景も確かなので芯が入ってくれば、十分にやれる力はあると思います。前走ではスイッチが入ってしまって余計な体力を消耗してしまったようですが、育成場ではスイッチが入らないように進めてきました。それでも何回か危ないところはありましたが、そういう部分を競馬場で出さなくなれば、レースぶりは大分良化するはずです。来週には確実に帰厩の運びとなる予定なので、いい状態で送り出せるように進めていきます」(担当者)

 

【ランジョウ】

「現在は角馬場で長めのダクと本馬場でキャンター1600m2セット(1718秒ペース)のメニューで調整中です。あれから疝痛を発症することもありませんし、順調に乗り込めていますよ。現状のペースで進められていますが、欲を言えばもう少し体重が増えてほしいところ。乗り込み態勢を築きながら、ランジョウ自身が跳ね返して更に良化してくれるのを待っています。このまましっかりと負荷を掛けていくつもりです」(担当者)

 

*****4歳馬*****

【リーピングリーズン】

3/20(祝)阪神・4歳上1勝クラス(ダ1800m・牝)岩田望来騎手 結果2

「切れる脚はなくても自分のペースで運べれば渋太いタイプ。今日は岩田騎手がリーピングリーズンの持ち味を最大限発揮させる騎乗をしてくれたと思います。『我慢させたぶん前半噛んでしまって、もっと早めに行かせればよかった』とコメントしていましたが、普段の調教でも掛かり気味に上ずって走る面が見受けられるので、そこは今後改善させていきましょう」(吉岡辰弥調教師)

 

【レッドクレオス】

マシン60分、常歩500m、ダク1000m、キャンター2400m~3000mを25-25秒。481キロ。

担当スタッフ「骨瘤も落ち着いてきて、今は歩様もしっかりしていますね。飛節の弱かった馬で、今でも右トモが頼りない感じですが、以前よりはしっかりしてきていますし、背腰も問題ないですよ。飼葉も食べていて毛艶も良いので、このまましっかり乗り込んで行きます」

 

*****5歳馬*****

【ラヴノット】

3/20(祝)中山・4歳上1勝クラス(ダ1200m・混)小林凌大騎手 結果5

「馬はいつもいい感じですし、調教の動きからはもっとやれておかしくないと思っていましたが、今日はいい走りをみせてくれましたね。凌大は、『行こうと思えばもっと行けたのですが、あのあたりで一旦控えて息を入れました。34コーナーでもしっかり脚を溜められて、直線では最後まで頑張ってくれました』と話していました。あの形で入着できたのは収穫でしたが、使い詰めできているので、上がりの様子を見て今後のことを決めるつもりです」(小西一男調教師)

 

【レッドヴェイロン】

馬体重524キロ。

調整は順調に進んでいます。今週からややペースを上げたところで週2日は坂路で14-13ほどの時計を出していますし、そのほかの日も角馬場やトレッドミルでしっかり運動しています。今週初めに背腰にショックウェーブ治療を施して体が楽になったこともあり、ゴールに向けてぐんぐん加速するなど動きも軽やかです。来週中に栗東・石坂正厩舎に帰厩する予定です。

 

*****6歳馬*****

【ホウロクダマ】

「現在はウォーキングマシン1時間の運動にとどめています。先週末に揉み針治療をおこないました。その甲斐あって痛みは取れてきましたし、状態も上向いてきていると思います。今日また獣医師に触診してもらいましたが、本調子にはもう少しといった感じと言われています。場合によってはショックウェーブ治療を施して、更なる良化を促すつもりです」(担当者)

 

*****7歳馬*****

【アースコレクション】

3月20日(金・祝)中山・4歳以上1勝クラス(混・ダ1,200㍍)に石川裕紀人騎手で出走し4着。

尾関調教師は「昨日降った雨が乾ききらず先行馬有利な馬場になり、展開も向きませんでした。石川騎手は『今日は返し馬から落ち着き過ぎていました。馬の状態もトモのはまり具合など、前回の方が良かったように感じました。前半も促しながらで、4コーナーでもあまりハミを取らず、直線で手前を替えてようやくエンジンがかかりました。そこからは良い脚で伸びてくれているのですが』と言っていました。調教の動きが良く上積みもあると思っていましたが、前走の疲れが幾分残っていたのかも知れません。今日は、メンバーに恵まれていたので勝ちたかったです」とのこと。

 

【ラタンドレス】

3/22(日)中山・4歳上1勝クラス(ダ1200m)江田照男騎手 結果10

「思いのほか展開が速くならずに、この馬向きのレースにならなかったかなと思いましたが、江田騎手は、『いい感じで運べて3コーナーまでは本当に理想的だったんです。ただ、4コーナーで他馬に強引に前に入られて、落馬寸前の不利を受けてしまいました。その後立て直して最後まで脚を使っていたので、あれがなければ掲示板争いはできていたと思います。もったいない競馬でした』と話していました」(小手川準調教師)