*****1歳馬*****
【レオパステルの18】
中間も土田ファームで夜間放牧され、朝晩が冷え込むようになってきたため、朝放牧して夕方に集牧するように変更。10月7日には青木孝文調教師が来場して視察し、13日にシュウジデイファームへ移動した。まだ幼さは残すものの肩先や上腕部などに厚みが出て、全体に逞しさを帯びてきた。土田氏は「飼葉を残すことなく食欲旺盛で体高も少し伸びて、胴伸びも加わり、幅も幾らか出てきましたよ。ここ最近は自我が出てきたのか、自己主張をする場面が以前より増えてきました。母も、トウカイトリックも賢い馬でしたが、気の強さは祖母譲り。『この血統らしさ』が出てきた、いい傾向だと思います」とのことだ。
【サイレントソニックの18】
現在は夜間放牧と並行しながら、ウォーキングマシンでの運動をおこなっています。担当者は「募集馬見学ツアー終了後にこちらへ移動してきたばかり。飼い葉食いがやや細く、まだ環境に馴染んでいないのかもしれません。コンディションが整い次第、馴致を開始する予定ですが、とても品のある馬ですし、どんな背中をしているのか楽しみにしています」と話していました。なお、この中間に新規開業予定の宮田敬介調教師が来場し、馬体と歩様のチェックをおこなっています。
【サビアーレの18】
現在はパドック放牧をおこなっています。担当者は「馴致を終え、今月下旬から調教を開始した矢先、馬房内で左前を引っ掻いてしまったようで、軽度の外傷を負ったため、現在は一旦騎乗を控えています。怪我が治り次第、すぐに調教を再開する予定です。跨った感触としては、背中に若干の硬さはあるものの、馬体にしっかりした幅があるように、走りに安定感があってパワータイプという印象を受けました」と話していました。
【ココロノアイの18】
馬体重410キロ
こちらの環境にもすぐに慣れてくれて、順調に馴致も進めることができました。いまは周回コース2000~2500mのキャンターを基本に、週2回は坂路に入れて乗り進めています。性格的には若干頑固な面を見せますが、与えたメニューや課題には前向きに取り組んでくれますし、馴致の段階からここまで非常にスムーズにきているかと思います。血統からスピード能力の高さはイメージしていましたが、まだ成長途上とはいえ稽古の動きはなかなかのものを見せてくれています。運動神経の良さは天性のものでしょうから、成長を阻害しないように注意しながら素材の良さを引き出していければと思っています。ここまで不安なくきていますので、馬にあわせて無理のない形で調教強度を上げていくつもりです。
【ジェイムの18】
馬体重490キロ
術後の経過は良好です。舎飼での経過観察が続いていますが、精神状態は良好で馬房の中でおとなしく過ごしてくれています。そのおかげもあって、この1ヶ月で馬体はかなり回復してくれました。あと1ヶ月ほど舎飼での生活が続きますので馬は退屈かもしれませんが、この精神状態とボディーコンディションをキープして、好状態で育成場に送り出せるよう取り組んでいきたいと思っています。
【レッドマニッシュの18】
490キロ。
この中間、左後蹄に砂のぼりを発症しましたが、すぐに治療して排膿できており、今週から角馬場調教を再開しました。特に影響もなく来週からは周回ウッドコースでキャンター、その後は坂路にも移行できそうです。砂のぼりの前は順調に乗っていたので、だいぶ体も絞れてきましたね。まだ余裕はありますが、来場当初に比べれば随分スッキリとしてシルエットも良くなっています。現在ところどころに皮膚病が出ていますが、調教に支障があるものではなく、じき解消するでしょう。
*****2歳馬*****
【モンストルオーソ】
★10/28(月)船橋・2歳(二)(ダ1500m)笹川翼騎手 結果2着
「ゲート内でも大人しく抜群のスタートを決めてくれましたね。今日は隣の馬が何がなんでもハナを主張してくるのは分かっていたので、テンは無理に競らずそれを見ながらの形で競馬しました。道中は折り合いがつき、砂を被っても怯まず上手に走ってくれたのですが、勝負どころで仕掛けた際の反応が若干鈍かった印象です。キャンターに行ってしまえば問題ないものの、返し馬でもダクだとまだフレームが安定せず乗っていて怖いくらいですし、そういった緩さが解消されてくれば走ってくる馬だと思うので、大事にいってやりたいですね。とにかく伸びしろは大きいように感じます。距離はもっと長くても問題ありませんよ」(笹川翼騎手)
【ブランニューウェイ】
現在は坂路3本を18秒ペース(週1~2回は15秒ペース)のメニューで調整しています。騎乗担当者は「週に1~2回15-15を乗るようになり、馬体が締まって競走馬らしい体つきに変わってきました。まだトモに頼りなさは残るものの、このまま乗り込んでいけば徐々にしっかりしてくると思います。気性的にも大人になり、速いところを乗り出してからもテンションが高くなるようなことはありません。飼い葉食いも心配ないので、小野町への移動に向けてこのまま進めていきます」と話していました。
【レッドカルム】
担当スタッフ「先週末は坂路でラスト1ハロンを12.9でやりました。動きは良かったですし、乗り込みを重ねながらパワーも増してきたように感じます。注意して見てきた骨瘤も触ったり押したりしても痛がらないですし、まだ完全とは言いませんが固まってきて落ち着いてくれています。馬体重は変わらず513キロ。動きを含めコンディションに問題はありませんので、移動可能ということで調教師には報告をするつもりです。検疫などうまく都合がつけば、早くて来週の入厩というのも可能性としてはあるかもしれません。帰厩後の調整次第ですけど、このタイミングだとギリギリで東京ラストに間に合うかどうかという感じでしょうか。厩舎も無理はしないと思いますし、中山でいいんじゃないかなとも思いますけど、どんな感じで出走態勢が整っていくかですね。いずれにしても良好なコンディションにありますので、いつでも動かせるように準備しておきます」
【レッドルレーヴ】
乗り運動後、坂路下でダク、そのあと坂路1本。
助手「今日も坂路を上がりました。背腰の感じも使う前と変わらないですし、疲れなどは気にしなくてよさそうですね。長い期間厩舎にいるので煮詰まってきてもおかしくないところですが、普段も落ち着いていますし、無駄なことをしないのはなによりです。体も競馬のときと同じくらいまで戻っていて張りや毛艶もいいですよ。まだ時間もあるのでやりすぎないように進めていきます」
乗り運動後、坂路下でダク、そのあと坂路1本。
杉原騎手「坂路を軽めに上がりました。競馬のあとは初めて跨りましたがクタっとした感じもなく、疲れも最小限で済んでいるようですね。変わらず大人しくて乗りやすいですし、使ってもピリピリしてこないように、この時期にこれだけ落ち着いているのは強みだと思います。飼い葉もまた食べだしているようなので体もすぐに戻ってくるでしょう。これなら続けていけそうですよ」
【レッドヴァレリー】
マシン運動後、乗り運動。
小島茂調教師「今朝の馬体チェック時に左前球節の上部分に傷が見つかりました。触診しようとすると嫌がる素振りを見せたので、すぐに獣医師を呼んで診てもらいましたが、ニキビのような小さな傷があるとのこと。昨日の坂路は馬場が深かったので、おそらくチップで擦りむいたのではないかとの見解でした。幸い歩様には問題ないので、マシン運動後に乗り運動も少し試してみましたが、乗った感触も問題なかったです。しっかり治療していけば大丈夫そうなので、このまま休まず乗り込んでいきたいと思います」※馬体重は492kg
北の角馬場で運動後、坂路にて併せ馬で追い切り
ヴァレリー 55.9-41.4-27.7-14.2 仕掛け
エバーバリュー 55.6-40.9-27.1-13.7 馬なり
エクシア 55.6-41.4-27.7-14.2 仕掛け
小島茂調教師「今日は坂路で併せ馬で追い切りました。私が乗って3頭併せの2番手から進めましたが、前に目標を置いたことで前半から相手を意識して走れていましたし、それでいて気負うことなく上手に立ち回れていたと思います。ただ、ペースアップしていく処で馬場が重かった事もあってスッと動けず、頭を上げて脚を取られてしまいました。後ろから併せにきた馬に突いてもらえればもう少し動けたのでしょうが、後ろの馬もなかなか動けず、きれいな併せ馬の形にならなかったです。それでも苦しい中でも手前は替えてくれましたし、今日のような悪い馬場を経験できたのは収穫だと思います。今のところデビュー戦を変更する予定はありません。来週の1週前追いには、レースで騎乗する田辺騎手に感触を確かめてもらいます」
【レッドエランドール】
予定通り昨日グリーンウッドに到着。輸送によるダメージは確認されませんでしたので、明日からトレッドミルでの運動を開始。問題なければ明後日より乗り出しを開始する予定となっています。
【ルヴェルソー】
31日、田中博康調教師は「今朝、坂路で追い切りを行いました。まだ入厩直後でそれほど動けないかと思っていましたが、走りに対してとても前向きで、こちらの想像以上にしっかりと動けていました。まだまだ成長余地を残す馬体ですが、このままデビューに向けて乗り込んでいきます」とのこと。
【ノルトシュライフェ】
ゲート試験に合格した後も順調。10月30日、西園調教師は「本日、坂路で併せ馬の追い切りを行っており、53.9-39.5-25.9-12.9を計時しました。終いまでしっかりとした脚取りで登坂出来ており、1本目の追い切りとしては良く動けていたと思います。大柄な馬体の割に動きは素軽く、このままデビューに向けて進めていけそうです」とのこと。
【ワンスウィートデイ】
10月19日よりグリーンウッドTで調整中。30日、担当者の話では「レースを使った後は筋肉に硬さが見られ、こちらにきた当初は触っただけで反応するくらい筋肉痛の症状が出ていましたが、ショックウェーブ治療で大分落ち着いてくれました。脚元等に問題は見られませんので、現在はポリトラックコース3000mでハッキング調整を行い、コズミや硬さを取りながら乗り込んでいるところです。様子を見ながらあと数回ショックウェーブ治療を行い、疲労回復を促して行きたいと思います」とのこと。
【ルヴァンヴェール】
10月24日に入厩。30日、竹内調教師は「今朝はウッドチップコースで併せ馬を行い、3馬身追走から併入しています。まだ幾分動きが重いですが、予定しているレースまで時間がありますので調整していきます。馬は、短期放牧明けでフレッシュな状態です」とのこと。
*****3歳馬*****
【レッドクレオス】
乗り運動後、北馬場をダクとハッキングで1周。
藤澤調教師「団野騎手に乗ってもらって北馬場を軽く走らせましたが、元気もいいですし歩様も大丈夫そうですね。昨日改めて考えたのですが、福島の1200mだと位置取りが後ろになって前に残られる可能性がありますし、直線が長いほうが持ち味が生きそうなので中京まで待つことにしました。節で特別競走は入らない可能性はありますが、毎週短いところは組まれていますし、使えないということはないはずですよ。少し時間があるので、検疫が取れ次第一度放牧に出しますが、中京1週目に合わせてすぐに戻すつもりでいます」
乗り運動後、北馬場をダクとハッキングで1周。
藤澤調教師「勝ったかと思いましたが、前もすんなりいっていたので止まらなかったですね。ただ、東京の速い馬場や速い上がりに対応できたのは収穫でしたし、あの内容ならすぐにチャンスはくるでしょう。次は中京も考えましたが、権利が切れてしまうと年末の中京の芝は込み合いそうですし、勝った時の内容から1200mでも対応できると思うので、来週の福島芝1200mにいこうかと思っています。今日から乗り出せたようにあまりダメージがなさそうなので来週までの様子も見て決めていきます」
【アスティ】
30日、牧場担当者は「現在は周回コースでダク1,200㍍、ハッキング1,200㍍を行っています。明日、堀千亜細樹厩舎に馬名登録で移動します。馬体重は461㌔です」とのこと。
堀千亜樹調教師は「明日、馬名登録で一旦入厩しますが、登録後に牧場に戻す予定です。今開催終了後に入れ替えを考えていますので、牧場さんに入厩に向けてペースアップをお願いしています」とのこと。
【ライクトゥシャイン】
10月30日(水)名古屋・(3歳9組・ダ1,400㍍)に岡部誠騎手で出走。馬体重は増減なしの446㌔。落ち着きがあり、クビを使いながら大きな完歩でリズム良く周回。毛艶も良好。ジョッキーが跨がってからも気負いはなく、馬場入り前に蹄鉄を打ち直してから本馬場へ入場し、返し馬へと駆け出していった。
レースでは、上手くタイミングが合い好スタートを決め、軽く気合いをつけられ最初のコーナーを外目3番手で進めて行く。道中はしっかりと折り合いが付き、残り600㍍を過ぎると馬なりでスピードを上げ、4コーナーでは先頭に立ち直線へ。軽く追われると後続との差をぐんぐんと引き離していき、4馬身差を付け快勝。勝ちタイムは1分31秒1。上がり3ハロンは39秒9。
角田調教師は「ソエの状態も出走する分には問題無く、上がりの歩様も今のところ問題ありません。レースでもうまく力を発揮してくれて、良い勝ち方をしてくれました」とのこと。