*****2歳馬*****
【エルバルーチェ】
引き続き週3日は直線坂路でのキャンターを中心に調教を重ねています。強め調教もコンスタントに消化できており、11日には42.0-26.8.8-14.0秒をマークしています。ラスト1ハロンは流してのもので、それを含めても十分に動けていました。ややワンペースぎみの走りは大きく変わりませんが、普段のチャカつきもなくなってきて精神面の成長は見受けられます。最新の馬体重は464kgです。
【エクストラノート】
現在は馬場1周と坂路2本(上限20~22秒ペース)のメニューで調整しています。もう脚元は問題なく、早く休養前の体力を取り戻したい考えから、まずは坂路でペースアップを図るより、馬場も周回させて乗り込み量を増やしています。先日オカダスタッドから移動してきた牡馬4頭の先導役も務めていますが、それらを気にする素振りも見せず、至って冷静。精神面で大人びている印象です。
【ブランニューウェイ】
現在は坂路2本(上限18秒ペース)のメニューで調整しています。この中間はややペースアップを図って乗り込みを強めています。その後も変わりなく順調ですが、更にペースを上げるには、まだこれくらいのメニューでジックリ鍛えていく必要がありそう。夏場はこのまま涼しい北海道で調整を進める方針です。
【ランジョウ】
現在は坂路2本(上限20秒ペース)のメニューで調整しています。ノルマンディーファームのコース形態に馴染んできたことから、この中間より徐々にメニューアップを図っています。周囲に気を取られている訳ではないものの、まだ自分から前へ進もうとする気に欠けているため、しっかりと促しながら日々の調教に取り組んでいます。
【パラダイムチェンジ】
「最終追い切りでブリンカーを試した感じでは、あまり効果はないようでしたが、本番では効いたようですね。上位2頭からは離されたものの、上がり3ハロン39.0のタイムはメンバー中で最速。4着馬には5馬身差をつけるマズマズの内容でした。レース後も特に変わりありませんが、次走については来週まで考えたいと思います」(田中淳司調教師)
【モンストルオーソ】
現在は坂路2本を18秒ペース(週2回は15秒ペース)のメニューで調整しています。体が増えてきただけではなく、この中間は馬体の張り、ツヤともに大幅に良化。暖かくなり体調もグッと上がっている印象ですし、ここにきての成長が著しいように感じられます。調教の動きも以前よりしっかりしてきたことから、今後は週1回程度はラストをハロン13秒ペースまで伸ばす予定です。
【レッドカルム】
マシン60分、常歩3000m、ダク1200m、周回2000m、坂路。馬体重528キロ。
週3回の坂路を主体とした調整で順調です。6月5日に坂路で13.4-13.6-15.3を計時した時は、あえてテン2Fから出していきましたが、しっかり動けていましたし、最後もバテたわけではなく流した結果。まだ速いところにいくとバタついた感じはありますが、それでも終いまで集中して走れるようになってきたのは収穫ですよ。まだ馬体に緩さが目立ち、これからの成長待ちといった印象はありますが、しっかり負荷をかけられるようになって着実に上昇しているので、今後も本馬に合わせたペースでしっかり鍛えていきたいです。
【レッドルレーヴ】
馬体重458キロ。
この中間はトレッドミルでリフレッシュを図っています。今月中に天栄に移動させる予定なので、一度身体を膨らませる意味もありましたが、狙い通りふっくら見せています。全体の厚み、胸部の発達も目立ち、ここにきて逞しさを感じるようになってきました。我慢しつつじっくり乗り込んできた成果が出ていますね。良い状態で送り出せるよう、この後も体調管理に気をつけながら調整を進めていきます。
【レッドエランドール】
マシン60分、常歩3000m、ダク1200m、周回2000m、坂路。馬体重492キロ。
この中間も坂路主体に順調です。6月4日に15.4-15.3-15.0、8日15.4-15.4-15.6、11日に15.1-14.2-15.1とコンスタントに時計も出せています。これだけやっても下痢の症状は見せていませんし、内面からしっかりしてきた印象を抱いています。体重に変動はなくても、アウトラインに締まりが出て見栄えも良化。それでもまだ変わってくるはずです。筋肉の張り出しをもっと出していきたいと思います。
【レッドヴァレリー】
マシン60分、常歩3000m。馬体重506キロ。
左前管の骨瘤は改善傾向にあるものの、まだ完全ではないので、週2回の坂路はキャンターで、週3回の周回ウッドは馬なりキャンターで動かしています。併用して週2回トレッドミルも使っています。楽をさせているので腹回りには余裕があり背肉も落ちていますが、動きは変わらず力強く、軌道に乗ればすぐに見栄えの良い体に変わってくるでしょう。あまり太くしないように留意しながら進めていきます。
【ノルトシュライフェ】
週2回坂路2本(2本目を15-15)中心の調整。西園調教師は「乗り込みながら馬体が増え、成長を見せているようです。まだまだ太い体ですが、ここからペースを上げて絞り込んでいくことになると思います。急ぐタイプでも無く、秋を目標としていますのでまだ時間はありますし、夏場にしっかり乗り込んでもらいます」とのこと。
【ワンスウィートデイ】
6月1日よりグリーンウッドTで調整中。牧浦調教師は「輸送熱などはなく、環境に慣らしつつ乗り込んでいます。北海道ではコンスタントに乗れていましたしので、栗東が暑くなる前に移動させています。早速、グリーンウッドの坂路に入れて動きを確認しましたが、まだ息遣いも悪く、馬体も太いので時間をかけて乗り込む必要がありそうです。これから牧場で調教を積んで、しっかり動けるようになったら入厩させたいと思います」とのこと。
*****3歳馬*****
【ヴァイスブリッツ】
「現在は角馬場でダクと本馬場でキャンター1600mを2セット(上限20秒ペース)のメニューで調整中です。週明けからロンジング運動で立ち上げ、問題なさそうだったことから現状のペースで進めています。気持ちがキリキリするところが日を追って抜けてきましたし、このまま乗り込んでいきたいと考えています。体重が増加傾向にあるので、もう少しアドバンテージが出来たら、ペースを上げていこうと思います」(担当者)
【カグラヒメ】
現在は馬場1周と坂路2本を18秒ペース(週2回は13~15秒ペース)のメニューで調整しています。帰厩へ向けて先週同様の強めメニューを消化しており、調子は更に上向き。馬自身に活気が出て、走りにも躍動感が出てきました。2回函館開催(7/06~)が目標と聞いていますので、そろそろ声が掛かるかと思いますが、前回在厩時より状態は確実に上と言っていいでしょう。今後も帰厩までしっかり乗り込んでいこうと思います。
【レッドスプリンガー】
馬体重572キロ。
今週も週3回坂路、週2回キャンター2500mも乗っています。ペースも少し上げてF14まで消化しています。脚元も落ち着いていますし、体も順調に締まってきています。ここまでは予定通りきているので、これから強めの本数を重ねていった時にどうかといったところですが、しっかりケアして良い状態に持っていければと思っています。
*****4歳馬*****
【クイーンズトゥルー】
「本日、4ハロン57.8-41.9-13.8で追い切りました。馬場の外目をサッといった感じでしたが、ピッチはまずまずといったところでしょうか。ただ、なんとなとく力感に乏しく映りましたが、本番の4回浦和開催(6/27~)まであと1~2本追い切れるので、そのあたりは解消してくると思います。長めもしっかりと乗って、仕上げていきましょう」(小久保智調教師)
【ラヴノット】
「現在は屋外ダートコースでダクとキャンターを1500mのメニューで調整中です。まだ軽めのキャンターですが、硬さは大分抜けてきました。反動で緩みが出てきましたが、良化していく流れの中で必ず起こることなので問題はありません。このまま様子を見ながら進めていきますが、これでいい感じになっていきそうですよ」(担当者)
【レッドヴェイロン】
週3回はトレッドミル(キャンター)での運動をおこないながら坂路中心に乗り込みを重ね、ペースはハロン16-17まで上げていっています。無理なくペースアップを図ることができておりように、動きはもちろん体調や脚元などに不安はありません。15-15開始を視野に引き続き乗り進めていきます。