*****2歳馬*****

【エルバルーチェ】

この中間も週3日は坂路コースに入り、そのうち1日はハロン15秒ペースの速め調教を取り入れています。また、その他の日は周回コースでの基礎運動や、トレッドミルで心肺機能の強化に取り組んでいます。最近では大分落ち着きがでてきた印象で、併せ馬ではどんな位置で走らせてもスムーズに折り合います。また、調教を重ねて馬体も引き締まってきており、動きにも活気がでてきました。現在の馬体重は478kgと、調教負荷を上げながらも馬体をキープできています。

 

【エクストラノート】

現在はウォーキングマシン1時間とトレッドミルで調整しています。この中間からはトレッドミルでの運動も開始し、今はダク、ハッキング併せて2500mのメニューをおこなっています。ハッキングでも異常は見られず、近日中には馬場入りを再開する予定です。ただ、トレッドミルのベルトの上とは違って、馬場だと挫跖箇所にウッドチップが当たり、歩様に影響を及ぼすこともあるため、まずは試し乗り程度にコースに出してみるつもりです。

 

【ブランニューウェイ】

現在は坂路2本(上限20秒ペース)のメニューで調整しています。この中間も体力強化に重きを置いて、坂路主体に乗り込まれています。この馬なりに体力が付いてきている印象ですし、調教中や上がりの厩舎周りの運動の際も元気いっぱい。右トモの状態も安定していることから、もう一段階ペースを上げても良さそうです。ただ、スタッフが手を焼くほどではありませんが、ここ最近はやや煩い面を見せており、念のためその辺りにも気を配りながら進めるつもりです。

 

【ランジョウ】

現在は坂路2本を18秒ペース(週1回は15秒ペース)のメニューで調整しています。この中間も定期的に15-15を消化しており、他馬と馬体を併せると前に出ようとする負けん気の強さを見せています。無駄肉が取れて、アスリートらしい体つきに変わってきましたが、この先も継続して乗り込んでいけば、筋肉が更に盛り上がってくると思います。

 

【パラダイムチェンジ】

「スタートは真っ先に切ってくれたのですが、内外から他馬に来られると怖がって、すぐに後退してしまいました。1000mが忙しいこともありますが、直線は伸びてくれましたし、しばらくはこれくらいの短い距離で厳しい流れなどを経験させていった方が良さそうです。今日は真ん中の枠で、レースを覚えさせる意味では良かったと思います」(服部茂史騎手)

 

【モンストルオーソ】

現在は坂路2本を18秒ペース(週1回は15秒ペース)のメニューで調整しています。コンスタントに追い切りを重ねてきたこともあって、ここ最近は前進気勢溢れる走りを見せるようになってきました。通常ペースの調教でも、以前にも増して前向きに取り組んでいます。放牧地での青草の摂取量も増えているようで、馬体は増加傾向にありますし、この先は成長曲線に弾みがついてくれそうです。

 

【レッドカルム】

マシン60分、常歩3000m、ダク1200m、周回2000m、坂路。馬体重520キロ。

週3回の坂路調教を主体に週2回は周回ウッド、週1回はトレッドミルとバラエティにとんだメニューを組んでいます。中間は身体のバランスを整えることを重視して、ペースも16-16程度までにとどめていますが、脚元含めた馬体面に不安はなく調子も良さそうなので、また15-15を取り入れていこうと考えています。

 

【レッドエランドール】

マシン60分、常歩3000m、ダク1200m、周回2000m、坂路。馬体重490キロ。

週3回の坂路主体に順調に乗り込んでいます。順調ではありますが、強めにいくと下痢をすることがあるので、状態に合わせてメニューを組んでいます。先週は坂路のペースを16-16程度のラップにとどめていましたが、おとといは坂路で2F15.3-14.7を計時しました。馬体もずいぶん締まりが出て、動きも素軽さを増しています。定期的に強めを課すのはもう少し内面を強化してからの予定ですが、おおむね順調にきています。

 

【レッドヴァレリー】

マシン60分、常歩3000m。馬体重508キロ。

左前管の骨瘤のケアを終えて馬場入りを再開しましたが、その後に再び痛みが出たので、一旦マシンとトレッドミルの調整に切り替え、先週末から再度常歩の運動を再開したところです。今の感じだとこのまま進めていけると思います。しっかりケアしながら慎重に進めていきます。

 

【ルヴァンヴェール】

15日、牧場担当者は「引き続き周回コースを中心に4,000㍍(17~18秒)まで距離を延ばしています。移動時は、ハミに頼って走るようなところがありましたが、現在は自らハミを取り、手先の軽い動きを見せてくれています。馬体重は変わりありませんが、筋肉も付いてきており、暖かくなって馬体が絞れれば更に状態は上がって行くと思います」とのこと。現在の馬体重は500キロ。

竹内調教師は「こちらで、しっかりと乗り込んでもらい、体力を付けてもらいます」とのこと。

 

*****3歳馬*****

【カグラヒメ】

現在は馬場1周と坂路2本(上限18秒ペース)のメニューで調整しています。この中間も順調に乗り込めており、登坂本数も2本に増やして背腰の強化を図っています。坂路でも体を上手く使えている反面、背腰の筋力不足からか、力を溜めて走るのは少し苦しそうな感じも見せます。トモにかけてのラインも未完成なところがあり、今後この辺りが成長してくれば、レースでも最後まで走りきれる中身が伴ってきたと言えそうです。引き続き坂路主体に乗り込み、筋力アップを目指していきます。

 

【ヴィヴァンフィーユ】

「現在は1時間のウォーキングマシン運動の後、1200mの馬場と全長300mの坂路を併用して、ダク2000m、キャンター3000m(上限20秒ペース)のメニューで調整中です。まだトモを中心に全体的に馬がしっかりしていませんが、順調に進められています。これで筋肉がしっかり付いてくれば変わってきそうなんですけどね。体調面は良好ですし、このまましっかりと乗り込んでいきましょう」(担当者)

 

【リーピングリーズン】

一旦、千葉県・ジョイナスファームで調整することになり、12日(日)に移動しました。

「それほど速い流れではない中で、直線の伸び脚はひと際目立っていました。それだけに、もう少し前めのポジションを取って勝負してほしかった…四角あの位置からではノーチャンスの競馬ですからね。楽観視できない時期ですが、芝適性の高さを確認できたのは収穫でした。脚元がまだパンとしていないため、引き続き適度なレース間隔と入念なケアが必要ですが、なんとか期間内に勝ち抜けたいと思います。来週からは二場開催で混み合うこと必死でも、函館開催が始まれば出馬状況もまた落ち着くでしょうし、6/15(土)東京・3歳未勝利(芝1600m・混)を次走予定としましょう」(奥村武調教師)

 

【マロンクルール】

16日(木)にWコースで4ハロンから併せ、54.5-39.6-12.9を馬ナリに追い切りました。「今週も芝の短距離戦は節(出走間隔)が全く足りませんでしたね。馬体はギリギリの線をキープできていますが、前走から張り詰めているものをそろそろ解放してあげましょう。デビュー戦と同条件となる東京ダ1400m戦に投票しました。今朝の追い切りの動きは素軽く、文句のない内容。状態的にはやれる手応えを感じています。2kg減の恩恵も活かせれば、前進は可能でしょう」(堀井雅広調教師)

 

【レッドルーナ】

マシン運動。

小島茂調教師「昨日追い切ったので、今日はマシン運動で調整しています。今朝の馬体チェック時も脚元に問題はなかったですし、歩様もスムーズでした。飼葉も与えた分は食べていますし、追い切り後も順調です。レースの方ですが想定を見たところ、予定していた新潟の番組は節で使うのは非常に厳しい状況。すでに走れる態勢には整っていますし、来週まで引っ張りたくはないので、予定を変更して今週土曜の東京4R(芝1400)を使う事にします。鞍上は石川騎手にお願いしています。いずれは1200mを使いたいと思っていますが、今回1400mを経験させておけば、距離を短縮した時にも生かせると思っています」

 

北の角馬場で運動後、坂路にて併せ馬で追い切り

5/12(日)ウッド 54.7-39.7-13.0 馬なり

5/15(水)

ルーナ 53.1-39.5-26.5-13.5 馬なり

スパークオブライフ 54.1-40.3-27.0-13.5 馬なり

助手「坂路にてルーナが追い掛ける形で併せ馬で追い切りました。先週末にウッドコースで追い切った時にも感じましたが、乗り込むにつれてトモの入りが良くなったように思います。力み過ぎることもないですし、リラックスしてハミ受けも問題なく、以前より操作しやすくなっていますね。終いも無理はしていませんが、スピードが乗るまでそこまで時間を要さなくなってきましたよ。上がりの息や歩様も大丈夫そうです」

小島茂調教師「息や体は出来ているので、今日は無理しない程度に追い切っています。道中はスムーズでしたし、直線では乗り手が抑えるのに必死なほど手応えは抜群でした。それでも落ち着いて走れていましたよ。体付きも帰厩時に比べるとしっかりして来ましたね。予定通り今週の新潟を杉原騎手で使います。新潟開催の最終週で来週からは2場開催になりますし、駆け込みで使ってくる馬も多くなると思いますので、あとは節で入るかどうかですね」

 

【レッドクレオス】

マシン60分、常歩600m、ダク1800m、キャンター2400mを25-25秒。479キロ。

担当スタッフ「トモはまだ弱いところがあって、乗り始めはハミに頼るところがありますが、スピードに乗ってからはハミに頼らずしっかり走れているので、その辺がしっかりしてくれば良くなってくる感じです。体調面には問題ないので、ケアしながらトモの強化に努めます」

※検疫状況次第ですが、18日(土)か、来週中にトレセン移動予定。

 

【レッドスプリンガー】

馬体重586キロ。

周回調整で乗ってみても脚元に違和感は出なかったので、一度だけ坂路に入れてみました。ペースはF1716といったところで、さすがにまだ重さはあるものの、動き自体は悪くなかったように思います。今のところ脚元は落ち着いていますし、このまま坂路も取り入れていこうと思います。当面のベースは周回キャンターになりますが、様子を見ながら徐々に坂路の比率も増やしていけたらと思っています。

 

【レッドアルビオン】

本日はひき運動を行いました。

助手「きのう(水)獣医師に診てもらいましたが、歩様や筋肉、それに内面の状態に問題はないということでとくに治療はありませんでした。けさは厩舎周りでのひき運動のみでしたが、元気もありましたし、追い切ったあとでもコズんだ感じもなかったです。馬体重は528キロと少し減っていましたが、カイバはしっかり食べているので大丈夫。この感じなら来週の追い切りからハードにやっていけるでしょう」

 

本日は坂路にて併せ馬で追い切りました。

坂路 54.8-40.1-26.1-13.1 強め

内キタサンアメジスト 54.6-40.0-26.0-13.0 馬なり

助手「ひどいときは常歩でもクタクタしていましたが、きょうはシャキシャキ歩いていました。治療の効果もあってだいぶ持ち直してきたようです。前走後、速い時計を出すのは初めてでしたし、病み上がりのようなものなので併せ馬でもビシバシはやりませんでしたが、ブリンカーをつけたこともあり、集中して走っていました。息づかいも体の使い方も悪くなかったですよ。ここから状態は上がっていく一方だとみています」

昆調教師「まだカラ元気といったように映りますが、疲れの峠は越えたようです。少し楽をさせた割に動けているので、きょうの感じなら出走までにそれほど時間はかからなそうです。あとはどの条件を使うかですね」

 

【アスティ】

5月11日(土)新潟・3歳未勝利(芝2,000㍍)に☆木幡巧也騎手でデビューし6着。15日、田中博康調教師は「既走馬相手にも見所のある内容でした。レース後から左前肢のソエを少し気にしていますので、今週末に跨って歩様を確認します。続戦なら、東京の芝2,400㍍を目標にし、間隔を空ける時は福島の芝2,600㍍を考えています」とのこと。

 

【アースプレリュード】

5月18日(土)東京・3歳未勝利(混・ダ1,400㍍)に出走予定。15日、武井調教師は「本日、坂路コースを併せ馬で追い切りました。追走して行き、終始持ったままで余裕のある動きを見せています。乗り手からも、入厩以来一番の出来との好感触を得ています。馬の体調は良いので、後は競馬で結果が出ることを期待しています」とのことだったが、木曜日の投票で残念ながら除外に。