*****2歳馬*****
【エルバルーチェ】
引き続き週3日のペースで直線坂路ウッドチップコース(1000m)に入って駆け上がるほか、週2日は周回馬場でキャンターを約2000mしっかりと乗っています。さらに週1日はトレッドミルで心拍数を計測しながらキャンター調整を行っています。中間は坂路で、ラスト3F45.8-29.7-15.9秒の時計を引っ張ったままでマークしました。ここまで背腰に疲れが出ることもなく、トモに力がついてきて、馬場では馬体重467kgの数字以上の好馬体が目を曳くようになってきました。直近では坂路コースの坂の手前から追い出していって、15.6-14.2秒のラップを余力充分で計時しています。
【パラダイムチェンジ】
「今週から坂路の調教ペースを徐々に上げており、現在は16~17秒ペースで2本。また、週に2回は本馬場で長めをジックリ乗り込み、調教内容にメリハリを付けながら進めています。体調面など特に気になるところはありませんが、もう少しの間は現状メニューを継続して心身の成長を促すつもり。それから15-15の時計を出そうと考えています」(田中淳司調教師)
*****3歳馬*****
【リーピングリーズン】
この後は千葉県・ジョイナスファームで調整することになり、4月3日(水)に移動しました。
「金曜日にタイミングの確認をして、ゲートは問題なく出てくれました。ただ、それが影響してのものなのか、今回は装鞍所からずっとチャカチャカした様子。返し馬でも落ち着きを欠いて走っているのが目につきました。前半それほどキツいペースで進めていないのに、直線を向く手前でもう手応えがなくパッタリ。あれがこの馬の力だとは思っていません。一旦リセットさせる期間を設け、脚元の状態を見て次は芝に向かうプランも検討します。いずれにしても距離は縮めるつもりです」(奥村武調教師)
【マロンクルール】
3日(水)に芝コースで5ハロンから0.9秒追走して併せ、64.4-49.5-35.8-12.0を馬ナリに追い切りました。「今週は本馬場に入れて同厩の未出走馬と併せてみました。4~5馬身後方から追いかけて、ゴール手前で楽に交わしていきましたよ。馬場状態がいい福島開幕週を是非とも使いたかったのですが、芝1200m2鞍ともに節(出走間隔)が足りず。来週も厳しそうですが、臨戦態勢は整っていると思いますので、いつ出走可能になっても能力は出し切れるでしょう。馬体重も含め、このままの状態をキープしたいですね」(堀井雅広調教師)
【レッドスプリンガー】
馬体重588キロ。
今週もトレッドミル調整を継続しています。先週よりもペースを上げて週5回を5分、それよりも少し速いペースを3分週1回、段階を踏みながら予定通りにきています。ここまで脚元に違和感はありませんし体調も良好です。当面はトレッドミルを継続していきます。
*****4歳馬*****
【クイーンズトゥルー】
「1回大井開催初日(4/8)に組まれているダ1400m戦に申し込みをしていたのですが、残念ながら抽選漏れになってしまいました。このレースを目標に昨日4ハロンから58.0-41.5-13.5を単走で追い切っています。その後もしっかりと飼い葉を食べていますし、ピリッとしていい雰囲気になってきました。引き続き1回船橋開催(4/15~)に申し込みをしておきます」(小久保智調教師)
【ラヴノット】
3月30日(土)にWコースで6ハロン88.6-72.7-57.3-42.4-14.2を単走で馬ナリに追われ、3日(水)には坂路コースで4ハロン53.7-38.7-26.0-13.4を単走で馬ナリに追い切りました。「前走後も順調にきています。追い切りでは動けていますし、もう少しやれてもおかしくないのですが。キャリアも浅いので、この馬の適性を見るためにも次は距離を延ばしてみるつもりですよ。4/13(土) 4歳上500万下(ダ1700m・牝)か4/14(日)の 4歳上500万下(ダ1700m・若手)に向けて進めていきます」(小西一男調教師)
【ブリリアントリリー】
「現在は屋外ダートコースと坂路を併用して、ダクとキャンター3000~4000m(17~18秒ペース、週2回は15秒ペース)のメニューで調整中です。ペースを上げて乗り込みながらも馬体重が増加傾向にあるのはいいですね。体の張りが良くここにきて少しづつですが馬体がフックラとしてきました。皮膚炎も良化して、問題ない程度になってきています。欲を言えばもう少し筋肉が戻ってきてほしい印象。今後はそこらへんを意識しながら進めていきたいと考えています」(担当者)
【ヴァイスブリッツ】
「来週の1回名古屋開催(4/09~)に向けて順調ですね。今週の前半に3ハロンから15-15を少し切る時計を消化しました。4/10(水)の出走になると思いますので、明日しっかりと負荷を掛けた追い切りを予定しています。前走から中3週空けさせていただいたので、次はきっちりと決めたいところです。とにかくまずは初勝利ですね」(川西毅調教師)
【レッドヴェイロン】
この中間も変わらず順調にメニューを消化することができており、週2回はトレッドミル(常歩)、週5回はウォーキングマシンでの運動という内容で進めています。体調面を含め不安なくメニューを進めることができていますので、今後も現状のメニューをベースとして丹念に進めていきたいと思っています。
*****5歳馬*****
【アナザートゥルース】
3月31日(日)に坂路コースで4ハロン56.5-41.4-26.8-13.2を単走で馬ナリに追われ、3日(水)にはWコースで5ハロン69.1-53.5-39.1-12.9を単走で直線強目に追い切りました。「中間に挫石するアクシデントのあった前走時に比べて、今回は何も不安がなく順調に調整できています。一度使って状態面も上向いており、トモの嵌りなんかもいいですし、雰囲気の良さが伝わってきます。週末にも時計消化を行う予定で、来週は輸送を考慮して若干軽めの最終追い切りに抑えてレースに臨むつもりです。4/14(日)阪神・アンタレスS(G3・ダ1800m)に向かいます」(高木登調教師)
【プラチナムバレット】
現在は馬場3周と坂路1本を18秒ペース(週1回は15秒ペース)のメニューで調整しています。周回コース、坂路コースともに推進を掛けていく中でも、フォームがバラけるようなことはなくなりました。かなり安定感が出てきたこともあり、2日(火)には坂路でこちらへ来てから初めての追い切りをおこないました。久しぶりにビッシリ追われたこともあってか、頭が高めで背中の使い方もこちらの思い描いた感じではありませんでしたが、普段の調教では背中から首を使えている走りが出来ています。今後も背中の状態を確認しながらになりますが、追い切りを織り交ぜながら更なる良化を図っていければと考えています。
*****6歳馬*****
【ラタンドレス】
3日(水)に坂路コースで4ハロン55.1-39.2-25.5-12.8を単走で馬ナリに追い切りました。「レースを使った疲れはすっかり抜けているようで、この中間も順調に調整できています。煩すぎるということはないけど、普段から元気が有り余っている感じ。飼い葉食いも安定している。あまり煮詰め過ぎると良くないタイプですから、中2週の臨戦過程はちょうどいいでしょう。来週4/14(日)阪神・4歳上500万下(ダ1200m・牝)を吉田隼人で予定しています」(山内研二調教師)
【オルレアンローズ】
松風馬事センターで順調に調整され、4日(木)に帰厩しました。
「オンとオフがハッキリしているタイプで、トレセンに戻ってきた途端スイッチが入ってしまう。日によっては馬場入りを拒否するなど、年齢を重ねるごとに気難しい面も出てきている印象ですので、オルレアンの場合はいかに平常心を保ってレースまで臨めるかだと思います。新潟千直も魅力的な条件ではあるものの、前走でもゴール入線後はなかなか止まらず、鞍上が制御するのにやっとという感じでしたし、使った後の精神状態を考えるといささか不安も残ります。いまのところ、4/28(日)東京・晩春ステークス(芝1400m・混ハンデ)本線でいきたいと考えています」(高木登調教師)
*****7歳馬*****
【ルグランパントル】
3日(水)にWコースで5ハロン68.5-53.3-39.2-12.1を単走でゴール前仕掛けて追い切りました。「レースを一週前に控え、水曜日は強めのところを追い切りました。上級クラスで活躍しているだけあって、スピードに乗ってからの走りはさすがと唸らせるもの。推進力が素晴らしいですよね。ただ、追い切りを終えて午後の馬体チェックではぎこちない歩様に映り、軽いスクミのような症状が見られました。日頃から稽古を付けてくれている石神騎手の感触でも、『前走時のルグランパントルに比べると前捌きが硬い印象』との意見。背腰からトモにかけて疲れがピークまで達しており、このまま進めていくにはしんどいように思えますので、予定していた来週の出走は見送らせてください。木曜日に筋注を打って対処。その効果でどれくらい復調してくるか、しっかり状態を見極めて今後のプランを検討していきたいと思います」(稲垣幸雄調教師)