*****2歳馬*****

【レッドスプリンガー】

周回キャンター2000m、坂路1本。馬体重575キロ。

今週からラスト1Fだけ14秒ほどで伸ばすなどペースを上げました。性格はまじめで気持ちは前に向いていますし、体力も備わってきたことで徐々に動けるようになっています。大型馬ですが、調教を強めてからも脚元に反動は見られません。早ければあす(土)にも栗東トレセン・平田厩舎に帰厩する予定です。

 

【カグラヒメ】

現在はウォーキングマシン1時間のメニューで調整しています。10日(水)よりウォーキングマシンの時間を延ばしていますが、今のところ運動の前後ともに大きな異常は見られません。ただ、以前在厩していた頃よりテンションの高いところがあり、それもあってか体の回復に時間が掛かっている印象を受けます。背腰のラインも筋肉が落ちて寂しく映るため、もうしばらくは現状のメニューを継続し、馬体回復が進めばトレッドミルによる立ち上げの時期を探っていこうと思います。

 

【ヴィヴァンフィーユ】

「現在は内馬場でダクとハッキングを2400mの後、外馬場でキャンターを2000m20秒ペース)のメニューで調整中です。週明けから騎乗運動を再開し、ジワジワとペースを上げています。楽をさせたことでだいぶフックラしてきた反面、まだ緩さが残るのも事実で、その辺はこれから負荷を掛けて筋肉を付けていきたいですね。今週末か週明けにも17秒ペースまで引き上げるつもり。様子を見ながらにはなりますが、今後は時計消化も織り交ぜて更なるペースアップを図ろうと思っています」(担当者)

 

【マロンクルール】

「現在は1時間のウォーキングマシン運動のみにとどめています。近距離の輸送ながら少しストレスがあったのか、この中間に一時的な熱発がありましたし、環境が変わったせいか飼い葉食いが少し細かったこともあり、ウォーキングマシン運動のみにとどめて楽をさせています。体温はすっかり安定し、だいぶこちらの環境にも慣れてきたようで、今週末か週明けにも騎乗運動を再開する予定。ロンジングから開始するか、角馬場でのダクから立ち上げるかは様子を見て判断したいと思います」(担当者)

 

*****3歳馬*****

【ゴールドホイッスル】

追分Fリリーバレーに無事到着しており、さっそく計測した馬体重は520kgでした。脚元を含めて馬体を詳しくチェックしており、喉についてもまずは安静時の状態から確認することになりそうです。

 

【セルヴァ】

「先週末までは順調に乗り込んでいましたが、8日(月)になってコズミが見られたため翌日の9日(火)は休ませ、10日(水)、11日(木)は引き運動のみにとどめてます。今日12日(金)から軽めのキャンターから立ち上げたものの、乗った感じはまだ硬さが残りますね。獣医の診察を受けたところ、『どこが悪いという訳ではなく、全体的にまだ固まり切っていない感じ。しっかり乗り込んで鍛えていった方がいい』とのことでした。幸い上がりの歩様は問題なかったことから、ひとまず体をほぐすイメージで長めからジックリ乗り込んでいくつもりです。ゲート練習の方は速歩で出すところまでは既に進んでいて、あとは駈歩で出せるようにすれば概ね問題ないでしょう。引き続き様子を見ながらにはなりますが、乗り込みと併せてゲート練習もおこないつつ、ゲート試験を受けるタイミングを探っていくつもりです」(齋藤雄一調教師)

 

【クイーンズトゥルー】

現在は馬場3周のメニューで調整しています。予定通り、今週から周回コースでの騎乗を開始しました。馬体重も徐々に増えており、見た目にも良い具合のゆとりが出てきています。コースに出ると多少ピリッとした面も見せますが、騎乗者との折り合いを欠くようなことはなく、デビュー前より気性面の成長が窺えます。引き続き、体調面を万全にして送り出せるよう努力していきます。

 

【ラヴノット】

「現在は600mの馬場をダクとハッキングキャンターで2400m、坂路コースを1本(17秒ペース、週1回は15秒ペース)のメニューで調整中です。この中間も15秒ペースの時計消化を織り交ぜて順調に乗り込んでいます。本数を重ねながら確実に良化しており、だいぶ素軽さも出てきた印象。そう遠くないうちに厩舎から声が掛かると思いますので、送り出しに向けてこのまま進めていくつもりです」(担当者)

 

【ブリリアントリリー】

7日(日)にWコースで5ハロン73.0-57.1-41.6-13.8を単走で馬ナリに追われ、11日(木)にもWコースで5ハロンから0.3秒追走して併せ、70.4-55.3-40.9-13.7を馬ナリに追い切りました。「稽古の動きに活気があり、体調面もすこぶる良好に映ります。3歳秋を迎えて、今メキメキと力を付けているのが見ていてこちらにも伝わるほど。息遣いはさすがにまだ重苦しい感じもしますが、あと2本しっかり追えば態勢が整ってくるでしょう。馬体の充実と連動しながら、どんどん中身も濃くなっていくでしょうし、本格化してくるのが今から楽しみな存在ですよ」(栗田博憲調教師)

 

【ラズワルド】

「注文通りハナを切れたものの、番手の馬に終始絡まれてペース以上に厳しい展開に。その辺は逃げ馬の宿命とも言うべきで、仕方がないと思います。ただ、ジョッキーも言うように今回は太めが残ってしまったのも事実。転入初戦で手探りの面が多分にあったとはいえ、仕上げ切れず本当に申し訳ありません。一度使って体が絞れてくれば変わり身があるはずで、次こそは確実に勝っておきたいところ。次走については、レース後の状態と相手関係をしっかり見極めたうえで決めるつもりです」(飯田良弘調教師)

 

【シングシングシング】

12日の検疫で美浦TCに移動している。新開調教師は「牧場での調整を順調に進めることができ、本日入厩させました。この馬は東京コースがベストだと思っているので、東京開催を目標にこれから乗り込んで行きたいと思います」とのこと。チェスナットファーム場長は「坂路コースで15-15まで進めており、状態も徐々に上がってきています」とのこと。

 

*****4歳馬*****

【レッドクライム】

492キロ。

担当スタッフ「月曜日の角馬場調整の歩様が思った以上に硬く、その日は角馬場だけにしておきました。火曜日も硬さは改善されず、トモの踏み込みも良くなかったので、水曜日からはマシン運動にとどめています。その日にトモを中心に電気針治療と筋肉注射も打っています。獣医師にも診てもらいましたが、元々硬さがあるところに、北海道からの輸送などで目に見えない疲れが出たのではとの事でした。治療しながらだましだまし乗っていくよりは、一度ペースを落としても、しっかり疲れを抜いてから乗っていきたいので、1週間ほどはマシン運動だけにしようと思います」

 

【レッドミラベル】

マシン60分、ダクとハッキング15分。453キロ。

担当スタッフ「先週末に入場してきました。競馬を使った後でいつものように背腰に張りがあるので、ケアしながらゆっくり進めています。歩様や飼葉の食いは良いので、様子を見つつ来週くらいからキャンターを始める予定です」

 

【アナザートゥルース】

「現在は角馬場でダクと本馬場でキャンター1600m2セット(1820秒ペース)のメニューで調整中です。相変わらず疲れもなく、この中間も順調そのもの。調教でもちょっと油断したら持って行かれるくらい、いい意味での荒々しさが出てきましたね。本格化を窺わせる充実ぶりと言えるのではないでしょうか。今後は更なるペースアップのタイミングを探りつつ、いつ声が掛かってもいいように調整を進めていくつもりです」(担当者)

 

【プラチナムバレット】

この後は京都府・宇治田原優駿ステーブルで調整を進めることになり、本日12日(金)に移動しました。

「稽古では他馬に怯んだり、ハミを取らないなんてことは一度も見せたことがないのですが、前2走の影響からか実戦に行ってそういうメンタルの部分が出てしまいました。ここで休みを与える選択肢もあれば、よりレースを経験させて早くバレットに自信を取り戻させる考え方もあるでしょう。レースに向かうならば現状、長距離輸送のないハンデ戦がベターでしょうから、11/17(土)京都・アンドロメダステークス(芝2000mハンデ)と考えています。どちらにしても、まずは一旦近郊で二週間ほどリフレッシュさせてからプランを決めていきたいと思います」(河内洋調教師)

 

【ソルオリーヴァ】

「現在は角馬場でダクと本馬場でキャンター1600m2セット(1718秒ペース、週1回は15秒ペース)のメニューで調整中です。馬体重が500kgを超えて推移しだしたあたりから張りが出て見栄えのする体つきになってきましたし、馬にも活気が出てきた印象。この中間から時計消化を織り交ぜてペースアップを図っており、今後は送り出しに向けて態勢を整えていくつもりです」(担当者)

 

【ホウロクダマ】

「現在は屋外ダートコースでダクとキャンターを20003000m17秒ペース、週1回は15秒ペース)のメニューで調整中です。この中間から15秒ペースの時計消化を織り交ぜて入念に乗り込んでいます。体つきもフックラ見せており、時計消化に伴う疲れや反動などは見られません。今後は本数を重ねつつ、送り出しに向けて態勢を整えていくつもりです」(担当者)

 

*****5歳馬*****

【レッドイグニス】

馬体重487キロ。

マシン運動を2時間に延ばし、先週末からトレッドミルも併用し始めました。徐々に運動負荷を上げていますが、患部の経過は良好で問題はありません。今後も様子を見ながら徐々に負荷を上げていきます。

 

【ラタンドレス】

「ひと脚はちゃんと使っているのだけど、そこまでの走りがここ数戦チグハグで噛み合っていない。展開さえ嵌れば突き抜けてくるだけの決め手は持っているだけに歯痒い感じがします。いっそのこと距離を延ばして追走を楽にする手もありかと思いますが、今週の出馬状況を見る限りは断然に新潟の番組がメンバー的に薄い印象。そのため早々と騎手を確保し、2節でも確実に使える選択肢(若手限定競走)がベターなのではと考えています」(山内研二調教師)

 

【オルレアンローズ】

8日(月)にWコースで4ハロン56.8-41.6-14.0を単走で馬ナリに追われ、11日(木)にもWコースで4ハロン54.1-38.4-12.7を単走で一杯に追い切りました。「煮詰まってくるとワーッとなり、稽古でも制御が利きづらくなるタイプですが、休み明けの今回は落ち着いた良い雰囲気を保てていますね。軽快な動きで躍動感があり、夏負け気味だった前走時とは状態も雲泥の差に映ります。1200では忙しい印象ですし、マイルだと距離が少々長い。やはり現状では1400mという条件がオルレアンローズにとって一番最適ではないかと考えます。近走内容からはハンデも恵まれるはずなので、10/27(土)東京・国立特別(芝1400m・混ハンデ)に照準を合わせて調整していきます」(高木登調教師)

 

*****6歳馬*****

【ルグランパントル】

「踏切位置が安定して飛越もだいぶスムーズになってきたので、今朝は北馬場の障害コースで試験さながらに一周回らせてみました。練習の効果は窺えるものの、まだ障害を飛んだ後は前の馬をグーッと追いかけてしまったり、1頭で単走になると逆にフワフワした走りが目につきますね。日頃から稽古を付けている石神にコメントを求めると、『まだルグラン自身の気持ちにゆとりがなく、うまくペース配分ができていない。それでも練習を積んできたことでだいぶ溜めがきくようになり、飛越自体は着実に上達していますよ』との話でした。来週の火曜日にも練習を行い、その内容で試験を受けるスケジュールを決めていきましょう」(栗田博憲調教師)