*****2歳馬*****
【カグラヒメ】
現在は馬場1周と坂路2本(上限18秒ペース)のメニューで調整しています。ここ最近は走りに安定感が出て、体力面の強化にもつながってきています。手前を替えた時にハミにもたれてくることもなくなって、体全体のバランスが取れるようになってきた印象。背中からトモへのラインも筋肉量の増加に伴い、競走馬らしい形になってきましたが、調教でペースがキツくなると少し頭を上げてしまう素振りが見られるので、もう一、二段階強化する必要がありそうです。
【ヴィヴァンフィーユ】
「現在は内馬場でダクとハッキングを2400mの後、外馬場でキャンターを1200m(20秒ペース)のメニューで調整中です。体力的には水準級ですがトモに緩さが残り、まだ前駆だけで走っている印象は否めません。まずはしっかり乗り込んで、その辺を払拭していきたいですね。ゴールドアリュールの仔らしい力強さがあって、いかにもダートが合いそうな感じ。いいモノは持っている馬だと思うので、ウィークポイントが解消されればガラッと変わっても不思議はないでしょう」(担当者)
*****3歳馬*****
【アージェス】
「スタートが前走ほど決まらず、内の少しゴチャつく位置にいたこともあり、勝負処での反応が一息でしたね。直線でも伸びを欠いてしまいました。『左にモタれたり、コーナーでは外に張ったりしていた』と鮫島ジョッキーが言っていましたが、そのあたりの改善が急務のようです。前走のように脚抜きの良い馬場の方が合うのかもしれません。いずれにしても、2回小倉開催(7/28~)のダ1000m戦に向かいましょう。今週の出馬状況では5節(中4週)空ける必要がありそうですね。一旦、短期で近郊に出してリフレッシュを図る予定です」(中竹和也調教師)
【クイーンズトゥルー】
「課題だったゲートもクリアして、スムーズな競馬ができました。ジョッキーがうまく手の内に入れてくれたのも大きかったですね。幸い反動はなく、飼い葉もしっかり食べています。次走についてクラブ側と協議した結果、函館に滞在して調整を進め、8/11(祝)札幌・3歳未勝利(芝2000m)もしくは8/18(土)札幌・3歳未勝利(芝2000m・混)のどちらかへ向かうことになり、26日(木)に函館競馬場へ移動しました。前走の内容、走破時計からも新潟の軽い馬場よりは、ある程度時計の掛かる洋芝の方が合っていると思います。また、現時点で最大の懸案といえる馬体とコンディションの維持を最優先に考えた結果、酷暑の中、美浦から新潟へ輸送するよりも、涼しくて過ごしやすい函館に滞在して調整した方がベターということで一致しました。もちろん、札幌での滞在も選択肢にはありましたが、今年は札幌も例年以上に暑いようですし、ウッドチップコースがある函館の方が調整しやすいというのも決め手に。いずれにしても、コンディションをしっかり整え、相手関係をよく吟味したうえでレースを選択するつもりです」(高木登調教師)
【ラヴノット】
「現在は1時間のウォーキングマシン運動のみにとどめています。入場当初に下腹部が少し腫れていたため獣医の診察を受けたところ、治りかけの乳房炎との診断。恐らく先週に熱発した時がピークだったのでしょう。今は腫れもほとんど治まっており、もう完治したと見て良さそうです。ただ、飼い葉食いが若干細いため、今週一杯はウォーキングマシン運動のみにとどめて回復期間とさせてもらいます。週明けから騎乗運動を再開する予定です」(担当者)
【ブリリアントリリー】
25日(水)にWコースで4ハロン53.0-38.3-12.8を強目に追い切りました。「乗り手が軽く仕掛けただけで鋭く反応できていましたし、だいぶメリハリの利く走りに変わってきましたね。ブリンカーの効果もあるのでしょうが、ブリリアントリリー自身が大人びて成長してきている点がなにより大きい。暑い時期でも体調面や飼い葉食いに気になるところはなく、予定している8/12(日)新潟・3歳上500万下(芝1800m・牝)には万全の態勢で向かえそうですよ。来週の稽古で大野に感触を掴んでもらうつもりです」(栗田博憲調教師)
【ラズワルド】
「馬群を避けてほしいという指示通りに運んでくれましたし走りは悪くなかったですが、地元の馬が一枚上でしたね。ブリンカーが効果的に作用すれば、ばっちりハマりそうな感じはします。ただ、中京では逆効果でしたからね。レース後は少しばかり左前の歩様に硬さを見せたものの許容範囲で問題なし。まずは少し楽をさせて、出走のチャンスを狙って在厩させながら調整を進めていく考えです」(清水英克調教師)
【レッドラギド】
馬体重550キロ。
今週も順調に乗り込みが進められています。直線走路で3Fから37.8-24.2-12.3、同じく38.9-24.4-12.7の2本を消化しましたが、ともにラストまで余裕の動きでした。喉の具合も良い意味で変わりません。札幌戦に向けて態勢は整いつつあるといっていいでしょう。調教師から声がかかればいつでも動かせる状態です。
【レッドヴェイロン】
乗り運動。馬体重486キロ。
入場後は疲れた様子を見せるどころか元気いっぱいなので、きのう(木)乗り運動に出て歩様を確認しました。硬さもなく、適度に気持ちも乗っていて状態はとてもよさそうです。来週以降、トレッドミルを併用しながら軽めの騎乗調教も行っていきます。
*****4歳馬*****
【コンパッシオーネ】
7月31日(火)大井12R(20時50分発走)・B2(四)B3(四)組・距離1400m戦へ55kg的場文男騎手で出走します。13頭立ての4枠5番です。追い切りは7月27日(金)に4Fから50.3-37.5秒の時計を強めに追われてマークしています。「休み明け3戦目でようやく好調時の動きになってきました。的場文男騎手の新記録達成がかかった歴史的なレースになる可能性がありますので、ぜひ応援にきてください」(出川克己調教師)
【アナザートゥルース】
22日(日)に坂路コースで4ハロン57.6-41.6-26.5-12.6を単走で馬ナリに追われ、25日(水)にはWコースで4ハロンから0.5秒先行して併せ、54.3-39.5-12.7を馬ナリに追い切りました。「水曜日は調教パートナーのペースに合わせた感じの追い切り。終始手応えは楽でしたし、キビキビとしていて動きも良かったですよ。ひと追いごとに良化している印象で、あと2週間で概ね態勢は整うでしょう。8/11(土)新潟・麒麟山特別(ダ1800m・ハンデ)に向けて、ここまでは順調そのものです」(高木登調教師)
【プラチナムバレット】
「現在は1時間のウォーキングマシン運動のみにとどめています。笹針をした獣医の話によると、両トモや尻尾の付け根付近が特に傷んでいたとのこと。予定通り3日間の舎飼の後にウォーキングマシン運動を開始。今のところ特に問題はないので週明けから騎乗運動を再開できる見通しで、すぐに立ち上げることができるでしょう」(担当者)
【ソルオリーヴァ】
「前の2頭が強かったのは確かですが、ジョッキーも言うように決して悲観する内容ではなかったと思います。レース上がりも問題ありませんし、ジョッキーも『それほどダメージはなさそうで、連闘しても大丈夫だと思いますよ』と言っていました。あくまでも状態と相手関係次第にはなりますが、色々リサーチしていると来週のこの条件はメンバーに相当恵まれそうな雰囲気。連闘でも行けるように抜かりなく準備を進めていくつもりです」(尾島徹調教師)
【レッドジェノヴァ】
J.モレイラ騎手「ゲートの中でおとなしかったのでいいスタートを切ることができました。そのためすぐにいいポディションを確保できたし、道中も小回りコースを利用してうまく息を入れながら走らせることができました。勝負どころで自分から動きましたが、タイミングはベストだったと思います。距離はあまり短くしない方がよさそうですが、レースセンスがいいので中距離なら問題なく対応してくれるでしょう。さらに成長してもっと強くなれる馬、可能性を秘めた馬だと感じました」
小島調教師「目を見張るほどの強さでした。馬も強かったですがモレイラ騎手もさすがですね。モレイラ騎手はレース後に長い距離の方がいいと話していましたが、わたしは2000mでも対応できると思っているので、現時点で8月25日(土)に札幌競馬場で行われる2018ワールドオールスタージョッキーズ(芝2000m)への出走を視野にいれてもいいのではないかと考えています。特別馬房に滞在しているので、次の火曜日に社台ファームへ放牧に出しますが、状態面に不安がなければすぐに帰厩させるつもりです」
【レッドミラベル】
マシン60分、常歩600m、ダク1800m、キャンター3000mを25-25秒。472キロ。28日(土)美浦トレセンに移動します。
担当スタッフ「飼葉を食べるようになって体はふっくらして張りも良くなってきました。ただ、まだ背腰、トモなどに弱いところが残っています。歩様は問題ないので、この後は厩舎で乗り進めてもらいます」
【追記】明日の検疫で帰厩予定でしたが、検疫が回って来なかったため、来週の水曜日か木曜日の移動予定となりました。
*****5歳馬*****
【ラタンドレス】
「現在はダク2000m、ハッキングキャンター1000m、坂路で5~6本(上限20秒ペース)のメニューで調整中です。夏負けの兆候もなく馬は元気一杯ですが、何せこの暑さなのでペースアップはせず、坂路の本数を増やしてジックリ負荷を掛ける調整にシフトしています。状態は高いレベルで安定していますから、夏負けしないように注意しながらしっかり乗り込んでいくつもりです」(担当者)
【オルレアオンローズ】
松風馬事センターで順調に調整され、26日(木)に帰厩しました。
「先週、挫跖の兆候が見られたと報告を受けていたので心配していましたが、松風さんでうまくケアしてもらって大事には至らなかったようでひと安心。入厩直前に松風へ足を運び、実際に歩様をチェックしてきましたが、一頓挫あったとは思えないくらいスムーズな歩様だったのでホッとしました。もともと蹄底が薄く挫跖になりやすい蹄をしているので、厩舎でも細心の注意を払って調整を進めていきます。当面の目標である8/12(日)新潟・豊栄特別(芝1400m・混)は、この馬にとってまさに適鞍。初戦から力を出し切れるようにしっかり態勢を整えていきたいと思います」(高木登調教師)
【レッドアヴァンセ】
今週は週3で坂路、週2でコースとメニューにメリハリを利かせながら乗っています。坂路では1本目にF16、2本目にF15を乗っていますが、前進気勢に富んだ走りで余裕がありますし、走りのリズムもいいです。馬体重も493キロと大きな変動もなく体調面も変わらず良好。馬体の張り出しなども徐々に良化してきましたし、この調子で全体の底上げを図っていければと思います。
【レッドイグニス】
担当スタッフ「昨晩こちらに到着しました。入場時の馬体重は465キロ。入場時の馬体チェックでも大きな不安点は確認できなかったので、まずはレースでの疲労回復を第一に考えて進めていきます。気が抜けてきたときにガクッと疲れが噴き出したりすることもありますので、しっかりと馬の様子を見ていきます。秋競馬でもう一丁やってもらわないといけないですからね。いい状態で送り出せるようにやっていきます」
*****6歳馬*****
【ルグランパントル】
スピリットファームで順調に調整され、26日(木)に帰厩しました。
「仕切り直しにだいぶ時間がかかりましたが、ジックリ立ち上げた甲斐あって、脚元はもう不安のない状態。体つきはまだ少しボテっとして映り、腹回りにも余裕が感じられますので、週末から動かしていって目標を定められたらと考えています。最短ならば8/11(祝)新潟・新潟日報賞(芝1400m・混ハンデ)となりますし、少し時間をかけての調整が必要と判断した場合は、9/01(土)新潟・長岡ステークス(芝1600m・混)を次走予定とさせてください」(栗田博憲調教師)
【レッドオルバース】
担当スタッフ「マシン運動で様子を見ていましたが、今週からトレッドミル(キャンター)に移行しています。入場当初に気になった硬さも徐々に解消してきていますし、爪の状態も問題ありません。裸足で調整を進めていきますが、いい形に爪を整えて秋に備えたいと思っています。東京開催での始動とのことで時間も十分にありますからね。8月から乗り出しを開始して、ジワリとピッチを上げていければと思っています」